メシアの生涯(56)—神への献身—

  • 2013.04.22
  • マタイ6章:19〜34
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージは、神への献身について学ぼうとするものである。

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「神への献身」

§054 マタ6:19~34

1.はじめに

    (1)山上の垂訓の構成

        *ATロバートソンは、8つに区分している。

      ①八福の教え(5:3~12)

      ②メシアの義とパリサイ人の義(5:13~20)

      ③メシアの義の6つの例(5:21~48)

      ④義の実行の3つの例(6:1~18)

      ⑤神への献身(6:19~34)

      ⑥他者を裁くこと(7:1~6)

      ⑦祈りと黄金律(7:7~12)

      ⑧たとえ話による結論(7:13~8:1)

    (2)きょうは、⑤の神への献身を取り上げる。

  ①これらの内容の多くは、後になって教会時代にも適用されるものである。

  ②しかし、ここでのイエスの説明は、モーセの律法の意図を解説したものである。

      ③イエスは特に、口伝律法(ミシュナ)を否定された。

  2.アウトライン

    (1)お金について(19~24節)

    (2)思い煩いについて(25~34節)

  3.結論:現代的適用

このメッセージは、神への献身について学ぼうとするものである。

Ⅰ.お金について(19~24節)

  1.19~21節

「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、ま

た盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびも

つかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。あなたの宝のあるところに、あなたの

心もあるからです」

   (1)ユダヤ的背景

    ①ユダヤ教では、物質的豊かさは、神の祝福を受けていることの証拠となった。

    ②彼らは、「神は、愛する者を富ませる」と教えていた。

    ③それゆえ、パリサイ人たちは熱心に富を追及した。

  (2)裕福なユダヤ人たちの財産管理法

      *盗人に盗まれないために

    ①両替人に投資をする。

    ②神殿に預ける。

      *いかなる盗人でも、神のものを盗むことには抵抗があった。

    ③地下に埋めたり、洞窟に隠したりした。

      *その場合、衣服には虫が付く。

      *金属にはさびが付く。

  (3)天に宝を蓄える。

    ①地上の宝は一時的である。

    ②ヤコ5:1~3

    「聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨を思って泣き叫び

なさい。あなたがたの富は腐っており、あなたがたの着物は虫に食われており、

あなたがたの金銀にはさびが来て、そのさびが、あなたがたを責める証言となり、

あなたがたの肉を火のように食い尽くします。あなたがたは、終わりの日に財宝

をたくわえました」

③しかし、天に蓄えられた宝は永遠である。

    ④天に宝を蓄えるとは、永遠に価値あることのために、才能、時、金などを用い

ることである。

     ⑤天に宝があれば、私たちの心もそこにある。

      *バランスの取れた人生観を持つようになる。

      *物に対する執着も、将来への不安もなくなる。

2.22~23節

「からだのあかりは目です。それで、もしあなたの目が健全なら、あなたの全身が明るい

が、もし、目が悪ければ、あなたの全身が暗いでしょう。それなら、もしあなたのうちの

光が暗ければ、その暗さはどんなでしょう」

   (1)訳文の比較

    ①「からだのあかりは目です」(新改訳)

     ②「体のともし火は目である」(新共同訳)

    ③「目はからだのあかりである」(口語訳)

  (2)ユダヤ的背景

①多くの人が、目から光が出て、ものが見えるようになると考えていた。

      *つまり、目がランプの役割を果たしていると考えていたのだ。

      *目から光が入るという考え方もあった。

      *ここでは、その両方の考え方が反映されている。

    ②「目が健全なら」:英語で「single」である。

    ③「目が悪ければ」:英語で「evil」である。

    ④寛容な人と、貪欲な人が対比されている。

  (3)お金に関して正しい視点を持たなければ、その人の人生は暗いものになる。

    ①その人は、ランプなしで夜道を歩いているかのようだ。

    ②またその人は、外光が入らない家に住んでいるかのようだ。

3.24節

「だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方

を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕え

るということはできません」

  (1)ふたりの主人が、ひとりの奴隷を共有することはない。

    ①奴隷に対する要求がぶつかり合う。

  (2)ひとりの奴隷が、ふたりの主人に仕えることもない。

    ①どちらかを優先させることになる。

  (3)人は、神と富の両方に仕えることはできない。

    ①「富」は「マモン」である。

    ②ギリシア語では「マモウナス」である。

      *元の意味は、「自信」「確信」、英語の「confidence」である。

      *比ゆ的に「富」を現す。擬人法的使用。

      *それが神格化され、偶像となる。

    ③金持ちは、自信がある。自身の源は、「マモン」という偶像である。

    ④問うべきは、「私は物質に仕えているのか、神に仕えているのか」である。

Ⅱ.思い煩いについて(25~34節)

1. 25節

「だから、わたしはあなたがたに言います。自分のいのちのことで、何を食べようか、何

を飲もうかと心配したり、また、からだのことで、何を着ようかと心配したりしてはいけ

ません。いのちは食べ物よりたいせつなもの、からだは着物よりたいせつなものではあり

ませんか」

  (1)思い煩いは、神に信頼していない人の心の状態である。

    ①ここで取り上げられているのは、きょうの食事や衣服のことではない。

    ②5年後、10年後、20年後への不安である。

  (2)当時の庶民の生活

    ①生活の必需品しか持っていない人が大半であった。

    ②パレスチナでは雨が、エジプト人ではナイル川の氾濫が、食物を提供した。

    ③人々は、毎年、思い煩いの中にいた。

2.26~27節

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれ

ども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、

もっとすぐれたものではありませんか。あなたがたのうちだれが、心配したからといって、

自分のいのちを少しでも延ばすことができますか」

   (1)ここは、カル・バホメル(大から小へ)の議論である。

    ①ユダヤ的教授法である。

  (2)空の鳥が大である。

  ①被造の世界の動物たちは、意識的に生産活動をしているわけではない。

  ②しかし、神は彼らを養ってくださる。

(3)人が小である。

  ①人は鳥よりも優れている。

  ②それゆえ、神が人を養ってくださるのは、より容易である。

(4)これは、労働を否定したり、怠惰を奨励したりしているのではない。

  ①2テサ3:10には、「働きたくない者は食べるな」という言葉がある。

  ②ましてや、あなたがたの場合は、労働に従事しているのだから…。

(5)心配しても、寿命は延びない。

  3.28~30節

  「なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさ

い。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮め

たソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。きょうあっ

ても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ま

してあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち」

    (1)野のゆり(野の花)が大である。

  ①恐らくアネモネであろう。

  ②アネモネの紫色とソロモンの王服の色が対比されている。

  ③野の花は、労せずして美しく着飾っている。

④野の花は、枯れると炉に投げ込まれる。

  ⑤そのような野の花がこれほど着飾っているのである。

(2)人が小である。

  ①人は、野のゆりよりも優れている。

  ②それゆえ、神が人によくしてくださるのは、容易なことである。

  4.31~34節

  「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配する

のはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、

あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。だ

から、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらの

ものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが

心配します。労苦はその日その日に、十分あります」

     (1)神を知らない異邦人は、富の追求だけで人生を終える。

    (2)思い煩いへの処方箋

      ①天の父は、私の必要をすべてご存じである。

      ②「神の国とその義をまず第一に求める」

        *神の支配と神の御心を優先させる。

        *その人には、必要なものが与えられる。

    (3)信者の基本的な人生観

      ①将来のことを心配しない。

      ②きょうという日を、精一杯生きる。

  5.ここに書かれていることは、絶対的な原則ではない。

    (1)迫害の時には、信仰者は物質的欠乏や、時には死を経験することさえある。

    (2)しかし、信仰者の魂は害から守られる。

結論:

  1. きょうのテーマは、「将来の生活の保証」である。

    (1)これは、極めて現代的テーマでもある。

    (2)物質の重要性を否定してはならない。

    (3)バランスを崩すことが問題なのである。

    (4)将来への不安は、不信仰から出ている。

    (5)不信仰が能動的に働くと、富の追及に至る。

    (6)不信仰が受動的に働くと、思い煩いに至る。

  2.能動的不信仰

    (1)マタ6:21

    「あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです」

      ①地上の富に心が囚われているなら、その人の心は地上にある。

      ②天に宝を蓄えている人の心は、天上にある。

      ③富に仕えている人の問題は、本来あるべき人生を生きていないことにある。

  3.受動的不信仰

    (1)マタ6:30

    「きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくだ

さるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。

信仰の薄い人たち」

  ①思い煩いは、信仰の問題である。

  4.物質主義と思い煩いが否定される理由

    (1)神から与えられた人生も、その目的も、破壊されるから。

    (2)神を愛し、神を礼拝し、神に仕えることが、人生の目的である。

    (3)神は、私たちがその日その日を、喜んで生きることを願っておられる。

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