Loading...

メシアの生涯(191)—ペテロの失敗—

  • 2016.03.14
  • マタイ26章:58、69〜75
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
このメッセージに感謝を贈る

この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?

ハーベスト・タイム・ミニストリーズへのサポーター献金はこちら

メッセージを会場で聞く

これらのメッセージは、恵比寿と大阪で定期的に行っている集会で収録されています。
どなたでもお気軽にお越し下さい。

このメッセージでは...

ペテロの失敗から霊的教訓を学ぶ。

「ペテロの失敗」

マタ26:58、69~75

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスの裁判が始まる。

    ②宗教裁判の3段階

      *アンナスの前で(予備審問)

      *カヤパの前で(夜明け前の私的な裁判)

      *サンヘドリンの前で(夜明け後の公式な裁判)

    ③政治裁判の3段階

      *ピラトの前で

      *ヘロデの前で

      *ピラトの前で

    ④ペテロの失敗は、宗教裁判の第2段階と並行して起こった出来事である。

    ⑤今回は、ペテロの失敗を見る。

    (2)A.T.ロバートソンの調和表

      §156 ペテロは3度イエスを知らないと言う。

          マタ26:58、69~75

2.アウトライン

  (1)舞台設定(58節)

  (2)最初の拒否(69~70節)

  (3)2番目の拒否(71~72節)

  (4)3番目の拒否(73~75節)

  3.結論

    (1)失敗の3つの段階

    (2)神の守り

ペテロの失敗から霊的教訓を学ぶ。

Ⅰ.舞台設定(58節)

  
1.マタ26:58


Mat 26:58
しかし、ペテロも遠くからイエスのあとをつけながら、大祭司の中庭まで入って行き、成り行きを見ようと役人たちといっしょにすわった。

    
(1)宗教裁判の第2段階が進行中に、ペテロは大祭司の中庭まで入って行った。

      ①イエスが逮捕されて後、弟子たちは散らされていた。

      ②ペテロは、結末がどうなるか気がかりで、遠くからイエスの後を付けて行った。

      ③そして、大祭司の中庭で役人(神殿警察官)たちといっしょに座った。

        *ペテロは裁判の結果を待っている。

      ④ペテロは勇敢であるが、その勇敢さは不十分である。

  2.ヨハネ18:15~16

Joh 18:15 シモン・ペテロともうひとりの弟子は、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いで、イエスといっしょに大祭司の中庭に入った。

Joh 18:16
しかし、ペテロは外で門のところに立っていた。それで、大祭司の知り合いである、もうひとりの弟子が出て来て、門番の女に話して、ペテロを連れて入った。

    (1)ヨハネは、大祭司の知り合いであった。

      ①彼は、大祭司の中庭まで入れた。

        *「アウレイ」(中庭)は、官邸そのものを意味することもある。

        *アンナスは、カヤパの官邸に自分の部屋を持っていた。

      ②ペテロは、外の門のところに立っていた。

      ③ヨハネが門番の女に話して、ペテロを中に導いた。

    (2)これで、ペテロを試すための舞台装置が整った。

    ①イエスが裁かれている間に、ペテロは試みを受けた。

    ②彼には、イエスを弁護するための機会が3回与えられる。

Ⅱ.最初の拒否(69~70節)

  1.69節


Mat 26:69 ペテロが外の中庭にすわっていると、女中のひとりが来て言った。「あなたも、ガリラヤ人イエスといっしょにいましたね。」

(1)最初のテスト

      ①女中のひとりがペテロに気づき、イエスの弟子ではないかと迫った。

      ②女中とは、女奴隷(しもめ)のことである。

  
2.70節

Mat 26:70 しかし、ペテロはみなの前でそれを打ち消して、「何を言っているのか、私にはわからない」と言った。

    (1)ペテロの応答

      ①彼は、即座に応答した。

      ②彼は、自分がイエスの知り合いであることを否定した。

      ③これは、単純な否定である。

    (2)マコ14:30

Mar 14:30 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたは、きょう、今夜、鶏が二度鳴く前に、わたしを知らないと三度言います。」

      ①最初の拒否は、一番鶏の時刻(午前0時)に起こったと考えられる。

Ⅲ.2番目の拒否(71~72節)

  
1.71節


Mat 26:71
そして、ペテロが入口まで出て行くと、ほかの女中が、彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人はナザレ人イエスといっしょでした。」

    
(1)第2のテスト

      ①ペテロは、入口まで移動した。さらなる追及を逃れるためであろう。

      ②別の女中が、ペテロを見て、周りの人々に告げた。

      ③「この人はナザレ人イエスといっしょでした」

  
2.72節

Mat 26:72 それで、ペテロは、またもそれを打ち消し、誓って、「そんな人は知らない」と言った。

    (1)ペテロは、誓いをもってそれを打ち消した。

      ①嘘をついていないということを強調した。

*もし嘘なら、神が私を打って死をもたらされますように。

        *誓うことは、ほめられたことではない。

      ②「そんな人は知らない」

      ③「I don’t know the man.」

      ④「断じて、そんな男は知るもんか」(リビングバイブル)

      ⑤ペテロは、主であるイエスを「そんな男」と呼んだ。

Ⅳ.3番目の拒否(73~75節)

  1.73節


Mat 26:73
しばらくすると、そのあたりに立っている人々がペテロに近寄って来て、「確かに、あなたもあの仲間だ。ことばのなまりではっきりわかる」と言った。

    (1)第3のテスト

      ①そのあたりに立っている人々がペテロに迫った。

      ②「確かに、あなたもあの仲間だ。ことばのなまりではっきりわかる」

        *ガリラヤ人の言葉は、母音が不明瞭であった。

        *また、喉音の発音もあいまいであった。

      ③ユダヤ人(ユダの住民)は、ガリラヤ人を軽蔑していた。

    (2)ルカ22:59

Luk 22:59 それから一時間ほどたつと、また別の男が、「確かにこの人も彼といっしょだった。この人もガリラヤ人だから」と言い張った。

      ①第3のテストは、およそ1時間後にやって来た。

      ②ひとりの男が、中心的な役割を担い、ペテロを追求した。

  
2.74節

Mat 26:74 すると彼は、「そんな人は知らない」と言って、のろいをかけて誓い始めた。するとすぐに、鶏が鳴いた。

    (1)ペテロの応答

      ①「『そんな人は知らない』と言って、のろいをかけて誓い始めた」

      ②「Then began he to curse and to swear,…」(KJV)

      ③「のろう」(καταναθεματίζω)は、目的語を必要とする動詞。

      ④ペテロは、イエスを呪ったのである。

      ⑤そして、誓ったのである。

      ⑥すぐに、鶏が鳴いた。

        *2番鶏の時刻(午前3時)

  
3.75節


Mat 26:75
そこでペテロは、「鶏が鳴く前に三度、あなたは、わたしを知らないと言います」とイエスの言われたあのことばを思い出した。そうして、彼は出て行って、激しく泣いた。

    (1)ペテロは、イエスの預言のことばを思い出した。

      ①イエスと目が会った。

②彼はカヤパの官邸を出て、激しく泣いた。

      ③これは、悔い改めの嘆きである。

結論

  1.失敗の3つの段階

    (1)聖書の信頼性

      ①初代教会の指導者の失敗を、赤裸々に記録している。

      ②旧新約を通して、同じ事例が見られる。

        *アダム

*ノア

*アブラハム

        *モーセ

        *ダビデ

        *ソロモン

    (2)最初の拒否

      ①ペテロは混乱しており、自分に関心が向かないように、話題をそらそうとした。

      ②これは、単純な拒否である。

    (3)2番目の拒否

      ①「誓い」を用いて、イエスを知らないと主張した。

      ②イエスを「そんな男」と呼んだ。

    (4)3番目の拒否

      ①イエスを呪った。

      ②「そんな男はしらない」と誓った。

    (5)なぜそうなったのか。

      ①マタ26:35


Mat 26:35
ペテロは言った。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」弟子たちはみなそう言った。

      ②数時間前まで、600人を前に剣を抜いてイエスを守ろうとしていた。

      ③ペテロは、自分の弱さについての認識がなかった。

      ④最初の小さな妥協が、大きな失敗につながる。

  2.神の守り

    (1)ペテロは、私たちのためのリトマス試験紙である。

      ①つまり、神が罪人をどのように回復されるかを示す事例である。

    (2)ルカ22:61~62


Luk 22:61
主が振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは、三度わたしを知らないと言う」と言われた主のおことばを思い出した。

Luk 22:62 彼は、外に出て、激しく泣いた。

      ①宗教裁判の第2段階が終了したのであろう。

      ②引かれて行くイエスは、ペテロをご覧になった。

      ③目と目が会った。

④それは、怒りの目ではなく、優しい目であった。

      ⑤ペテロは、外に出て、激しく泣いた。

      ⑥これは、悔い改めの嘆きであり、涙である。

      ⑦悔い改めは、真の信仰者のしるしである。

    (3)ルカ22:31~32


Luk 22:31 シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。


Luk 22:32
しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

    (4)ガリラヤ湖畔でのペテロの回復

    (5)1ペテ1:5(リビングバイブル)


1Pe 1:5 神様は超自然的な力によって、あなたがたが、まちがいなく天で永遠のいのちをいただけるよう、守ってくださいます。
あなたがたが、神様を信じているからです。
やがて来る終わりの日に、この永遠のいのちは、あなたがたのものとして、だれの目にも、はっきり示されるでしょう。

      ①ペテロは、自分の立ち直りは、神の守りによると確信していた。

週間アクセスランキング

1

使徒の働き(71)―エペソでの奉仕―

2

「自由、希望、誇り」

3

60分でわかる旧約聖書(1)「創世記」

4

使徒の働き(70)―12人の弟子たちの救い―

5

60分でわかる新約聖書(8)コリント人への手紙第二

6

60分でわかる旧約聖書(24)エレミヤ書

ハーベスト・タイムを応援する

ハーベスト・タイムの働きは、サポーターの皆様のお祈りと、献金により維持されております。
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

ハーベスト・タイムのSNSでは、新着メッセージなどをお知らせしています。

ハーベスト・タイムの情報

3分でわかる!聖書

大人気動画を書籍化した「3分聖書」第2巻が文芸社より発売!

日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント

異端・カルト研究40年のウッド氏が、初めて怖さを感じた。

聖書解釈の逸脱と回復

なんか変だな?摩訶不思議な聖書解釈が生まれる理由を検証!

1日でわかるセミナー「イスラエル論」

1日セミナーCD化!イスラエルがわかると、聖書がわかる。

イスラエル学 組織神学の失われた環

「神のご計画」その全貌を理解できる!フルクテンバウム博士 著

なぜ良い人に悪いことが起こるのか

クリスチャンカウンセラーとうつを通過した牧師が綴る「苦難の歩き方」

聖書箇所の引用には新改訳聖書を使用しています。その他の場合は明記いたします。
Copyright © Harvest Time Ministries, All Rights Reserved.