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使徒の働き(19)―使徒たちの逮捕(1)―

  • 2018.07.11
  • 使徒5章:17〜32
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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公権力からの迫害にどのように対処すべきかについて学ぶ。

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「使徒たちの逮捕(1)」

使徒5:17~32

1.はじめに

(1)教会内部の問題が処理された。

①アナニヤとサッピラの罪が裁かれた。

②聖霊の働きがより顕著に現れるようになった。

③使5:15~16

Act 5:15 ついに、人々は病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせ、ペテロが通りかかるときには、せめてその影でも、だれかにかかるようにするほどになった。

Act 5:16 また、エルサレムの付近の町々から、大ぜいの人が、病人や、汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部がいやされた。

 

(2)聖霊が働かれると、2つの結果が生まれる。

①真実な回心を経験する者たちが起される。

②強い反発を示す者たちが現れる。

 

2.アウトライン

(1)使徒たちの逮捕(17~18節)

(2)天使による解放(19~24節)

(3)再逮捕(25~26節)

(4)サンヘドリンでの裁判(27~32節)

 

結論:

(1)十字架の意味

(2)国家と教会

 

公権力からの迫害にどのように対処すべきかについて学ぶ。

Ⅰ.使徒たちの逮捕(17~18節)

1.17節

Act 5:17 そこで、大祭司とその仲間たち全部、すなわちサドカイ派の者はみな、ねたみに燃えて立ち上がり、

(1)「そこで」

①ギリシア語の「デ」。最も一般的な接続詞である。

②英語で、「then」「but」「and」などの訳がある。

②使徒たちの超自然的な働きのことを聞いて、彼らは反発を覚えた。

③イエスの弟子たちが、民衆の上に大きな影響力を持ち始めている。

 

(2)「大祭司とその仲間たち全部」

①大祭司は、アンナスかカヤパ(文脈上はアンナスである)。

②「その仲間たち全部」とは、サドカイ派の者たちである。

③サドカイ派は、祭司たちと貴族階級の者たちから成っていた。

 

(3)「ねたみに燃えて立ち上がり」

①「they were filled with jealousy」(ASV)

②彼らは、自分たちこそ宗教的リーダーであると自負していた。

*宗教的特権を守ることが最大の関心事であった。

③肉体の復活を信じていなかったので、イエスの復活のメッセージに反発した。

④使徒たちは「聖霊に満たされた」が、彼らは「嫉妬に満たされた」。

*何がその人の人格を支配しているかということである。

 

2.18節

Act 5:18 使徒たちを捕らえ、留置場に入れた。

(1)彼らには、力によって抑圧するしか使徒たちに対処する方法がなかった。

①使4:1~3ペテロとヨハネの逮捕

②使5:17~18使徒たち全員の逮捕

 

(2)「留置場」

①ここは、裁判にかかる前に被疑者を勾留する場所である。

②ペテロとヨハネは、神殿内にある留置場に入れられた。

③12使徒たちは、公の留置場に入れられた。

 

Ⅱ.天使による解放(19~24節)

1.19~21節a

Act 5:19 ところが、夜、主の使いが牢の戸を開き、彼らを連れ出し、

Act 5:20 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい」 と言った。

Act 5:21a 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ宮に入って教え始めた。

(1)天使は、夜、牢の戸を開き、彼らを連れ出した。

①使徒たちが驚いたかどうか、ルカは記録していない。

②神の超自然的な介入は、使徒たちには日常的な体験であったと思われる。

 

(2)天使は、使徒たちに命令を与えた。

「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい」

「このいのちのことば」は、「all the words of this life」(ASV)である。

③これは、イエス・キリストの福音のことである。

④イエス・キリストを信じる者には、イエスの復活のいのちが与えられる。

*キリスト教は、教理の体系ではなく、イエスのいのちに与ることである。

 

(3)使徒たちは、夜明けとともに神殿に戻り、元の場所で宣教を再開した。

①午前9時の祈りのために、朝早くから大勢の人たちが神殿に上って来た。

②使徒たちは、ソロモンの廊で教えた。

 

2.21b~23節

Act 5:21b 一方、大祭司とその仲間たちは集まって来て、議会とイスラエル人のすべての長老を召集し、使徒たちを引き出して来させるために、人を獄舎にやった。

Act 5:22 ところが役人たちが行ってみると、牢の中には彼らがいなかったので、引き返してこう報告した。

Act 5:23 「獄舎は完全にしまっており、番人たちが戸口に立っていましたが、あけてみると、中にはだれもおりませんでした。」

(1)サドカイ派は、議会を開くために、パリサイ派の議員たちを召集した。

①役人たちを獄舎に派遣し、使徒たちを議会に連行しようとした。

②この辺りは、ほとんど喜劇である。

 

(2)役人たちは牢の中に誰もいないことを確認し、引き返して報告した。

①獄舎は完全にしまっていた。

②番人たちは戸口に立っていた。

③あけてみると中にはだれもいなかった。

 

(3)天使は、丁寧に仕事をしたのであろう。

①使徒たちを連れ出した後、牢の扉を閉めた。

 

3.24節

Act 5:24 宮の守衛長や祭司長たちは、このことばを聞いて、いったいこれはどうなって行くのかと、使徒たちのことで当惑した。

(1)宮の守衛長や祭司長たち

①この新しい宗教運動は、どこまで行くのかと当惑した。

 

Ⅲ.使徒たちの再逮捕(25~26節)

1.25節

Act 5:25 そこへ、ある人がやって来て、「大変です。あなたがたが牢に入れた人たちが、宮の中に立って、人々を教えています」と告げた。

(1)ある人の報告により、彼らの当惑はさらに深まった。

①牢に入れた者たちが、神殿に戻り、再び民衆に教えている。

 

(2)クリスチャンにとっては、これは教訓であり挑戦である。

①初代教会の使徒たちは、いかなる犠牲を払ってでも福音を伝えようとした。

 

2.26節

Act 5:26 そこで、宮の守衛長は役人たちといっしょに出て行き、使徒たちを連れて来た。しかし、手荒なことはしなかった。人々に石で打ち殺されるのを恐れたからである。

(1)役人たちは、暴力を用いずに、穏便な方法で使徒たちを議会に連行して来た。

①彼らは、民衆の怒りを恐れたのである。

②使徒たちは、多くの人々から受け入れられていた。

③民衆を怒らせたなら、暴動が起こる危険性があった。

 

Ⅳ.サンヘドリンでの裁判(27~32節)

1.27~28節

Act 5:27 彼らが使徒たちを連れて来て議会の中に立たせると、大祭司は使徒たちを問いただして、

Act 5:28 言った。「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」

(1)大祭司がスポークスマンになり、使徒たちを尋問した。

①使徒たちの「プリズンブレイク」については、質問しなかった。

②どのような回答があるか、恐れたからであろう。

 

(2)大祭司は、使徒たちがサンヘドリンの決定を無視したことを批判した。

「あの名」は、イエスという名を口にすることを回避した表現である。

「エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい」

*意図に反して、使徒たちの宣教の有効性を認めている。

 

(2)「そのうえ、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか」

①彼らは自分からそう宣言したはずである。

②マタ27:25

Mat 27:25 すると、民衆はみな答えて言った。「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい。」

③彼らは、自らの宣言の重みを初めて実感し始めた。

 

2.29節

Act 5:29 ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。「人に従うより、神に従うべきです。

(1)使4:29の祈りは叶えられた。

Act 4:29 主よ。いま彼らの脅かしをご覧になり、あなたのしもべたちにみことばを大胆に語らせてください。

 

(2)彼らは、「人に従うより、神に従うべきです」と答えた。

①彼らは、サンヘドリンの決定は神の御心に反するものであると確信していた。

 

3.30~31節

Act 5:30 私たちの父祖たちの神は、あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。

Act 5:31 そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。

(1)彼らの証言の内容は、これまでペテロが語ってきたものと同じである。

①使徒たちは、イエスの死の責任はサンヘドリンにあると宣言した。

②また彼らは、イエスの死、復活、昇天について力強く証しした。

③今起こっている奇跡の数々は、昇天したイエスの働きである。

④そのイエスは、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えてくださる。

 

4.32節

Act 5:32 私たちはそのことの証人です。神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊もそのことの証人です。」

(1)彼らは、イエスの復活と昇天の証人である。

①申19:15(2人、または3人の証人によって立証される)の教えが根底にある。

②ペテロとその他の使徒たちの証言がある。

③聖霊もそのことの証人である。

*ヨハ15:26

 

(2)信じる者には聖霊の内住がある。

①サンヘドリンには、聖霊の臨在はない。

 

結論:

1.十字架の意味

(1)使5:30

Act 5:30 私たちの父祖たちの神は、あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。

①訳文の比較

「あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを」(新改訳)

「あなたがたが木にかけて殺したイエスを」(新改訳2017)

「あなたがたが木につけて殺したイエスを」(新共同訳)

「あなたがたが木にかけて殺したイエスを」(口語訳)

 

(2)ギリシア語で十字架は、「スタウロス」である。

①ここでは、「スタウロス」ではなく「クスロン」(木)が使われている。

②使徒の働きの中では、「スタウロス」の使用は意図的に避けられている。

*ペテロのメッセージ:使2:23、5:30、10:39

*パウロのメッセージ:使13:29

③「木」は「十字架」の婉曲語である。

 

(3)申21:22~23

Deu 21:22 もし、人が死刑に当たる罪を犯して殺され、あなたがこれを木につるすときは、

Deu 21:23 その死体を次の日まで木に残しておいてはならない。その日のうちに必ず埋葬しなければならない。木につるされた者は、神にのろわれた者だからである。あなたの神、【主】が相続地としてあなたに与えようとしておられる地を汚してはならない。

 

(4)ペテロは、申21:23に言及しているのである。

 

(5)パウロも同じことをしている。

Gal 3:13 キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、「木にかけられる者はすべてのろわれたものである」と書いてあるからです。

 

2 .国家と教会

(1)公権力からの妨害を受け時、初代教会はどのように対応したのか。

 

(2)基本的には、公権力を尊敬し、従順な態度を取った。

①地上の権威は、神によって任命されている。

②地上の権威は、平和と安定をもたらす責務を神から委ねられている。

 

(3)地上の権威が神に敵対する場合は、どのような結果になろうとも神に従う。

①使4:19~20

Act 4:19 ペテロとヨハネは彼らに答えて言った。「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してください。

Act 4:20 私たちは、自分の見たこと、また聞いたことを、話さないわけにはいきません。」

②使5:29

Act 5:29 ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。「人に従うより、神に従うべきです。

 

(4)初代教会が政治権力を転覆させることを考えたことは、全くなかった。

①迫害を受けても、指導者たちの祝福を願った。

②市民権を用いることを、悪いことだとは考えなかった。

 

(5)彼らは、福音伝達という1つの目標のために前進した。

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