30日でわかる聖書 マタイの福音書(27前半)

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イエスを取り巻く人々の失敗から教訓を学ぶ。

「マタイ27章前半」

イントロ:

1. 文脈を確認する。

(1) イエスの死が有効になるための2つの条件。

①過越の祭りの間に死ぬ。

②十字架にかかって死ぬ。

(2) イエスの裁判は、2段階で行われた。

①ユダヤ人による宗教裁判

②ローマ総督による政治的裁判

2. イエスを取り巻く人々

(1) イスカリオテのユダ

(2) ユダヤ人の指導者たち(祭司長、民の長老たち)

(3) ポンテオ・ピラト

(4) バラバ

(5) そして最後に、主イエスに目を注ぐ。

3. きょうの箇所は、私たちにとってどういう意味があるのか。

(1) 私たちの中に、上の4人の性質が多かれ少なかれある。

(2) 彼らの失敗を他山の石とする。

イエスを取り巻く人々の失敗から教訓を学ぶ。

Ⅰ.イスカリオテのユダ

1. 彼は、宗教裁判では不要で、政治的裁判で必要とされた。

2. しかし、政治的裁判が始まる前に自殺をした。

3. ユダの死因

(1) マタイ27:5 首吊り

(2) 使徒1:18 まっさかさまに落ちて、はらわたが飛び出した。

(3) これは矛盾ではない。

①過越の食事:庶民は最初の夜に、祭司長たちは最初の朝に食べる。

②木曜日の夜から金曜日の朝の時間帯に、町中に死体があってはならない。

③午前9時に神殿で過越の子羊をほふることができなくなる。

④汚れを取り除く方法は、南側の城壁からヒンノムの谷に死体を投げる。

4. エレミヤの預言の成就

(1) ゼカリヤ11:12~13を引用。歴史的事実としてはこれ。

(2) エレミヤはヒノムの谷の呪いを預言した(7:31、19:11)。

(3) 「ゲイ・ヒノム」→「ゲヘナ」

(4) この谷で、人身供養が行われていた。

(5) 「地の畑」を買った時に、エレミヤが預言した呪いも買ったという意味。

(6) マタイがこの福音書を書いた時点では、まだエルサレムの崩壊は起こっていない。

(7) 紀元70年には、ヒノムの谷は血で溢れ、死体が積み上げられた。

5. ユダは「後悔し」(3節)とあるが、救われたのか。

(1) メタノイア=救いに至る悔い改め

(2) メタメロマイ=後悔

(3) 悔い改めの中には、神への同意が含まれる。

Ⅱ.ユダヤ人の指導者たち(祭司長、民の長老たち)

1. 夜明けになると、裁判の再開。

(1) 朝の犠牲が捧げられる前に裁判を行うのは違法。

(2) ここでは、合法的な体裁を整えようとしている。

(3) ルカ22:66~71

①「あなたがキリストなら、そうだと言いなさい」

②「わたしはそれ(神の子)です」

③これで冒とく罪を犯しているとの確認がなされた。

2. ピラトに引き渡す。

(1) ローマ法による裁判。訴因は反逆罪。

(2) ユダは宗教裁判と政治的裁判の間に自殺した。

3. 祭司長たちは、過越の食事が食べられなくなるのを恐れて、官邸には入らない。

4. 証人がいないのに、無理やり裁判をさせようとする。

5. 群集を説得して、バラバを赦し、イエスを十字架に付けるように言わせた。

6. ユダヤ人は呪われた民俗か。

(1) 「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい」

(2) 呪いの範囲は、「私たちや子どもたち」

(3) 紀元70年にそれが起こった。「赦されない罪」に対する裁き。

Ⅲ.ポンテオ・ピラト

1. ピラトは紀元26年から36年まで、ユダヤ総督を務めた。

(1) 残忍な支配者として知られていたが、ローマ法の忠実な執行者でもあった。

(2) 祭りの期間、エルサレムに上って来ていた。

(3) 朝早くイエスの裁判が行われることを予測していた。

2. イエスが無罪であることを知っていた。

(1) 彼の妻が夢を見た。

(2) ユダヤ人たちがねたみからイエスを殺そうとしていることを知っていた。

3. イエスの死刑を回避したいと思った。

(1) ルカ23:6~12で、イエスをヘロデ・アンティパスのもとに送っている。

(2) バラバか、キリストと呼ばれているイエスか、と問いかける。

(3) 最後は脅かしに屈して、死刑判決を出す。

4. 責任逃れのために、水で手を洗った。

(1) 彼の責任は免れない。

(2) 使徒信条の中に、その名が留められている。

(3) 紀元36年、カリギュラによってゴール(ウィーンの近く)に流刑となり自殺。

Ⅳ.バラバ

1. 単なる泥棒ではなく、強盗で殺人犯。

2. バラバは、「アバの息子」というニックネーム。アバとは父のこと。

(1) 福音記者たちは、混乱を避けるためにニックネームを使った。

(2) 彼の本名は、イェシュアであり、主イエスと同じ名。

(3) 彼は「父の息子」であり、主イエスは「父なる神の御子」

3. ユダヤ人への懐柔策として、過越の祭りの期間に囚人を一人釈放する習慣があった。

4. イエスはバラバの身代わりとして死んだ。

5. 私たちは、現代のバラバである。

Ⅴ.主イエス

1. 神の摂理が働いていた。

(1) 神殿が崩壊する40年前に、ユダヤ人たちは死刑執行の権利を剥奪されていた。

(2) イエスが裁かれたのは、紀元30年のこと。

(3) もしイエスが、宗教裁判で死刑になっていたなら、十字架刑はなかった。

(4) そうなれば、イエスの死は無効になり、イエスは偽預言者になってしまう。

2. イエスは最小限の回答しかせず、相手に聞く耳がないと判断すれば沈黙している。

3. イエスは2度、むち打たれた。

(1) ルカ22:63 ユダヤ人のむち 39回のむち。

(2) マタイ27:26 ローマ人のむち

(3) イザヤ52:14 その顔だちはそこなわれて人の子らとは違っていた。

結論 

1. イスカリオテのユダのようにはなるな。貪欲。

2. ユダヤ人の指導者のようにはなるな。自己義認。

3. ポンテオ・ピラトのようにはなるな。保身のために正義を曲げる。

4. 自分が現代のバラバであることを認識せよ。

(1) イエスは私たちのために、むちを受けてくださった。

(2) 次回のメッセージを待つ必要はない。今信じなさい。

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