私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.198 今の時代に適用すべき箇所をどうすれば知ることができますか
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「クリスチャン生活が苦しい、混乱する」となってしまう原因のひとつに、特定の時代にのみ示された神の命令や語りかけを、そうと知らずに自分に当てはめてしまうということがあります。
同じ疑問を持っている方は多いのではないでしょうか、素晴らしいご質問をありがとうございます!
198 今の時代に適用すべき箇所をどのように知ることができますか
Q:聖書を読んでいて、自分に適用すべき箇所が分からなくなることがあります。どうすれば、適用すべき箇所とそうでない箇所を見分けることができますか。
A:クリスチャン生活が混乱する理由のひとつは、聖書の誤った適用にあります。聖書のことばはすべて真理ですが、今の時代に適用すべきものは、全部ではなく一部です。聖書の適用について、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、文脈が重要であることを理解しましょう。
聖書解釈において重要な3要素は、「文脈」「文脈」「文脈」です。文脈を意識すると、誰が誰に対して語っているのかが分かります。それが分かると、最初にそのことばを聞いた人たちが、それをどう理解したかが分かってきます。それが普遍的な命令なのか、あるいは、特定の個人や特定のグループに語られているものなのかも、理解できるようになります。また、特定の時代においてのみ有効なのか、いつの時代にも適用されるものなのかも、見えてきます。
2番目に、意味はひとつ、適用は複数ある、ということを理解しましょう。
聖書解釈のゴールは、著者の意図を探り当てることです。つまり、著者が意図したひとつの意味を汲み出すことがゴールなのです。その作業が終わると、初めて適用のプロセスが始まります。解釈と適用を混同してはなりません。解釈を経ないで適用に直行するのは、主観的な聖書の読み方になり、大変危険です。適用のプロセスにおいては、聖霊の導きに信頼しましょう。
3番目に、聖書は歴史の流れの中で徐々に書かれてきたことを理解しましょう。
これを、漸進的啓示と言います。従って、聖書の中のある命令は、今の私たちに適用する必要のないものです。例えば、歴史的記録は、そのまま適用する必要はありません。また、モーセの律法は、新約時代の信者に適用すべきものではありません。今の私たちには、モーセの律法に変わるものとしてキリストの律法が与えられています。教会が誕生したのは使徒2章ですが、それ以降に書かれた書の教えは、今の私たちに与えられている命令です。
参考になる聖句
「互いの重荷を負い合い、そのようにしてキリストの律法を全うしなさい 」(ガラ6:2)
聖書には、そのまま適用すべき箇所とそうでない箇所があります。
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