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メシアの生涯(6)—ヨハネ誕生の告知—

  • 2012.04.16
  • ルカ1章:5〜25
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ヨハネ誕生の告知から、福音の始まりについて学ぶ。

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「ヨハネ誕生の告知」

ルカ1:5~25

1.はじめに

  (1)4つの福音書を並べ、時間順にメシアの生涯を追って行く。

    ①前回は、2つのメシアの系図を見た。

    ②マタイの系図は、ヨセフの家系

    ③ルカの系図は、マリアの家系

  (2)3つの告知

  ①ザカリヤへの告知(ルカ)

  ②マリアへの告知(ルカ)

  ③ヨセフへの告知(マタ)

  (3)マタイにある告知の特徴

  ①公の情報

    ②天使は、「主の使い」と呼ばれている。

    ③ヨセフの視点から書かれている。

  (4)ルカにある告知の特徴

    ①私的情報

  ②天使は、「ガブリエル」と呼ばれている。

    ③マリアの視点から書かれている。

      *ルカは、マタイにある告知の内容を知っていた。

*マリアから直接情報を得たか、マリアに近い人々から情報を得たか。

*ルカはヘブル語(アラム語)の資料を利用している(1:1~4とは異なる)。

*ルカ1章と2章は、新約聖書の中で最も古いものである。

*マリアの福音書、バプテスマのヨハネの福音書、などと呼ばれる。

  2.アウトライン

(1)背景(舞台)(5~7節)

  (2)告知(8~20節)

  (3)人々の驚き(21~23節)

  (4)「約束」の成就(24~25節)

  3.メッセージのゴール

    (1)歴史的枠組み

    (2)旧約聖書の成就

    (3)聖霊の働き

このメッセージは、ヨハネ誕生の告知から、福音の始まりについて学ぼうとするものである。

Ⅰ.背景(舞台)(5~7節)

  1.5節

  「ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロ

ンの子孫で、名をエリサベツといった」

  (1)「ユダヤの王ヘロデ」

    ①「ユダヤ」は、広義の意味である。ユダヤ人の土地。

    ②ローマの行政区としては、ユダヤ、サマリヤ、ガリラヤ。

  (2)ザカリヤという祭司

    ①ダビデによって、祭司制度が確立した。

    ②祭司は24の組に分けられた。

  ③アビヤの組は、8番目に当たる(1歴24:10)。

    ④3つの巡礼祭では、祭司全員が奉仕に当たった。

    ⑤それ以外の時は、毎年、1週間の奉仕を2回行った。

    ⑥当時は、1万8千人の祭司がいたと言われている。

      *750人/組

      *くじに当たる確率。20年×14日×2=560

        *560人は1回は当たるが、190人は当たらないで祭司の仕事を終える。

    (3)妻エリサベツ

      ①アロンの子孫。つまり、祭司家系の娘である。

      ②ユダヤ教の伝統によれば、祭司は祭司の娘と結婚するのがいいとされた。

  2.6節

  「ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行っていた」

    (1)パリサイ人との違い。

      ①人の前での外見的義

      ②神の前での内面的義

      ③彼らは、旧約時代の義人である。

    (2)旧約聖書と新約聖書の論理的一貫性

      ①パリサイ派の信仰を旧約聖書の教えと思ってはならない。

      ②イエスは旧約聖書を成就するために来られたのである。

  3.7節

  「エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた」

    (1)不妊の女の例

  ①アブラハムとサラ

      ②ヤコブとサラ

      ③サムソンの両親(マノアと無名)

      ④サムエルの両親(エルカナとハンナ)

    (2)年を取っていた。

  ①人間的希望がない状態

  ②これから起こることは、神の業である。

Ⅱ.告知(8~20節)

  はじめに(旧約聖書のパターンが見られる)

      ①天使の出現

  ②見た人の恐れ

      ③励ましの言葉(恐れるな)

      ④神からのメッセージ

      ⑤不信仰の言葉としるしの要求

      ⑥神からのしるし

  1.天使の出現(8~11節)

  「さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、祭司職の

習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。彼が香を

たく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。ところが、主の使いが彼に現れて、香壇の

右に立った」

  (1)くじが当たった。

    ①彼の生涯で最良の日となった。750人の中から選ばれた。

    ②くじは、神の御心を表現するものである。

    ③使1:26で、マッテヤが使徒に選ばれている。

    ④「神殿」とは、聖所のことである。

    ⑤祭司は、香の壇を掃除し、新しく香をたく。

    ⑥香は祈りの象徴である。

    ⑦外でイスラエルの民が祈っている。

      *個人的祈り

      *共同体としての、終末的祈り。メシア時代の到来を願う祈り。

    ⑧そして今、ゼカリヤがその祈りの頂点に立っている。

  (2)天使が現れた。

    ①これだけでも、恐れの理由になる。

  2.見た人の恐れ(12節)

  「これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われたが、」

    (1)ユダヤ人にとっては、一般的な反応である。

      ①それ以上に、ユダヤ教の伝承の問題がある。

    (2)「香壇の右に立った」(11節)

      ①レビ10:1~2

    「さて、アロンの子ナダブとアビフは、おのおの自分の火皿を取り、その中に火

を入れ、その上に香を盛り、主が彼らに命じなかった異なった火を【主】の前に

ささげた。すると、【主】の前から火が出て、彼らを焼き尽くし、彼らは【主】の

前で死んだ」

②ユダヤ教の伝承の中で、裁きの天使は香壇の右に立つと言われていた。

  3.励ましの言葉(恐れるな)(13節a)

  「御使いは彼に言った。『こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです』」

    (1)良い知らせを持ってきたのだから、恐れなくてもいい。

    (2)願いが聞かれた。

      ①個人的願い(息子の誕生。昔祈った内容)

      ②公の願い(メシア時代の到来)

      ③この2つの願いが、ヨハネの誕生というひとつの出来事を通して聞かれる。

  4.神からのメッセージ(13b~17節)

  「あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。その子はあなた

にとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。彼は主の御前にすぐ

れた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから

聖霊に満たされ、そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。

彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう

者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです」

    (1)老年になったエリサベツが息子を生む。

      ①神の介入が始まる。

      ②名をヨハネと付ける(ヤハウェは恵み深いという意味)。

      ③彼は、終末的喜びをもたらす。

      ④主の前にすぐれた者となる。後から誕生する者が、さらに偉大である。

    (2)ヨハネの特徴

      ①ぶどう酒も強い酒も飲まない。

        *ナジル人のライフスタイル(民6:3)

      ②彼の伝えるメッセージの緊急性を示す。

        *エリヤのようなライフスタイルも目的は同じである。

      ③聖霊に満たされる。

    *母の胎内にあるときから

        *生涯この状態が続いた。

    (3)ヨハネの働きの内容

      ①イスラエルの民を神である主に立ち返らせる。

      ②エリヤのような風貌と力(聖霊による)で、奉仕をする。

      ③父たちが愛をもって子どもたちに関心を払うようになる。

      ④神に反抗する者たちに悔い改めを与える。

      ⑤メシア到来の準備をする。

  5.不信仰の言葉としるしの要求(18節)

  「そこで、ザカリヤは御使いに言った。『私は何によってそれを知ることができましょうか。

私ももう年寄りですし、妻も年をとっております』」

    (1)不信仰の言葉

      ①私も妻も、年を取っている。

    (2)何によってそれを知ることができるか。

      ①しるしの要求

      ②創15:8(カナンの地の約束)

      「彼は申し上げた。『神、主よ。それが私の所有であることを、どのようにして知

ることができましょうか』」

  6.神からのしるし(19~20節)

  「御使いは答えて言った。『私は神の御前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この喜

びのおとずれを伝えるように遣わされているのです。ですから、見なさい。これらのこと

が起こる日までは、あなたは、ものが言えず、話せなくなります。私のことばを信じなか

ったからです。私のことばは、その時が来れば実現します』」

  (1)権威の証明

①ガブリエルという名前を明かす。

  *一般の天使の中で、ガブリエルとミカエルのみ名前が知られている。

  *これ自体が、権威の証明である。

②神の御前に立つ

    (2)派遣の目的

      ①喜びのおとずれを伝える。

      ②終末的喜びである。

      ③ヨハネの誕生は、その始まりである。

    (3)しるし

  ①ものが言えなくなること

      ②耳も聞こえなくなった(62節)。

      ③これは、叱責をともなった「しるし」である。

Ⅲ.人々の驚き(21~23節)

  1.21~22節

  「人々はザカリヤを待っていたが、神殿であまり暇取るので不思議に思った。やがて彼は

出て来たが、人々に話すことができなかった。それで、彼は神殿で幻を見たのだとわかっ

た。ザカリヤは、彼らに合図を続けるだけで、口がきけないままであった」

  (1)「不思議に思う」は、ギリシア語で「サウマゾウ」という動詞。

    ①奇跡を見て驚く時に使う動詞

  (2)ザカリヤが出てきたが、話すことができなかった。

    ①祭司は、聖所から出ると祝福の祈りを捧げる。

*民6:24~26

②それができないので、聖所で幻を見たのだと判断した。

    ③ザカリヤは身振りをするだけで、説明はできなかった。

2.23節

「やがて、務めの期間が終わったので、彼は自分の家に帰った」

  (1)家はユダの山地にあった。

    ①現在のエンカレム。

    ②徒歩で半日くらいか。

Ⅳ.「約束」の成就(24~25節)

  1.24~25節

「その後、妻エリサベツはみごもり、五か月の間引きこもって、こう言った。『主は、人中

で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました』」

  (1)エリサベツは妊娠した。

①5ヶ月間ひきこもった。

②天使から聞いた内容は、家族内の秘密となっていた。

③エリサベツは、知っていた。

④この情報を最初に聞いたのは、マリアであろう。

    (2)不妊の女の喜び

      ①創30:23~24(ラケルの喜び)

      「彼女はみごもって男の子を産んだ。そして『神は私の汚名を取り去ってくださ

った』と言って、その子をヨセフと名づけ、『【主】がもうひとりの子を私に加え

てくださるように』と言った」

結論:

  1.歴史的枠組み

    (1)ヨハネの誕生は、歴史的枠組みの中で成就した。

      ①「昔々」ではない。

      ②ルカは歴史家である。

    

    (2)時、場所、人を見てみよう。

      ①時は、ヘロデ大王の時代(前37~4年)である。

      ②場所は、エルサレムであり、神殿の中である。

      ③人は、老夫婦のザカリヤとエリサベツである。

  2.旧約聖書の成就

    (1)当時のユダヤ人の精神状態

      ①預言者がいなくなって、神は約400年間沈黙された。

      ②ユダヤ人たちは、律法と預言者たちの時代を懐かしんでいた。

      ③メシア時代の到来を待ち望んでいた。

    (2)ザカリヤとエリサベツは、イスラエルの残れる者(レムナント)である。

      ①律法による義ではなく、信仰による義である。

      ②その結果、モーセの律法に信仰によって応答していた。

      ③彼らもまた罪人であるが、罪が覆われる方法を知っていた(いけにえ)。

    (3)神は、レムナントを用いて、メシア時代を歴史に導入された。

  ①私たちにも、希望がある。

  3.聖霊の働き

    (1)バプテスマのヨハネは、聖霊に満たされていた。

      ①胎内にいる時から

      ②先駆者としての働きを推進する力

    (2)「聖霊に満たされる」とは、聖霊の支配に服していること。

      ①ペンテコステ以降の聖霊の働きは、より素晴らしいものとなった。

      ②聖霊のバプテスマ(キリストの教会の一員となっている)

      ③信者の心に内住される聖霊

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