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使徒の働き(12)―生まれつき足の不自由な人の癒し―

  • 2018.05.14
  • 使徒3章:1〜11
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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生まれつき足の不自由な人の癒しについて、学ぶ。

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「生まれつき足の不自由な人の癒し」

使徒3:1~11

1.はじめに

(1)ペンテコステの日に教会が誕生した。

①ペテロの第1回目のメッセージにより、3,000人ほどの人たちが弟子となった。

②初代教会は、暖かさと畏怖の念が共存する群れであった。

③3:1~4:31まで、教会への最初の迫害が記録されている。

 

(2)前回のメッセージで確認した初代教会の描写

①使2:42~43

Act 2:42 そして、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた。

Act 2:43 そして、一同の心に恐れが生じ、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われた。

②「不思議」は「テラス」。畏怖の念を引き起こす奇跡。

③「しるし」は「セイメイオン」。使徒たちの権威を証明する奇跡。

④きょうの箇所でルカは、忘れがたいひとつの奇跡を取り上げている。

*迫害が始まるきっかけとなった奇跡である。

*ペテロに2回目のメッセージを語る機会を与えた奇跡である。

*その結果、5,000人ほどの人たちが信じた。

 

(3)メッセージのアウトライン

①癒しの背景(1~3節)

②癒しの方法(4~8節)

③癒しの結果(9~11節)

 

結論:

(1)メシアニック・ジューとユダヤ教の伝統

(2)祈りの答え

 

生まれつき足の不自由な人の癒しについて、学ぶ。

Ⅰ.癒しの背景(1~3節)

1.1節

Act 3:1 ペテロとヨハネは午後三時の祈りの時間に宮に上って行った。

(1)ペテロとヨハネ

①12使徒の中でイエスに最も近かったのは、ペテロ、ヤコブ、ヨハネであった。

②ここでは、ペテロが主役で、ヨハネが脇役になっている。

 

(2)午後3時の祈りの時間に彼らは神殿に上って行った。

①ユダヤ教では、神殿ないし会堂での祈りが日に3度行われていた。

*午前9時と午後3時の祈りは、必須の祈りであった。

*朝と夕のいけにえを捧げる時間に対応していた。

*夕のいけにえは、午後2時半ごろに捧げ始められた。

*正午の祈りは、自発的なものとして追加された祈りである。

②今日でも、正統派のユダヤ人は、日に3度祈りを捧げる(祈祷書を用いる)。

*朝の祈りはシャハリート(朝の光)。

*午後の祈りはミンハー(ささげ物)。

*夕べの祈りはマアリヴ(夕方)。

③敬虔なユダヤ人であった彼らにとっては、神殿に上ることは当然のことだった。

 

(3)イエスをメシアと信じる信仰とユダヤ教との分離は、徐々に起こった。

①初代教会の信者は全員ユダヤ人であった。

②彼らは、ユダヤ教の習慣を守ることになんの矛盾も感じていなかった。

*割礼の実行

*安息日の遵守

*食物規定の遵守

③初期の教会は、数あるユダヤ教の分派の中のひとつに過ぎなかった。

④教会と他の分派を区別する要素は、「ナザレのイエスはメシアである」という信

仰告白である。

 

(4)ルカは、初期の教会がユダヤ教の習慣を守っていたことを非難していない。

①当時のユダヤ人にとっては、ユダヤ教は宗教生活だけでなく、社会生活や経済

生活まで規定する規範であった。

②後に、異邦人を教会に迎える段階で、ユダヤ教の習慣の見直しが必要となった。

 

2.2~3節

Act 3:2 すると、生まれつき足のなえた人が運ばれて来た。この男は、宮に入る人たちから施しを求めるために、毎日「美しの門」という名の宮の門に置いてもらっていた。

Act 3:3 彼は、ペテロとヨハネが宮に入ろうとするのを見て、施しを求めた。

(1)「美しの門」(ニックネーム)がどれかについては、3つの可能性がある。

①町の外から神殿域に入る門(今日の黄金門の辺り)

②異邦人の庭から婦人の庭に入る門(これが、美しの門であろう)

③婦人の庭からイスラエルの庭に入る門(ニカノルの門。②をニカノルの門と呼

ぶ人もいる)

 

(2)その門にひとりの男が運ばれてきた。

①生まれつき足の不自由な人(40歳あまり)

*「生まれつき」とは、この癒しの偉大さを示す言葉である。

②施しを求めるために、毎日、そこに置いてもらっていた。

③そこは、「物乞い業」の一等地であった。

④エルサレム中の人たちが、この男の顔を知っていた。

⑤荘厳な門と足の不自由な男の対比は、制度的宗教の無力さを示すものである。

 

(3)ユダヤ教では、「施し」は賞賛されるべき善行とされている。

①「施し」は、「ツェザカー」である。「正義」、「義」という意味。

②ユダヤ人社会では、物乞いになるのは、他に方法がない場合に限定される。

*この男の場合は、友人たちが彼を手助けしている。

*物乞いしか収入を得る方法がなかった(それで40年間生活してきた)。

 

(4)彼は、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとするのを見て、施しを求めた。

①施しを求めている相手が誰かを知らなかった。

②彼らがどういう施しを与えてくれるのかも、知らなかった。

 

Ⅱ.癒しの方法(4~8節)

1.4~5節

Act 3:4 ペテロは、ヨハネとともに、その男を見つめて、「私たちを見なさい」と言った。

Act 3:5 男は何かもらえると思って、ふたりに目を注いだ。

(1)ペテロは、その男と個人的に関わることを開始した。

①その男は単なる物乞いではない、神の愛の対象である。

「私たちを見なさい」とは、自分たちに関心を引きつけるための言葉ではない。

②これから語ることに意識を集中させるための言葉である。

 

(2)その男は、ふたりに目を注いだ。

①この言葉に従えば多額の施しを受けることができると、期待したのであろう。

②通常は、小銭を投げ入れてその場を去って行くものである。

 

(3)ペテロとヨハネは、金銭を与えようとしたのではない。

①もしそうなら、信者の群れに向って、持ち物を売ってこの男に施しをしようと

呼びかけたはずである。

②彼らは、力強い信仰を発揮し、それを通してメシアの力を示そうとした。

2.6~7節a

Act 3:6 すると、ペテロは、「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。 ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」と言って、

Act 3:7a 彼の右手を取って立たせた。

(1)「金銀は私にはない」

①これは、その男を失望させる言葉である。

 

(2)「しかし、私にあるものを上げよう」

①これは、その男に期待感を抱かせる言葉である。

 

(3)「ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」

①これは、おまじないの言葉ではない。

②ペテロは、自分には力がないことを表明しているのである。

③イエス・キリストの代理人として、その権威によって命じている。

④この言い方が、使徒の働きには23回出て来る。

⑤それぞれが、イエス・キリストの権威の広がりと深さを証明している。

⑥イエス・キリストの名を呼ぶことは、神の名を呼ぶことである。

 

(4)「彼の右手を取って立たせた」

①ペテロは、この男が歩き始めるために右手を取って立たせた。

②この奇跡は、人間の側の努力と神の力が一つになって起こったものである。

 

3.7b~8節

Act 3:7b するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、

Act 3:8 おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした。そして歩いたり、はねたりしながら、神を賛美しつつ、ふたりといっしょに宮に入って行った。

(1)この癒しは、瞬間的なものである。

①40年間歩いたことのない人が、瞬時に歩き始めたのである。

「足とくるぶしが強くなり」は、医者ルカによる解説である。

 

(2)この男の動きが詳細に描写されている。

①「おどり上がって」

②「まっすぐに立ち」

③「歩きだした」

④「歩いたり」

⑤「はねたりしながら」

 

(3)彼は、神を賛美しつつ、ふたりといっしょに宮に入って行った。

①間違いなく物乞い業を失業するのであるが、彼にはそれ以上の喜びがある。

②彼は人生で初めて、異邦人の庭から婦人の庭に入ったのであろう。

*2サム5:8参照

 

Ⅲ.癒しの結果(9~11節)

1.9~10節

Act 3:9 人々はみな、彼が歩きながら、神を賛美しているのを見た。

Act 3:10 そして、これが、施しを求めるために宮の「美しの門」にすわっていた男だとわかると、この人の身に起こったことに驚き、あきれた。

(1)神殿の中では、彼は騒々しいので人目についた。

①彼は、歩きながら神を賛美した。

②歩くことができる能力は、神の賜物である。

 

(2)それを見た人々は、腰を抜かすほど驚いた。

①使用前:「美しの門」に座っていた男

②使用後:歩きながら神を賛美している。

 

2.11節

Act 3:11 この人が、ペテロとヨハネにつきまとっている間に、非常に驚いた人々がみないっせいに、ソロモンの廊という回廊にいる彼らのところに、やって来た。

(1)「つきまとう」というよりは、「しがみつく」が正解であろう。

①「the man was holding tightly to Peter and John.」(NLT)

②肉体的にも、精神的にも、ひとり歩きは不安であった。

 

(2)彼が広告塔になって、驚いた人々が多数ペテロとヨハネのところにやって来た。

①ソロモンの廊とは、神殿の東側を南北に走る廊である。

②ラビたちがそこで律法を教えた。討論も行われた。

③屋根が付いているので、夏は涼しく、冬は暖かかった。

④かつて主イエスが教えた場所で、ペテロはメッセージを語る。

 

結論:

1 .メシアニック・ジューとユダヤ教の伝統

(1)初期の教会では、イエスを信じる信仰とユダヤ教とは未分化の状態にあった。

(2)この時期は、移行期である。

(3)この時期に起きていることを、今の私たちに適用してはならない。

(4)ヘブ13:13

Heb 13:13 ですから、私たちは、キリストのはずかしめを身に負って、宿営の外に出て、みもとに行こうではありませんか。

(5)現代のメシアニック・ジューはどうしているのか。

①ユダヤ教の伝統から離れる人とそこに回帰する人がいる。

②いずれにしても、ユダヤ教の伝統を守ることは救いの条件ではない。

③それを理解しているなら、メシアニック・ジューには自らのライフスタイルを

選ぶ権利がある。

④ちなみに、異邦人はユダヤ教の伝統とはそもそも無関係である。

 

2 .祈りの答え

(ILL)彼は「almsを求めたのに、足を得た」

(1)彼は、自分にとって良きものを求めた。それが施しである。

(2)しかし、ペテロとヨハネは、最善のものを与えた。それが足の癒しである。

(3)神への願いは、聞かれていないと感じても、実は聞かれている。

(ILL)トマス・アクィナスが法王を訪問した時のこと

①法王は、多額の金を数えながらこう言った。「金銀は私にはないという時代は

終わった」

②トマス・アクィナスは答えた。「そしてペテロとともに、『ナザレのイエス・キ

リストの名によって、歩きなさい』」と言えた時代も終わった。

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