創造から新天新地へ(22)―24章でたどる神の救済史 21章 「教会の誕生―聖霊による新しい共同体」使徒の働き2章

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使2章は教会の本質とは何かを教えている。聖霊の降臨、福音の宣教、宣教の実を見れば、それが分かる。

創造から新天新地へ―24章でたどる神の救済史

21章 「 教会の誕生―聖霊による新しい共同体」

使徒の働き2章

はじめに

(1)これまでの流れ

  ①創造 ― 神は良い世界を造られた。

  ②堕落 ― 罪によって死が世界に入った。

  ③契約の歴史 ― 神は救済計画を進められた。

  ④メシア到来 ― 約束の救い主が来られた。

  ⑤御国の提示 ― イエスは御国を宣言された。

  ⑥イスラエルの拒絶 ― 宗教指導者たちはメシアを退けた。

  ⑦新しい契約―過越の成就である。

  ⑧十字架―救済計画の中心である。

  ⑨復活―新創造が開始された。

(2)使2章の意味

  ①教会の誕生という決定的転換点を記す章である。

  ②「教会時代の開始」を示す極めて重要な章である。

  ③教会は、人間が作ったものではなく、超自然的に誕生したものである。

命題:使2章は教会の本質とは何かを教えている。

聖霊の降臨、福音の宣教、宣教の実を見れば、それが分かる。

Ⅰ.聖霊の降臨(1~13節)

Act 2:1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。

1.五旬節という時

(1)ユダヤの三大祭りの一つ

  ①シナイ山での律法の付与を記念する祭りである。

  ②五旬節の日は、「キリストの律法」が与えられた日となった。

2.超自然的出来事

(1)聖霊の可視的現象

  ①「激しい風が吹いて来たような響き」

  ②「炎のような舌」

  ③12使徒たちは、異言(外国語)で神の大きなみわざを語る。

    *ここでの異言は、既存の外国語であり、理解可能な言語である。

Act 2:4 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。

  ④「皆」とは、文脈上「12使徒たち」である。

(2)ディスペンセーション的意義

  ①聖霊の内住が普遍化(ヨハ14:17の成就)

  ②教会の誕生(キリストのからだの形成開始)

  ③人間の組織ではなく、神の超自然的介入によって始まった共同体

(3)人々の反応

  ①驚きと困惑(自分たちの国のことばを聞いた)

  ②嘲り(「新しいぶどう酒に酔っている」)

Ⅱ.福音の宣教(14~36節)

1.ペテロの説教(出来事の神学的解釈)

(1)誤解の否定

  ①酔っているのではない(午前9時)。

(2)ヨエル預言の成就

  ①終わりの日における御霊の注ぎ

  ②しるしと裁きの予告

  ③「部分的成就」または「予型的成就」であり、完全成就は将来(患難期)

(3)イエスの生涯と十字架

Act 2:22
イスラエルの皆さん、これらのことばを聞いてください。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。それは、あなたがた自身がご承知のことです。

Act 2:23 神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。

Act 2:24 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。

  ①神の計画による死

  ②人間の責任

  ③復活による勝利

    *神の主権と人間の責務のバランス

(4)詩篇による復活の証明

Act 2:27 あなたは、私のたましいをよみに捨て置かず、/あなたにある敬虔な者に/滅びをお見せにならないからです。

  ①詩16篇の引用

  ②ダビデ契約を成就するために、メシアは復活しなければならない。

  ③メシアはダビデの王座に座る。

  ④ダビデは死んで墓にある。

  ⑤この預言は、メシアの復活について語っている。

(5)昇天と聖霊降臨の関係

Act 2:33
ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。

  ①イエスは、神の右の座に着座された。

  ②イエスは、聖霊の注ぎの源となられた。

2.ペテロの説教の結論

Act 2:36
ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

(1)福音の三要素

  ①罪のための死

  ②葬り

  ③三日目の復活

(2)イエス・キリストをそのような方として信じることが救いの条件

Ⅲ.宣教の実(37~47節)

1.最初の宣教の実

(1)心を刺される。

Act 2:37 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。

  ①聖霊による内的確信

(2)ペテロの招き

Act 2:38
そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。

Act 2:39
この約束は、あなたがたに、あなたがたの子どもたちに、そして遠くにいるすべての人々に、すなわち、私たちの神である主が召される人ならだれにでも、与えられているのです。」

  ①悔い改めとバプテスマ

  ②バプテスマは救いの条件ではなく、信仰の外的表明

(3)三千人の回心

Act 2:41 彼のことばを受け入れた人々はバプテスマを受けた。その日、三千人ほどが仲間に加えられた。

  ①教会の具体的誕生

  ②真の説教は必ず応答を生む。

  ③教会成長は神の働きによる。

2.初代教会の姿

(1)四つの基本要素

  ①使徒たちの教えを守る。

  ②交わりを持つ。

  ③パンを裂く。

  ④祈りをする。

(2)共同体の生活

  ①恐れと奇跡

    *聖典が完成するまでの移行期

    *当時起こった現象がそのまま起こるわけではない。

  ②財産の共有(自発的)

  ③日々の礼拝と家庭集会

(3)結果

  ①民からの好意

  ②主が日々救われる人を加える。

  ③成長は「主が加える」ものである。

結論:今日の信者への適用

1.聖霊の降臨からの適用

(1)聖霊の内住の自覚

(2)クリスチャン生活は「努力」ではなく「内住の御霊」によるもの。

(3)自分の力で生きようとしていないかを点検する必要がある。

2.教会観の内容からの適用

(1)教会は、聖霊によって形成された有機体である。

(2)教会を「サービスを受ける場所」と考えていないか。

(3)私は教会の一部として機能しているだろうか。

(4)当時も、 驚きと 嘲りがあった。

(5)聖霊に満たされた歩みは、必ずしも世に理解されない。

(6)人の評価を恐れて、信仰を隠していないか。

3.福音の宣教からの適用

(1)ペテロの説教は極めてシンプルである。

(2)福音の三要素

  ①キリストの死

  ②葬り

  ③復活

(3)福音に余計な条件を付け加えていないか。

(4)逆に、福音を曖昧にしていないか。

4.教会とは、聖霊によって生かされ、福音によって形成され、神によって成長させら

れる共同体である

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