私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(3)—第1日目〜第3日目—
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天地創造の記事は、信仰の目的が何か、聖書が書かれた目的が何かを私たちに教えている。
創世記3 創世記1章1節~13節
「第1日目~第3日目」
イントロ:
1.創世記1:1と1:2の間にギャップがあった。
(1)神の創造(1節)
(2)サタンの堕落と、被造の世界に下った裁き(ギャップ)
(3)裁かれた状態の被造の世界(2節)
(4)神の霊による再生の兆し
2.きょうの箇所から、創造の6日間が始まる。
(1)「トーフー」とは、カオスのこと。
(2)「ボーフー」とは、虚しい状態のこと。
(3)6日間の創造は、厳密には修復、再生のことである。
①「トーフー」の修復が、第1日目から第3日目の業
②「ボーフー」の修復が、第4日目から第6日目の業
(4)きょうは、第1日目から第3日目を取り上げる。
3.創世記1章の「日」について。24時間がどうかという問題。
(1)「日(ヘブル語でヨム)」という語は、必ずしも24時間を表しているわけではない。
(2)しかし、数字とともに使われる場合は、必ず文字通りの24時間を表している。
(3)「夕があり、朝があった」という表現は、「日」が24時間であることを示している。
(4)安息日の規定は、神が7日目に休まれたことを土台として後に出てくるもの。
(5)創世記1:14を見ると、すでに日、月、年という時間の数え方が存在している。
(6)創世記1章を厳密に解釈すると、「日」とは24時間のことであるとの結論に到達する。
4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)信仰の目的は何か。
(2)聖書が書かれた目的とは何か。
天地創造の記事は、信仰の目的が何か、聖書が書かれた目的が何かを私たちに教えている。
Ⅰ.第1日目(創世記1:3~5)
はじめに
(1)第1日目には7つのステップが見られる。第2日目以降も、それが繰り返される。
(2)ここから、創世記1章1節と2節とは、第1日目以前の状況であることが分かる。
1.神がことばを発する。「神は○○と言われた」
(1)神はことばによって天地を創造された。
(2)ヨハネ1:1~3と合致する。
(3)ロゴス(第二位格の神)が、父なる神、聖霊とともに、創造の業に参加。
(4)詩篇33:6と合致する。
2.神のことばの内容は宣告(命令)である。
(1)「○○あれ」という動詞は、ヘブル語では「イェヒ」。
(2)聖書に記された神の最初のことば。
(3)神の御名である「ヤハウェ(ヘブル語では4文字)」と深い関係のある語。
(4)第1日目の宣告は、「光あれ」というもの。
3.神の宣告が成就する。「すると○○があった」
(1)「すると光があった」
(2)この光は、太陽光ではない。
(3)太陽が作られるのは第4日目のことだから。
(4)この光は、暗闇に輝くシャカイナグローリー(神の栄光)のこと。
(5)Ⅱコリント4:6参照。
4.区別するという神の行為が続く。
(1)「神は光とやみとを区別された」
5.命名(あるいは祝福)という神の行為が続く。
(1)「神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた」
(2)命名するという行為は、命名する対象に対して権威を持っていることを表している。
6.完成したものに対して神の評価が為される。
(1)「神は見て、良しとされた」
(2)第1日目の場合は4番目に登場するが、第2日目以降は6番目に登場。
7.締めくくりのことば
(1)「夕があり、朝があった。第1日」
(2)ユダヤ暦では、1日は夕から始まる。
Ⅱ.第2日目(創世記1:6~8)
1.神がことばを発する。「神は仰せられた」。
2.宣告(命令)
(1)ここでも、「○○あれ」という動詞はヘブル語の「イェヒ」。
(2)宣告の内容は、「大空が水の真っただ中にあれ。水と水との間に区別があれ」。
3.神の宣告が成就する。「そのようになった」。
4.区別するという神の行為が続く。
(1)「神は大空を造り、大空の下の水と、大空の上の水とを区別された」
(2)「大空」とは、第一の天と呼ばれるもの(間が息をする空間、鳥が飛ぶ空間)。
(3)地球を覆っていた塩水の淵とガス状の霧とが分離され、その間に「大空」が現れた。
5.命名(あるいは祝福)という神の行為が続く。
(1)「神は大空を天と名づけられた」
6.神の評価
(1)第2日目に関しては、「神は見て、良しとされた」という言葉が出てこない。
(2)ユダヤ教のラビ(ラシ)の説明によれば、第2日目の業は完成していない。
(3)第3日目になって完成する。第3日目には、「良しとされた」が2度出てくる。
7.締めくくりのことばが出てくる。
(1)「夕があり、朝があった。第2日」
Ⅲ.第3日目(創世記1:9~13)
1.神がことばを発する。
2.宣告(命令)
(1)「天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ」
(2)塩水で覆われた地球に変化を加えた。
3.神の宣告が成就する。「そのようになった」
4.区別するという神の行為が続く。
(1)渇いた地と水のある所が区別されている。
5.命名(あるいは祝福)という神の行為が続く。
(1)「神はかわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた」
(2)神による命名は、第3日目で終わる。
6.完成したものに対して神の評価が為される。「神はそれを見て良しとされた」
7.2度目のサイクル
(1)第3日目の場合は、もうひとつの創造の行為が為されている。
(2)宣告の内容
①口語訳聖書がいい。「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」
(3)神の宣告は、ただちに成就した。
(4)この場合の創造は、直接的なものではなく、間接的創造。
(5)地から生じた植物は3種類あったと考えるのがよいと思う。
①一般的な草の類と穀類
②香草、野菜類
③果樹の木々
(6)「種類に従って」種を残したり、実を結んだりした、
①これは、植物界の「種の垣根」である。
(7)3日目の場合は、「神はそれを見て良しとされた」という表現が、2度出てくる。
8.締めくくりのことばは、「夕があり、朝があった。第3日」。
結論
1.信仰の目的は何か。
(1)第1日目は、シャカイナグローリーで始まっている。
(2)神の最初のことばは、「イェヒ」であった。
(3)黙示録は、シャカイナグローリーで終わっている。黙示録22:5
(例話)東後勝明先生の証し 洗礼を受ける際の質問
2.聖書が書かれた目的は何か。
(1)人類の救いではない。
(2)神の栄光である。
(3)人類の救いは、その中に含まれる。
(例話)ゴルフで「集中しなさい」と言われても分からない。
①クリスチャンでない人たちは、人生においける「集中」を理解できない。
②クリスチャンもまた、自分中心の信仰にとどまっている限りは、これを理解できない。
③集中とは、「神の栄光」、シャカイナグローリーに対して焦点を合わせることである。
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