私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q327 神はなぜ殉教者を助けなかったのですか。
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327 神はなぜ殉教者を助けなかったのか
Q:友人が、隠れキリシタンの映画(2017年のマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」)を観て、悩みの中にいます。「なぜ、神は彼らを見捨てたのか」と。彼らは死ぬべき存在だったのでしょうか。
A:はじめに
冒頭に申し上げたいのは、私には答えがないということです。使徒の働きの中では、ヤコブは殉教の死を遂げ、ペテロは獄中から解放されました。なぜ神はある人を助け、ある人を助けないのか、私には分かりません。とは言え、このテーマを考える際のヒントはあります。いつものように、3つ申し上げます。
1番目に、神の国と悪魔の国の葛藤は、現在進行形です。
(1)神の計画は神の国を造ることですが、悪魔は自分の国を造ろうとして神に敵対しています。
(2)この葛藤は、創世記3章から始まったものですが、黙示録22章まで続きます。
(3)隠れキリシタンの迫害は、この葛藤が続いていることの証拠です。
(4)21世紀は、人類史上最も激しい迫害が起こっている世紀です。
(5)しかし聖書は、神の国が最終的に勝利することを預言しています。
2番目に、イエスは、迫害が襲ってくることを予告されました。
(1)イエスは、ユダヤ人から拒否され、ローマ人によって十字架にかけられました。
(2)神はイエスを助けることもできたのですが、そうはなさいませんでした。
(3)イエスの死は、神の計画の中にあったことでした。
(4)弟子たちは、師であるイエスの足跡をたどります。
(5)イエスは、迫害を予告し、その備えをするように弟子たちに命じました。
(6)備えとは、恐れないで信仰告白をすることを決意することでした。
3番目に、平時において、迫害に遭ったときのことを心配する必要はありません。
(1)私たちは、自力で迫害や死の恐怖を乗り越えるわけではありません。
(2)そのときになれば、超自然的な力が与えられます。
(3)最初の殉教者ステパノは、死の直前に主イエスの姿を見ることが許されました。
(4)理解できないことがあっても、神の愛を疑ってはなりません。
(5)神を信じる者には、最終的な勝利が約束されています。
参考になる聖句
「しかし、聖霊に満たされ、じっと天を見つめていたステパノは、神の栄光と神の右に立っておられるイエスを見て、『見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます』と言った」(使7:55~56)
恐れないで信仰告白をすることの重要性を認識しましょう。
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