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メシアの生涯(18)—バプテスマのヨハネのメッセージ—

  • 2012.07.09
  • ルカ3章:7〜18
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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バプテスマのヨハネのメッセージについて学ぶ。

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「バプテスマのヨハネのメッセージ」
 ルカ3:7~18

1.はじめに

  (1)イエスの公生涯の開始

①バプテスマのヨハネとともに始まった。

②ルカはそれを世界史の中に位置づけた。

③ヨハネの登場は預言の成就であった。

    (2)今日の箇所は、その続きである。

      ①ヨハネのメッセージ(A.T.ロバートソンの§22)

        *マタ3:7~10

        〇ルカ3:7~14

      ②ヨハネによるメシアの紹介(§23)

        *マコ1:7~8

        *マタ3:11~12

        〇ルカ3:15~18

  2.アウトライン

    (1)神の国の到来(ルカ3:7~9)

    (2)神の国にふさわしい生活(ルカ3:10~14)

    (3)神の国をもたらすメシア(ルカ3:15~17)

  3.メッセージのゴール

    (1)バプテスマのヨハネの基本姿勢

(2)紀元1世紀の宗教改革

    (3)弟子たる者のライフスタイル

このメッセージは、バプテスマのヨハネのメッセージについて学ぼうとするものである。

Ⅰ.神の国の到来(ルカ3:7~9)

  1.7節

  「それで、ヨハネは、彼からバプテスマを受けようとして出て来た群衆に言った。『まむ

  しのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか』」

  (1)「群衆」

    ①彼らは、契約の民である。

    ②神に愛されている民である。

    ③指導者たちの誤った教えに惑わされている民である。

    ④ヨハネが始めた「神の国運動」は、民族的運動となりつつある。

  (2)「彼からバプテスマを受けようとして出て来た」

  
  ①大きな運動の中には、清濁ともに含まれている。

    ②出エジプトの時と同じである。

    ③その彼らに、ヨハネは「言った」

      *未完了形。繰り返し言った。いつも言っていた。

  (3)「まむしのすえたち」

    ①厳しい比喩を用いた呼びかけである。

    ②迫りくる裁きを考えると、このような厳しい言葉が必要となる。

    ③イスラエルには20種類以上の毒蛇がいる。

      *まむしの毒は、呼吸器系と血液(血管)を破壊する。

      *コブラの毒は、神経系を破壊する。

    ④この比喩は、ほとんど「サタンの子ども」と言うに等しい。

    ⑤ヨハ8:44

    「あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの

父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真

理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うとき

は、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、ま

た偽りの父であるからです」

    (4)「だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか」

      ①「だれが必ず来る御怒りを逃れることができると教えたのか」という意味。

      ②「私はそんなことは教えていない」という意味が含まれている。

  2.8節

  「それならそれで、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。『われわれの父はアブラハム

だ』などと心の中で言い始めてはいけません。よく言っておくが、神は、こんな石ころか

らでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです」

  
(1)「それならそれで、悔い改めにふさわしい実を結びなさい」

    ①洗礼によって自動的に罪が赦されるわけではない。

    ②悔い改めがあり、それが実によって証明される。

  (2)「『われわれの父はアブラハムだ』などと心の中で言い始めてはいけません」

    ①当時のユダヤ教は、アブラハムの子孫なら神の国に入れると教えていた。

    ②彼らは、神の国に入るよりも、そこに留まることに関心を向けていた。

    ③ヨハネは、家系が救いの保証になるわけではないと教えた。

    ④ヨハ8:39

    「彼らは答えて言った。『私たちの父はアブラハムです』。イエスは彼らに言われ

た。『あなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムのわざを行いなさい』」

  (3)「よく言っておくが、神は、こんな石ころからでも、アブラハムの子孫を起こす

ことがおできになるのです」

①石は、異邦人を指す比ゆ的言葉である。

②ユダヤ人は異邦人を見下していた。

  3.9節

  「斧もすでに木の根元に置かれています。だから、良い実を結ばない木は、みな切り倒さ

れて、火に投げ込まれます」

  (1)これは、最後の裁きではなく、迫り来る裁きを描写する比ゆ的言葉

    ①神の国が到来したことに関する裁きである。

    ②この裁きは、紀元70年に実行された。

Ⅱ.神の国にふさわしい生活(ルカ3:10~14)

  1.群衆の問い(10~11節)

  「群衆はヨハネに尋ねた。『それでは、私たちはどうすればよいのでしょう』。彼は答え

て言った。『下着を二枚持っている者は、一つも持たない者に分けなさい。食べ物を持っ

ている者も、そうしなさい』」

    (1)「それでは、私たちはどうすればよいのでしょう」

    
  ①悔い改めの表現として、何をすべきか。

      ②業や洗礼による救いではない。

    (2)ヨハネの回答

      ①各グループに応じて、その弱点を指摘している。

      ②上着(ヒマティオン)ではなく、下着(キトン)である。

      ③より重要性の低い物に言及している。

  2.取税人たちの問い(12~13節)

  「取税人たちも、バプテスマを受けに出て来て、言った。『先生。私たちはどうすればよ

いのでしょう』。ヨハネは彼らに言った。『決められたもの以上には、何も取り立ててはい

けません』」

  
(1)取税人

    ①特に通行税を徴収する人たち

    ②入札によって、ローマから徴税権をもらう。

    ③税額は前納であるため、それ以降の徴収が乱暴なものになる。

  (2)「決められたもの以上には、何も取り立ててはいけません」

    ①取税人がごまかしをしていることは、周知の事実である。

    ②彼らには、法廷での証言能力は認められていなかった。

3.兵士たちの問い(14~15節)

「兵士たちも、彼に尋ねて言った。『私たちはどうすればよいのでしょうか』。ヨハネは言

った。『だれからも、力ずくで金をゆすったり、無実の者を責めたりしてはいけません。

自分の給料で満足しなさい』」

  (1)ローマ人でなく、ユダヤ人兵士である。

    ①ヘロデ・アンテパスに雇われていたのであろう。

    ②取税人の仕事が円滑に進むように、保護した。

    ③中には悪質な兵士がいて、脅迫によって金品を奪っていた。

  (2)「自分の給料で満足しなさい」

    ①自分に与えられている力を、利得のために用いない。

    ②与えられているもので満足する。

Ⅲ.神の国をもたらすメシア(ルカ3:15~17)

  1.15節

  「民衆は救い主を待ち望んでおり、みな心の中で、ヨハネについて、もしかするとこ

の方がキリストではあるまいか、と考えていたので、」

(1)ヨハネが語る神の国とメシアに関するメッセージが、大きな影響を与えた。

  ①ヨハネはダビデの家系ではない。

  ②ヨハネは奇跡を行っていない。

  ③にもかかわらず、民衆はヨハネがメシアではないかと考えた。

  2.16~17節

  「ヨハネはみなに答えて言った。『私は水であなたがたにバプテスマを授けています。

しかし、私よりもさらに力のある方がおいでになります。私などは、その方のくつの

ひもを解く値うちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマを

お授けになります。また手に箕を持って脱穀場をことごとくきよめ、麦を倉に納め、

殻を消えない火で焼き尽くされます」

  
(1)ヨハネとメシアの比較

  「私などは、その方のくつのひもを解く値うちもありません」

  
  ①ユダヤ人の奴隷は、主人に仕えるが、くつのひもを解くことはしなかった。

    ②それは、異邦人の奴隷の役割であった。

    ③ラビは無料で教え、生徒はラビに献身的に仕えた。

    ④そのような生徒でも、ラビのくつのひもを解くことだけはしなかった。

  (2)ヨハネのバプテスマとメシアのバプテスマの比較

  「私は水であなたがたにバプテスマを授けています。…その方は、あなたがたに

  聖霊と火とのバプテスマをお授けになります」

  ①ヨハネのバプテスマは、水のバプテスマである。

  ②メシアのバプテスマは、聖霊と火のバプテスマである。

  ③聖霊のバプテスマ

    *使2:1~4で成就した。

  ④火のバプテスマ

    *積極的な意味で解釈すれば、火による聖めのバプテスマ

    *使2:3

「炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった」

*否定的な意味で解釈すれば、裁きのバプテスマ。

*マラ3:2~3(再臨のメシア)

「だれが、この方の来られる日に耐えられよう。だれが、この方の現れ

るとき立っていられよう。まことに、この方は、精錬する者の火、布を

さらす者の灰汁のようだ。この方は、銀を精錬し、これをきよめる者と

して座に着き、レビの子らをきよめ、彼らを金のように、銀のように純

粋にする。彼らは、【主】に、義のささげ物をささげる者となり、」

      ⑤2つのグループにそれぞれ別のバプテスマが与えられる。

        *信者には、聖霊のバプテスマ

        *不信者には、火のバプテスマ

  (3)メシアのバプテスマの特徴

    ①キリストのみからだなる教会にバプテスマされる。

    ②聖霊の内住が始まる。

    ③聖霊の賜物が与えられる。

3.18節

「ヨハネは、そのほかにも多くのことを教えて、民衆に福音を知らせた」

  (1)これは、まとめである。

    ①福音とは、メシア的王国が近づいたということ。

結論:

  1.バプテスマのヨハネの基本姿勢

    (1)私ではなく、あの方。

    (例話)小学校時代の国語の教科書(バントのサインを無視した選手)

    (2)私たちが最も恐るべきこととは何か。

      ①主のために何もしない生活を送ること

      ②主の働きを妨害すること

  2.紀元1世紀の宗教改革

    (1)マタ3:7~9

    「しかし、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けに来るのを見たとき、

ヨハネは彼らに言った。『まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるよう

に教えたのか。それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。「われわれの父は

アブラハムだ」と心の中で言うような考えではいけない。あなたがたに言っておくが、

神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです』」

  ①ルカには、「パリサイ人やサドカイ人」という情報がない。

  ②パリサイ人とサドカイ人は、敵対関係にある。

    *パリサイ人やサドカイ人の理解は、福音書の世界を知るための必須条件。

    *彼らは、共通の関心のために荒野に出て来た。

    *ヨハネによる神の国運動が、ユダヤ教の中枢にも影響を与え始めた。

  ③「バプテスマを受けに来るのを見たとき」

    *彼らは、バプテスマを受けにきたのではない。

    *ヨハネのバプテスマを観察に来た。

    *サンヘドリンによる正式な調査であるかどうかは、不明。

  ④ヨハ1:19

  「ヨハネの証言は、こうである。ユダヤ人たちが祭司とレビ人をエルサレムから

ヨハネのもとに遣わして、『あなたはどなたですか』と尋ねさせた」

    (2)「『われわれの父はアブラハムだ』と心の中で言うような考えではいけない」

      ①これは、パリサイ的ユダヤ教を否定する言葉である。

      ②ユダヤ人たちはローマの支配下にあった。

      ③さらに、一般民衆は、パリサイ的ユダヤ教の支配下にあった。

      ④ヨハネによる神の国運動は、霊的革命である。

      ⑤単なる破壊ではなく、聖書信仰への回帰である。

      ⑥支配者層との対立が、ヨハネの死とメシアの死をもたらした。

      ⑦メシアの死によって、霊的革命は普遍的性格を持ち始める。

      ⑧キリスト教とは、普遍的ユダヤ教のことである。

  3.弟子たる者のライフスタイル

    (1)ヨハネは、職場放棄や、荒野での生活を推奨したわけではない。

      ①置かれている生活の場で、メシアの弟子として生きよと励ました。

      ②終末的ライフスタイルとは、この世でメシアの弟子として生きること。

    (2)3種類の人々への勧告

      ①民衆に対して:気前のよい、寛容なライフスタイル

      ②取税人に対して:正直なライフスタイル

      ③兵士に対して:満ち足りる心を持ったライフスタイル

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