Q313 罪責感とは何ですか。(1)

  • 2022.08.16
  • スピーカー 中川健一
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313 罪責感について(1)

Q

:自分が罪人だと感じる程度は、人によって違うと思います。罪責感について、私の理解は不十分だと思いますので、教えてください。

A
:はじめに

これは非常に重要なテーマです。罪責感について、3回にわたってお話したいと思います。初回は、罪責と罪責感の違いについて、いつものように3つ申し上げます。

1
番目に、罪責と罪責感は別のものです。

(1)罪責とは、有罪状態にあるということです。

  ①人は、ある規範や法律に違反したとき、有罪となります。

  ②有罪であるかどうかは、その人の感情とは無関係です。

(2)罪責感とは、自分は有罪であると感じたときに抱く感情です。

  ①有罪であっても罪責感を抱かない人もいます。

  ②また、有罪ではないのに、罪責感を抱く人もいます。

(3)罪責感の薄い人は、自分が救われる必要があるとは考えません。

  ①日本にクリスチャンが少ない理由は、ここにあるのかもしれません。

2
番目に、アダムとエバの体験を見てみましょう。

(1)創世記3章には、アダムとエバの堕落が描かれています。

  ①彼らは、唯一禁止されていた「善悪の知識の木」から取って食べました。

  ②その結果、彼らは神の前から姿を隠すようになりました。

(2)このケースでは、罪責と罪責感が同時に現れています。

  ①アダムとエバは、神の禁止令を破ったので有罪となりました。

  ②自分の体をイチジクの葉で覆ったのは、その瞬間に罪責感を抱いたからです。

3
番目に、神はただちに解決法を用意されました。

(1)神は、アダムとエバのために皮の衣を作って、彼らに着せられました。

  ①皮の衣は、動物の血によって罪責が覆われることを示しています。

(2)この皮の衣は、イエス・キリストの贖いの死を予表しています。

  ①キリストは、十字架上で血を流すことによって、「義の衣」を用意されました。

  ②動物の血は不完全ですが、キリストの血は完ぺきです。

(3)滅びからの救いは、イエス・キリストを救い主と信じることによって得られます。

  ①その人は、「義の衣」を着せられたのです。

  ②その人は、神の子とされたのです。

  ③その人は、永遠のいのちを与えられたのです。

参考になる聖句

「神である【主】は、アダムとその妻のために、皮の衣を作って彼らに着せられた」(創3:21)

 罪責と罪責感は、別のものです。

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