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ヘブル人への手紙(13)—メルキゼデク的祭司職とレビ的祭司職の対比—

  • 2017.09.25
  • ヘブル7章:4〜10
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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メルキゼデク的祭司職の優位性について学ぶ。

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メルキゼデク的祭司職とレビ的祭司職の対比」

ヘブル7:4~10

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

  (2)ユダヤ教の3つの柱は、天使、モーセ、レビ的祭司である。

      ①御子は、天使に勝るお方であることが証明された。

      ②御子は、モーセに勝るお方であることも証明された。

      ③御子は、アロンに勝るお方であることの証明が続いている。

    (3)ヘブ7:1~28の構造

      ①メルキゼデクとイエスの対比(7:1~3)

      ②メルキゼデク的祭司職とレビ的祭司職の対比(7:4~10)

      ③レビ的祭司職とイエスの祭司職の対比(7:11~25)

      ④結論(7:26~28)

    (4)ユダヤ人たちは、自分たちがアブラハムの子孫であることを誇りとしていた。

      ①マタ3:9

Mat_3:9 『われわれの父はアブラハムだ』と心の中で言うような考えではいけない。あなたがたに言っておくが、神は、この石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。

      ②ヨハ8:33

Joh_8:33 彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどうして、『あなたがたは自由になる』と言われるのですか。」

    (5)メルキゼデクに関する認識は、低かった(2箇所にしか出てこない)。

        *創14:17~20(歴史的記録)

Gen 14:17 こうして、アブラムがケドルラオメルと、彼といっしょにいた王たちとを打ち破って帰って後、ソドムの王は、王の谷と言われるシャベの谷まで、彼を迎えに出て来た。

Gen 14:18 さて、シャレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。

Gen 14:19 彼はアブラムを祝福して言った。/「祝福を受けよ。アブラム。/天と地を造られた方、いと高き神より。

Gen 14:20 あなたの手に、あなたの敵を渡された/いと高き神に、誉れあれ。」/アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。

        *詩110:4(預言)

Psa 110:4 【主】は誓い、そしてみこころを変えない。/「あなたは、メルキゼデクの例にならい、/とこしえに祭司である。」

2.アウトライン: メルキゼデク的祭司職とレビ的祭司職の対比

(1)メルキゼデク的祭司職の優位性①(4~5節)

  (2)メルキゼデク的祭司職の優位性②(6~7節)

  (3)メルキゼデク的祭司職の優位性③(8節)

  (4)メルキゼデク的祭司職の優位性④(9~10節)

結論:

  (1)十一献金

  (2)ユダヤ人の盲点

  (3)すぐれて高い神の祭司

メルキゼデク的祭司職の優位性について学ぶ。

Ⅰ.メルキゼデク的祭司職の優位性①(4~5節)

   1.4節a

Heb 7:4a その人がどんなに偉大であるかを、よく考えてごらんなさい。

    (1)メルキゼデク的祭司職とレビ的祭司職の対比の目的

①この対比は、大祭司イエスと大祭司アロンの対比である。

②大祭司イエスが大祭司アロンよりも優れていることが証明される。

     (2)「よく考えてごらんなさい」

       ①ギリシア語で「theoreo」である。英語で「consider」「think」「see」など。

      ②識別力を働かせて、しっかりと観察しなさいという意味である。

      ③「ある歴史的出来事について学び、神学的結論を導き出せ」ということ。

      ④創14:18~20は、メルキゼデクの偉大さを証明している。

  2.4節b

Heb 7:4b 族長であるアブラハムでさえ、彼に一番良い戦利品の十分の一を与えたのです。

    (1)アブラハムは、最も偉大な人物である。

「族長であるアブラハム」

②英語の「Patriarch」。ギリシア語の「patriarchēs」

③「patria」は部族のこと。「archō」は統治するということ。

④アブラハムは、誰よりも優位な立場に置かれていた。

⑤ユダヤ人たちは、先祖にアブラハムがいることを誇りとしていた。

    (2)そのアブラハムが、メルキゼデクに十分の一を与えた。

      ①アブラハムは、メルキゼデクが自分よりも優位な立場にあることを認めた。

        *行いの優位性や道徳的優位性ではなく、立場上の優位性である。

      ②「一番良い戦利品の十分の一」ということが強調されている。

③メルキゼデクは、アブラハムから十分の一を受け取った。

        *メルキゼデクも、自らの優位性を認めた。

  3.5節

Heb 7:5 レビの子らの中で祭司職を受ける者たちは、自分もアブラハムの子孫でありながら、民から、すなわち彼らの兄弟たちから、十分の一を徴集するようにと、律法の中で命じられています。

     (1)レビ的祭司職と十分の一の関係

      ①レビ的祭司たちは、アブラハムの子孫である。

      ②彼らは、他の兄弟たち(他の部族)から十分の一を徴収する。

      ③それが、モーセの律法の規定の中に含まれている。

    (2)しかし、メルキゼデクは、族長アブラハムから十分の一を受け取った。

      ①つまり、メルキゼデクは、レビ的祭司(アロン)よりも優位な立場にある。

      ②これは、誰が誰から十分の一を受け取ったかという議論である。

Ⅱ.メルキゼデク的祭司職の優位性②(6~7節)

   1.6節

Heb 7:6 ところが、レビ族の系図にない者が、アブラハムから十分の一を取って、約束を受けた人を祝福したのです。

     (1)メルキゼデクは、アブラハムを祝福した。

      ①メルキゼデクは、レビ族の系図にない人である。

        *つまり、レビ族とは血のつながりがない。

        *つまり、十分の一を受け取る法的資格がないのである。

      ②その彼が、アブラハムから十分の一を受け取った。

        *メルキゼデクには、十分の一を受け取る資格が最初から備わっていた。

      ③そして、アブラハムを祝福した。

        *アブラハムは、「契約に基づく約束」を受けていた。

        *アブラハムの子孫からメシアが誕生する。

        *そのアブラハムを祝福できる人など、人間の中には存在しない。

   2.7節

Heb 7:7 いうまでもなく、下位の者が上位の者から祝福されるのです。

     (1)下位の者が上位の者から祝福される。

      ①これは、当然のことである。

        *「いうまでもなく」(新改訳)

        *「当然なことです」(新共同訳)

        *「論なき事なり」(文語訳)

    (2)アブラハムがメルキゼデクを祝福したのではない。

      ①メルキゼデクがアブラハムを祝福したのである。

      ②このことから、メルキゼデクはアブラハムよりも上位にあることが分かる。

      ③つまり、メルキゼデクはレビ的祭司職よりも優位にあることが分かる。

Ⅲ.メルキゼデク的祭司職の優位性③(8節)

   1.8節

Heb 7:8 一方では、死ぬべき人間が十分の一を受けていますが、他の場合は、彼は生きているとあかしされている者が受けるのです。

     (1)レビ的祭司職では、死ぬべき人間が十分の一を受けている。

      ①祭司は、必ず死ぬ。

      ②それゆえ、モーセの律法には、祭司職の継承に関する規定がある。

    (2)メルキゼデクの場合は、生きているとあかしされている。

      ①創世記の記事では、メルキゼデクの死に関する言及がない。

      ②さらに、その祭司職が継承されたという記録もない。

      ③それが、「生きているとあかしされている」という意味である。

    (3)メルキゼデク的祭司職は、永遠の祭司職である。

      ①それゆえ、レビ的祭司職よりも優位にある。

Ⅳ.メルキゼデク的祭司職の優位性④(9~10節)

   1.9節

Heb 7:9 また、いうならば、十分の一を受け取るレビでさえアブラハムを通して十分の一を納めているのです。

     (1)レビは、アブラハムを通して十分の一をメルキゼデクに納めた。

      ①レビは、レビ的祭司職の源流に当たる人物である。

      ②祭司はすべて、レビから出ている。

      ③実際には、レビはメルキゼデクに十分の一を納めたわけではない。

      ④しかし、「言ってみれば」、そう考えることは可能である。

   2.10節

Heb 7:10 というのは、メルキゼデクがアブラハムを出迎えたときには、レビはまだ父の腰の中にいたからです。

     (1)「というのは」

       ①なぜ、レビがメルキゼデクに十分の一を納めたと言えるのか。

      ②その理由が、10節で解説されている。

      ③これは、「神学的類論」である。

    (2)アブラハムとその子孫は、共同体として1人の個人と見なされる。

      ①レビはまだアブラハムの腰の中にいた。

      ②レビは、アブラハムが十分の一を捧げた行為に参加していた。

      ③メルキゼデクがアブラハムを祝福したとき、レビも祝福を受けた。

      ④それゆえ、メルキゼデクはレビ的祭司職よりも優位にある。

    (3)後のユダヤ教のラビたちの議論

      ①神は、メルキゼデクから祭司職を取り上げ、それをアブラハムに与えた。

      ②詩110:4にそれが記されている。

Psa 110:4 【主】は誓い、そしてみこころを変えない。/「あなたは、メルキゼデクの例にならい、/とこしえに祭司である。」

      ③しかし、詩110:4は、王である祭司であるメシアに関する預言である。

    (4)メルキゼデクは御子イエスの型である。

      ①それゆえ、御子イエスの祭司職は、レビ的祭司職に勝る。

結論:

  1.十一献金

    (1)十一献金の規定は、モーセの律法に含まれる。

      ①メシアの死によってモーセの律法は無効になった。

      ②それゆえ、今日十一献金を命じることには聖書的根拠がない。

    (2)しかし、創14:18~20を根拠に、十一献金の有効性を主張する人もいる。

      ①アブラハムが十分の一を捧げたのは、モーセの律法が与えられる前である。

      ②それゆえ、モーセの律法が無効になっても、十一献金の規定は有効である。

    (3)この見解は、間違っている。

      ①アブラハムが十分の一を分けたのは、当時の中近東にすでにそのような習慣が

あったからである。十分の一を分けることは、普遍的命令ではない。

②アブラハムは、戦利品の中から一番よいものを分け与えた。

  *収入の中から捧げたわけではない。

③アブラハムが捧げたのは、一度限りの行為であった。

    (4)新約時代の献金に関する律法(2コリ9:7)

2Co_9:7 ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。

      ①いやいやながらではなく

      ②強いられてでもなく

      ③心で決めたとおりに

      ④喜んで与える。

  2.ユダヤ人の盲点

    (1)彼らには、ヘブル語聖書(旧約聖書)に隠されたメシアが見えていない。

      ①神は、無数のメシアの型を用意し、啓示された。

      ②メシアが到来したときに、そのお方を認識できるようにされた。

      ③しかし、未だに彼らの目には覆いが掛けられている。

    (2)彼らは、アブラハムとメルキゼデクの関係についても盲目であった。

      ①アブラハムは、ユダヤ人でない祭司を自分よりも優位にある者と認めた。

      ②このことは、ヘブル語聖書に啓示されている。

      ③しかし、ユダヤ人たちは今日に至るまで、このことについて盲目である。

  3.すぐれて高い神の祭司

    (1)メルキゼデクは、「すぐれて高い神の祭司」である。

      ①メルキゼデクは、御子イエスの型である。

      ②御子イエスこそ、究極的な「すぐれて高い神の祭司」である。

      ③御子イエスの大祭司としての働きの特徴

        *時間的制限のない永遠の大祭司である。

        *民族的枠を超越した普遍的大祭司である。

    (2)ヨハ14:6

Joh 14:6 イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。

      ①御子イエスだけ、唯一の大祭司である。

      ②ユダヤ人も異邦人も、御子イエスを通して父なる神のみもとに行く。

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