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使徒の働き(15)―サンヘドリンの前に立つペテロとヨハネ(1)―

  • 2018.06.04
  • 使徒4章:1〜12
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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サンヘドリンでの裁判の内容について学ぶ。

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「サンヘドリンの前に立つペテロとヨハネ(1)」

使徒4:1~12

1.はじめに

  (1) 初代教会は、暖かさと畏怖の念が共存する群れであった。

①「使徒たちによって多くの不思議としるしが行われた」(2:43)

②そのひとつの例が、生まれつき足の不自由な人の癒しである。

    ③ペテロは、集まって来た群衆に向ってメッセージを語った。

      *この男の癒しは、復活したイエスの力によるものである。

      *イスラエルの民族的救いは、メシアの再臨とメシア的王国をもたらす。

    ④ペテロのメッセージの途中に邪魔が入った。

    ⑤ここから、ユダヤ教の権威との衝突が始まる。

(2)メッセージのアウトライン

  ①逮捕(1~4節)

  ②裁判(5~6節)

  ③弁明(7~12節)

結論:

  (1)
詩篇118篇

  (2)救いに至る唯一の道

サンヘドリンでの裁判の内容について学ぶ。

Ⅰ.逮捕(1~4節)

  1.1節

Act 4:1
彼らが民に話していると、祭司たち、宮の守衛長、またサドカイ人たちがやって来たが、

    (1)初代教会への最初の迫害が始まろうとしている。

①迫害は、宗教的指導者たちからやって来た。

    (2)ルカは、3つのグループを上げている。

      ①祭司たち

        *ヨセフスによれば、当時、約2万人の祭司たちがいた。

        *24の組に分かれていたので、24人の祭司長たちがいた。

        *ここので「祭司たち」とは、何人かの祭司長たちであろう。

      ②宮の守衛長

        *ヘブル語で「イシュ・ハル・ハバイアット」(神殿の丘の男)という。

        *神殿警察の長のような役割を果たした。

        *神殿域では、大祭司に次ぐ権威を有していた。

      ③サドカイ人たち

        *祭司たちも宮の守衛長も、サドカイ派に属していた。

        *ここでの「サドカイ人たち」とは、それ以外のサドカイ派の人たちである。

        *サドカイ派は、祭司たちと貴族階級の者たちから成っていた。

        *政治的には、親ローマである。一般大衆の支持はなかった。

        *神学的には、モーセの五書しか神のことばとして認めていなかった。

          ・パリサイ派の口伝律法に強く反発した。

          ・天使や悪霊の存在を否定した。

          ・魂の永遠性を否定し、肉体の復活も否定した。

    (3)W. Graham Scroggie (1877-1958)(英国人牧師、神学者)のコメント

      ①祭司たちは、宗教的非寛容の象徴である。

      ②宮の守衛長は、政治的敵意の象徴である。

      ③サドカイ人たちは、合理主義的不信仰の象徴である。

  2.2~3節

Act 4:2
この人たちは、ペテロとヨハネが民を教え、イエスのことを例にあげて死者の復活を宣べ伝えているのに、困り果て、

Act 4:3
彼らに手をかけて捕らえた。そして翌日まで留置することにした。すでに夕方だったからである。

    (1)彼らが困り果てた理由

      ①使徒たちが神殿域で教えていることに反発した。

*無学な者たちがそこで教えることは許さない。

      ②使徒たちが死者の復活を宣べ伝えていることに反発した。

        *サドカイ派の神学と対立する。

    (2)逮捕の理由

      ①すでに夕方であった。ユダヤの法では、日没後の裁判は禁止されていた。

        *イエスの裁判では、それが無視された。

      ②サンヘドリン(ユダヤ議会)は、翌朝裁判を行うことにした。

      ③ペテロとヨハネ(恐らく癒された男も)は、神殿内の牢獄に留置された。

  3.4節

Act 4:4
しかし、みことばを聞いた人々が大ぜい信じ、男の数が五千人ほどになった。

    (1)信じた人の数は、男が5000人ほどになった。

      ①すでに信じていた3000人の弟子たちを含む数だと主張する学者もいる。

      ②自然に読めば、この日信じた男の数が5000人と読める。

      ③「弟子の数」という言葉がない。

    (2)伝える人が投獄されても、福音は縛られていない。

      ①これが、使徒の働きを貫くテーマである。

      ②ペテロとヨハネは投獄されたが、神のことばは生きて働いていた。

Ⅱ.裁判(5~6節)

  1.5節

Act 4:5
翌日、民の指導者、長老、学者たちは、エルサレムに集まった。

    (1)使徒の働きには、サンヘドリン(最高裁)での裁判が4回出て来る。

      ①ここではペテロとヨハネが裁かれている。

      ②使5:27では、使徒たち全員が裁かれている。

      ③使6:12では、ステパノが裁かれている。

      ④使22:30では、パウロが裁かれている。

    (2)サンヘドリンは、バビロン捕囚からの帰還後に設立された。

      ①イスラエルの最高裁であり、国会である。

      ②議員数は大祭司を含めて71名であった。

        *サンヘドリンは、2つの政党から成る国会だと思えばよい。

      ③サンヘドリンの権威は、ローマ帝国とヘロデ王朝の王の支配下に置かれた。

      ④紀元1世紀のサンヘドリンは、ローマ帝国により大きな権威を認められていた。

        *ただし、死刑宣告は認められていなかった。

        *唯一の例外は、異邦人が隔ての中垣を超えて婦人の庭に侵入した場合。

    (3)ルカは、サンヘドリンを構成する3組の人たちを上げている。

      ①民の指導者たち:24人の祭司長たち

      ②長老たち:パリサイ派の重鎮たち

      ③学者たち:口伝律法の専門家たち(パリサイ人とサドカイ人)

        *彼らは、イエスの教えに強く反発した。

    (4)開廷のためには、最低23名の議員の出席が必要とされた。

      ①今回の場合も、71名の議員が出席したと考える必要はない。

  2.6節

Act 4:6
大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな出席した。

    (1)大祭司がイスラエルで最も大きな権威を有していた。

①この年の大祭司はカヤパであったが、黒幕はアンナスである。

②アンナスは、前6年~紀元15年まで大祭司であった(21年間)。

      ③しかし、職を離れてからも、約50年間にわたって権威を振った。

        *5人の息子たち、1人の孫、1人の義理の息子が大祭司になった。

        *イエスの予備審問は、アンナスが行った。

      ④神殿での商売をパリサイ人たちは、「アンナスの息子たちのバザール」と呼んだ。

        *宮清めをしたイエスは、アンナスの一家の敵となった。

    (2)ヨハネとアレキサンデルについては、ここ以外に情報がない。

      ①そのほか大祭司の一族もみな出席した。

  3.7節

Act 4:7

彼らは使徒たちを真ん中に立たせて、「あなたがたは何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのか」と尋問しだした。

    (1)この言葉をもって裁判が始まった。

①ペテロとヨハネの行為は、権威への挑戦である。

*つまり、サンヘドリンへの挑戦である。

②ペテロは、ユダヤ教の指導者たちに語りかける機会を初めて得た。

Ⅲ.弁明(7~12節)

  1.8節a

Act 4:8a
そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。

    (1)イエスの約束の成就(ルカ12:11~12)

Luk 12:11
また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。

Luk 12:12 言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」

  2.8b~10節

Act 4:8b
 「民の指導者たち、ならびに長老の方々。

Act 4:9

私たちがきょう取り調べられているのが、病人に行った良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、

Act 4:10

皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。

    (1)尋問する側とされる側の立場が瞬時に逆転する。

      ①あなたがた(指導者たち)は、この男が癒されたことを喜んでいない。

      ②この男は何年も門の前で座っていたが、あなたがたは癒すことができなかった。

③この男が直ったのは、ナザレ人イエス・キリストの御名による。

    (2)そのイエス・キリストを、あなたがたは十字架に付けた。

      ①サンヘドリンの議員たちは、ほんの数週間前にイエスを異邦人に渡した。

      ②その記憶は、鮮明に残っている。

      ③神は、そのイエスを死者の中からよみがえらせた。

  3.11節

Act 4:11
『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった』というのはこの方のことです。

    (1)詩118:22の引用によって、弁明を補強している。

      ①ユダヤ人たちは、この詩篇をよく知っていた。

      ②愚かな建築家たちとは、ユダヤ教の指導者たちである。

      ③彼らが捨てた石とは、イエス・キリストである。

      ④神は、イエス・キリストを救いの石とされた。

  4.12節

Act 4:12

この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。」

    (1)ユダヤ人にとっては、これ以上の大胆な宣言はない。

      ①数週間前にイエスを裏切ったペテロが、この宣言をしている。

結論:

  1.詩篇118篇

    (1)詩篇113~118篇は、「ハレルヤ詩篇」と呼ばれる。

    (2)特に、巡礼祭(過越の祭り、五旬節の祭り、仮庵の祭り)で歌われた。

    (3)ペテロが引用した詩118:22は、すべてのユダヤ人の記憶に留まっていた。

    (4)特に重要なのは、詩118:26である。

Psa 118:26a
【主】の御名によって来る人に、祝福があるように。

    (5)これは、ユダヤ人たちがメシアを迎える時の祈りである。

    (6)蛇足であるが、詩118:29はヘブル語賛美「ホドゥ・ラドナイ」の歌詞である。

Psa 118:29
【主】に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。/その恵みはとこしえまで。

  2.救いに至る唯一の道

    (1)使4:12

Act 4:12

この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。」

    (2)ペテロは、誰に向ってこの宣言をしたのか。

      ①そこにいたのは、当時の正統派のユダヤ人たちである。

      ②その彼らに向って、人はユダヤ教によってではなく、イエス・キリストによっ

てのみ救われると宣言した。

    (3)これは、イエスの宣言と合致している。

Joh 14:6

イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。

    (4)使徒の働き全体を通して、使徒たちは誰に向ってこの宣言をしたのか。

      ①偶像礼拝

      ②魔術(占い)

      ③ギリシア哲学

      ④ギリシア・ローマの神々や女神たち

      ⑤ユダヤ教

    (5)もしこれが真理でないなら、聖書のメッセージは茶番である。

      ①使徒たちは、このために迫害に会い、殉教の死を遂げた。

      ②イエスが救いに至る「もう一つの道」を提供しただけなら、イエスの十字架の

死は茶番である。

    (6)ユダヤ人も異邦人も、すべての人がイエス・キリストを通して救われる。

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