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メシアの生涯(32)—悪霊に対する権威—

  • 2012.10.15
  • マタイ4章:13〜16、マルコ1章:21〜28
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

イエスのメシアとしての権威について学びます。

「悪霊に対する権威」

§040 マタ4:13~16

§042 マコ1:21~28、ルカ4:31~37

1.はじめに

  (1)ナザレでの伝道

①イエスのメシア宣言

②ナザレの人々の不信仰

③そこでイエスは、カペナウムに下る。

    (2)A.T.ロバートソンの調和表

新しい拠点カペナウム(§40)

安息日での悪霊の追い出し(§42)

①§41は、弟子たちの召しであるが、これは後に取り扱う。

②ルカの福音書の順序に従う。

    (3)イエスの動きの概観

      ①公生涯に入って以降、ナザレが拠点になったことはない。

②カナの婚礼の奇跡の後、イエスは短期間カペナウムに住まわれた。

③この箇所から、イエスはカペナウムを拠点として活動される。

④この状態が、十字架につく半年前に、ユダヤに向かって出発するまで続く。

⑤その間イエスは、エルサレムに上ったり、ガリラヤを巡回されたりした。

2.アウトライン

    (1)カペナウムに移り住むイエス(マタ4:13~16)

      ①理由その1

      ②理由その2

    (2)会堂で教えるイエス(マコ1:21~28、ルカ4:31~37)

      ①イエスの教え

      ②反応する悪霊

      ③悪霊の追い出し

      ④人々の驚き

  3.メッセージのゴール

    (1)悪霊と私たちの関係

    (2)イエスのメッセージの特徴

このメッセージは、イエスのメシアとしての権威について学ぼうとするものである。

Ⅰ.カペナウムに移り住むイエス(マタ4:13~16)

1.理由その1―宣教のための戦略

「そしてナザレを去って、カペナウムに来て住まわれた。ゼブルンとナフタリとの境にあ

る、湖のほとりの町である」
(13節)

  (1)ナザレでの拒否

    ①ナザレは、ゼブルンの地にあった。

    ②ヨシュアの時代に、ゼブルン族とナフタリ族がガリラヤを征服した。

    ③ナザレを去ったのは、家族や共同体との別離を意味する。

  (2)カペナウムに下った。

    ①カペナウムは、ナフタリの地にあった。

      *ナホムの村、あるいは、慰めの村

    ②イエスは、ゼブルンの地で育ち、ナフタリの地で奉仕をされた。

  (3)カペナウムは、拠点にふさわしい地である。

    ①本来は漁業の町である。

    ②交通の要衝の地であるため、異邦人たちの往来があった。

    ③ギリシア・ローマ風の町々に囲まれていた。

    ④人々は、新しい教えに対してよりオープンであった。

2.理由その2―預言の成就

「これは、預言者イザヤを通して言われた事が、成就するためであった。すなわち、『ゼ

ブルンの地とナフタリの地、湖に向かう道、ヨルダンの向こう岸、異邦人のガリラヤ。暗

やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が

上った』」
(14~16節)

  (1)イザ9:1~2の預言

    ①イエスの奉仕は、ガリラヤから始まり、エルサレムで完了する。

    ②イエスの奉仕の対象は、「死の地と死の陰にすわっていた人々」である。

      *物理的状態

      *霊的状態

    ③イエスの奉仕の対象は、ユダヤ人と異邦人が混在したグループである。

      *イエスは第一義的には、ユダヤ人のために奉仕をされた。

      *しかし、異邦人の救いが常に念頭にあった。

    ④イエスは光である。

「すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた」
(ヨハ1:9)

      「わたしは光として世に来ました。わたしを信じる者が、だれもやみの中にとど

まることのないためです」
(ヨハ12:46)

Ⅱ.会堂で教えるイエス(マコ1:21~28)

1.イエスの教え(21~22節)

「それから、一行はカペナウムに入った。そしてすぐに、イエスは安息日に会堂に入って

教えられた。人々は、その教えに驚いた。それはイエスが、律法学者たちのようにではな

く、権威ある者のように教えられたからである」

  (1)ある安息日が選ばれているが、これは典型的な例である。

    ①イエス時代のこの町の人口は千人前後と推定される。

    ②会堂の遺跡が、1900年代初頭に発掘された。

    ③玄武岩の上に、紀元4世紀の白色石灰石の会堂が建てられている。

    ④会堂の規模は、長さが20メールで2階建てである。

  (2)イエスが安息日に会堂に行くのは、習慣になっていた。

    ①トーラーと預言書の朗読の後で、奨励のメッセージが語られた。

    ②イエスは、会堂の管理者の要請で、人々に教えた。

  (3)人々は、非常に驚いた。

  「人々その教に驚きあへり」(文語訳)

    ①律法学者の教え

      *過去のラビたちの教えを引用し、その上に自分の教えを付け加えた。

    ②イエスの教え

      *誰の権威に依存することもなしに、権威をもって教えた。

2.反応する悪霊(23~24節)

「すると、すぐにまた、その会堂に汚れた霊につかれた人がいて、叫んで言った。『ナザ

レの人イエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来

たのでしょう。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です』」

  (1)悪霊は、人々よりも先に、イエスが誰であるかを認識した。

    ①叫んでいるのは、その人の内側に住みついている悪霊である。

  (2)「ナザレの人イエス。いったい私たちに何をしようというのです」

    
①悪霊を追い出す際には、その悪霊の名を呼んで、支配権を確立した。

    ②悪霊は、「ナザレの人イエス」と呼んで、支配権を確立しようとしたのか?

    ③「あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです」(口語訳)

      *ヘブル的用語である。対立する力があり、調和できない状態を指す。

  (3)「あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう」

    
①単数の悪霊が、「私たち」と言っている。

    ②イエスの存在が、悪霊集団にとっていかに危険なものであるかを知っていた。

    ③荒野の誘惑に失敗した悪魔が、悪霊集団に情報を伝達したのであろう。

      *悪のネットワークの存在

  (4)「私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です」

    
「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分か

っている。神の聖者だ」
(新共同訳)

    ②「やい、ナザレのイエス! おれたちをどうしようというんだい。 おれたちを

滅ぼすために来たんだろうが。 あんたのことはよく知ってるぜ。 そうとも、神

のきよい御子様よ!」
(リビングバイブル)

「神の聖者」(Holy One of God)とはどういう意味か。

  *「聖者(Holy One)」とは、神である。

  *「神の聖者」(Holy One of God)とは、神の第一の使者という意味。

  *聖霊によって力を受けている。特別な使命のために遣わされている。

  *悪霊は、イエスの権威の源を見抜いている。

3.悪霊の追い出し(25~26節)

「イエスは彼をしかって、『黙れ。この人から出て行け』と言われた。すると、その汚れ

た霊はその人をひきつけさせ、大声をあげて、その人から出て行った」

  
(1)「イエスはこれをしかって、『黙れ、この人から出て行け』と言われた」(口語訳)

    ①イエスが叱っているのは、悪霊である。

    ②イエスは、悪霊の証しを必要としない。

    ③悪霊の証言は、認められない。

  (2)悪霊が去る時の現象

①悪霊は、その人をひきつけさせた。

    ②ルカ4:35

    「するとその悪霊は人々の真ん中で、その人を投げ倒して出て行ったが、その人

は別に何の害も受けなかった」

    ③大声をあげた(悪霊がその人に声を上げさせている)。

4.人々の驚き(27~28節)

  「人々はみな驚いて、互いに論じ合って言った。『これはどうだ。権威のある、新しい教

えではないか。汚れた霊をさえ戒められる。すると従うのだ』。こうして、イエスの評判

は、すぐに、ガリラヤ全地の至る所に広まった」

  
(1)驚きの理由

    ①イエスが通常の悪霊の追い出しとは異なった方法で、悪霊を追い出したから。

    ②命じるだけで、悪霊は従う。

  (2)人々は、イエスの教えが権威あるものだと認めた。

    ①権威ある教えと悪霊の追い出しは、イエスのメシア性を証明するものとなった。

    ②イエスの評判が、短時間の内にガリラヤ全地に広がるのも当然のことである。

結論:

  1.悪霊と私たちの関係

    (1)悪霊につかれているとは:

「ある人の中に悪霊が住み、ある種の精神的錯乱や肉体的不調を用いて、その人を直

接的に支配している状態のことである」

(2)区別の必要性

  ①悪霊につかれているのか、精神的原因によるものなのか。

  ②悪霊につかれているのか、悪霊の攻撃なのか(外からのもの)。

    (3)信者は悪霊に支配されるか。

      ①悪霊の所有物にはならない(完全に支配されることはない)。

      「あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。それだから、自分のからだを

もって、神の栄光をあらわしなさい」(1コリ6:20)

②しかし、悪霊が内側から信者を支配することはある。

「そこで、ペテロがこう言った。『アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪

われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか』」(使

5
:3)

「悪魔に機会を与えないようにしなさい」(エペ4:27)

*機会とは、場所、上陸地点のことである。

     
 ③信者と未信者の違いは、支配の度合いの違いである。

        *信者には2つの性質がある。

        *聖霊は、新しい性質の内に宿る。

        *悪霊は、罪の性質の内に宿る。

(4)福音書は、現代の悪霊の活動を判断するための規準とはなり得ない。

  2.イエスのメッセージの特徴

    あ:愛―イエスは、愛をもって語った。

      ①律法学者たちは、往々にして、個人的な利得を求めていた。

      「また、やもめの家を食いつぶし、見えを飾るために長い祈りをします。こうい

う人たちは人一倍きびしい罰を受けるのです」(マコ12:40)

      ②イエスは、聴衆の最善を求めた。

        *父なる神を指し示した。

    い:いのち―イエスは、人生の重要テーマについて語った。

      ①律法学者たちは、どうでもよいことを話題にした。

      「わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは、はっか、いのんど、

クミンなどの十分の一を納めているが、律法の中ではるかに重要なもの、正義と

あわれみと誠実を、おろそかにしているのです。これこそしなければならないこ

とです。ただし、十分の一もおろそかにしてはいけません」(マタ23:23)

②イエスは、生死に関わることを語った。

    う:動き―イエスは、着地点に向かって語った。

      ①律法学者たちは、荒野をさ迷うようなメッセージを語った。

      「ユダヤ人の空想話や、真理から離れた人々の戒めには心を寄せないようにさせ

なさい」(テト1:14)

②イエスは、父なる神に向かわせるメッセージを語った。

    え:絵―イエスは、たとえを用いて語った。

      ①律法学者たちは、感動のない教えを語った。

      ②イエスは、人々の関心を呼ぶ方法を知っておられた。

     お:お墨付き(authority)―イエスは、権威を持って語った。

      ①律法学者の権威は、前の時代のラビたちに依存している。

      ②イエスの権威は、父なる神から与えられたものである。

        *悪霊に対する権威

        *病に対する権威

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