私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q283 アダムという名前は誰がつけたのか
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283 アダムという名前は誰がつけたのか
Q
:最初に創造された人アダムは、様々な生き物に名前をつけましたが、彼の名前は誰がつけたのでしょうか。ふと疑問になりました。
A:ヘブル的概念では、名前をつけるというのは「所有権」を表わしています。従って、アダムが動物に名前をつけたのは、人類には被造世界を管理する使命があることを示しています。では、誰がアダムと命名したのでしょうか。いつものように3つ申し上げます。
1番目に、アダムという名は、ヘブル語の「アダマー」から派生したものです。
創世記2章によれば、アダムは「大地のちり」から創造されました。その「大地」というのが「アダマー」です。アダマーから造られたのでアダムです。アダムには人という意味もあります。つまり、アダムは普通名詞でもあり、固有名詞でもあるということです。最初に創造された人をアダムと呼んだのは、神です。神以外に知性を持った存在はいませんでした。
2番目に、アダムは神の子として創造されましたが、堕落しました。
アダムは「神のかたち」に創造されています。「神のかたち」とは、外面ではなく、内面の姿です。これは、人間の内面が他の動物とはまったく異なったものとして創造されたことを示しています。アダムには、神の代理人として、被造世界を管理する使命が与えられました。エデンの園での満ち足りた生活がどの程度続いたのかよく分かりませんが、アダムは、サタンの誘惑を受け、禁断の木の実を食べてしまいます。人には自由意志が与えられていましたが、アダムはそれを誤用し、自らが善悪の基準を決める地位に就くことによって神になろうとしたのです。アダムの違反行為が、被造世界に死をもたらしました。アダムは、神との断絶を経験しました。これが霊的死です。その後に来るのが、肉体の死です。
3番目に、最後のアダムが最初のアダムの失敗を修復してくださいました。
神は、滅びに向かう人類を救うため、イエス・キリストを地上に遣わしてくださいました。イエスは、最後のアダム(1コリ15:45)とも呼ばれています。最初のアダムと多くの相関関係を持っているからです。イエスは、私たちのすべての罪を負って十字架にかかり、身代わりの死を遂げてくださいました。最後のアダムであるイエス・キリストは、人類が最初のアダムにあって失ったもの(神の子としての特権)を回復してくださいました。キリストを信じる者には、もう一度神の子とされる特権と永遠のいのちが与えられます。これこそ福音、良き知らせです。
参考になる聖句
「こう書かれています。『最初の人アダムは生きるものとなった。』しかし、最後のアダムはいのちを与える御霊となりました 」
(1コリ15:45)
最初のアダムと最後のアダムの関係を理解すると、聖書の救いの構造が分かります。
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