私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
教会とは(2)
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普遍的教会についての学び(後半)
教会とは(2)
イントロダクション
1.前回の復習
(1)定義
①ギリシア語でekklesiaという。「この世から呼び出された会衆」
②建物や教派、教団のことではない。
③地域教会と普遍的教会がある。
④質問「教会に属さない信者はいるか」
⑤普遍的教会とは何かという認識を持つ必要がある。
(2)いつ誕生したのか。
①教会は、ペンテコステの日に誕生した。
②永遠の昔から計画されていた。
(3)その構成員とは誰か。
①普遍的教会には、ペンテコステから携挙までに救われたすべての信者が含まれる。
②地域教会には、信者と未信者が含まれる。
③普遍的教会は、イエスをメシアと信じるユダヤ人と異邦人から成っている。
(4)土台は何か。
①教会は建設途上にあり、まだ完成していない。
②イエスが「礎石」(隅のかしら石)。
③使徒と預言者が土台。
④信者は、生ける石である。
⑤相互に依存している。
⑥基礎が確かだと、建物は堅固なものになる。
⑦その基礎の上にどのような建物を建てたかで、信者の受ける報酬が決まる。
2.アウトライン
(1)ぶどうの木とその枝
(2)大祭司と祭司の王国
(3)かしらとからだ
(4)普遍的教会の目的
Ⅰ.ぶどうの木とその枝
(1)ヨハ15:1~16
①「結合」という真理を教えている。
②枝が幹から養分を受けるように、信者はメシアから力を受ける。
③幹と枝の関係が途切れたなら、枝は枯れる。
(2)不要な枝は取り除かれ、実を結ぶ枝は刈り込みをされる。
①より多くの実を結ぶために
②信者は祝福や懲らしめによって、刈り込みを受ける。
(3)効果的な祈りのためには、枝が幹につながっている必要がある。
Ⅱ.大祭司と祭司の王国
(1)聖句
①ヘブ3:1、4:14~5:10、7:1~10:18
②黙1:6、5:10、20:6
(2)イエスは大祭司としてご自身の血を携えて天の聖所に入られた。
①ヘブ4:14~16
②ヘブ9:24
③ヘブ10:19~22
(3)イエスは大祭司として、祭司の王国のために執りなしの祈りを捧げておられる。
①ロマ8:34
②ヘブ7:25
③このゆえに、信者には永遠の救いを約束されている。
(4)イエスの奉仕
①過去:初臨の時には、預言者としての働きをされた。
②現在:天において大祭司としての働きをしておられる。
③未来:再臨後は、王としての働きをされる。
(5)信者は祭司の王国として、捧げものを捧げる。
①血の捧げものではない。
②別の捧げものを捧げる。
*自分のからだ(ロマ12:1~2)
*霊的捧げものである礼拝、賛美、感謝(ヘブ13:15、Ⅰペテ2:5、9)
*主の働きのための献金(ヘブ13:16)
*善行(ヘブ13:16)
Ⅲ.かしらとからだ
(1)Ⅰコリ12:12~27
①普遍的教会は、霊的賜物を持った信者によって構成される有機体である。
②霊的賜物が与えられている理由は、からだを建て上げるため(エペ4:13~16参照)。
③各人には、からだの中で異なった役割が与えられている。
④すべての人に、最低ひとつは霊的賜物が与えられている。
(2)このからだはメシアをかしらとする有機体である。
①メシアの優位性
②かしらと体の統一性
③かしらは、からだをいたわる。
④かしらが、からだの動き(行動)をコントロールする。
(3)このからだに属するのは、聖霊のバプテスマによる(13節)。
①ユダヤ人もギリシア人(異邦人)も
②奴隷も自由人も
(4)その他の聖句
①エペ2:16、4:4、5、16、5:30~32
②コロ1:24、2:19
Ⅳ.普遍的教会の目的
1.御名をもって呼ばれる民を召すため
(1)使15:13~18
「神が初めに、どのように異邦人を顧みて、その中から御名をもって呼ばれる民をお召し
になったかは、シメオンが説明したとおりです」(14節)
(2)エルサレム会議で、異邦人はユダヤ教に改宗せずとも救われるという結論が出た。
(3)教会にはより普遍的な目的がある。
①異邦人の中から御名をもって呼ばれる民を召す。
②ロマ11:25~26
*異邦人の完成のなる時まで、異邦人伝道は続く。
2.ユダヤ人にねたみを起こさせるため
(1)ロマ11:11~14
「では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるためなのでしょうか。絶対にそんな
ことはありません。かえって、彼らの違反によって、救いが異邦人に及んだのです。それ
は、イスラエルにねたみを起こさせるためです」(11節)
(2)「ねたみを起こさせる」
①ギリシア語で、パラ‐ゼイラオウ
②パラとは、傍に来る、寄り添う、などの意味(パラレル、パラリンピック)。
③ゼイラオウとは、燃やす、火をつける、嫉妬で顔を赤くさせる、などの意味。
(3)異邦人の使命は、ユダヤ人のメシアを信じる信仰によって彼らに嫉妬心を与えること。
3.神の豊かな知恵を示すため
(1)エペ3:10~11
「これは、今、天にある支配と権威とに対して、教会を通して、神の豊かな知恵が示され
るためであって、私たちの主キリスト・イエスにおいて成し遂げられた神の永遠のご計画
によることです」
①「天にある支配と権威」とは、堕天使たち(悪霊ども)のことである。
②エペ6:12参照
(2)神が教会を通して行っていることを、悪霊どもも知るようになる。
4.神の臨在の場となるため
(1)エペ2:20~22
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身
がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる
宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって
神の御住まいとなるのです」
(2)各信者の中にだけでなく、有機体としての教会の中にも神の臨在が宿る。
5.神に永遠の栄光をもたらすため
(1)エペ3:20~21
「どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすべてを
越えて豊かに施すことのできる方に、教会により、またキリスト・イエスにより、栄光が、
世々にわたって、とこしえまでありますように。アーメン」
(2)教会に対する神の計画がすべて成就した時には、上の聖句が成就する。
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