使徒の働き(14)―ペテロの第2のメッセージ(2)―

  • 2018.05.28
  • 使徒3章:12〜16
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ペテロの第2回目のメッセージの後半を学ぶ。

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「ペテロの第2のメッセージ(2)」

使徒3:17~26

1.はじめに

(1)ペンテコステの日に教会が誕生した。

①ペテロの第1回目のメッセージにより、3,000人ほどの人たちが弟子となった。

②初代教会は、暖かさと畏怖の念が共存する群れであった。

③「使徒たちによって多くの不思議としるしが行われた」(2:43)

④そのひとつの例が、生まれつき足の不自由な人の癒しである。

*これは、迫害が始まるきっかけとなった奇跡である。

*これは、ペテロに2回目のメッセージを語る機会を与えた奇跡である。

 

(2)前回学んだ内容(ペテロの第2のメッセージの前半)

①ペテロは、「イスラエルの人々」という呼びかけでメッセージを始めた。

②この男の癒しは、復活したイエスの力によるものである。

③イエスを信じる信仰が、この男を強くした。

④今回は、第2のメッセージの後半を学ぶ。

*ユダヤ人がユダヤ人に向けてメッセージを語っている。

*旧約聖書を用いた伝道メッセージである。

 

(3)メッセージのアウトライン

①ユダヤ人たちの無知(17~18節)

②悔い改めがもたらす3つの祝福(19~21節)

③モーセの預言(22~24節)

④アブラハム契約の子孫(25~26節)

 

結論:

(1)使1:6への回答

Act 1:6 そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」

 

(2)第2のメッセージの強調点

ペテロの第2回目のメッセージの後半を学ぶ。

Ⅰ.ユダヤ人たちの無知(17~18節)

 

1.17節

Act 3:17 ですから、兄弟たち。私は知っています。あなたがたは、自分たちの指導者たちと同様に、無知のためにあのような行いをしたのです。

(1)ここからペテロの語り口が変化する。

①「ですから」ではなく、「さて」(新改訳2017)がよい。

②「イスラエルの人々」→「兄弟たち」

*正式な呼称を用いた説明→親密な関係に基づく奨励

 

(2)民は、指導者たちとともにイエスを拒否し、異邦人に引き渡した。

①その原因は、「無知」にある。

②ホセ4:6

Hos 4:6 わたしの民は知識がないので滅ぼされる。/あなたが知識を退けたので、/わたしはあなたを退けて、わたしの祭司としない。/あなたは神のおしえを忘れたので、/わたしもまた、あなたの子らを忘れよう。

 

(3)ユダヤ人たちは無知のためにイエスを拒否したと言えるだろうか。

①イエスは、旧約聖書が預言するメシアであった。

②イエスは、数々のしるしを行い、ご自身がメシアであることを証明された。

③しかしユダヤ人たちは、イエスが受肉した人であることを認めなかった。

④彼らは、メシアが勝利の王として来られると信じていた。

⑤彼らは、イエスを詐欺師と考えた。

⑥恐らく、イエスを殺すことが神への奉仕になると考えたことであろう。

 

(4)無知で犯した罪は赦される。

①民15:22~31には、あやまって罪を犯した場合の規定がある。

②ルカ23:34

Luk 23:34 そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。

③1コリ2:8

1Co 2:8 この知恵を、この世の支配者たちは、だれひとりとして悟りませんでした。もし悟っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。

 

2.18節

Act 3:18 しかし、神は、すべての預言者たちの口を通して、キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを、このように実現されました。

(1)ユダヤ人たちとは異なり、神は知識を持って行動された。

①キリストの受難は、預言者たちの口を通して預言されていた。

②キリストを苦しめたのは、ユダヤ人たちであった。

③そのユダヤ人たちに対して、キリストはご自身を主、救い主として提示された。

④ユダヤ人たちは、キリストを通して罪の赦しを受けることができる。

Ⅱ.悔い改めがもたらす3つの祝福(19~21節)

1.19~20節

Act 3:19 そういうわけですから、あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。

Act 3:20 それは、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにメシヤと定められたイエスを、主が遣わしてくださるためなのです。

(1)使2:38と同じ勧めが語られる。

Act 2:38 そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。

 

(2)悔い改めとは、イエスに関する認識を変えることである。

①イエスを主として。また、救い主として受け入れることである。

②悔い改めは3つの祝福をもたらす。

③このメッセージは、イスラエルの人々に向けて語られていることを覚えよう。

 

(3)1番目の祝福は、罪の赦しである。

①誰であっても、悔いあらためるなら、罪をぬぐいさっていただける。

 

(4)2番目の祝福は、千年王国の到来である。

①イスラエルの民族的悔い改めが、民族的救いと祝福の前提である。

②「回復の時」とは、千年王国の成就の時である。

③訳文の比較

*「回復の時」(新改訳)(新改訳2017)

*「慰めの時」(新共同訳)(口語訳)

*「慰安(なぐさめ)の時」(文語訳)

④「回復の時」が千年王国を指していることは、次に続く節からも明らかである。

 

(5)3番目の祝福は、メシアの再臨である。

「あなたがたのためにメシヤと定められたイエスを、主が遣わしてくださる」

②メシアの再臨と千年王国の成就は、連動している。

 

2.21節

Act 3:21 このイエスは、神が昔から、聖なる預言者たちの口を通してたびたび語られた、あの万物の改まる時まで、天にとどまっていなければなりません。

(1)「万物の改まる時」とは、千年王国のことである。

「万物」とは、霊的なものだけではない。

②イエスは、千年王国が成就するまでは天に留まっている。

③この聖句を根拠に、患難期後携挙説を主張する人がいる。

*彼らは、携挙と再臨は同時に起こると考えている。

 

(2)その主張に対する反論

①携挙は、教会が天に上げられることである。

②ユダヤ人信者も異邦人信者も、教会の一員となった者は携挙に与る。

③その時イエスは、空中で信者を迎える。

*携挙は、いつでも起こり得る。

④携挙以降に信仰を持ったユダヤ人たちは、再臨の時にイエスに出会う。

 

Ⅲ.モーセの預言(22~24節)

1.22~23節

Act 3:22 モーセはこう言いました。『神である主は、あなたがたのために、私のようなひとりの預言者を、あなたがたの兄弟たちの中からお立てになる。この方があなたがたに語ることはみな聞きなさい。

Act 3:23 その預言者に聞き従わない者はだれでも、民の中から滅ぼし絶やされる。』

(1)メシアの来臨を預言した旧約聖書の預言者の例として、モーセが上げられる。

①イエスは「モーセのような預言者である」。

②モーセはメシアの到来を預言し、イエスはそれを成就した。

③モーセもイエスも、神によって立てられた預言者である。

④ユダヤ人の間には、「メシアはモーセのような預言者」という認識があった。

Joh 6:14 人々は、イエスのなさったしるしを見て、「まことに、この方こそ、世に来られるはずの預言者だ」と言った。

Joh 7:40 このことばを聞いて、群衆のうちのある者は、「あの方は、確かにあの預言者なのだ」と言い、

 

(2)ペテロは、申18:19の警告のことばを引用する。

Deu 18:19 わたしの名によって彼が告げるわたしのことばに聞き従わない者があれば、わたしが彼に責任を問う。

①もちろん、不信仰な者は永遠の刑罰を受けるというのはその通りである。

②この文脈では、不信仰なユダヤ人は神の訓練を受けるという意味である。

 

2.24節

Act 3:24 また、サムエルをはじめとして、彼に続いて語ったすべての預言者たちも、今の時について宣べました。

(1)「回復の時」が預言されていたことを強調するために、他の預言者にも言及する。

①「今の時」(新改訳)(新改訳2017)(新共同訳)

②「この時」(口語訳)(文語訳)

③サムエルを初めとするすべての預言者たちが、千年王国について預言した。

④地上における千年王国は、ヘブル的希望である。

 

Ⅳ.アブラハム契約の子孫(25~26節)

1.25節

Act 3:25 あなたがたは預言者たちの子孫です。また、神がアブラハムに、『あなたの子孫によって、地の諸民族はみな祝福を受ける』と言って、あなたがたの父祖たちと結ばれたあの契約の子孫です。

(1)イスラエルの民は、アブラハム契約の約束と祝福の受け手である。

①他のどの民族よりも、彼らはイエスをメシアとして受け入れるべきである。

②しかし、彼らはイエスを拒否した。

③ここに、ユダヤ人伝道のパラドックス(逆説)がある。

 

2.26節

Act 3:26 神は、まずそのしもべを立てて、あなたがたにお遣わしになりました。それは、この方があなたがたを祝福して、ひとりひとりをその邪悪な生活から立ち返らせてくださるためなのです。」

(1)神は、主のしもべイエスをすでに遣わしてくださった。

①そのイエスを信じるなら、罪赦され、邪悪な生活から立ち返ることができる。

 

結論:

1.使1:6への回答

Act 1:6 そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」

(1)ペテロは、千年王国の成就の時について無知であった。

(2)しかし、聖霊によって教えられた彼は、それを理解するようになった。

(3)千年王国の成就に至る道

①イスラエルの民の民族的回心

②彼らが、メシアに呼びかける。

Mat 23:39 あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決してわたしを見ることはありません。」

*「バルフハババシェムアドナイ」

③メシアの再臨

④千年王国の成就

Mat 19:28 そこで、イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。世が改まって人の子がその栄光の座に着く時、わたしに従って来たあなたがたも十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。

 

2.ペテロの第2のメッセージの強調点

(1)これは、ユダヤ人がユダヤ人に語ったメッセージである。

(2)中心テーマは、教会ではなく、千年王国である。

①ユダヤ人の救いが、メシアの再臨と千年王国をもたらす。

(3)強調点は、ユダヤ人個人の救いではなく、ユダヤ人の民族的救いである。

(4)ペテロは、千年王国の到来を早めるためのメッセージを語っている。

(5)異邦人である私たちの応答

①レムナント(ユダヤ人の信者たち)への感謝

*彼らがいなければ、今の教会は存在しない。

②アブラハム契約がユダヤ的契約であることの認識

*異邦人信者は、この契約の祝福に接ぎ木された。

③ユダヤ人伝道の優先性の認識

*メシアの再臨と千年王国の成就は、ユダヤ民族の救いにかかっている。

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