コリント人への手紙第一(25)御霊の賜物(5)―異言よりも預言―14:1~25

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教会の集会に関する教えを学ぶ。

コリント人への手紙第一 25回

御霊の賜物(5)

―異言よりも預言―

14 :1~25

はじめに

1.文脈の確認

(1)御霊の賜物(12~14)

  ①御霊による信仰告白(12:1~3)

  ②一致と多様性(12:4~31)

  ③愛の優位性(13:1~13)

  ④異言よりも預言(14:1~25)

  ⑤正しい賜物の行使(14:26~40)

2.注目すべき点

(1)教会に混乱をもたらした最大の要因は、御霊の賜物の誤用であった。

(2)愛の章(13章)は、御霊の賜物の行使という文脈の中で出てくる。

(3)14章は、集会での賜物の行使に関する教えである。

3.アウトライン

(1)異言より預言(1~5節)

(2)2つの例話(6~12節)

(3)信者を念頭に置いた適用(13~19節)

(4)不信者を念頭に置いた適用(20~25節)

4.結論:現代的適用

教会の集会に関する教えを学ぶ。

Ⅰ.異言より預言(1~5節)

1.1節

1Co 14:1

愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。

(1)「愛を追い求めなさい」は、13章と14章をつなげることばである。

  ①クリスチャンは、他者への奉仕を優先すべきである。

(2)「御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい」

  ①御霊の賜物は、神の御心によって分け与えられる。

  ②と同時に、信者が神に願うこともできる。

  ③教会全体の益となるために、御霊の賜物を求めるべきである。

  ④預言の賜物は、異言の賜物よりも、群全体の益となる。

2.2節

1Co 14:2

異言で語る人は、人に向かって語るのではなく、神に向かって語ります。だれも理解できませんが、御霊によって奥義を語るのです。

(1)異言の解き明かしなしに、異言を語ればどうなるか。

  ①神は理解されるが、人は異言(外国語)を理解することができない。

(2)異言を語る人は御霊によって奥義を語る。

  ①奥義とは、御霊によって啓示された新しい真理である。

  ②人には、異言が伝えている奥義を理解することができない。

  ③つまり、異言は教会成長の役に立たないということである。

3.3節

1Co 14:3しかし預言する人は、人を育てることばや勧めや慰めを、人に向かって話します。

(1)預言の賜物は、異言の賜物よりも優れている。

  ①預言する人は、人に理解できることばを語る。

  ②預言のことばは、人を育てる。

  ③預言のことばは、聞く人にとって勧めや慰めとなる。

4.4節

1Co 14:4

異言で語る人は自らを成長させますが、預言する人は教会を成長させます。

(1)文脈は、集会における賜物の行使であって、デボーション体験ではない。

  ①集会の中で異言を語る人

    *解き明かしがないと、その内容は理解できない。

    *本人は、賜物の行使を通して、神の恵みと愛を確信することができる。

    *その結果、喜びに満たされ、神を賛美するようになる。

    *しかし、自らを成長させているだけで、全体の益とはなっていない。

  ②集会の中で預言を語る人

    *その人は、他の人にも分かることばで、神の真理を語る。

    *その人は、教会を成長させる。

    *群れ全体のために奉仕をすれば、個人的な成長も経験するようになる。

5.5節

1Co 14:5

私は、あなたがたがみな異言で語ることを願いますが、それ以上に願うのは、あなたがたが預言することです。異言で語る人がその解き明かしをして教会の成長に役立つのでないかぎり、預言する人のほうがまさっています。

(1)パウロは、異言を軽視していない。

  ①「あなたがたがみな異言で語ることを願いますが、」

    *パウロは、賜物を独占することを願っているわけではない。

    *と同時に、すべての人が同じ賜物を持つわけではないことも知っている。

(2)パウロは、異言よりも預言を高く評価している。

  ①解き明かしのない異言は、教会の成長に役立たない。

    *本人による解き明かしと他者による解き明かしがある。

  ②預言は、教会の成長に役立つ。

Ⅱ.2つの例話(6~12節)

1.6節

1Co 14:6

ですから、兄弟たち。私があなたがたのところに行って異言で語るとしても、啓示か知識か預言か教えによって語るのでなければ、あなたがたに何の益になるでしょう。

(1)最初の例話は、パウロ自身の宣教の例である。

  ①パウロがコリント教会に行って、異言で語ったらどうなるか。

  ②異言は理解できないことばなので、コリントの信者たちに益とならない。

  ③益となる方法とは、理解可能なことばで語ることである。

    *啓示と知識は、内面的な理解のことである。

    *預言と教えは、それを与える行為のことである。

2.7~8節

1Co 14:7

笛や竪琴など、いのちのない楽器でも、変化のある音を出さなければ、何を吹いているのか、何を弾いているのか、どうして分かるでしょうか。

1Co 14:8

また、ラッパがはっきりしない音を出したら、だれが戦いの準備をするでしょう。

(1)第2の例話は、楽器やラッパの例である。

  ①笛や竪琴の演奏

    *明瞭な音階と適度なリズムがなければ、演奏を楽しむことはできない。

  ②ラッパの音

    *同じ音を長く吹いても、兵士たちは動かない。

3.9節

1Co 14:9

同じようにあなたがたも、舌で明瞭なことばを語らなければ、話していることをどうして分かってもらえるでしょうか。空気に向かって話していることになります。

(1)人間の舌(語るための器官)も同じである。

  ①明瞭なことばで語らなければ、話していることを理解してもらえない。

  ②それは、空中に向って話しているのと同じである。

(2)教えは、明瞭で簡潔でなければならない。

  ①聴衆が理解できないことばや内容は、自己満足に終わるだけである。

4.10~11節

1Co 14:10

世界には、おそらく非常に多くの種類のことばがあるでしょうが、意味のないことばは一つもありません。

1Co 14:11

それで、もし私がそのことばの意味を知らなければ、私はそれを話す人にとって外国人であり、それを話す人も私には外国人となるでしょう。

(1)世界には、実に多くの種類のことばがある。

  ①パウロは、「意味のないことばは一つもありません」と断じた。

  ②もしパウロが、そのことばの意味を知らなければ、彼も聞く人も外国人となる。

5.12節

1Co 14:12

同じようにあなたがたも、御霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会を成長させるために、それが豊かに与えられるように求めなさい。

(1)パウロは、御霊の賜物を求めることを否定していない。

  ①教会成長のために、御霊の賜物が豊かに与えられるように求めるべきである。

Ⅲ.信者を念頭に置いた適用(13~19節)

1.13~14節

1Co 14:13

そういうわけで、異言で語る人は、それを解き明かすことができるように祈りなさい。

1Co 14:14

もし私が異言で祈るなら、私の霊は祈りますが、私の知性は実を結びません。

(1)異言で語る人は、解き明かすことができるように祈るべきである。

  ①異言で語る人が解き明かしの賜物を持つこともあるが、これは例外的なこと。

  ②他の人が解き明かしてくれるように、祈るべきである。

(2)集会の中で、異言で祈るとどうなるか。

  ①理解できないことばであっても、その人の霊は祈っている。

  ②しかし、祈りの内容が分からないので、知性は実を結ばない。

  ③その祈りを聞いている人たちにとっても、益にはならない。

2.15節

1Co 14:15

それでは、どうすればよいのでしょう。私は霊で祈り、知性でも祈りましょう。霊で賛美し、知性でも賛美しましょう。

(1)パウロが勧める祈り

  ①霊(感情)と知性(理解)がともに関わった祈りをすべきである。

  ②賛美に関しても、同じことが言える。

3.16~17節

1Co 14:16

そうでないと、あなたが霊において賛美しても、初心者の席に着いている人は、あなたの感謝について、どうしてアーメンと言えるでしょう。あなたが言っていることが分からないのですから。

1Co 14:17

あなたが感謝するのはけっこうですが、そのことでほかの人が育てられるわけではありません。

(1)いかに感動的な賛美でも、意味が分からなければアーメンと言えない。

  ①感謝すること自体は、結構なことである。

  ②しかし、理解できないことばを使うなら、ほかの人を育てることにはならない。

4.18~19節

1Co 14:18

私は、あなたがたのだれよりも多くの異言で語っていることを、神に感謝しています。

1Co 14:19

しかし教会では、異言で一万のことばを語るよりむしろ、ほかの人たちにも教えるために、私の知性で五つのことばを語りたいと思います。

(1)パウロには、異言の賜物が与えられていた。

  ①コリントの信者の誰よりも、多くの異言で語れた。

  ②しかし、彼の関心は、自己顕示ではなく、他者への奉仕に向けられていた。

(2)異言で語る一万のことばよりも、知性で語る五つのことばのほうが優れている。

  ①知性で語ることばによって、ほかの人たちを教えることができる。

Ⅳ.不信者を念頭に置いた適用(20~25節)

1.20節

1Co 14:20

兄弟たち、考え方において子どもになってはいけません。悪事においては幼子でありなさい。けれども、考え方においては大人になりなさい。

(1)子どもの特徴

  ①有益なことよりも楽しいことを優先させる。

  ②永遠の価値があるものよりも一時的なものを優先させる。

  ③隣人愛よりも自己満足を優先させる。

(2)信者への教訓

  ①肯定的な側面。悪事においては幼子でありなさい。

  ②否定的な側面。考え方においては大人になりなさい。

2.21~22節

1Co 14:21

律法にこう書かれています。/「『わたしは、異国の舌で、/異なる唇でこの民に語る。/それでも彼らは、/わたしの言うことを聞こうとはしない』/と主は言われる。」

1Co 14:22

それで異言は、信じている者たちのためではなく、信じていない者たちのためのしるしであり、預言は、信じていない者たちのためではなく、信じている者たちのためのしるしです。

(1)パウロは、イザヤ書28章11節から引用する。

  ①イスラエルは、預言者たちが伝えた神のことばを拒否した。

  ②それゆえ、外国語で別のメッセージが民に伝えられる。

  ③外国語は、神の裁きのしるしである。

  ④この預言は、アッシリア軍がエルサレムを包囲したときに成就した。

  ⑤アッシリア語は、民が神のことばを拒否したことの明白なしるしとなった。

(2)パウロによる適用

  ①神は、異言(外国語)を不信者のためのしるしとされた。

    *ここでの不信者とは、神のことばに心を閉ざした者である。

    *異言は不信者のためのしるしなので、集会では異言を語るべきではない。

  ②預言は、信者のためのしるしである。

    *それゆえ、信者が集う集会では預言を語るべきである。

3.23節

1Co 14:23

ですから、教会全体が一緒に集まって、皆が異言で語るなら、初心の人か信じていない人が入って来たとき、あなたがたは気が変になっていると言われることにならないでしょうか。

(1)ここでの「信じていない人」は、神のことばを学ぼうとする未信者である。

  ①皆が異言で語るなら、その人はつまずくはずである。

  ②信者はみな気が変になっていると感じるはずである。

4.24~25節

1Co 14:24

しかし、皆が預言をするなら、信じていない人や初心の人が入って来たとき、その人は皆に誤りを指摘され、皆に問いただされ、

1Co 14:25

心の秘密があらわにされます。こうして、「神が確かにあなたがたの中におられる」と言い、ひれ伏して神を拝むでしょう。

(1)預言を語ることの利点

  ①未信者や初心の人は、預言の内容を理解する。

  ②その結果、自らの誤りを認識し、罪を認めるようになる。

  ③彼は、神が直接自分に語っておられるかのように感じる。

  ④彼は、「神が確かにあなたがたの中におられる」と告白するようになる。

  ⑤彼は、ひれ伏して神を礼拝するようになる。

結論 :現代的適用

1.異言の賜物をどう評価するか。

(1)異言は神から与えられた賜物である。

(2)異言を語る人も、語らない人も、お互いを尊敬すべきである。

2.同じ音のくり返しでも、異言と言えるか。

(1)今も異言の賜物は存在している。

(2)同じ音のくり返しは、異言とは思えない(言語になっていない)。

3.礼拝の中での異言の祈りは、許されるか。

(1)解き明かしがあれば、許される。

(2)解き明かしがないなら、異言を語ってはならない。

4.預言の賜物は、今も存在するか。

(1)新約聖書が完成するまでは、預言の賜物が必要とされた。

(2)新約聖書が完成した今は、預言の賜物は不要となった。

5.預言の賜物と教える賜物の関係とは何か。

(1)この2つの賜物は、同じものではない。

(2)今も時代、明瞭なことばで神のことばを語るのは、教える賜物がある人である。

(3)講解メッセージを通して、聖霊が働かれる。

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