ルカの福音書(84)ザアカイの救い -子どもでも分かる大人の話-19:1~10

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ザアカイの救いについて学ぶ。

ルカの福音書 84回

ザアカイの救い -子どもでも分かる大人の話-

19:1~10

1.はじめに

(1)文脈の確認

  ①ルカは、エルサレムへの旅という枠組みの中に、種々の教えを配置している。

  ②ルカ18:9~19:27は、「エルサレムへの旅」の結論部分である。

  ③ルカ18:8

Luk 18:8
あなたがたに言いますが、神は彼らのため、速やかにさばきを行ってくださいます。だが、人の子が来るとき、はたして地上に信仰が見られるでしょうか。」

  ④結論部分での強調点:救われるのはどういう人か。

(2)ルカ18:9~19:27の内容

  ①パリサイ人と取税人のたとえ話(18:9~14)

  ②謙遜に関する教え(18:15~17)

  ③富の弊害(18:18~30)

  ④3度目の受難の予告(18:31~34)

  ⑤目の見えない人の癒やし(18:35~43)

  ⑥ザアカイの救い(19:1~10)

  ⑦ミナのたとえ話(19:11~27)

(3)この聖書箇所の特徴

  ①「エルサレムへの旅」のクライマックスである。

  ②イエスは、助けを必要としている人に救いを提供する。

  ③その人は、救いを受け取り、悔い改めの実を結ぶ。

  ④ルカ19:10は、この福音書の中心聖句である。

Luk 19:10 人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」

2.アウトライン

(1)起-取税人ザアカイ(1~2節)

(2)承-木に登るザアカイ(3~4節)

(3)転-ザアカイを見上げるイエス(5節)

(4)結-イエスを家に迎えるザアカイ(6~10節)

3.結論:ザアカイは、救われる人の特徴を体現している。

ザアカイの救いについて学ぶ。

Ⅰ.起-取税人ザアカイ(1~2節)

1.1節

Luk 19:1それからイエスはエリコに入り、町の中を通っておられた。

(1)当時、2つのエリコがあった。

  ①旧約のエリコとその南側の新約のエリコ

  ②ヘロデ大王は、新しいエリコを建設し、冬の宮殿を建てた。

  ③そこは当時のリゾート地で、冬季には多くの訪問者が来訪した。

(2)イエスは、エリコを通過された。

  ①イエスは、脇道ではなく、エリコを通過してエルサレムに向かわれた。

  ②イエスの決意が見て取れる。

2.2節

Luk 19:2

するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。

(1)エリコには、多くの取税人がいた。

  ①国境の町で、通行税を徴収する収税所があった。

  ②パレスチナで最も裕福な町の1つで、物品税の徴収額も多かった。

(2)ザアカイは、取税人のかしらであった。

  ①彼は、通行税や物品税を徴収する権利をローマから委託されていた。

  ②その仕事のために、複数の取税人を雇っていた。

  ③彼はごまかしを行い、その結果、裕福になっていた。

  ④彼は、同胞のユダヤ人たちから憎まれていた。

Ⅱ.承-木に登るザアカイ(3~4節)

1.3節

Luk 19:3

彼はイエスがどんな方かを見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。

(1)彼は、イエスに興味を示した。

  ①イエスの弟子の中には、元取税人がいるというではないか。

  ②イエスは、取税人たちとの交流を喜んでいるというではないか。

(2)ザアカイの特徴

  ①ザアカイ(ザカイオス)とは、「pure」(清い、純粋)という意味である。

  ②彼の両親は我が子を見て、「pure」と名づけた。

  ③しかし彼は、ある時点で、ローマに魂を売り渡した。

  ④彼は、裕福になったが、心に渇きを覚えていたと思われる。

  ⑤彼は、背が低かった。

    *当時の平均身長から判断すると、恐らく150㎝くらいであろう。

  ⑥群衆に遮られて、イエスを見ることができなかった。

    *人々からの意図的な嫌がらせもあったと思われる。

2.4節

Luk 19:4

それで、先の方に走って行き、イエスを見ようとして、いちじく桑の木に登った。イエスがそこを通り過ぎようとしておられたからであった。

(1)彼は、前方に走り出て、いちじく桑の木に登った。

  ①亜熱帯気候の中で多くの木が育っていた。ナツメヤシ、いちじく桑の木。

  ②いちじく桑は、枝が幹の低い所から出ているので、登りやすい。

  ③彼は、高所からイエスを眺めようとした。

Ⅲ.転-ザアカイを見上げるイエス(5節)

1.5節

Luk 19:5

イエスはその場所に来ると、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。」

(1)イエスは、ザアカイを見上げた。

  ①ザアカイは、イエスの視線を感じた。

  ②これは、罪人が神を認識する最初のステップである。

(2)イエスは、ザアカイの名を呼んだ。

  ①ザアカイは、イエスが自分の名を知っていることに驚いたであろう。

  ②ユダヤ的には、会ったことのない人の名を知っているのは預言者である。

  ③神は、私たちの名を知っておられる。

(3)イエスは、ザアカイを招いた。

  ①取税人は、ユダヤ社会では罪人であり、排除されるべき人間である。

  ②しかしイエスは、ザアカイに愛を示された。

(4)イエスは、彼の家に泊まることにしてあると言われた。

  ①いかに高貴な人物であっても、自分から宿泊を願い出ることはなかった。

  ②イエスは、自らそれを申し出た。福音書の中で、ここだけである。

(5)「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることに しているから」(5節)

  ①ギリシア語の「dei」ということば

  ② It is necessary for me to stay at your house.

  ③I must abide at thy house.

  ④しかも、「今日」(セイメロン)ということばが強調されている。

Ⅳ.結-イエスを家に迎えるザアカイ(6~10節)

1.6節

Luk 19:6ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。

(1)イエスの招きは、ザアカイが予想もしなかったことである。

  ①彼は、急いで降りて来た。

  ②彼は、大喜びでイエスを家に迎えた。

(2)「喜ぶ(カイロウ)」(名詞はカラ)は、この書に9回出てくる。

  ①これは、信仰と救いに関連した喜びの状態を表現することばである。

  ②イエスのことばを受け入れた時点で、ザアカイは新生した。

    *新生したという事実は、行為となって表れた。

    *新生は瞬間的出来事であり、聖化は長期にわたるプロセスである。

2.7節

Luk 19:7

人々はみな、これを見て、「あの人は罪人のところに行って客となった」と文句を言った。

(1)エリコの町には、イエスが泊まるのにふさわしい場所がいくつもあった。

  ①伝統的に、エリコは祭司たちの町でもある。

(2)しかし、イエスが選んだ場所は、罪人の家であった。

  ①ラビたちは、取税人の家には泊まらなかった。

  ②取税人は、什一献金を献げていないと推定されたからである。

3.8節

Luk 19:8

しかし、ザアカイは立ち上がり、主に言った。「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」

(1)ザアカイの公の宣言

  ①財産の半分を貧しい人たちに施す。

  ②脅し取った物があれば、4倍にして返す。

  ③これは、モーセの律法の要求以上のものである。

    *脅し取った場合は、120%の返済(レビ6:5、民5:7)。

    *家畜や物を盗んだ場合は、200%の返済(出22:4、22:7)。

  ④罪の赦しを受けても、弁済の義務はある。

4.9~10節

Luk 19:9

イエスは彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。

Luk 19:10人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」

(1)ザアカイの変化は、彼が救われたことを証明している。

  ①ザアカイの救いは、「今日」起こったことである。

(2)「この人もアブラハムの子なのですから」

  ①パリサイ人たちは、アブラハムの子孫であれば神の国に入れると教えていた。

  ②しかし、取税人はその特権から外されていた。

  ③ザアカイは、アブラハムの子孫であり、アブラハムの信仰に倣う者となった。

  ④ザアカイは、信仰によって救われたのである。

(3)「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです」

  ①これは、イエスが受肉された目的である。

結論:ザアカイは、救われる人の特徴を体現している。

1.たとえ話の中の取税人に似ている(18:9~14)。

(1)パリサイ人の祈り

  ①自分の自慢である。

  ②他者との比較に基づく祈りである。

  ③自己義認の祈りである。

(2)取税人の祈り

  ①神の基準に基づく祈りである。

  ②自分の罪に焦点を合わせた祈りである。

  ③自分に誇れる点は何もないという認識から出た祈りである。

  ④神に届く祈りである。

  ⑤ザアカイも、自分は罪人であるという認識を持っていた。

2.富める若者に似ている(18:18~23)。

(1)この若者とザアカイは、ともに裕福であった。

(2)しかし、違いもあった。

  ①この若者は、イエスの招きに応答しなかった。

    *富がこの若者を束縛していた。

  ②ザアカイは、イエスの招きに応答した。

    *富の束縛から解放された。

3.「神にはできる」という真理の実例である(18:25~27)。

(1)「人にはできないことが、神にはできるのです」(18:27)

(2)人間には不可能なことを、神はなさる。

  ①金持ちが救われるのは、難しい。

    *見える物に信頼しているので、見えない神を信頼することができない。

    *貧しい人たちに対する優越感を持っている。

  ②神だけが、金持ちの救いを可能にしてくださる。

    *神は、人の心に罪の意識と悔い改めを与えてくださる。

4.癒やされた目の見えない人に似ている(18:35~43)。

(1)目の見えない人は、「今日」という機会を逃さなかった。

  ①ザアカイも、「今日」という機会を逃さなかった。

(2)救われた後の従順

  ①見えるようになった人は、神をあがめながらイエスについて行った。

  ②これを見て、民はみな神を賛美した。

  ③ザアカイも、救われた者の責務をよく理解した。

  ④彼は、神をあがめる生活を始めた。

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