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メシアの生涯(30)—王室の役人の息子の癒し—

  • 2012.10.01
  • ヨハネ4章:46〜54
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

信仰の成長について学びます。

「王室の役人の息子の癒し」 

§038 ヨハ4:46~54

1.はじめに

  (1)前回の箇所から、ガリラヤ伝道が始まった。

①英語で、「The Great Galilean Ministry」という。

②約1年半続く。

    (2)イエスは再びカナに行かれた。

      ①カナでの奇跡は、「最初のしるし」(ヨハ2:11)。

      ②弟子たちは、イエスを信じた。

      ③この箇所で、カナに戻っている。

④カナから始まりカナで終わるというカナ・サイクルが見える。

⑤カナ・サイクルの最初と最後に、「しるし」が記録されている。

    (3)A.T.ロバートソンの調和表

カナにおける役人の息子の癒し(§38)

  2.アウトライン(2つの「しるし」の対比)

    (1)必要の発生

    (2)イエスへの願い

    (3)叱責のことば

    (4)叱責のことばへの応答

    (5)信仰による応答

    (6)奇跡的結果

    (7)結論

  3.メッセージのゴール

    (1)信仰の成長

このメッセージは、信仰の成長について学ぼうとするものである。

Ⅰ.必要の発生(46節)


「イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にされた所である。さて、カペナウムに病気の息子がいる王室の役人がいた」

  
1.ガリラヤのカナとカペナウムの位置関係

    (1)カナは山地の村。カペナウムは湖畔の町。

      ①距離的には、約30キロ離れていた。

      ②高度差は、約600メートルあった。

  2.王室の役人

    (1)ヘロデ・アンテパスの王室の役人である。

      ①この人はユダヤ人であろう(後に出て来るイエスのことばからの類推)。

      ②宮廷の高官である。

        *軍事担当か。

        *徴税担当か。

    (2)彼は、カペナウムに住んでいた。

  3.2つの「しるし」の対比

    (1)婚礼で、ぶどう酒がなくなった。

      ①花婿とその父にとっては、屈辱的な状況である。

    (2)息子が瀕死の状態にあった。

      ①地位も、財産も、経験も、なんの役にも立たない状態がやってきた。

      ②人生に起こるこのような困難は、私たちをキリストに近づける。

Ⅱ.イエスへの願い(47節)


「この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたからである」

  1.この人が行動を起こした理由

    (1)イエスが、ユダヤで行った「しるし」について情報を得ていたのであろう。

      ①最初の「しるし」についても、知っていた可能性が大である。

      ②イエスに対して、期待を抱いた。

  2.2つの「しるし」の対比

    (1)母マリアが、イエスに助けを求めた。

      ①公の場で、私的関係を持ち出した。

    (2)王室の役人が、イエスに助けを求めた。

      ①「下って来て息子をいやしてくださるように願った」

*カナからカペナウムまでは、下りの地形になっている。

      ②「息子が死にかかっていたからである」

    
    *息子に対する父の愛が、彼を行動に駆り立てた。

        *彼は、自らイエスのもとにやって来た。

        *貧しい者も、富める者も、すべて、自らイエスのもとに来る必要がある。

        *イエスのもとに来ることには、犠牲が伴う。

      ③彼はある種の信仰を持っていたが、それは不完全な信仰であった。

        *イエスがそこにいないと、癒しは起こらないと考えていた。

        *当時は、癒す人がそこにいないと、癒しは起こらないと考えられていた。

Ⅲ.叱責のことば(48節)

「そこで、イエスは彼に言われた。『あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない』」

  
1.この役人が、ユダヤ人であることが分かる。

    (1)ユダヤ人は、しるしと不思議を求める。

    「ユダヤ人はしるしを要求し、ギリシヤ人は知恵を追求します」(1コリ1:22)

  2.2つの「しるし」の対比

    (1)マリアに対する叱責

    「あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の方。わたしの時はまだ来ていま

せん」(2:4)

(2)役人に対する叱責

  ①叱責の要素もあるが、それよりも、挑戦に満ちた問いかけである。

  ②「しるし」を見なくても、息子は癒されたと信じる信仰はあるか、ということ。

Ⅳ.叱責のことばへの応答(49節)

「その王室の役人はイエスに言った。『主よ。どうか私の子どもが死なないうちに下って来てください』」

 
 1.2つの「しるし」の対比では、この段階だけが、少し異なる。

    (1)マリアの場合は、すぐにイエスのことばを受容した。

      ①使いの者たちに、イエスの言うことに従うように命じた。

    (2)王室の役人の場合は、受容するのに多少の時間がかかった。

      ①彼には、信仰に関する神学的議論をする余裕はなかった。

      ②息子が死にかかっている。

      ③ただ、恵みにすがる以外に方法はない。

Ⅴ.信仰による応答(50節)


「イエスは彼に言われた。『帰って行きなさい。あなたの息子は直っています』。その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた」

  
1.最初の「しるし」

    (1)イエスは、使いの者たちに命じた。

      ①「水がめに水を満たしなさい」

②「さあ、今くみなさい。そして宴会の世話役のところに持って行きなさい」

    (2)使いの者たちは従った。

      ①「彼らは水がめを縁までいっぱいにした」

      ②「彼らは持って行った」

  2.第2の「しるし」

    (1)イエスは、王室の役人に命じた。

      ①命令:「帰って行きなさい」

②保証:「あなたの息子は直っています」

③これは、大いなる信仰の挑戦である。

④距離的に離れていても、癒しは起こるのか。

    (2)王室の役人は従った。

      ①「イエスが言われたことばを信じて、」

②「帰途についた」

Ⅵ.奇跡的結果(51~53節a)

  1.最初の「しるし」

    (1)水がぶどう酒に変わった。

      ①宴会の世話役は、驚いた。

  2.第2の「しるし」

  「彼が下って行く途中、そのしもべたちが彼に出会って、彼の息子が直ったことを告げた。

そこで子どもがよくなった時刻を彼らに尋ねると、『きのう、第七時に熱がひきました』

と言った。それで父親は、イエスが『あなたの息子は直っている』と言われた時刻と同じ

であることを知った」

  (1)恐らく彼は、カナに一泊したのであろう。

    ①彼の信仰を示している。

    ②下って行く途中、上って来るしもべたちに出会った。

  (2)息子が癒されたことを知る。

    ①時刻を尋ねると、夜7時に熱が引いたという。

      *ユダヤ式時間なら、午後1時である。

      *ローマ式時間なら、午後7時である。

    ②彼は、距離的隔たりは、イエスにとって問題でないことを知った。

Ⅶ.結論(53b~54節)

  1.最初の「しるし」

  「イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行い、ご自分の栄光を現さ

れた。それで、弟子たちはイエスを信じた」(2:11)

  (1)弟子たちと、使いの者たちだけが目撃した。

①私的奇跡である。

    (2)この奇跡によって、弟子たちはイエスを信じた。

  2.第2の「しるし」

  「そして彼自身と彼の家の者がみな信じた。イエスはユダヤを去ってガリラヤに入られて

から、またこのことを第二のしるしとして行われたのである」
(54節)

  (1)これもまた、私的奇跡である。

  (2)息子の癒しが主要テーマではない。

  (例話)サマリヤの女の救いではなく、町の人たちの信仰告白がテーマであった。

    ①父親の、魂の癒し

    ②彼の家の者の救い

  (3)カナ・サイクルは、信仰で始まり、信仰で終わっている。

結論: 信仰の成長

  1.王室の役人の信仰の成長

    (1)「しるし」を求める信仰

    「この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行

き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたから

である。そこで、イエスは彼に言われた。『あなたがたは、しるしと不思議を見ない

かぎり、決して信じない』」(47~48節)

(2)イエスのことばをそのまま信じる信仰

「イエスは彼に言われた。『帰って行きなさい。あなたの息子は直っています』。その

人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた」(50節)

(3)より高度な信仰

「それで父親は、イエスが『あなたの息子は直っている』と言われた時刻と同じであ

ることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた」(53節)

  ①イエスは、空間に束縛されないお方であるとの信仰

  ②体験的信仰

  2.私たちの信仰の成長

    (1)「しるし」を求める信仰

      ①私たちには、さまざまな願いがある。

      ②「〇〇を聞いてくださったなら、信じます」という祈りをすることがある。

      ③これは、本物の信仰ではない。

      ④時としてそれが聞かれるのは、一方的な神の恵みである。

      ⑤このような信仰の問題点は、神を支配することにある。

    (2)みことばをそのまま信じる信仰

      ①神のことばに支配される信仰であり、さらに成長した状態にある。

      ②そのために、聖書研究をする必要がある。

    (3)より高度な信仰

      ①時間的、空間的距離を乗り越える信仰である。

      ②つまり、見ないで信じる信仰である。

      ③私たちは、主イエスを見たことはないが、信じている。

        *見ていないというのは、信仰が働くための文脈となる。

      「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見

てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた

喜びにおどっています」(1ペテ1:8)

④ヨハネの福音書のクライマックスは、トマスの信仰告白である。

「トマスは答えてイエスに言った。『私の主。私の神』。イエスは彼に言われた。

『あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです』」(ヨ

ハ20:28~29)

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