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サムエル記第一(13)「さばきつかさとしての奉仕」1サム7:2~17
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命題:サムエルの奉仕を通して、神の民は回復へと導かれる。この箇所からサムエルの奉仕の3つのステップについて学ぼう。
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サムエル記第一(13)
「さばきつかさとしての奉仕」
1サム7:2~17
1.文脈の確認
Ⅰ.王政に向けた準備(1~9章)
A.サムエルの誕生と幼少期(1章)
B.ハンナの賛歌(2:1~10)
C.シロでの霊的状況(2:11~36)
D.サムエルの召し(3章)
E.契約の箱(4~7章)
1.奪われた契約の箱(4章)
2.契約の箱の力(5章)
3.契約の箱の返還(6章)
4.さばきつかさとしての奉仕(7章)
2.注目すべき点
(1)「契約の箱物語」(4~7章)の結論である。
(2)契約の箱はキルヤテ・エアリムに運ばれ、そこに20年間安置された。
(3)民はようやく【主】を慕い求めるようになった。
(4)サムエルは、イスラエルのさばきつかさとして奉仕を開始する。
命題:サムエルの奉仕を通して、神の民は回復へと導かれる。
この箇所からサムエルの奉仕の3つのステップについて学ぼう。
Ⅰ.さばきつかさとしての奉仕の始まり(2~4節)
1.2節
1Sa 7:2 箱がキルヤテ・エアリムにとどまった日から長い年月がたって、二十年になった。イスラエルの全家は【主】を慕い求めていた。
(1)神政政治の国の原則
①民が罪を犯したなら、神の臨在が取り去られる。
②民が悔い改めたなら、神の臨在が戻って来る。
③箱がイスラエルの地に戻っただけでは、神の臨在が戻ったことにはならない。
(2)箱がキルヤテ・エアリムにとどまってから20年が経過した。
①この20年は、民の信仰が回復するために要した年数である。
(3)箱がそこにあった総年数は約50年である。
①2サム6章で、ダビデが契約の箱をエルサレムに迎えた。
②この約50年間は、イスラエルにとって非常に象徴的な期間である。
*サウルとダビデの対比は、霊的姿勢の違いをよく表している。
(4)「イスラエルの全家は【主】を慕い求めていた」
①この間サムエルがどのような奉仕をしたのかは分からない。
②恐らく、各地を巡回して悔い改めを説いたのであろう。
③ようやく民は【主】を慕い求めるようになった。
2.3~4節
1Sa 7:3
サムエルはイスラエルの全家に言った。「もしあなたがたが、心のすべてをもって【主】に立ち返るなら、あなたがたの間から異国の神々やアシュタロテを取り除きなさい。そして心を【主】に向け、主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたがたをペリシテ人の手から救い出してくださいます。」
1Sa 7:4 イスラエル人は、バアルやアシュタロテの神々を取り除き、【主】にのみ仕えた。
(1)さばきつかさとしての奉仕が始まる。
①心から【主】に立ち返る。
②異国の神々やアシュタロテを取り除く。
③心を【主】に向け、主にのみ仕える。
④そうすれば、主はイスラエル人をペリシテ人の手から救い出してくださる。
⑤武器に頼るのではなく、【主】に信頼することを教えた。
(2)イスラエル人は、応答した。
①バアルやアシュタロテの神々を取り除いた。
*フェニキアの神々(複数形である)
*バアルとアシュタロテは、夫婦である。
*この行為は、ペリシテ人の支配に対する反抗である。
②イスラエル人は、【主】にのみ仕えた。
Ⅱ.全国集会の召集(5~14節)
1.5~6節
1Sa 7:5 サムエルは言った。「全イスラエルを、ミツパに集めなさい。私はあなたがたのために【主】に祈ります。」
1Sa 7:6
彼らはミツパに集まり、水を汲んで【主】の前に注ぎ、その日は断食した。彼らはそこで、「私たちは【主】の前に罪ある者です」と言った。こうしてサムエルはミツパでイスラエル人をさばいた。
(1)ミツパは、民族的リバイバルを経験する場所となった。
①エルサレムの北約8km
(2)サムエルがミツパを選んだ理由
①全国から集まりやすい中央の高台であった。
②全国集会の伝統を持つ場所であった。
③シロに代わる霊的集会所として適していた。
④防衛上も有利であった。
(3)民族的悔い改めが起こった。
①水を汲んで【主】の前に注いだ。
②断食をした。
③罪の告白をした。
(4)「こうしてサムエルはミツパでイスラエル人をさばいた」
①3章ではサムエルは預言者として召された。
②7章では、預言者、祭司的執りなし手、さばきつかさ3つの役割が結びつく。
③サムエルの全国的指導者としての働きがここから本格的に始まった。
2.7~8節
1Sa 7:7
イスラエル人がミツパに集まったことをペリシテ人が聞いたとき、ペリシテ人の領主たちはイスラエルに向かって上って来た。イスラエル人はこれを聞いて、ペリシテ人を恐れた。
1Sa 7:8イスラエル人はサムエルに言った。「私たちから離れて黙っていないでください。私たちの神、【主】に叫ぶのをやめないでください。主が私たちをペリシテ人の手から救ってくださるようにと。」
(1)支配者は、被支配者が勝手に全国集会を開くことを許さない。
①ペリシテ人の領主たちは、時を移さずにイスラエルを攻めてきた。
②イスラエル人はこれを聞いて、ペリシテ人を恐れた。
(2)イスラエル人の霊的状態の変化を読み取ることができる。
①彼らは、自分たちの無力さを認めた。
②彼らは、サムエルの執りなしを信頼した。
③彼らは、勝利は【主】から来ることを理解した。
④彼らは、【主】との契約関係を認識した。
3.9節
1Sa 7:9
サムエルは、乳離れしていない子羊一匹を取り、焼き尽くす全焼のささげ物として【主】に献げた。サムエルはイスラエルのために【主】に叫んだ。すると【主】は彼に答えられた。
(1)サムエルは祭司として奉仕をした。
①乳離れしていない子羊を全焼のささげ物として【主】に献げた。
*焼き尽くすささげ物は、民の全的献身を示している。
②イスラエルのために【主】に叫んだ。
(2)【主】は彼に答えられた。
①雷鳴は神の声である。
4.10~11節
1Sa 7:10
サムエルが全焼のささげ物を献げていたとき、ペリシテ人がイスラエルと戦おうとして近づいて来た。しかし【主】は、その日ペリシテ人の上に大きな雷鳴をとどろかせ、彼らをかき乱したので、彼らはイスラエルに打ち負かされた。
1Sa 7:11 イスラエルの人々は、ミツパから出てペリシテ人を追い、彼らを討ってベテ・カルの下にまで行った。
(1)再記述の法則
①サムエルが全焼のささげ物を献げていたとき
②ペリシテ人が近づいて来た。
③【主】は、ペリシテ人の上に大きな雷鳴をとどろかせた。
④ペリシテ人は驚き、攪乱させられ、坂を下りながら逃げた。
⑤イスラエルの人々は、武器が劣っていることを忘れ、勇敢に挑みかかった。
⑥ペリシテ人は、ベテ・カルの下まで逃れた(場所は不明)。
5.12節
1Sa 7:12
サムエルは一つの石を取り、ミツパとエシェンの間に置き、それにエベン・エゼルという名をつけ、「ここまで【主】が私たちを助けてくださった」と言った。
(1)敗北の地(4:1~22)が勝利を記念する地となった。
①サムエルは記念の石をミツパとエシェンの間に置いた。
②その石にエベン・エゼルという名をつけた。
*「助けの石」
(2)「ここまで【主】が私たちを助けてくださった」
①エジプトからの救い
②士師時代の守り
③ペリシテによる圧迫
④契約の箱の喪失
⑤民の悔い改め
⑥今回の勝利
6.13~14節
1Sa 7:13
ペリシテ人は征服され、二度とイスラエルの領土に入って来なかった。サムエルの時代を通して、【主】の手がペリシテ人の上にのしかかっていた。
1Sa 7:14
ペリシテ人がイスラエルから奪い取っていた町々は、エクロンからガテまでが、イスラエルに戻った。イスラエルはペリシテ人の手から、その領土を解放した。そのころ、イスラエルとアモリ人の間には平和があった。
(1)ペリシテ人の活動が一時的に抑制された。
①サウル王の時代になって、争いが戻って来る。
(2)エクロンからガテまでの町々がイスラエルに戻った。
①アモリ人との間に平和があった。
②イスラエルと同盟関係に入り、ペリシテ人に対抗した。
Ⅲ.さばきつかさとしての生涯(15~17節)
1.15節
1Sa 7:15 サムエルは、一生の間、イスラエルをさばいた。
(1)王政が始まってからも、大きな霊的権威を行使した。
①民の目から見れば、生涯にわたって「さばきつかさ」であった。
2.16~17節
1Sa 7:16 彼は年ごとに、ベテル、ギルガル、ミツパを巡回し、これらすべての聖所でイスラエルをさばき、
1Sa 7:17 ラマに帰った。そこに自分の家があり、そこでイスラエルをさばいていたからである。彼はそこに【主】のために祭壇を築いた。
(1)サムエルは、イスラエルの信仰史を代表する重要拠点を巡回した。
①イスラエルをさばいた。
②預言者・士師・霊的指導者として奉仕していた。
*裁判をする
*神のみこころを教える
*問題を解決する
*国を導く
(2)ラマが本拠地であった。
①「【主】のために祭壇を築いた」
②この時代は、過渡期である。
③これは私的礼拝ではなく、奉仕の一環であったと考えられる。
結論:今日の信者への適用
1.神は、悔い改める人を用いられる
(1)神が求めておられたのは、形式的な宗教ではなく、心からの悔い改めであった。
(2)神以上に頼り、神以上に愛するものがあるなら、それは偶像になり得る。
(3)神は、完全な人ではなく、主に立ち返る人を用いてくださる。
2.神は、祈りの奉仕をする人を用いられる
(1)サムエルは軍事的な英雄ではなかった。
(2)彼は、民のために祈り、全焼のいけにえを献げ、【主】に叫び続けた。
(3)そして【主】が戦ってくださった。
(4)主イエスは今も私たちのために執りなしておられる(ヘブ7:25)。
(5)私たちは、その祈りに支えられながら、自らも祈る者となるよう招かれている。
(6)教会の真の力は、組織力や財力ではなく、神に信頼して祈るところにある。
3.神は、神の助けを記憶し、忠実に仕える人を用いられる。
(1)記念の石「エベン・エゼル」を思い出そう。
(2)「ここまで【主】が私たちを助けてくださった」
(3)私たちも「ここまで主が助けてくださった」と告白することができる。
(4)これは過去への感謝であると同時に、将来への信頼である。




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