私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.193 どうして神は、自然災害を止めないのですか。
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メッセージをしている中川牧師も「地球環境が崩壊しつつあるのではないかという印象」を持っていると言います。
なぜ神様は、このような悲劇を許しておられるのでしょうか。
193 どうして神は、自然災害を止めないのですか
Q:最近、台風、地震、津波などの自然災害が増えているように思います。もし神が全知全能であるなら、なぜ神は、このような悲劇が起こることを許しておられるのでしょうか。
A:地球環境が崩壊しつつあるのではないかという印象は、私も持っています。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、神は天地と自然法則の創造者であることを覚えましょう。
私たち人間は、通常は、自然の恵みを享受しながら、快適な生活を送っています。太陽や月や星は、自然法則に従って秩序正しく動いています。地球もまたしかりです。季節の移り変わりは、毎年、規則正しく巡って来ます。宇宙の運行を支えておられるのは、神です。このことのゆえに、先ず神に感謝したいと思います。そして、自然災害のほとんどが、自然法則に従って起こっているということを認める必要があります。
2番目に、被造世界は、人類の罪の結果、異常な状態に陥っていることを覚えましょう。
これが、聖書が示す世界観です。ローマ人への手紙8章22節は、こう教えています。「私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています」。つまり、アダムの堕落は、人類に死をもたらしただけでなく、自然界に呪いももたらしたということです。自然界は、人類が救いの完成を求めているのと同じように、「ともにうめきともに産みの苦しみをしている」のです。呪われた被造世界は、自然災害が起こりやすい状態になりました。台風は、さまざまな気象条件が重なって起こる現象です。地震は、地球のプレートが移動して起こる災害です。津波は、海底で起こる地震によってもたらされるものです。もちろん、罪に対する裁きとして神が災害をもたらされる場合もありますが、それは極めて例外的なことです。
3番目に、災害の中でも神の恵みは働いていることを覚えましょう。
神は、罪人が悪を行うことを忍耐しながら許容しておられます。それと同じように、神は、自然災害が起こることも許容しておられます。個々の災害に関して、なぜ神がこの悲劇を止めないのか、私たちには分かりません。それは神秘です。ただし、ひとつ言えることがあります。それは、災害の中にも神の恵みを見出すことができるということです。例えば、大惨事の中でも、奇跡的に助かった人たちの話を聞くことがあります。また、自然災害をきっかけに、自らの人生を再吟味したという方々が多くおられます。あるいは、被災者を援助するために愛の実践を実行する人たちが現れるということもあります。神は良い方です。神は、悲劇を善に変えることのできるお方です。
参考になる聖句
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ロマ8:28)
呪われた被造世界は、やがて完全な姿に変えられます。
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