私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q285 一般啓示とはなんですか。
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285 一般啓示とはなんですか。
Q:先日、教会での会話の中に、一般啓示という言葉が出て来ました。今さら聞くわけにもいかず、そのまま話を続けました。改めてお聞きしますが、一般啓示とはどういう意味ですか。
A:啓示というのは、人間には知り得なかったことを、神が明らかにしてくださることです。啓示は、一般啓示と特別啓示に分かれます。一般啓示の一般とは、英語で「general」と言います。つまり、時間や地域に関係なしに、すべての人が認識できる情報という意味で、一般啓示と言われるわけです。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、被造世界を通して一般啓示を受けることができます。
被造世界を見ていると、神の存在を感じることができます。無から有を生じさせることは不可能ですから、物質世界が存在している背後になんらかの原因があると考えるのは、自然で合理的なことです。また、宇宙が規則正しく運行しているのを見ると、その法則を造ったデザイナーがいるに違いないという思いにとらわれます。被造世界は、神の力と栄光を表わしているというのが、聖書の基本的な主張です。
2番目に、良心を通して一般啓示を受けることができます。
人には良心というものがあります。良心は、何が善で何が悪かを私たちに教えてくれます。良心のレベルは人によって若干異なりますが、良心の存在そのものを否定することはできません。パウロは、こう書いています。「彼らは、律法の命じる行いが自分の心に記されていることを示しています。彼らの良心も証ししていて、彼らの心の思いは互いに責め合ったり、また弁明し合ったりさえするのです」(ロマ2:15)
3番目に、一般啓示には限界があります。
一般啓示だけでは、神の存在を証明することはできません。しかし、一般啓示は神が存在する可能性が極めて高いことを支持しています。一般啓示は、神の存在を指し示していますが、救いの道を示すことはできません。そこに、一般啓示の限界があります。救われるために必要なのが、特別啓示です。イエス・キリストに関する啓示は、特別啓示の究極的なものです。人は、恵みと信仰によって救われるというのは、特別啓示によって明らかにされた真理です。そして、特別啓示はすべての人に提供されているものではありません。そこが一般啓示との違いです。イエス・キリストを通して、神の愛を受け取る人は幸いです。
参考になる聖句
「神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません」
(ロマ1:20)
一般啓示は、神の存在を指し示しています。
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