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メシアの生涯(161)—失敗に終わる小羊の吟味—

  • 2015.07.20
  • マルコ12章:28〜34、マタイ22章:41〜46
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

小羊の吟味から、律法の本質について真理を学ぶ。

「失敗に終わる小羊の吟味」

マコ12:28~34、マタ22:41~46

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスの最後の1週間について学んでいる。

②きょうの出来事は、火曜日に起こったものである。

③イエスは、神の小羊として4つのグループの指導者たちから挑戦を受ける。

*イエスに挑戦した最初のグループは、祭司長とパリサイ人たちである。

*第2のグループは、パリサイ人とヘロデ党の者たちである。

  *第3のグループは、サドカイ人たちである。

  *第4は、ひとりの律法学者である。

④今回は、第4の挑戦とイエスからの挑戦の2つの部分を取り上げる。

⑤この2つの挑戦のテーマは、今日でも重要な意味を持っている。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §135 ひとりの律法学者の質問

        マコ12:28~34、マタ22:34~40

    §136 メシアの家系に関するイエスの質問

        マコ12:35~37、マタ22:41~46、ルカ20:41~44

  2.アウトライン

    〈ひとりの律法学者の質問〉

    (1)律法学者の質問(28節)

    (2)イエスの回答(29~31節)

    (3)結末(32~34節)

    〈メシアの家系に関するイエスの質問〉

    (1)質問①(41~42節)

    (2)質問答②(43~45節)

    (3)結末(46節)

  3.結論:

    (1)隣人愛について

    (2)キリストの2性について

小羊の吟味から、律法の本質について真理を学ぶ。

Ⅰ.ひとりの律法学者の質問

  1.律法学者の質問(28節)


Mar 12:28
律法学者がひとり来て、その議論を聞いていたが、イエスがみごとに答えられたのを知って、イエスに尋ねた。「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」

    
(1)ひとりの律法学者

      ①彼は、パリサイ人である。

      ②イエスがサドカイ人を論破したので、大いに感動した。

      ③彼には、敵対心や隠された動機はない。

④純粋な思いから、イエスに質問をしている。

    (2)質問内容

      ①モーセの律法が今回のテーマである。

      ②これは、律法学者たちの間で常に議論されてきたテーマである。

      ③伝統的に、モーセの律法には613の命令があるとされてきた。

        *365の禁止命令、248の積極的命令

      ④613の命令は、重要な命令と軽い命令に分類される。

      ⑤すべての命令をひとつの命令に要約すると、どうなるか。

      ⑥以上が「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか」という質問の背景。

  2.イエスの回答(29~31節)

    (1)29~30節


Mar 12:29 イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。

Mar 12:30 心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』

      
①これは、申6:4~5の引用である。

      「聞きなさい。イスラエル。【主】は私たちの神。【主】はただひとりである。

      心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、【主】を愛しなさい」

      ②最初の「聞け」という言葉を取って、「シェマ」と呼ばれる箇所である。

      ③敬虔なユダヤ人たちは、朝と夕に、これを唱えていた。

      ④ユダヤ教の根幹をなす命令である。

      ⑤【主】とは、ヤハウェである。契約を守るお方、イスラエルの神である。

        *ギリシア語では、「キュリオス」と訳されている。

      ⑥「【主】はただひとりである」とは、比類なき神という意味である。

      ⑦「あなたの神である主を愛せよ」は、意志を働かせよという命令である。

      ⑧それを補足するのが、「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くし

て、」である。

⑨訳文の比較

  「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして」(申6:5)

  「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして」(マタ12:30)

  「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして」(新共同訳)

  「heart、soul、mind、strength」(KJV)

⑩イエスは、人間存在のすべてをかけて神を愛するように命じた。

    (2)31節


Mar 12:31 次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」

      
①これは、レビ19:18の引用である。

      「復讐してはならない。あなたの国の人々を恨んではならない。あなたの隣人を

あなた自身のように愛しなさい。わたしは【主】である」

      
②神への愛と隣人愛とは、密接に関係している。

      ③モーセの律法を要約すると、この2つの命令に収斂する。

      ④マタ22:40

      「律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです」

      ⑤この2つの命令が実行できたなら、律法のすべてが実行できたことになる。

      ⑥この2つの命令は、十戒の中にはない。

  3.結末(32~34節)

    
(1)32~33節


Mar 12:32
そこで、この律法学者は、イエスに言った。「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない』と言われたのは、まさにそのとおりです。


Mar 12:33
また『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして主を愛し、また隣人をあなた自身のように愛する』ことは、どんな全焼のいけにえや供え物よりも、ずっとすぐれています。」

      
①彼は、イエスの回答に同意した。

②これは、霊的現実と儀式的清めの関係に悩む人への教えである。

      ③霊的現実こそ、より重要である。

      ④彼は、「神」という言葉を意図的に避けている。

    
(2)34節


Mar 12:34
イエスは、彼が賢い返事をしたのを見て、言われた。「あなたは神の国から遠くない。」それから後は、だれもイエスにあえて尋ねる者がなかった。

      
①この律法学者は、イエスに対して心が開かれている。

      ②その後彼が救われたかどうかは、分からない。

      ③4つのグループによる小羊の吟味は終わった。

Ⅱ.メシアの家系に関するイエスの質問

  1.イエスの質問①(41~42節)

Mat 22:41 パリサイ人たちが集まっているときに、イエスは彼らに尋ねて言われた。


Mat 22:42 「あなたがたは、キリストについて、どう思いますか。彼はだれの子ですか。」彼らはイエスに言った。「ダビデの子です。」

    
(1)パリサイ人たちへの質問

      ①パリサイ人たちが質問しなくなったので、今度はイエスが質問する。

      ②これは、キリストに関する理解を引き出すための神学的質問である。

      ③キリストはだれの子であるか。

      ④パリサイ人たちは、イエスがメシアだとは信じていなかった。

      ⑤イエスは「私を誰だと言うか」という質問ではなく、一般論的な質問をした。

    (2)回答はすぐに来た。

①「ダビデの子です」

      ②当時の人たちは、メシアがダビデの家系から誕生することを知っていた。

      ③しかし、メシアはそれ以上のお方であることを理解していなかった。

  2.イエスの質問答②(43~45節)

Mat 22:43 イエスは彼らに言われた。「それでは、どうしてダビデは、御霊によって、彼を主と呼び、


Mat 22:44
『主は私の主に言われた。/「わたしがあなたの敵を/あなたの足の下に従わせるまでは、/わたしの右の座に着いていなさい。」』/と言っているのですか。

Mat 22:45 ダビデがキリストを主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの子なのでしょう。」

    
(1)詩110:1からの引用(ダビデの賛歌)

    「【主】は、私の主に仰せられる。『わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、

わたしの右の座に着いていよ』」

  ①イエスは、ダビデが聖霊によって預言を語っていることを認めている。

    (2)ダビデはキリストを主と呼んでいる。

      ①なぜ「ダビデの子」である人物を、「私の主」と呼ぶのか。

      ②最初の「【主】」は「ヤハウェ」である。

      ③次の「私の主」は、「アドナイ」である。

  3.結末(46節)


Mat 22:46
それで、だれもイエスに一言も答えることができなかった。また、その日以来、もはやだれも、イエスにあえて質問をする者はなかった。

    
(1)イエスの神性を認めないなら、誰もこの質問に答えることはできない。

      ①イエスにあえて質問をする者がいなくなった。

結論:

  1.隣人愛について

    (1)神への愛と隣人愛とは、いわば車の両輪である。

    (2)1ヨハ4:19~21

    「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。神を愛する

と言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛して

いない者に、目に見えない神を愛することはできません。神を愛する者は、兄弟をも

愛すべきです。私たちはこの命令をキリストから受けています」

(3)神への愛が、隣人愛の土台である。

(4)隣人愛は、神への愛の証明である。

(5)「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」

  ①誰でも自己愛を持っていることが前提として語られている。

  ②自己愛に焦点を合わせて生きることを禁じている。

  2.キリストの2性について

    (1)「あなたがたは、キリストについて、どう思いますか。彼はだれの子ですか」

      ①この質問は、キリストの2性を教えるためのものである。

      ②詩110:1は、キリストが神であり、人であることを教えている。

    (2)「ダビデの子」という言葉は、キリストの人性を表している。

    (3)「私の主」という言葉は、キリストの神性を表している。

    (4)今もユダヤ人たちは、この点に目が開かれていない。

    (例話)現代のメシアニックジューの信仰にも問題点がある。

    (例話)モルモン教、エホバの証人も同じ問題を持っている。

    (5)もしパリサイ人たちが「教えられやすい心」を持っていたなら、イエスを信じた

ことであろう。

(6)議論に勝てなかった彼らは、ついに暴力に訴えるようになる。

(7)イエスを吟味した4番目の人(ひとりの律法学者)

  ①彼の心は開かれていた。

②それゆえ、「あなたは神の国から遠くない」と言ってもらえた。

③彼が救われたかどうかは、分からない。救われたと信じたい。

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