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サムエル記第一(5)「シロでの霊的状況」1サム2:11~36
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命題:イスラエルは霊的刷新を必要としていた。エリの息子たち、サムエル、エリ、神の介入を見るとそれが分かる。
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サムエル記第一(5)
「シロでの霊的状況」
1サム2:11~36
1.文脈の確認
Ⅰ.王政に向けた準備(1~9章)
A.サムエルの誕生と幼少期(1章)
B.ハンナの賛歌(2:1~10)
C.シロでの霊的状況(2:11~36)
1.エリの息子たち(11~17節)
2.サムエル(18~21節)
3.エリ(22~26節)
4.神の介入(27~36節)
2.注目すべき点
(1)士師記の時代の末期、イスラエルは政治的にも霊的にも、混乱状態にあった。
(2)新しい時代を導くのは、預言者サムエルである。
(3)ハンナは、信仰によって息子を奉献した。
(4)シロでの霊的状況は悲惨であった。
命題:イスラエルは霊的刷新を必要としていた。
エリの息子たち、サムエル、エリ、神の介入を見るとそれが分かる。
Ⅰ.エリの息子たち(11~17節)
1.11節
1Sa 2:11 エルカナはラマにある自分の家に帰った。幼子は、祭司エリのもとで【主】に仕えていた。
(1)エリはサムエルの養父のような役割を果たした。
①エリの年齢は70歳を超えていたであろう。
②エルカナとハンナの判断は、信仰に基づくものであった。
③エリは自分の息子たちの養育に失敗した。
④その経験を生かして、サムエルを正しい道に導いた。
2.12節
1Sa 2:12 さて、エリの息子たちはよこしまな者たちで、【主】を知らなかった。
(1)エリの息子たち
①「よこしまな者たち」(新改訳2017)
②「いずれもならず者」(共同訳)
(2)「【主】を知らなかった」
①彼らは、信仰による救いを体験していなかった。
(例)スポルジョン著『Lectures to My Students』(牧会入門)
牧師の条件は救われていること。
3.13~16節(3つの罪)
(1)交わりのいけにえを横取りした。
①祭司が受ける分は、胸肉と右のもも肉である(レビ7:28~34)。
②それだけでは満足せず、三又の肉刺しを鍋に突き入れた。
(2)脂肪が焼かれる前に、生肉を要求した。
①民がいさめても、力ずくで要求を通した。
②律法を無視した。
(3)肉を煮ないで、焼いた。
①律法よりも食欲を優先させた。
②経済的利得を優先させた。
4.17節
1Sa 2:17 このように、子弟たちの罪は、【主】の前で非常に大きかった。この人たちは【主】へのささげ物を侮ったのである。
(1)イスラエルの民の霊的状況が描写されている。
①霊的指導者たちの堕落は、民に悪影響をもたらす。
②形式的な宗教の仕組みは存在していたが、実態がなかった。
Ⅱ.サムエル(18~21節)
1.18節
1Sa 2:18 さてサムエルは、亜麻布のエポデを身にまとった幼いしもべとして、【主】の前に仕えていた。
(1)「【主】の前に仕えていた」
①エリの息子たちとの対比
②「【主】のみもとで成長した」(21節)
③最小限の奉仕であったが、幼子は【主】を認識していた。
2.19~20節
1Sa 2:19 彼の母は彼のために小さな上着を作り、毎年、夫とともに年ごとのいけにえを献げに上って行くとき、それを持って行った。
1Sa 2:20
エリは、エルカナとその妻を祝福して、「【主】にゆだねられた子の代わりとして、【主】が、この妻によって、あなたに子孫を与えてくださいますように」と言い、彼らは自分の住まいに帰るのであった。
(1)母の愛
①ハンナは、サムエルのために毎年エポデを作り、それを持って行った。
②このエポデは、祭司が着用するものであった。
③ハンナは、祭司職に敬意を払い、息子が立派な祭司に成長することを願った。
(2)エリの祝福のことば
①【主】に献げた子の代わりとして、子孫が与えられるように。
3.21節
1Sa 2:21 【主】はハンナを顧み、彼女は身ごもって、三人の息子と二人の娘を産んだ。少年サムエルは【主】のみもとで成長した。
(1)【主】はハンナを祝福された。
①3人の息子
②2人の娘
③サムエルの成長
(例)アブラハムはイサクを献げたが、イサクを失わないで、さらに多くの子を得た。
Ⅲ.エリ(22~26節)
1.22節
1Sa 2:22
さて、エリはたいへん年をとっていたが、息子たちがイスラエル全体に行っていることの一部始終を、それに彼らが会見の天幕の入り口で仕えている女たちと寝ていることを聞いていた。
(1)エリの息子たちはカナン人の礼拝形式の影響を受けていた。
①バアル礼拝では、神殿娼婦との淫行が礼拝の一部となっていた。
②エリの息子たちは、寝ていた女たちは、神殿娼婦ではない。
③幕屋の入り口で仕えているボランティアの女たちである。
2.23~25節
(1)エリは、ようやく息子たちを叱責する。
①遅すぎる叱責は、なんの効果ももたらさない。
②モーセの律法によれば、意図しない罪は赦された。
③しかし、意図的な罪は赦されなかった。
(2)神の裁きが下る。
①心が頑なにされる。出エジプト記のファラオのように。
②いのちが奪われる。【主】のみこころである。
(3)エリの息子は、ホフニとピネハスである。
①民25章のピネハス(エルアザルの息子)
*ミディアン人の女と寝ようとしたイスラエル人の男を殺した。
②1サム2章のピネハス(エリの息子)
*奉仕者の女たちと寝ていた。
③およそ300年の間に、祭司階級はかくも堕落した。
3.26節
1Sa 2:26 一方、少年サムエルは、【主】にも人にもいつくしまれ、ますます成長した。
(1)サムエルは【主】に従った。
①【主】にも人にもいつくしまれた。
②ますます成長した。
③ルカ2:52
Luk 2:52 イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。
Ⅳ.神の介入(27~36節)
1.27~29節
(1)無名の預言者がエリのもとに遣わされる。
①出エジプトの出来事は【主】から与えられた恵みである。
②祭司として召されることも、恵みである。
③アロンの家系が祭司として召された。
④いけにえの肉の取り分が設定されたことも、恵みである。
(2)しかし、祭司たちは正しく応答しなかった。
①感謝、信頼、従順の欠如
(3)エリが叱責される。
①息子たちの欲望を律法の規定よりも優先させている。
②祭司は真実な人でなければならないが、息子たちは邪悪な者となった。
2.30節
1Sa 2:30
それゆえ──イスラエルの神、【主】のことば──あなたの家と、あなたの父の家は、永遠にわたしの前に歩むとわたしは確かに言ったものの、今や──【主】のことば──それは絶対にあり得ない。わたしを重んじる者をわたしは重んじ、わたしを蔑む者は軽んじられるからだ。
(1)サムエル記全体の中心聖句である。
3.31~34節
(1)エリの家に下る裁き
①エリの家には年長者がいなくなる。
②シロの幕屋は朽ち果てる。
③ホフニとピネハスは同じ日に死ぬ(4:11)。
(2)この預言は成就する。
①サウル王が祭司アヒメレクと息子たち全員を殺した(22:16~20)。
②エブヤタルだけが助かる。
③エブヤタルはソロモンによって祭司職を奪われる(1列2:27)。
④祭司職は、イタマルの家系からエレアザルの家系に戻される。
4.35~36節
1Sa 2:35
わたしは、わたしの心と思いの中で事を行う忠実な祭司を、わたしのために起こし、彼のために確かな家を建てよう。彼は、わたしに油注がれた者の前をいつまでも歩む。
1Sa 2:36
あなたの家の生き残った者はみな、銀貨一枚とパン一つを求めて彼のところに来てひれ伏し、『どうか、祭司の務めの一つでも私にあてがって、パンを一切れ食べさせてください』と言う。」
(1)「忠実な祭司」
①エレアザルの家のツァゾクである。
②彼はダビデとソロモンの時代に活動する。
③彼の祭司職は千年王国においても継続する(エゼ44:15)。
Eze 44:15
しかし、イスラエルの子らが迷ってわたしから離れたときも、わたしの聖所の任務を果たした、ツァドクの子孫のレビ人の祭司たちは、わたしに近づいてわたしに仕え、わたしの前に立ち、わたしに脂肪と血を献げることができる──【神】である主のことば──。
(2)それ以外の可能性
①サムエル
②メシア
結論:今日の信者への適用
1.宗教的な立場と霊的な実態は別である
(1)立場
*教会に長年通っている
*奉仕をしている
*献金をしている
*神学を学んでいる
(2)実態
*主を個人的に知っている
*奉仕の資格の第一は能力ではなく、救われていること
2.小さな忠実さを神は喜ばれる
(1)ホフニとピネハスは大人だった。
(2)サムエルは幼い子どもだった。
(3)神が評価されたのはサムエルだった
3.親は子どもの霊的成長に責任を負っている
(1)ハンナ
*子を【主】に献げた
*毎年会いに行った
*小さな上着を作り続けた
*彼女は手放した後も祈り続けた
(2)エリ
*息子の罪を知っていた
*注意した
*しかし断固とした処置を取らなかった
(3)対比
*ハンナは遠くから育てた
*エリは近くにいて育てられなかった




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