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メシアの生涯(9)—ヨハネの誕生—

  • 2012.05.07
  • ルカ1章:57〜80
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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バプテスマのヨハネ誕生の意味について学ぶ。

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「ヨハネの誕生」 
ルカ1:57~80

1.はじめに

  (1)ヨハネとイエスの対比

  ①誕生の告知

  ②実際の誕生物語

    ③神の約束が成就し、人々に喜びをもたらす。

  (2)ヨハネよりもイエスの方が偉大である。

  (3)ルカ1:36 マリアとエリサベツが親戚であるという意味。母方の親戚である。

  2.アウトライン

(1)ヨハネの誕生(57~58節)

(2)割礼と命名(59~66節)

  (3)ザカリヤの賛歌(67~79節)

  (4)ヨハネの成長(80節)

  3.メッセージのゴール

    (1)イエスとヨハネの対比

    (2)信者の手本としてのザカリヤ

    (3)日本人伝道のヒント

このメッセージは、ヨハネ誕生の意味について学ぼうとするものである。

Ⅰ.ヨハネの誕生(57~58節)

  1.57節

  「さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ」

    (1)短くて簡潔な記述である。

  (2)「月が満ちて」

①創21:2~3 サラがイサクを生んだ。「神がアブラハムに言われたその時期に」

②ルカ2:6~7 「マリアは月が満ちて」

  2.58節

  「近所の人々や親族は、主がエリサベツに大きなあわれみをおかけになったと聞いて、彼

女とともに喜んだ」

  (1)近所の人々や親族は、彼女とともに喜んだ。

    ①イエス誕生の際には、羊飼いたちが喜んだ。

  (2)文法的考察

    ①主の業は終わっている。「大きなあわれみをおかけになった」(アオリスト形)

    ②喜びは共有され、継続している。「彼女とともに喜んだ」(未完了形)

Ⅱ.割礼と命名(59~66節)

  1.59~61節

  「さて八日目に、人々は幼子に割礼するためにやって来て、幼子を父の名にちなんでザカ

リヤと名づけようとしたが、母は答えて、『いいえ、そうではなくて、ヨハネという名にし

なければなりません』と言った。彼らは彼女に、『あなたの親族にはそのような名の人はひ

とりもいません』と言った」

  (1)8日目の割礼(創21:4)

    ①幼子は8日目に割礼を受けた。アブラハム契約のしるし。

    ②イエスも8日目に割礼を受けた(ルカ2:21)。

    ③パウロの例(ピリ3:5)

    「私は八日目の割礼を受け、イスラエル民族に属し、ベニヤミンの分かれの者で

す。きっすいのヘブル人で、律法についてはパリサイ人、」

④この習慣は、今も続いている。

    (2)命名

      ①誕生直後の命名もある。

      ②通常は、長男は祖父の名を受け継ぐ。

      ③父の名は例外的なもの。その場合は、「ザカリヤ・ベン・ザカリヤ」となる。

    (3)母(エリサベツ)の拒否

      ①非常に強い否定。「ウーキ」という言葉。

      ②「ヨハネという名にしなければなりません」

      ③どうして知っていたのか。夫ザカリヤから筆談で聞かされていたのであろう。

    (4)人々の反対

      ①女性の言葉である。

②さらに、親族にそのような名の人がいない。

        *系図を意識している。

        *先祖への敬意を表している。

  2.62~66節

  「そして、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねた。する

と、彼は書き板を持って来させて、『彼の名はヨハネ』と書いたので、人々はみな驚いた。

すると、たちどころに、彼の口が開け、舌は解け、ものが言えるようになって神をほめた

たえた。そして、近所の人々はみな恐れた。さらにこれらのことの一部始終が、ユダヤの

山地全体にも語り伝えられて行った。聞いた人々はみな、それを心にとどめて、『いったい

この子は何になるのでしょう』と言った。主の御手が彼とともにあったからである」

  (1)ザカリヤへの問いかけ

    ①身振り手振りで尋ねた。

    ②ザカリヤは一時的な聾唖状態にあった。

  (2)ザカリヤの回答

    ①書き板とは、木の板にロウを被せたもの。通常は、鉄のペンを使用した。

    ②「その名はヨハネ」

    ③エリサベツが提案した名と同じなので、人々は驚いた。

  (3)ザカリヤの癒し

    ①彼は、9か月間聾唖状態にあったが、それがたちどころに癒された。

    ②彼が最初にしたことは、神をほめたたえることである。

  (4)人々の反応

    ①恐れが人々を襲った。恐怖ではなく、畏怖の念である。

    ②噂がユダの山地全体に広がり、人々は互いにそれを話題にした。

    ③この子の将来を想像し、大きな期待を持った。

    ④マタ3:5~6

    「さて、エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域の人々がヨハネのところへ出て行き、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた」

Ⅲ.ザカリヤの賛歌(67~79節)

  1.イントロダクション(67節)

    (1)67節

    「 さて父ザカリヤは、聖霊に満たされて、預言して言った」

      ①ザカリヤの賛歌を「ベネディクタス」(ラテン語)という。

      ②ギリシア語では、一つの長い文である。

      ③その内容は、詩篇や預言書からの引用で満ちている。

        *彼は、メシア預言の成就を見ている。

      ④これは、聖霊に導かれて語っている預言である(以下の3点が含まれている)。

        *将来の出来事を告げる。

        *神を賛美する。

        *神のことば(福音の正しい理解)を伝達する。

  2.呼びかけ(68節a)

    (1)68節a

    「ほめたたえよ。イスラエルの神である主を」

      ①詩篇や預言書にたびたび登場する表現である。

      ②マリアの賛歌も、同様の言葉で始まっている。

      ③エペ1:3~10、2コリ1:3~4、1ペテ1:3~5

  3.主をたたえる理由(68b~75節)

    (1)68b~69節

    「主はその民を顧みて、贖いをなし、救いの角を、われらのために、しもべダビデの

家に立てられた」

  ①未来完了形(マリアの賛歌と同じ)。預言的完了形である。

  ②「贖い」とは、政治的意味ではなく、霊的意味で用いられている。

  ③「救いの角」とは、メシアのことである。

    *角を持った動物の力は、その角にある。

  ④メシアとは、ヨハネのことではなく、ダビデの家系から登場する。

  ⑤ザカリヤは、イエスとヨハネが同じ計画の2つの部分であることを理解した。

(2)70~75節

「古くから、その聖なる預言者たちの口を通して、主が話してくださったとおりに。

この救いはわれらの敵からの、すべてわれらを憎む者の手からの救いである。主はわ

れらの父祖たちにあわれみを施し、その聖なる契約を、われらの父アブラハムに誓わ

れた誓いを覚えて、われらを敵の手から救い出し、われらの生涯のすべての日に、き

よく、正しく、恐れなく、主の御前に仕えることを許される」

 
     ①イスラエルの民を解放するという預言の成就

        *新しい宗教の創設ではない。

      ②「われらの敵」、「われらを憎む者」とは、政治的な敵ではない。

      ③アブラハムへの誓いの成就(創22:16~18)

      「これは【主】の御告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このこ

とをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、わたしは確か

にあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増

し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。あなたの

子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわた

しの声に聞き従ったからである」

④ザカリヤは、以上のことを預言的完了形で語っている。

  4.ヨハネの奉仕に関する預言(76~79節)

    (1)76a節

    「幼子よ。あなたもまた、いと高き方の預言者と呼ばれよう」

      ①ゼカリヤは、直接幼子に呼びかけている。

      ②「いと高き方の預言者」

    (2)76b~79節

    「主の御前に先立って行き、その道を備え、神の民に、罪の赦しによる救いの知

識を与えるためである。これはわれらの神の深いあわれみによる。そのあわれみ

により、日の出がいと高き所からわれらを訪れ、暗黒と死の陰にすわる者たちを

照らし、われらの足を平和の道に導く」

  ①メシアの先駆者としての働き

  ②救いの内容を教える。

    *罪の赦しによる救い。

    *メシアは政治的メシアではない。

    *これが先駆者の究極的使命である。

  ③「日の出がいと高き所からわれらを訪れ」とは、メシアの到来のこと。

    *イザ60:19参照

Ⅳ.ヨハネの成長(80節)

  1.80節

  「さて、幼子は成長し、その霊は強くなり、イスラエルの民の前に公に出現する日まで荒

野にいた」

    ①ヨハネは、両親亡き後、ユダの山地近辺の荒野に住んだ。

    ②若い時から、エリヤ的生活を選んだ。彼の自己認識と関係がある。

    ③ルカ3:2につながる。

   「アンナスとカヤパが大祭司であったころ、神のことばが、荒野でザカリヤの子ヨ

ハネに下った」

    ④ルカ2:40と似ている。

    「幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちていった。神の恵みがその上にあった」

    ⑤2人の子どもは、30年後に同じ神の計画を進める働きに合流する。

結論:

  1.イエスとヨハネの対比

    (1)2人の幼子は、ともに同じ神の計画を担う。

      ①ザカリヤは、ヨハネの誕生によって新しい時代が到来したことを知った。

      ②マリアは、イエスの誕生によって同じ確信を持った。

    (2)イエスの優位性が強調されている。

      ①誕生物語の対比

        *ヨハネは1:57~58までの2節。

        *イエスは2:1~20までの20節。

      ②呼称の対比

        *ヨハネは「
いと高き方の預言者」(1:76)である。

        *イエスは「神の子」(1:35)である。

      ③ヨハネをイエスと同列に論じてはならない。

  2.
信者の手本としてのザカリヤ

    (1)マリアは信者の理想的な手本である。

    (2)ザカリヤは、信者の現実的な手本である。

      ①彼は、旧約的な意味での義人である。

      ②彼は、信仰によって救われている。

      ③しかし彼は、不信仰のゆえに聾唖状態に陥った。

      ④これは、救いの喪失ではなく、神からの訓練である。

      ⑤神のことばを認めた時に、聾唖状態から解放された。

      ⑥同じことが私たちに起こる。

        *罪を犯すと、「信仰のことば」を失う。

        *解決策は、1ヨハ1:9である。

        「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、

その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます」

    (3)日本人伝道のヒント

  ①1コリ1:21~24

  「事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵による

のです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信

じる者を救おうと定められたのです。ユダヤ人はしるしを要求し、ギリシヤ人は

知恵を追求します。しかし、私たちは十字架につけられたキリストを宣べ伝える

のです。ユダヤ人にとってはつまずき、異邦人にとっては愚かでしょうが、しか

し、ユダヤ人であってもギリシヤ人であっても、召された者にとっては、キリス

トは神の力、神の知恵なのです。なぜなら、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱

さは人よりも強いからです」

②違和感に満ちたルカの福音書の書き出し

  *ユダヤ的雰囲気と背景

  *イエス誕生とヨハネ誕生にまつわる神の奇跡的介入

③これらの要素は、聖書が教える救いが、私たちの常識的認識の延長線上にはな

いということを教えている。

④ユダヤ人たちは、メシアの到来と御国の時代の到来を待ち望んでいた。

⑤彼らの常識は、神の目からは非常識であった。

  *救いとは、ローマの圧政からの解放を理解されていた。

  *救いとは、霊的なもの、神との関係の回復である。

  *敵とは、罪の性質、貪欲、肉欲、自己中心性、サタン、悪霊などである。

  *人間世界でのすべての対立を解決する鍵は、神との和解にある。

⑥伝達方法の工夫は必要であるが、福音の内容に関する工夫は不必要である。

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