メシアの生涯(55)—義の実行の3つの例—

  • 2013.04.15
  • マタイ6章:1〜18
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージは、義の実行の3つの例を学ぼうとするものである。

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「義の実行の3つの例」

§054 マタ6:1~18

1.はじめに

    (1)山上の垂訓の構成

        *ATロバートソンは、8つに区分している。

      ①八福の教え(5:3~12)

      ②メシアの義とパリサイ人の義(5:13~20)

      ③メシアの義の6つの例(5:21~48)

      ④義の実行の3つの例(6:1~18)

      ⑤神への献身(6:19~34)

      ⑥他者を裁くこと(7:1~6)

      ⑦祈りと黄金律(7:7~12)

      ⑧たとえ話による結論(7:13~8:1)

    (2)きょうは、④義の実行の3つの例を取り上げる。

  2.アウトライン

    (1)施し(1~4節)

    (2)祈り(5~15節)

    (3)断食(16~18節)

  3.結論:現代的適用

このメッセージは、義の実行の3つの例を学ぼうとするものである。

Ⅰ.施し(1~4節)

   1.1節

  「人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。そうでないと、天におら

れるあなたがたの父から、報いが受けられません」

   (1)ユダヤ教が教える敬虔は、3つの行為によって示される。

    ①祈り

    ②断食

    ③施し

  (2)裁きの日に、この3つの行為に基づいて裁きが行われる。

  (3)イエスは、その3つの行為を例として取り上げるために、大原則を語った。

    ①敬虔とは、人に示すものではない。

    ②敬虔とは、その人と神との関係において示されるものである。

    ③山上の垂訓には、「父」という言葉が18回出て来る。

    ④外に出た行為ではなく、動機が問題にされる。父との関係。

2.2節

「だから、施しをするときには、人にほめられたくて会堂や通りで施しをする偽善者たち

のように、自分の前でラッパを吹いてはいけません。まことに、あなたがたに告げます。

彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです」

  (1)貧しい人を集めるために、会堂や通りでラッパが吹かれた。

    ①当然、野次馬が集まってくる。

  (2)施しをする人は、すべてに自分の報いを受け取っている。

    ①「報い」とは、ギリシア語で「ミスソス」である。

    ②商売用語で、「報酬」「対価」のこと。

    ③人の前で善行を行ったので、人からの評価を受けた。

3.3~4節

「あなたは、施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさ

い。あなたの施しが隠れているためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの

父が、あなたに報いてくださいます」

   (1)「右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい」

     ①これは誇張法である。

    ②善行は、隠れて行うものである。

  (2)動機が正しい人は、父からの報いを受けることができる。

Ⅱ.祈り(5~15節)

  1.5~6節

  「また、祈るときには、偽善者たちのようであってはいけません。彼らは、人に見られた

くて会堂や通りの四つ角に立って祈るのが好きだからです。まことに、あなたがたに告げ

ます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。あなたは、祈るときには自分の

奥まった部屋に入りなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈り

なさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいま

す」

   (1)パリサイ人たちは、日に3度集まって祈っていた。

    ①その動機は、人に見られるためである。

    ②イエスは彼らを、偽善者たちと呼ばれた。

    ③彼らは、人からの報いを受け取っている。

  (2)義人の祈りは、神に対するものである。

    ①その人は、神からの報いを受ける。

2.7~8節

「また、祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけません。彼らは

ことば数が多ければ聞かれると思っているのです。だから、彼らのまねをしてはいけませ

ん。あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを

知っておられるからです」

   (1)異邦人の祈りを避ける。

    ①同じことばの繰り返し

    ②ことば数の多い祈り

  (2)パリサイ人も同じ過ちを犯していた。

    ①この時期、決まった祈りの言葉が容認されるかどうか議論されていた。

      ・真実な心で祈れば容認されるというのが一般的見解であった。

    ②その後、ユダヤ教は祈祷書を確立するようになる。

      ・そこには、あらゆる状況に対応するための祈りの言葉が書かれている。

    ③今日でも、ユダヤ教徒は祈祷書を用いている。

  (3)自発的祈り、心からの祈りが、イエスが勧める祈りである。

  3.9~13節

「だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。

御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように。私たちの

日ごとの糧をきょうもお与えください。私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私

たちに負いめのある人たちを赦しました。私たちを試みに会わせないで、悪からお救いく

ださい。』〔国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。〕」

はじめに:これは、「主の祈り」と呼ばれているものである。

①厳密には「主が教えてくださった弟子たちの祈り」である。

②この祈りは模範としての祈りである。祈りには明確な組み立てが必要である。

③ルカ11:1~4でも、この祈りが登場する。

  ・タイミングは、イスラエルがイエスのメシア性を拒否して以降である。

      ④6つの要素がある。

⑤前半の3つが神の御心に関するもの、後半の3つが自分の必要に関するもの。

    (1)「天にいます私たちの父よ」

       ①この呼びかけは、神への完全な信頼の中から生まれる。

      ②「私たち」とあるので、この祈りは共同体のそれである。

      ③聖書の祈りのパターンは、常に父なる神への呼びかけである。

        ・イエスや聖霊に呼びかけても罪ではないが、聖書的パターンではない。

      ④十字架以降、私たちはイエスを通して父に呼びかける。

    (2)「御名があがめられますように」

①神の偉大さや性質を思い起こし、神をたたえる段階。

②神の永遠性、偏在性、愛の性質などについて黙想する。

③神が大きくなると、問題は小さくなる。

    (3)「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますよ

うに」

①「神の国の計画」が進展することを願う祈り。

②教会時代においては、教会のため、牧師や役員のため、宣教師のために祈る。

③まだ救われていない人が救われるように祈る。

④自分がどのような方法で神の国拡大のために奉仕ができるかについても、祈る。

    (4)「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください」

       ①食物以外のさまざまな必要についても

・経済的試練、人間関係の試練、肉体的試練

      ②「日々の戦い」に必要な力が与えられるようにという祈りである。

    (5)「私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを

赦しました」

       ①これは、罪の赦しを求める祈りである。

      ②「主の祈り」の組み立てに従うなら、罪の告白は祈りの冒頭に来なくてもよい。

③他の人の罪を赦すことが、罪が赦される条件となる、という意味ではない。

(6)「私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください」

①霊的な戦いの中で、守りが与えられるように。

②古くからあるユダヤ人の祈りとの対比で、こう解説する学者もいる。

  「試みに会ったとき、罪を犯すことがありませんように」

③信者は、この世から隔離された「無風状態」の中に置かれるのではない。

・敵は、この世、肉、悪魔である。

④クリスチャンは、この世で患難を経験するが、この世にあって勝利する。

   4.14~15節

  「もし人の罪を赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。しか

し、人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの罪をお赦しになりません」

  (1)人を赦すことが、赦される条件になるというのではない。

    ①天の父から赦された者は、隣人を赦すようになるという意味である。

Ⅲ.断食(16~18節)

  1.16節

「断食するときには、偽善者たちのようにやつれた顔つきをしてはいけません。彼らは、

断食していることが人に見えるようにと、その顔をやつすのです。まことに、あなたがた

に告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです」

  (1)新約聖書には、断食せよという命令はない。

    ①それは自発的なものでなければならない。

  (2)パリサイ人の断食は、週に2回行われていた。

    ①断食には報いがあると考えられていた。

    ②パリサイ人は、食物だけでなく、水も断っていた(健康によくない)。

    ③それ以外の楽しみも断つ。

      ・髪の毛にオイルを塗ること

      ・肌の乾燥を防ぐために、オイルを塗ること

    ④その結果、断食していることが顔に現れる。

2.17~18節

「しかし、あなたが断食するときには、自分の頭に油を塗り、顔を洗いなさい。それは、

断食していることが、人には見られないで、隠れた所におられるあなたの父に見られるた

めです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が報いてくださいます」

     (1)神は、断食という行為に感動されるのではない。

      ①ここでも、動機が問われている。

結論:

  1. 奉仕の動機は正しいか。

    (例話)McGee

      ・ある会合で、いくら献金を捧げるかを言わせるようにと依頼された。

      ・そうしないと、1ドルしかささげ物ない人がいるというのがその理由である。

      ・これは、ラッパを吹くことである。

      ・後で分かったのだが、依頼人その人が、こういう捧げた方をしていた。

    (例話)McGee

      ・集会の前に、小切手を手渡す人がいた。

      ・私が何も言わないので、憤慨した。

      ・裕福な割に、少額であった。

      ・郵便配達人が、小切手を渡した。

      ・集会が終わるまで開けるな、誰にも言うなという。

      ・その額は、裕福な人の倍あった。

    (1)神と自分の関係。そこに第3者が入った途端に、聖書的献金でなくなる。

    (2)現代の教会へのチャレンジ

①献金者名の公表

        ・もちろん、極端に走ってはならない。

②規模を競う傾向

      ③信仰によって繁栄や健康が得られるという教え

  2.祈りは父なる神との生き生きした関係から出ているか。

    (1)主の祈りは、このように祈れというガイドラインである。

    (2)異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけないと教えられている。

(3)「主の祈り」を意味のないことばのくり返しにしていないか。

(4)主の祈りによって、真の祈りの回復が可能となる。

  3.聖書的敬虔とは、父との関係である。

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