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使徒の働き(20)―使徒たちの逮捕(2)―

  • 2018.07.16
  • 使徒5章:33〜42
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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公権力からの迫害にどのように対処すべきかについて学ぶ。

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「使徒たちの逮捕(2)」

使徒5:33~42

1.はじめに

(1)教会内部の問題が処理された。

①アナニヤとサッピラの罪が裁かれた。

②聖霊の働きがより顕著に現れるようになった。

 

(2)聖霊が働かれると、2つの結果が生まれる。

①真実な回心を経験する者たちが起される。

②強い反発を示す者たちが現れる。

 

2.前回のアウトライン

(1)使徒たちの逮捕(17~18節)

(2)天使による解放(19~24節)

(3)再逮捕(25~26節)

(4)サンヘドリンでの裁判(27~32節)

 

3.今回のアウトライン

(5)サンヘドリンの反応(33節)

(6)ガマリエルの助言(34~39節a)

(7)使徒たちの釈放(39b~42節)

 

結論:  迫害に打ち勝つ秘訣

(1)迫害が起こることを想定せよ。

(2)迫害を神の視点から見よ。

(3)迫害を乗り越えた使徒たちの体験から学べ。

 

公権力からの迫害にどのように対処すべきかについて学ぶ。

Ⅴ.サンヘドリンの反応(33節)

1.33節

Act 5:33 彼らはこれを聞いて怒り狂い、使徒たちを殺そうと計った。

(1)使徒たちの大胆な証言は、議員たちを激怒させた。

①使徒たちは、イエスの死の責任はサンヘドリンにあると宣言した。

②また彼らは、イエスの死、復活、昇天について力強く証しした。

③今起こっている奇跡の数々は、昇天したイエスの働きである。

④そのイエスは、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えてくださる。

⑤彼らは、イエスの復活と昇天の証人である。聖霊もそのことの証人である。

 

(2)「怒り狂い」

①ギリシア語で「ディアプリオウ」という動詞である。

②「they were cut to the heart」(KJV、ASV)

③「心が切り裂かれた」「グサッときた」

④使2:37では、罪責感が原因で心が切り裂かれた。

Act 2:37 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち。私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。

*民衆は、ペテロのメッセージに悔い改めをもって応答した。

⑤ここでは、怒りによって心が切り裂かれた。

*指導者たちは、怒りと敵対心をもって応答した。

 

(3)「使徒たちを殺そうと計った」

①使4:7の尋問

Act 4:7 彼らは使徒たちを真ん中に立たせて、「あなたがたは何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのか」と尋問しだした。

*使徒たちの癒しの業が悪霊の力によるものかどうかを尋問している。

*もしそうなら、これは石打の刑に値する罪である。

②使5章での使徒たちの罪は、サンヘドリンの権威に対する不従順である。

*この罪は、死刑に処すべきものではない。

*しかし彼らは、死刑を画策し始めた(法的根拠がない)。

 

Ⅱ.ガマリエルの助言(34~39節a)

1.34節

Act 5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。

(1)ガマリエルが、使徒たちを外に出させるように命じた。

①感情的に愚かな決断を下してはならない。

②頭を冷やして、理性的な議論をすべきである。

 

(2)ガマリエルという人物について

①名前の意味は、「God is also for me」(神は私の味方でもある)。

②パリサイ派の中で最も有名で尊敬されている律法学者である。

③通常は、律法学者は「グラマテウス」(scribe)である。

④ここでは、「ノモディダスカロス」(a doctor of the Law)が使用されている。

⑤ガマリエルは、有名なラビであるヒレルの弟子である。

⑥タルソのサウロは、ガマリエルの弟子である(使22:3)。

Act 22:3 「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。

⑦ユダヤ教の歴史の中で、ラバン(私たちの教師)と呼ばれる人物が7人いる。

⑧ガマリエルは、ラバンというタイトルで呼ばれた最初の人物である。

⑨「ラバン・ガマリエルが死んだとき、トーラーの栄光は終わり、清浄と分離は

消滅した」(ミシュナ)

 

(3)パリサイ人について

①ヘブル語「パラシム」で、ギリシア語で「ファリサイオス」。

*「分離した」という意味。

②ユダヤ教の種々のグループの中で、文化的には最も保守的である。

*特に、ヘレニズム化には抵抗した。

③教理的には、イエスと弟子たちは、サドカイ派よりもパリサイ派に近かった。

*死者の復活を信じていた。

*永遠の報奨と永遠の裁きを信じていた。

*天使や悪霊の存在を信じていた。

*神の主権と人間の責務をバランス良く理解していた。

*律法、預言者、諸書の全体を神の啓示と信じていた。

*律法の遵守に情熱を傾けた結果、律法の周りに垣根を立てた(口伝律法)。

④この時代、民衆にとっては、ユダヤ教と言えばパリサイ的ユダヤ教であった。

⑤パリサイ人の中には、イエスを支持する人とイエスに敵対する人がいた。

⑥教会が誕生した直後は、パリサイ派は教会に対して中立的な立場を取った。

⑦使8章になって、パリサイ人のサウロが教会を迫害するようになる。

 

2.35節

Act 5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。

(1)「イスラエルの人たち、あの者たちの取り扱いは慎重にしなさい」(新共同訳)

①次に、慎重にすべき歴史的理由を2つ上げる。

 

3.36~37節

Act 5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。

Act 5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。

(1)チゥダの例

①革命運動であるが、詳細は分からない。

②一時的に広がったが、結局は消滅した。

 

(2)ガリラヤ人ユダ

①紀元6年に起こった納税に反対する反乱である。

②これも、一時的に広がったが、結局は消滅した。

③納税に反対する戦いは、次の数十年で熱心党の運動という形を取った。

④紀元66年の反乱(第一次ユダヤ戦争)は、熱心党が主導したものである。

 

4.38~39節a

Act 5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。

Act 5:39a しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」

(1)ガマリエルの忠告

①この運動が人から出たものなら、自滅するだろう。

②神から出たものなら、彼らを滅ぼすことはできない(神に敵対する者になる)

③それゆえ、手を引き、放っておくべきである。

 

(2)この忠告の評価

①良い結果をもたらしたが、この忠告は常識に基づくもので、真理ではない。

②神から出ていないのに長続きしている団体は、いくつもある。

③ガマリエルは、隠れたイエスの弟子ではない。

 

Ⅲ.使徒たちの釈放(39b~42節)

1.39b~40節

Act 5:39b 彼らは彼に説得され、

Act 5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。

(1)議員たちは、ガマリエルの助言を受け入れた。

①この助言がなければ、使徒たちは民衆によって石で打ち殺されていただろう。

*ヨセフスによれば、パリサイ派は穏便、サドカイ派は残酷であった。

②使徒たちは、サンヘドリンの決定に対する不従順の罪の罰を受けた。

 

(2)むち打ちの刑

①39回のむち打ち(40マイナス1)(申25:3)

Deu 25:3 四十までは彼をむち打ってよいが、それ以上はいけない。それ以上多くむち打たれて、あなたの兄弟が、あなたの目の前で卑しめられないためである。

*肉体的に弱い場合は、39回よりも少ない回数にされた。

②むちは、牛の革の紐3本でできていた。

③両手を左右に広げた状態で、手を柱に縛られた。

*上着を破られ、胸と背中を露出させられた。

*胸に13回、背中に26回のむちを受けた。

*途中で尿や便が出た場合は、そこでむち打ちは中止された。

 

(3)さらに彼らは、イエスの名によって語ることを禁じられた。

 

2.41~42節

Act 5:41 そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされた ことを喜びながら、議会から出て行った。

Act 5:42 そして、毎日、宮や家々で教え、イエスがキリストであることを宣べ伝え続けた。

(1)むち打ちは、2つの予想外の反応を生み出した。

①彼らは、喜んで議会から出て行った。

*むち打ちは、使徒の勲章となった。

「御名のためにはずかしめられるに値する者とされた」

②彼らの宣教の情熱は、増し加わった。

*毎日、宮や家々で教え、イエスがキリストであることを宣べ伝えた。

 

結論:迫害に打ち勝つ秘訣

1.迫害が起こることを想定せよ。

(1)使徒たちは、迫害が想定外のことだとは思っていない。

 

(2)主イエスの警告のことば(マタ23:34~35)

Mat 23:34 だから、わたしが預言者、知者、律法学者たちを遣わすと、おまえたちはそのうちのある者を殺し、十字架につけ、またある者を会堂でむち打ち、町から町へと迫害して行くのです。

Mat 23:35 それは、義人アベルの血からこのかた、神殿と祭壇との間で殺されたバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上で流されるすべての正しい血の報復がおまえたちの上に来るためです。

①イエスは、ご自分の受難だけでなく、弟子たちの受難も預言しておられた。

②イエスが遣わす使者は、苦難に会う。

 

2.迫害を神の視点から見よ。

(1)ペテロの勧告(1ペテ4:12~13)

1Pe 4:12 愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、

1Pe 4:13 むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです。

①試練とは、「キリストの苦しみ」にあずかることである。

②クリスチャンは、試練を通してキリストとより一体化していく。

③また試練は、私たちがキリストの栄光に与るための準備である(ロマ8:17)。

Rom 8:17 もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。

 

3.迫害を乗り越えた使徒たちの体験から学べ。

(1)これが最後のむち打ちではなかった。

 

(2)パウロの体験(2コリ11:24~25)

2Co 11:24 ユダヤ人から三十九のむちを受けたことが五度、

2Co 11:25 むちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度あり、一昼夜、海上を漂ったこともあります。

①ユダヤ人のむち打ちは5度

②ローマ人のむち打ちは3度

 

(3)パウロは、自分の弱さを誇るという。

①パウロの姿は、受難のしもべに似たものである。

②パウロは、受難のしもべと一体化していることを誇りとしているのである。

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