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メシアの生涯(14)—東方の博士たちの訪問—

  • 2012.06.11
  • マタイ2章:1〜12
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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イエスがもたらす二分について学ぶ。

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「東方の博士たちの訪問」
 マタ2:1~12

1.はじめに

  (1)文脈の確認

①皇帝アウグストによる人口調査の勅令

②ベツレヘム滞在中の出産

③羊飼いたちへの告知

④エルサレム上り(誕生後の40日間の出来事)

    (2)きょうの箇所

①東方の博士たちの訪問(イエスの誕生が公けに影響を持ち始める)

  2.アウトライン

(1)博士たちのエルサレム訪問(1~2節)

(2)ヘロデ王の応答(3~8節)

  (3)博士たちによる幼子の礼拝(9~12節)

  3.メッセージのゴール

    (1)ヘロデ王とイエスの対比

    (2)宗教的指導者たちと博士たちの対比

このメッセージは、イエスがもたらす2分について学ぼうとするものである。

Ⅰ.博士たちの訪問(1~2節)

1.1節

「イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東

方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った」

  (1)ヘロデ王の時代

    ①ヘロデは、ユダヤ人とイドマヤ人の混血である。

    ②彼はユダヤ教に改宗した。定義的にはユダヤ人である。

    ③前37年にローマの認定を受けてユダヤの王となった。

      *クリエンテストとパトロヌスの関係(相互扶助関係)

  (2)ユダヤのベツレヘム

    ①「パンの家」という意味。農業生産の豊かな地。ダビデの町とも呼ばれた。

    ②ガリラヤのベツレヘムと区別するために、ユダヤのベツレヘムと書かれている。

    ③1880年代、200軒の家、クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる。

    ④今日、パレスチナ自治区。2万2千人。クリスチャンは迫害に会っている。

  (3)東方の博士たち

    ①マゴス(複数形はマゴイ)。マジシャンの語源。

②天文学者、占星術師、医師、祭司、賢人(ペルシヤ、アラビアなど)

③ダニ2:49

    「そこで王は、ダニエルを高い位につけ、彼に多くのすばらしい贈り物を与えて、

彼にバビロン全州を治めさせ、また、バビロンのすべての知者たちをつかさどる

長官とした」

    ④紀元6世紀に3人の名前が確定

*ギャスパー、メルキオール、バルタザル

  (4)エルサレム

    ①ユダヤの首都

②ヘロデによる神殿の拡張

    ③ヘロデの王宮があった町

  2.2節

  「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東の

ほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました」

  (1)彼らを導いたのは、超自然的な星であった。

①最初は東から西に、次は北(エルサレム)から南(ベツレヘム)に移動した。

②最後は幼子イエスのおられた家の上にとどまった。

③この星は、シャカイナグローリー(神の栄光の光)である。

    (2)ダニ9:24~27の預言

      ①70週の預言と呼ばれる。

      ②メシア到来のタイムテーブルを提供している。

      ③当時、ユダヤ人の間にはメシア待望の雰囲気が高まっていた。

      ④ペルシヤの賢人たちは、ダニエル書の預言を知っていた。

    (3)民24:17の預言

    「私は見る。しかし今ではない。私は見つめる。しかし間近ではない。ヤコブから一

つの星が上り、イスラエルから一本の杖が起こり、モアブのこめかみと、すべての騒

ぎ立つ者の脳天を打ち砕く」

  ①異教の預言者バラムの預言(彼はバビロンの占星術師である)

②イスラエルを祝福する預言の中で、「ヤコブからひとつの星が上り」と言った。

③この預言がユニークなのは、メシアの誕生と星を結び付けている点である。

④彼らは、バラムの後継者たちである。

    (4)エルサレムを目指して

      ①彼らはミカ5:2の預言を知らなかった。

②ユダヤ人の王として生まれるなら、当然エルサレムであろうと判断した。

Ⅱ.ヘロデ王の応答(3~8節)

  1.3節

「それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった」

  (1)訳文の比較

    ①「それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った」(新改訳)

    ②「ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた」(口語訳)

    ③「これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた」(新共同訳)

    ④「ヘロデ王これを聞きて惱みまどふ」(文語訳)

  (2)恐れの理由

    ①「ユダヤ人の王」という言葉が問題である。

    ②ヘロデの王としての正当性が否定された。

    ③事実、彼はユダ族ではないので、イスラエル人の王となる資格はない。

    ④星の登場は、不吉の前兆である。

  (3)エルサレム中の人も同様であった。

    ①特に、政治的、また宗教的指導者たち。

      *そのほとんどがヘロデによってその地位を得ていた。

      *新しい王の到来によって、地位を追われる。

      *イエスの最後の1週間の予表がある。

    ②一般民衆

      *ヘロデの残酷さを体験していた。

      *老齢で病弱なヘロデは、何をしでかすか分からない。

2.4~6節

「そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるの

かと問いただした。彼らは王に言った。『ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書

かれているからです。「ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決し

て一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから」』」

    (1)ヘロデは真のユダヤ教徒ではない。

      ①メシアの誕生を喜んでいない。

      ②ミカ書の預言を知らない。

    (2)祭司長たちと学者たち

      ①祭司長たちは、24の祭司の組の長たちである。

      ②学者たちは、本来は書記(公の記録や聖書の写本を書いたりする)である。

        *彼らは、律法学者とも呼ばれる。

        *主にパリサイ派であるが、サドカイ派にもいた。

      ③これは、サンヘドリンのことであろう。

        *72人の議員からなるユダヤの最高議会

        *ユダヤ人の市民生活と宗教生活を統治した。

      ④回答はミカ書5章2節にあった。

    (3)引用内容の検討

    「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなた

のうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、

昔から、永遠の昔からの定めである」(ミカ5:2、新改訳)

    「ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で決していちばん小さいも

のではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである」

(マタ2:6、新共同訳)

  ①「決して」という言葉が入っている。

    *預言が成就し、ベツレヘムが大いなる町となった。

  ②「わたしの民イスラエルの牧者となる」という言葉が入っている。

    *エゼ34章の良き牧者(【主】の僕ダビデ)の預言の成就

  ③省略されている言葉がある。

「イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔から

の定めである」

④通常の引用法は、ギリシア語の旧約聖書(七十人訳)からである。

⑤マタイは、自分で意訳して引用している。オリジナルに解釈を加えたもの。

⑥ユダヤ人は、オリジナルを知っていたので、マタイの意図を理解した。

  3.7~8節

  「そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。

そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。『行って幼子のことを詳しく調べ、わかっ

たら知らせてもらいたい。私も行って拝むから』」

  (1)自らの意図を隠すために、ひそかに博士たちを呼んだ。

    ①星の出現の時間を突き止めた。

    ②幼子の誕生の時期を確かめ、何歳くらいになっているかを推測するため。

  (2)ヘロデは嘘をついている。

    ①彼は、幼子を抹殺しようとしている。

    ②もし神の介入がなかったなら、そうなっていたであろう。

Ⅲ.博士たちによる幼子の礼拝(9~12節)

  1.9~10節

  「彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、

ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。その星を見て、彼らはこ

の上もなく喜んだ」

  (1)シャカイナグローリーが彼らを導いた。

①町にではなく、家に導いた。

    (2)星が再び現れたので、彼らは非常に喜んだ。

      ①神の御心のうちを歩んでいるという保証が与えられた。

  2.11節

  「そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。

そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」

  (1)ヨセフの一家は、家に移り住んでいた(時間の経過が感じられる)。

  (2)これが、異邦人による最初のメシア礼拝である。

    ①ユダヤ人による最初のメシア礼拝は、羊飼いたちが行った。

    ②敬意を表するために贈り物を捧げるのは、東方の習慣である。

      *これは、ユダヤ人の習慣でもある。

  (3)3つの贈り物

    ①旧約聖書の伝統

*黄金は王としての身分を

*乳香は神性を

*没薬は死を象徴するものである。

②イエスは神であり、王であり、そして贖いの死を遂げるメシアである。

③この贈り物は、エジプトに逃れるための資金となった。

  3.12節

  「それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国

へ帰って行った」

  (1)博士たちは、エルサレムに戻ることなく、別の道を通って国に帰って行った。①メシアを守る神の御手

②真実な信仰を持つ者には、神の守りと導きとが与えられる。

③悪人の意図は、破壊される。

結論:

  1.ヘロデとイエスの対比

    (1)ヘロデ

      ①ヘロデ大王(Herod The Great)と呼ばれる。

        *建築家

        *政治家、外交官

      ②大いなる罪人

        *重税と労役を民に課した。

        *年を取るに従って偏執狂になって行った。

        *愛妻マリアンメの2人の息子を殺害(アリストビュラスとアレキサンデル)

        *マリアンメも殺した。

        *別の妻による息子アンティパテルも殺した。

        *マリアンメの兄弟と母親を殺した(アリストビュラスとアレキサンドラ)

        *マリアンメの祖父ジョン・ヒルカノスも殺した。

      ③皇帝アウグストの言葉

      「ヘロデの息子(ヒュイオス)になるよりは、ヘロデの豚(ヒュス)になった方

      がまだましだ」

    (2)イエス

      ①「ユダヤ人の王」という言葉が再び登場するのは、十字架の場面である。

      ②ヘロデは33歳で王となったが、イエスはその年齢で十字架に付いた。

      ③イエスの生涯は、羊飼いとしてのそれであった。

  ④マコ6:34

  「イエスは、舟から上がられると、多くの群衆をご覧になった。そして彼らが羊

飼いのいない羊のようであるのを深くあわれみ、いろいろと教え始められた」

⑤ゴルゴタにおいて、神の弱さが現れ出た。

⑥イエスは、自己犠牲によって王としての務めを全うした。

⑦1コリ1:21~25

「事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵による

のです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信

じる者を救おうと定められたのです。ユダヤ人はしるしを要求し、ギリシヤ人は

知恵を追求します。しかし、私たちは十字架につけられたキリストを宣べ伝える

のです。ユダヤ人にとってはつまずき、異邦人にとっては愚かでしょうが、しか

し、ユダヤ人であってもギリシヤ人であっても、召された者にとっては、キリス

トは神の力、神の知恵なのです。なぜなら、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱

さは人よりも強いからです」

2.宗教的指導者たちと博士たちの対比

  (1)メシア誕生の地を知りながら、行動に移そうとしない人々

    ①宗教家や、宗教熱心な人が陥りやすい欠点である。

  (2)東方の博士たち

    ①大いなる犠牲を払って、メシアを礼拝した。

      *時間の犠牲、危険を冒した、財産を消費した。

      *彼らは、そのような犠牲を惜しまなかった。

    ②イエスというお方の価値を認めていた。

    ③「聖書研究から日本の霊的覚醒(目覚め)が」

      *イエス・キリストの再発見

      *福音の再発見

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