私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
ノアの信仰
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このメッセージでは...
ノアの生涯から、今をいかに生きるべきか学ぶ。
「ノアの信仰」
創6:1~22
イントロ:
1.ここ一ヶ月で、世界を取り巻く状況は激変した。
(1)米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻を発端とする金融危機
(2)世界同時不況の危機
(3)小泉構造改革が破綻した。日本は新しい方向性を見つけなければならない。
(4)麻生内閣が誕生。もっぱら総選挙に関心が行っている。
2.ハーベストフォーラム東京で創世記の講解メッセージをしている。
(1)ノアの生涯を5回にわたって取り上げた。
(2)きょうのメッセージは、その要約である。
3.なぜこのメッセージが大切か。
(1)新約聖書に「ノアの日」という言葉がある。
マタ24:37~39、ルカ17:26~27
(2)「ノアの日」とは、「ノアの時代」という意味。
(3)特徴は、神の裁きが近いのに、人々は大洪水の直前まで日常生活を営んでいたこと。
(4)これと似たような時代が再び到来する。それは、携挙が起こる直前の時代のこと。
(5)携挙が起これば、大患難時代はすぐにやって来る。
(6)しかし、人々はそういう警告には耳を傾けないで、平気で日常生活を送る。
(7)時代の大嵐を生き延びるためには、現代の箱舟が必要である。
3.メッセージのアウトライン
(1)なぜ大洪水が必要だったのか。
(2)なぜノアが選ばれたのか。
(3)なぜノアは助かったのか。
(4)ノアの信仰から何を学ぶべきか。
ノアの生涯から、今をいかに生きるべきか学ぶことができる。
Ⅰ.なぜ大洪水が必要だったのか。
1.2節:通常の解釈
(1)不信仰の系列と信仰の系列の雑婚と見る。
(2)それには疑問が伴う。
(3)人間の雑婚という解釈は、教会教父から始まった。アウグスチヌス。
2.ここでの雑婚とは、堕天使と人間の女との雑婚である。
(1)「神の子ら」(ベネイ・ハエロヒム)
①旧約聖書では、常に天使を指す。
②天使は、神によって造られたので、「子ら(sons)」と呼ばれる。
③これは、昔からあるユダヤ人の解釈である。
(2)「人の娘たち」とは、人間の女性。
①カインの系列も、セツの系列も含む。
②「いかにも美しい」 性的ニュアンス、罪の思い。
③「好きな者を選んで」 堕天使と人間の雑婚。
3.天使は結婚するのかという疑問
(1)マタイ22:30 「天の天使たち」とは、良い天使たちのことである。
(2)創世記6章は、堕天使たちのことである。
(3)人間も、天においては結婚しないが、地上では結婚する。
4.どうしてサタンはこのようにしたのか。
(1)創世記3:15 「女の子孫(種)」
①サタンに向かって語られた言葉である。
②サタンは、人間の女のかたちを破壊し、「女の子孫」の誕生を妨害しようとした。
Ⅱ.なぜノアが選ばれたのか(8節)
1.日本語訳比較
「しかし、ノアは主の前に恵みを得た」(口語訳)
「しかし、ノアは、主の心にかなっていた」(新改訳)
「しかし、ノアは主の好意を得た」(新共同訳)
2.ノアは、周りにいた罪人たちのようには歩まなかった。
(1)彼には罪がなかったということではない。
(2)神はノアに恵みを与えた。
3.ノアは神の恵みに応答して、人類の歴史を再スタートさせる人物となった。
4.ノアは、いつの時代にも存在する「残れる者」の型である。
Ⅲ.なぜノアは助かったのか。
1.箱舟について(14節)
(1)ヘブル語でテイバー。エジプト語から借りたもの。船ではなく、箱である。
(2)出エジプト2:3~6で、赤子のモーセが入れられたかご。
(3)「木のやに」について。防水のためにこれを施す。
①通常のタールという言葉ではない。
②「カファー」。被い。贖い。
③イエスの血潮は、霊的に私たちを救う。
(4)箱舟のサイズ(15節)
①長さ135m、幅22.5m、高さ13.5m
②床面積 135×22.5=3037.5㎡ 920坪。総床面積2,760坪
③排水トン数4万3千トンくらいの船。
④羊なら、13万頭も入れることができる。
⑤現在知られている種類によれば、実際の動物の頭数は3万5千頭から7万頭の間。
(5)巨大な箱ができる。
①航行目的ではなく、浮くことだけが目的。
②転覆の危険性はない。90度近く傾いても、元に戻る。
2.大洪水(17節)
(1)「大洪水」 ハ・マブール The Flood ノアの洪水だけを指す。
(2)旧約聖書では、詩篇29:10のみに出てくる。
(3)特別な洪水。全世界を覆った。
①水源は、地下水脈と天の水であった。
②これは、創1:6~7の創造の2日目の業の逆である。
3.ノアの仕事(21~22節)
(1)動物は自然に集まってくる。神の役割。
(2)食料を用意するのはノアの仕事。
4.ノアの家族は箱舟に入った。
5.動物たちも箱舟に入った。
6.「それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた」
(1)回帰不能点を越えた。
(2)神の守りが、残れる者(レムナント)のためにある。
(3)箱舟の内には主の臨在があり、外には洪水があった。
Ⅳ.ノアの信仰から何を学ぶべきか。
1.ノアの信仰 ヘブル11:7
「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました」
(1)彼は、雨も洪水も見たことがなかった。
(2)彼の信仰は、箱舟建設によって示され、彼は信仰による義を獲得するものとなった。(3)彼の信仰は、世を罪に定めた。
2.新しい契約 ルカ22:14~20
(1)信仰の内容は異なるが、救われるための原則は同じである。
(2)恵みの時代のテストは、私たちがイエスの十字架を信じるかどうかである。
(3)ノア契約では、地に広がり、地を満たすように命じられた。
①大洪水はバプテスマの型である。
②バプテスマを受けた私たちもまた、増え広がる使命がある。
結論
1.救いの方法 箱舟
2.神の恵みと人間の努力のバランス
3.増え広がるという使命
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