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祈りの再発見
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このメッセージでは...
祈りの祝福について出エジプト記30章と詩篇10編の祈りから学ぶ。
祈りの再発見
イントロダクション
1.はじめに
(1)現在、出エジプト記の講解メッセージを続けている。
①42回目は、出30章であった。
②その箇所から、香の壇について学んだ。
③祈りについての再発見があった。
2.アウトライン
(1)出30章にある香の壇
(2)詩篇10篇の祈り
このメッセージは、出エジプト記と詩篇を通して、祈りの再発見をしようとするものである。
Ⅰ.香の壇(出30:1~10)
1.構造(1~5節)
(1)材質
①アカシヤ材
②底部を除いてすべて純金で覆う。
(2)サイズと形状
①縦44cm、横44cm、高さ88cm
②4角形の4隅に角を作る。
③担ぎ棒を通すための金環を作る。
2.設置場所(6節)
(1)垂れ幕の手前
①至聖所の「あかしの箱」とは、垂れ幕を隔てて向かい合っている。
3.使用法(7~9節)
(1)祭司がそこで香りの高い香をたく。
①朝のいけにえを捧げる時間
②夕暮れのいけにえを捧げる時間
(2)禁止事項
①異なった香をたいてはならない。
*配合の異なったもの
②全焼のいけにえ、穀物のささげ物、ぶどう酒をささげてはならない。
*これらのものは、祭壇で捧げる。
③民3:4
「しかしナダブとアビフは、シナイの荒野で【主】の前に異なった火をささげた
とき、【主】の前で死んだ。彼らには子どもがなかった。そこでエルアザルとイ
タマルは父アロンの生存中から祭司として仕えた」
4.香の壇と香は、聖徒たちの祈りを象徴している。
(1)詩141:1~2
「【主】よ。私はあなたを呼び求めます。私のところに急いでください。私があなたに呼
ばわるとき、私の声を聞いてください。私の祈りが、御前への香として、私が手を上げる
ことが、夕べのささげ物として立ち上りますように」
(2)黙5:8
「彼が巻き物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、立琴と、
香のいっぱい入った金の鉢とを持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈り
である」
(3)黙8:3~4
「また、もうひとりの御使いが出て来て、金の香炉を持って祭壇のところに立った。彼に
たくさんの香が与えられた。すべての聖徒の祈りとともに、御座の前にある金の祭壇の上
にささげるためであった。香の煙は、聖徒たちの祈りとともに、御使いの手から神の御前
に立ち上った」
(4)アロンは贖罪の日に、罪のためのいけにえの血を香の壇の角にぬる。
①私たちの祈りの中にある欠陥は、キリストの血によって清められる。
②私たちの祈りは、キリストを通してのみ、父なる神の御前への香となる。
Ⅱ.祈りの内容(詩10篇)
はじめに
(1)4種類の香料
①ナタフ香
②シュヘレテ香
③ヘルベナ香
④乳香
(2)その日に使用する分だけを細かく砕く。
①日々の祈り
②砕かれた祈り
1.Protest(神への抗議)(1~11節)
(例話)シカゴ在住のクリスチャン コスタリカの少年サッカーチーム2対1で敗れる。
(1)詩篇は、神への抗議を許している。それどころか、奨励している。
(2)なぜ悪人が栄えるのかは、人生の謎のひとつ。
①「【主】よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、な
ぜ、身を隠されるのですか」(1節)
②迫害や試練に会った信仰者たちが、例外なく叫んできた祈り。
③霊的思春期の祈り。
(3)神を無視して生きる者の悪い性質が克明に描かれている(2~11節)。
(4)神への抗議は、御前に立ち上る香の煙である。
2.Request(神への願い)(12~15節)
(1)11節と12節の間に、何かが起こっている。
①神が神であることの発見
(2)12節以降で、より高い次元の祈りに移行している。
「【主】よ。立ち上がってください。神よ。御手を上げてください。どうか、貧しい者
を、忘れないでください」
(3)神の視点に立った現状分析がなされる。
①この世はサタンの支配下にあるので、信仰者が試練に会うのは当然のこと。
②神は、決して神の民を忘れておられたのではない。
③神は、悪者の悪も、神の民の苦難も、すべてご存知である。
(4)執りなしの祈りが始まる。
(5)願いと執りなしの祈りは、御前に立ち上る香の煙である。
3.Adoration(賛美、礼拝)(16~18節)
(1)すでに願いが叶えられたかのような祈りが捧げられる。
(2)「【主】は世々限りなく王である」(16節)
①神はすべてを支配しておられる。
②このことを確信するなら、私たちの祈りは変る。
(3)賛美は、御前に立ち上る香の煙である。
4.Yield(従順、信頼)(詩11:1)
(1)「【主】に私は身を避ける」という宣言
①状況がいかに悪くても、先ず信頼を告白している。
(2)分からないことに目を向けるよりは、分かっていることに目を向ける。
①神は愛なり。
②その愛は、キリストの十字架によって示された。
(3)(例話)子どもによる愛の定義
子どもたちに、「愛とはどういう意味か」という質問がなされた。以下に、その回答の中からいくつかのものを紹介する。
①リベカ(8歳):おばあちゃんがリューマチになって、前にかがめなくなったの。それで、足の指にマニキュアが塗れなくなった。でもおじいちゃんがいつもそれをしてあげている。おばあちゃんがリューマチになってもね。これが愛よ。
②ビル(4歳):だれかがあなたのことを愛しているなら、その人があなたの名前を呼ぶ呼び方がちがうよ。その人の口の中では、自分の名前は安全だということがすぐに分かる。
③ボビー(7歳):愛とは、クリスマスのときに部屋にあるものだよ。プレゼントを開ける手を休め、耳をすませるなら、それが分かるよ。
④ニッカ(6歳):愛についてもっと学びたいなら、嫌いな人から始めるべきだよ。
⑤トミー(6歳):愛とは、小さな老人になった女の人と男の人が、お互いのことをよく知っいても、それでも友達でいることだよ。
⑥シンディ(8歳):ピアノのリサイタルで舞台に立ったとき、心臓がどきどきした。観客を見渡すと、お父さんが笑顔で手を振っているのが見えた。そんなことをしているのは、お父さんだけだった。それを見て、気持が落ち着いた。
⑦ジェシカ(8歳):本当に愛していないなら、「アイラブユー」と言ってはいけない。でも、本当に愛しているなら、何度も言うべきよ。
(4)信頼の告白は、御前に立ち上る香の煙である。
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