申命記(54)モーセの歌(1)31:30~32:18

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モーセの歌について学ぶ。

申命記 54回

「モーセの歌(1)」

申31:30~32:18

(朗読 申31:30~32:9)

1.はじめに

  (1)4つの説教が終わると、リーダーシップの移行がテーマとなる(31~34章)。

    ①モーセからヨシュアへ(31:1~29)

    ②モーセの歌(31:30~32:43)

    ③モーセの死の予告(32:44~52)

    ④モーセの祝福のことば(33章)

    ⑤モーセの死(34章)

    (2)モーセの歌の文脈

①申31:19

Deu 31:19
今、次の歌を書き記し、それをイスラエルの子らに教え、彼らの口にそれを置け。この歌をイスラエルの子らに対するわたしの証しとするためである。

      ②申31:21

Deu 31:21
多くのわざわいと苦難が降りかかるとき、この歌が彼らに対して証しをする。彼らの子孫の口からそれが忘れられることはないからである。わたしが誓った地に彼らを導き入れる以前から、彼らが今しようとしている計画を、わたしはよく知っているからである。」

    ③申31:30

Deu 31:30 モーセはイスラエルの集会全体に聞こえるように、次の歌のことばを終わりまで唱えた。

      ④申命記は、宗主権契約の形式で書かれた契約の書である。

      ⑤新しい世代のイスラエルが、モアブの野でシナイ契約を更新した。

      ⑥モーセはこの歌を民に教え、契約更新の際に歌わせた。

      ⑦モーセの歌は「付録」ではなく、申命記の中の不可欠な要素である。

    (3)モーセの歌には預言的要素がある。

      ①この歌は、【主】が真実なお方であることを証言している。

      ②イスラエルの民が背信の民となることを預言している。

      ③【主】がイスラエルの民に憐れみを示されることを預言している。

      ④【主】がイスラエルの民の敵に復讐されることを預言している。

  
2.モーセの歌の内容(31:30~32:43)

    (1)イントロダクション(1~3節)

    (2)真実な神と不真実な民(4~9節)

    (3)イスラエルに注がれた神の愛(10~14節)

    (4)繁栄がもたらす罠(15~18節)

    (5)背信の民に下る【主】のさばき(19~27節)

    (6)思慮の欠けた国民(28~33節)

    (7)神の憐れみと復讐(34~43節)

  
3.結論

    (1)【主】のご性質(申32:4)

    (2)国々の相続地(申32:8)

    (3)繁栄がもたらす罠(申32:15)

モーセの歌について学ぶ。

Ⅰ.イントロダクション(1~3節)

  1.1~3節

Deu 32:1 天よ、耳を傾けよ。私は語ろう。/地よ、聞け。私の口のことばを。

Deu 32:2 私のおしえは雨のように下り、/私のことばは露のように滴る。/若草の上の小雨のように。/青草の上の夕立のように。

Deu 32:3 まことに私は【主】の御名を告げ知らせる。/栄光を私たちの神に帰せよ。

    
(1)ヘブル詩の対句法が見事に展開されている。

      ①天と地に訴えかけている。

      ②この歌の内容が、被造世界全体に影響を及ぼすものだからである。

    (2)申命記とモーセの歌を熱心に学ぶ者は、大いに祝福される。

      ①その人は、雨や露が若草や青草を潤すように、豊かにされる。

    (3)この歌を学べば、【主】がどういうお方であるかが分かる。

      ①【主】に信頼し、【主】に栄光を帰す人は、大いに祝福される。

Ⅱ.真実な神と不真実な民(4~9節)

  
1.4節

Deu 32:4 主は岩。主のみわざは完全。/まことに主の道はみな正しい。/主は真実な神で偽りがなく、/正しい方、直ぐな方である。

    (1)主は岩である。

      ①動かされることがなく、不変で、永遠に存在しておられる。

      ②この岩に信頼を置く者は、決して揺るがされることがない。

    (2)主のみわざは完全で、主の道はみな正しい。

      ①古代中近東の神々は、移り気で不道徳なこともすると信じられていた。

        *予測不可能な神々

      ②それに対して、イスラエルの神は常に正しいことを行われる。

        *契約に基づいて行動される神

      ③イスラエルの神は、人類に対して不正を働くことはない。

  2.5~6節

Deu 32:5 自分の汚れで主との交わりを損なう、/主の子らではない、よこしまで曲がった世代。

Deu 32:6
あなたがたはこのようにして【主】に恩を返すのか。/愚かで知恵のない民よ。/主はあなたを造った父ではないか。/主はあなたを造り上げ、/あなたを堅く立てた方ではないか。

    (1)ここで、主の真実な姿とイスラエルの民の不真実な姿の対比が行われる。

      ①イスラエルの民は、恩を仇で返すようになる。

      ②【主】はイスラエルの民を造った父であるが、民には父の面影がなくなる。

      ③【主】が父であることを嘘だと思うなら、父や長老たちに問えばよい。

  3.7~9節

Deu 32:7
昔の日々を思い出し、/代々の年を思え。/あなたの父に問え。/彼はあなたに告げ知らせる。/長老たちに問え。/彼らはあなたに話す。

Deu 32:8
いと高き方が、国々に相続地を持たせ、/人の子らを割り振られたとき、/イスラエルの子らの数にしたがって、/もろもろの民の境を決められた。

Deu 32:9 【主】は、測り縄で割り当て地を定められた。/ご自分の民、ヤコブへのゆずりの地を。

    
(1)イスラエルの歴史を若い世代に教えるのは、父と長老たちの役割である。

      ①【主】は、国々(異邦人諸国)にそれぞれの相続地を割り振られた。

      ②領土の境は、その地で生活するイスラエルの子らの数に従って決められた。

      ③【主】は、ご自分の民ヤコブのために、カナンの地を用意された。

      ④今民が征服しようとしているのは、そのカナンの地である。

Ⅲ.イスラエルに注がれた神の愛(10~14節)

  
1.10~12節

Deu 32:10 主は荒野の地で、/荒涼とした荒れ地で彼を見つけ、/これを抱き、世話をし、/ご自分の瞳のように守られた。

Deu 32:11 鷲が巣のひなを呼び覚まし、/そのひなの上を舞い、/翼を広げてこれを取り、/羽に乗せて行くように。

Deu 32:12 ただ【主】だけでこれを導き、/主とともに異国の神はいなかった。

    (1)主の守り

①主は荒野の地(エジプト)で、イスラエルを守り育てた。

      ②主は、イスラエルをご自分の瞳のように守られた。

      ③鷲とひなのたとえを用いて、主が民に与えた訓練が描写される。

        *鷲は、ひなを巣から追い出し、訓練する。

        *ひなが落ちそうになると、翼を広げて救出する。

      ④【主】は、偶像の神の介入なしに、イスラエルを守り育てた。

  2.13~14節

Deu 32:13 主はこれを地の高い所に上らせ、/野の産物を食べさせた。/主は岩からの蜜と/硬い岩からの油でこれを養い、

Deu 32:14
牛の凝乳と羊の乳を/最良の子羊とともに、/バシャンのものである雄羊と雄やぎを/小麦の最良のものとともに、与えてくださった。/あなたは泡立つぶどう酒を飲んだ。

    
(1)この2節は、カナンの地征服の預言である。

      ①イスラエルの民は、カナンの地の高原に上り、戦いに勝利する。

      ②民の生活は、その地の産物で豊かに満たされる。

Ⅳ.繁栄がもたらす罠(15~18節)

1.15節

Deu 32:15
エシュルンは肥え太ったとき、足で蹴った。/あなたは肥え太り、頑丈でつややかになり、/自分を造った神を捨て、/自分の救いの岩を軽んじた。

    
(1)エシュルンとは、イスラエルの詩的呼称である。

      ①その意味は、「真っ直ぐな者」であるが、これは皮肉である。

      ②イスラエルの反抗が家畜の行為にたとえられている。

        *家畜は、肥え太ったとき、飼い主を足で蹴った。

        *つまり、祝福に満たされると、【主】に反抗するという意味である。

  2.16~18節

Deu 32:16 彼らは異なる神々で主のねたみを引き起こし、/忌み嫌うべきもので、主の怒りを燃えさせた。

Deu 32:17
彼らは、神ではない悪霊どもに/いけにえを献げた。/彼らの知らなかった神々に、/近ごろ出て来た新しい神々、/先祖が恐れもしなかった神々に。

Deu 32:18 あなたは自分を生んだ岩をおろそかにし、/産みの苦しみをした神を忘れてしまった。

    (1)イスラエルの民の反抗は、偶像礼拝の形を取ってやって来る。

      ①これらの偶像は、先祖が知らず、恐れもしなかった神々である。

②偶像にいけにえを献げるのは、悪霊どもに献げるのと同じである。

      ③偶像礼拝への執着の背後に、悪霊の影響があったと思われる。

        *彼らは、自分の子どもまで献げるようになる。

      ④1コリ10:20

1Co 10:20
むしろ、彼らが献げる物は、神にではなくて悪霊に献げられている、と言っているのです。私は、あなたがたに悪霊と交わる者になってもらいたくありません。

    (2)【主】は、ねたみの神である。

      ①ご自身の栄光を、偶像と分け合うことはない。

      ②イスラエルの民を偶像に奪われることは、許さない。

結論

  1.【主】のご性質(申32:4)

Deu 32:4 主は岩。主のみわざは完全。/まことに主の道はみな正しい。/主は真実な神で偽りがなく、/正しい方、直ぐな方である。

    (1)人生の壁にぶつかったときは、【主】のご性質を思い起こす必要がある。

    (2)主は岩である。

      ①詩18:2

Psa 18:2 【主】はわが巌 わが砦 わが救い主/身を避けるわが岩 わが神。/わが盾 わが救いの角 わがやぐら。

      ②どこに立っているかで、私たちの人生の確かさが決まる。

    (3)主は真実な神で、偽りがない。

      ①ピリ1:6

Php 1:6
あなたがたの間で良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。

  2.国々の相続地(申32:8)

Deu 32:8
いと高き方が、国々に相続地を持たせ、/人の子らを割り振られたとき、/イスラエルの子らの数にしたがって、/もろもろの民の境を決められた。

    (1)【主】は、国々(異邦人諸国)にそれぞれの相続地を割り振られた。

①人類史の初期の段階で、神は国々の相続地を決めておられた。

②ノアの洪水の後、3方向への人類の大移動が起った。

*アフリカは、「ハムの地」と呼ばれるようになった。

*ヨーロッパは、ヤペテの所有地となった。

*アジアは、セムの所有地となった。

      ③創10:25

Gen 10:25
エベルには二人の息子が生まれ、一人の名はペレグであった。その時代に地が分けられたからである。彼の兄弟の名はヨクタンであった。

      ④エベルとペレグの時代に、バベルの塔事件で言葉が分化し、部分的離散が

起った。

    (2)国々の領土の境は、その地で活動するイスラエル人の数に従って決められた。

      ①アブラハム契約の付帯条項

        *イスラエルを祝福する者は祝福され、のろう者はのろわれる。

      ②今も、これが神の国の外交政策である。

      ③人類史におけるイスラエルの重要性は、変わらない。

  3.繁栄がもたらす罠(申32:15)

Deu 32:15
エシュルンは肥え太ったとき、足で蹴った。/あなたは肥え太り、頑丈でつややかになり、/自分を造った神を捨て、/自分の救いの岩を軽んじた。

    (1)使26:15

Act 26:14
私たちはみな地に倒れましたが、そのとき私は、ヘブル語で自分に語りかける声を聞きました。『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。とげの付いた棒を蹴るのは、あなたには痛い。』

      ①とげの付いた棒を蹴るとは、教会を迫害するという不毛の行為である。

      ②その行為は、自らの痛みとして戻って来る。

      ③サウロは、無知で、不信仰で、傲慢であった。

    (2)使28:26~28

Act 28:26
『この民のところに行って告げよ。/あなたがたは聞くには聞くが、/決して悟ることはない。/見るには見るが、決して知ることはない。

Act 28:27
この民の心は鈍くなり、/耳は遠くなり、目は閉じているからである。/彼らがその目で見ることも、耳で聞くことも、/心で悟ることも、立ち返ることもないように。/そして、わたしが癒やすこともないように。』

Act 28:28 ですから、承知しておいてください。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らが聞き従うことになります。」

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