メシアの生涯(160)—サドカイ人の質問—

  • 2015.07.13
  • ルカ20章:27〜40
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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小羊の吟味から、復活に関する真理を学ぶ。

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「サドカイ人の質問」

ルカ20:27~40

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスの最後の1週間について学んでいる。

②きょうの出来事は、火曜日に起こったものである。

③イエスは、神の小羊として4つのグループの指導者たちから挑戦を受ける。

④イエスに挑戦した最初のグループは、祭司長とパリサイ人たちである。

⑤第2のグループは、パリサイ人とヘロデ党の者たちである。

  *政治的質問をした。

⑥第3のグループは、サドカイ人たちである。

  *神学的質問をする。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §134 サドカイ人たちが復活について不可解な質問をする。

        マコ12:18~27、マタ22:23~33、ルカ20:27~40

  2.アウトライン

    (1)舞台設定(27~28節a)

    (2)サドカイ人たちの質問(28b~33節)

    (3)イエスの回答①(34~36節)

    (4)イエスの回答②(37~38節)

    (5)結末(39~40節)

  3.結論:死後の復活はあるか。

    (1)旧約聖書に記された復活の教理

    (2)アブラハム契約の内容

    (3)イエスの復活

小羊の吟味から、復活に関する真理を学ぶ。

Ⅰ.舞台設定(27~28節a)

Luk 20:27 ところが、復活があることを否定するサドカイ人のある者たちが、イエスのところに来て、質問して、

Luk 20:28 こう言った。

  
1.神の小羊を吟味する第3のグループは、サドカイ人たちである。

    (1)福音書には、パリサイ人とサドカイ人が頻繁に登場する。

①両者は、イスラエルの指導的地位に着いていた人たちである。

②両者の間には多くの類似性があったが、重要な点で差異もあった。

③サドカイ人たちは、復活があることを否定していた。

  2.サドカイ人とはどういう人たちか。

    (1)彼らは裕福な貴族階級である。

      ①大祭司や祭司長たちは、サドカイ人である。

      ②紀元1世紀のユダヤ社会で、大きな権力を持っていた。

    (2)サンヘドリン(ユダヤ議会)の議席(70席+議長)の過半数を占めていた。

      ①しかし、少数派のパリサイ人たちの意見に従うことが多かった。

      ②民衆は、パリサイ人たちを支持していた。

    (3)彼らは、宗教よりも政治に関心を持っていた。

      ①彼らは、ローマの支配を受け入れていた。

②当初、イエスの活動にはさほどの関心を示さなかった。

      ③ローマが介入してくる危険性を感じたために、イエスに関心を示した。

    (4)神学的にある点でパリサイ人と異なっていた。

      ①口伝律法を認めず、書かれた書だけが権威あるものだとした。

②教理を導き出すためには、モーセの五書だけを利用する。それ以外の書は、教

訓を学ぶためのものである。

③神は日常生活には介入しない(自己満足とうぬぼれが特徴)。

④死者の復活を認めない。

⑤死後の命を認めない。肉体の死とともに霊魂も滅びる。

⑥死後の裁きや褒賞はない。

⑦霊界の存在を認めない。天使や悪霊の存在を否定する。

    (5)紀元70年のエルサレム崩壊により、サドカイ派は消滅することになる。

  3.彼らは、イエスに復活に関する神学的質問を投げかける。

(1)復活に関する質問は、パリサイ人たちを悩ませていたものである。

  ①彼らは、同じ質問をしてイエスを困らせようとした。

Ⅱ.サドカイ人たちの質問(28b~33節)


「先生。モーセは私たちのためにこう書いています。『もし、ある人の兄が妻をめとって死に、しかも子がなかった場合は、その弟はその女を妻にして、兄のための子をもうけなければならない。』

Luk 20:29 ところで、七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子どもがなくて死にました。

Luk 20:30 次男も、

Luk 20:31 三男もその女をめとり、七人とも同じようにして、子どもを残さずに死にました。

Luk 20:32 あとで、その女も死にました。

Luk 20:33 すると復活の際、その女はだれの妻になるでしょうか。七人ともその女を妻としたのですが。」

  
1.背景にある律法の規定

  「兄弟がいっしょに住んでいて、そのうちのひとりが死に、彼に子がない場合、死んだ者の妻は、家族以外のよそ者にとついではならない。その夫の兄弟がその女のところに、入り、これをめとって妻とし、夫の兄弟としての義務を果たさなければならない。そして彼女が産む初めの男の子に、死んだ兄弟の名を継がせ、その名がイスラエルから消し去られないようにしなければならない」(申25:5~6)

    (1)この規定は、寡婦の経済的社会的地位を守るためのものである。

  2.彼らの質問は、あり得ない状況を想定したものである。

    (1)ある女が7人の兄弟たちと結婚した。

      ①子を残すことがなかった。

    (2)復活の際、その女は誰の妻になるのか。

      ①回答不可能な質問をして、イエスを辱めようとした。

      ②サドカイ人たちは、得意げにこの質問をしたのである。

Ⅲ.イエスの回答①(34~36節)

Luk 20:34 イエスは彼らに言われた。「この世の子らは、めとったり、とついだりするが、


Luk 20:35
次の世に入るのにふさわしく、死人の中から復活するのにふさわしい、と認められる人たちは、めとることも、とつぐこともありません。


Luk 20:36 彼らはもう死ぬことができないからです。彼らは御使いのようであり、また、復活の子として神の子どもだからです。

  
1.マタ22:29

  「しかし、イエスは彼らに答えて言われた。『そんな思い違いをしているのは、聖書も神の

力も知らないからです』」

2.復活の体に関する教え

  (1)復活の体(栄化された体)は、地上の体の延長線にあるものではない。

    ①それは、質的に新しくされたものである。

    ②朽ちない体、永遠に存続する体である。

    ③天にいる天使のようである。

  (2)復活の体を持つと死ぬことがないので、結婚する必要がなくなる。

    ①夫婦がお互いの顔を認識できないということではない。

    ②両者の関係は、まったく新しいものとなる。

  (3)「死人の中から復活するのにふさわしい、と認められる人たち」

    ①ここでは、信者の復活がテーマとなっている。

    ②信仰によって義とされた人たちが、復活に与るのである。

  (4)「復活の子として神の子ども」

    ①信者はすでに神の子どもである。

    ②復活の体は、信者が神の子であることの実質的な表れである。

Ⅳ.イエスの回答②(37~38節)


Luk 20:37
それに、死人がよみがえることについては、モーセも柴の個所で、主を、『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と呼んで、このことを示しました。


Luk 20:38 神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。というのは、神に対しては、みなが生きているからです。」

  
1.出エジ3:6~7

  「また仰せられた。『わたしは、あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』モーセは神を仰ぎ見ることを恐れて、顔を隠した。【主】は仰せられた。『わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを確かに見、追い使う者の前の彼らの叫びを聞いた。わたしは彼らの痛みを知っている』」

  2.サドカイ人たちは、教理を導き出す書としては、モーセの五書だけを認めていた。

    (1)イエスは、相手の論理に乗って回答している。

      ①彼らは、モーセの五書には復活の教えがないと信じていた。

    (2)イエスは、モーセの五書に復活の証明があることを示した。

      ①神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。

      ②神がモーセに語りかけた時には、アブラハム、イサク、ヤコブは死んでいた。

      ③しかし、神は生きている者の神である。

      ④つまり、アブラハム、イサク、ヤコブは生きているということである。

      ⑤もしそうでなければ、「わたしは、〇〇の神であった」という表現になる。

Ⅴ.結末(39~40節)

Luk 20:39 律法学者のうちのある者たちが答えて、「先生。りっぱなお答えです」と言った。

Luk 20:40 彼らはもうそれ以上何も質問する勇気がなかった。

  
1.サドカイ人たちは、沈黙した。

  2.パリサイ人たちは、感動した。

    (1)復活に関して、サドカイ人たちを論破する論理をイエスから与えられた。

結論:死後の復活はあるか。

  1.旧約聖書に記された復活の教理

    (1)ダニ12:2

    「地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者が目をさます。ある者は永遠のいの

ちに、ある者はそしりと永遠の忌みに」

    (2)イザ26:19

    「あなたの死人は生き返り、私のなきがらはよみがえります。さめよ、喜び歌え。ち

りに住む者よ。あなたの露は光の露。地は使者の霊を生き返らせます」

    (3)ヨブ19:25~26

    「私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれること

を。私の皮が、このようにはぎとられて後、私は、私の肉から神を見る」

  2.アブラハム契約の内容

    (1)創17:8

    「わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの

後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる」

  ①カナンの地は、アブラハムとその子孫に与えられた。

  ②神はこの約束をアブラハム、イサク、ヤコブに個人的に与えた。

  ③しかし彼らは、その土地を手に入れることなくして死んでいった。

  ④神がこの約束を果たすためには、彼らを復活させなければならない。

  ⑤アブラハムがイサクを犠牲にする決心をしたのは、そのためである。

(2)置換神学の問題点

  ①イスラエルは見捨てられ、教会が新しいイスラエルとなったという教えである。

  ②イスラエルに与えられていた約束は、教会が引き継いだ。

  ③もしそうなら、神の約束は果たされないままで終わることになる。

  ④アブラハム、イサク、ヤコブに与えられた土地の約束が成就するのは、メシア

的王国(千年王国)においてである。

    (3)マタ8:11

    「あなたがたに言いますが、たくさんの人が東からも西からも来て、天の御国で、ア

ブラハム、イサク、ヤコブといっしょに食卓に着きます」

  ①メシア的王国の祝福を描写したものである。

  ②アブラハム、イサク、ヤコブは復活して、そこにいる。

  3.イエスの復活

    (1)2種類の復活

①信者の復活は、第一の復活である。

②不信者の復活は、第二の復活である。

    (2)イエスの復活は、第一の復活である。

      ①初穂としての復活である。

      ②信者はその後に続くという保証である。

      ③1ヨハ3:2、コロ3:4参照

    (3)福音の三要素を信じることは、神のトータルプランを受け入れることである。

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