ペテロの信仰告白とイエスの変貌

  • 2008.09.09
  • マタイ16章:13〜17章:8
  • スピーカー 中川健一
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このメッセージでは...

目が開かれていく段階を確認することによって、より良きイエスの弟子となることができることを学ぶ。

「ペテロの信仰告白とイエスの変貌」

マタイ16:13~17:8

イントロ:

1.今夏の最大のイベントは、渡米しての奉仕。

(1)西海岸での聖書塾

(2)東海岸でのファミリーキャンプ

  ①325名の参加。

  ②意図したことは、聖書の解き明かし。

 ③私も含めて、霊の目が開かれる体験をした。

2.目には、肉体の目と心の目(霊的な目)とがある。

(1)マルコ8:22~26の盲人の癒し。

(2)段階を追って癒されている。福音書の奇蹟では、これが唯一のもの。

(3)イエスの弟子たちも、段階を追って目が開かれている。

①盲目の段階→ぼんやりと見え始めた段階→もっと見えるようになった段階

②すべて見えるようになるのはペンテコステ以降のこと。

 3.メッセージのポイントは3つ

  (1)霊的な目が開かれる段階

  (2)霊的な目が未だにぼやけていることが明らかになる段階

  (3)霊的な目がさらに開かれる段階

4.きょうのメッセージのゴール

  (1)東海岸のキャンプの恵みを分かち合いたい。

  (2)どの段階であっても、私たちの霊の目が開かれるように。

  (3)私たちも、立ち聞きをしながら、よりよい弟子とならせていただこう。

目が開かれていく段階を確認することによって、より良きイエスの弟子となることができる。

Ⅰ.霊的な目が開かれる段階

 1.場所

(1)ピリポ・カイザリヤは、ヘルモン山の麓の町。

(2)元の名は「パニアス」。偶像神「パン」の宮があった。

(3)アウグストからその町を与えられたヘロデ大王は、皇帝崇拝の神殿を建てた。

(4)その子ヘロデ・ピリポは、テベリオに敬意を表してピリポ・カイザリヤとした。

(5)切り立った崖と洞窟。当時は、そこから水が溢れ、バニヤス川となっていた。

(6)川底には、大小ざまざまの石が散らばっていた。

 2.イエスの質問(1)

(1)「人々は人の子をだれだと言っていますか」

(2)弟子たちの答え

①バプテスマのヨハネ。復活したヨハネ。

②エリヤ。マラキ書4章の成就。

③エレミヤ。涙の預言者。

④預言者のひとり。それ以外の預言者。

(3)イエスの超自然的な権威は認めているが、メシア性は認めていない。

3.イエスの質問(2)

(1)「あなたがたは、わたしをだれだと言います」

(2)「あなたがた」に強調点がある。

(3)ペテロの答え。

①メシアです。

②神の御子です。

③生ける神の。

(4)イエスの応答。祝福のことば。

①幸いです。

②天の父が示された。

③イエスがメシアであるとの信仰を与えられている私たちは、幸いである。

 4.教会設立の約束

(1)「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます」

(2)カトリック教会は、「この岩」をペテロと取る。しかし、釈義上の無理がある。

(3)「ペテロ(ペテロス)」(男性名詞)とは小石のこと。

(4)「岩(ペトラ)」(女性名詞)とは岩山のこと。

①旧約聖書では、「岩」が象徴的に用いられた場合は、メシアを指す。

②ここでの「岩」は、イエスをメシアとして信じる信仰。

(5)「教会」という言葉が初めて出てくる。

①未来形。教会が建てられるのは将来のこと。

②「教会」という概念は、マタイ16章で初めて出てくる概念。

③ペンテコステの日に教会が誕生した(使徒2章)。

④教会は、奥義である(エペソ3:6)。

⑤「ハデスの門もそれに打ち勝てない」。教会の永続性のこと。

 5.ペテロに権威を与える約束

(1)「天の御国のかぎ」

①この文脈では、「天の御国」とは霊的な王国(教会)のこと。

②ペテロは、閉ざされた扉を開いて、人々を教会に入れる役目を果たす。

*使徒2章。ユダヤ人。

*使徒8章。サマリヤ人。

*使徒9章。異邦人(コルネリオ)。

③一度開いた扉は、開かれたままである。

(2)使徒的権威。

①「つなぐ(縛る)、「解く」の意味。

*紀元1世紀のラビ用語。

*禁止と許可。有罪と無罪。

②新約聖書の書簡の中にある教え。

③アナニヤとサッピラに下った神の裁き(使徒5章)。

④悪霊の縛りとは無関係。

⑤「悪魔に立ち向かいなさい」(Ⅰペテロ5:9)とあるだけ。

Ⅱ.霊的な目が未だにぼやけていることが明らかになる段階

  1.初めてのメシア受難の予告

(1)神の国のプログラム。

(2)これ以降、繰り返される(17:9、12、22~23、20:18~19)。

(3)先に行くほど詳細になるが、弟子たちは理解しなかった。

(4)イエスが十字架にかかった時、仰天した。

 2.受難の4つの側面

(1)エルサレムに上る。

(2)長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受ける。

(3)殺される。

(4)3日目に復活する。

 3.ペテロの反応

(1)イエスを引き寄せて、いさめる。

(2)イエスは、「下がれ。サタン」と言われた。

①ペテロの行動が、サタンの立場に立っている。

②十字架から遠ざける。

③荒野の誘惑の本質も、それと同じものであった。

(3)神学(理解)が伴わない「熱心な信仰」は、危険である。

 4.弟子としての道

(1)日本流に言うと「弟子道」です。

(2)救いは、信仰により、恵みによって与えられる。これが基本の真理。

(3)イエスの弟子になるためには犠牲が伴う。

①自分を捨てる。自己中心的な生活をやめる。

②十字架を負う。イエスの死と一体化する。

*この文脈では、ユダヤ人の指導者たちから拒否されること。

*私たちも、この世から拒否されてもそれを甘受する。

(4)いのちを救おうとする者はそれを失う。

(5)イエスのためにいのちを失う者は、それを見いだす。

①霊的な守り、安全が保障される。

②霊的な豊かさが保障される。

(例話)毎月贈呈している140冊の「クレイ」の中の35冊がK刑務所用。

(1)現在35名が、「クレイ」を使ってデボーションをしている。

(2)その内、5~6名が洗礼の学びをしている。

(3)昨年3名が洗礼を受け、合計6名がクリスチャン生活を送っている。

(4)昨年は6回のグループ教誨があったが、驚くような聖霊の祝福があった。

(5)書籍係りが、毎月の「クレイ」の差し入れを見て、自分もと申し出た。

(6)2月6日には、3名の洗礼式がある。

(7)来月号から5冊増やして40冊にして欲しい。

 5.将来の報酬

(1)受難のしもべは、栄光の王、審判者として再臨される。

(2)その時、それぞれに報いが与えられる。それは、千年王国での地位に関係する。

(3)弟子たちの中には、その生存中に、神の国の栄光を見る人がいる(マタイ17章)。

Ⅲ.霊的な目がさらに開かれる段階

  1.マタイ16:28の成就。

(1)この山は、タボル山ではなく、ヘルモン山。

(2)山頂に登ったのは、ペテロとヤコブとヨハネ。

 2.イエスの変貌

(1)シャカイナグローリー。

(2)出エジプト32~34章では、モーセがシャカイナグローリーを反映させている。

①一時的で、やがて消えていく。

②月が太陽の光を反射させているのと同じ。

(3)イエスの場合は、内側から輝き出ている。

①肉体という幕屋でさえぎられていたシャカイナグローリーが輝き出た。

  (4)イエスがメシア的王国(神の国)で持つ栄光。

①Ⅱペテロ1:16~18

 2.モーセとエリヤ

(1)モーセは律法の代表、エリヤは預言者の代表。

(2)話している内容は、「ご最期」(ルカ9:31)。

①出エジプトのこと。つまり、解放。

*イエス自身が、肉体の制約から解放される。

*罪人が、罪から解放される。

②イエスが、旧約聖書を成就するメシアであることを示している。

(3)死後の命の保証

①モーセは、死から復活する聖徒の代表。

②エリヤは、死なずして天に上げられる聖徒の代表(携挙)。

 3.ペテロの提案

(1)3つの幕屋(小さな掘っ立て小屋)

(2)異邦人による解釈

①気が動転して、何をいっているのか分からなかった。

②モーセとエリヤをイエスのレベルに引き上げている。

③イエスをモーセとエリヤのレベルに引き下げている。

(3)ペテロの提案は彼の聖書理解に基づくもの。

①ゼカリヤ14:16~18 仮庵の祭りはメシア的王国を予表するもの。

②ペテロは、メシア的王国がすでに到来したと思った。

(4)ペテロが理解していなかったこと。

①メシアの来臨には、2つのものがある。

②仮庵の祭りの前に、過越の祭りが来なければならない。

③モーセとエリヤは、まさに過越の祭りについて話し合っていた。

4.天からの声

(1)イエスの洗礼の時に続いて2度目。

(2)バットコルは合計3度ある。

(3)「彼の言うことを聞け」

①ヘブル1:1~2

②この終わりに時代には、神は御子を通して語る。

(4)恐れる弟子たち

(5)イエスは元の姿に戻っている。

①受肉の時の謙遜。

②変貌の後の謙遜。

③イエスのへりくだりの度合いを示している。

結論

1.イエスはメシアである。これで、50点。

2.イエスは受難のしもべである。これで、75点。

3.イエスの弟子となる道は、私たちに2つのことを約束している。これで、100点。

(1)弟子たちには、地上生涯での霊的安全と豊かさが保障されている。

(2)やがて来るべき千年王国においては、重要な使命と地位とが用意されている。

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