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使徒の働き(10)―ペテロのメッセージ(3)―

  • 2018.04.30
  • 使徒2章:33〜40
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ペテロのメッセージのポイントⅢとⅣについて学ぶ。

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「ペテロのメッセージ(3)」

使徒2:33~40

1.はじめに

(1)ペテロの第1回目のメッセージを学んでいる。

①このメッセージは、使徒の働きの土台となるものである。

②このメッセージは、それ以降のメッセージの枠組を規定するものである。

③このメッセージのゴールは、「イエスは主でありメシアである」というもの。

 

(2)ペテロのメッセージのアウトライン

①この出来事は、預言の成就である(15~21節)。

②イエスは、メシアである(22~32節)。

③昇天したメシアであるイエスは、聖霊を注がれた(33~36節)。

④適用(37~40節)

 

(3)前回のメッセージの内容

②イエスは、メシアである(22~32節)。

*御業による証明(22~23節)

*復活による証明(24~32節)

 

(4)今回のアウトライン

③昇天したメシアであるイエスは、聖霊を注がれた(33~36節)。

④適用(37~40節)

 

結論:

(1)当時の人々が期待していたメシア像とは何か。

(2)洗礼は救いの条件か。

ペテロのメッセージのポイントⅢとⅣについて学ぶ。

Ⅰ.昇天したメシアであるイエスは、聖霊を注がれた(33~36節)。

 

1.33節

Act 2:33 ですから、神の右に上げられたイエスが、御父から約束された聖霊を受けて、今あなたがたが見聞きしているこの聖霊をお注ぎになったのです。

(1)イエスは、神の右に上げられた。

「神の右」とは、権威ある座であることを当時のユダヤ人たちは理解していた。

②イエス自身が、この言葉をご自分に適用された。

Mar 14:61 しかし、イエスは黙ったままで、何もお答えにならなかった。大祭司は、さらにイエスに尋ねて言った。「あなたは、ほむべき方の子、キリストですか。」

Mar 14:62 そこでイエスは言われた。「わたしは、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」

*マタ26:64も参照

③ステパノのメッセージにも、この言葉が出て来る。

Act 7:55 しかし、聖霊に満たされていたステパノは、天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見て、

Act 7:56 こう言った。「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」

④パウロの教えの中にも、この言葉が出て来る。

Rom 8:34 罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。

⑤ヘブル人への手紙の中にも、この言葉が出て来る。

Heb 10:12 しかし、キリストは、罪のために一つの永遠のいけにえをささげて後、神の右の座に着き、

Heb 10:13 それからは、その敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。

⑥ペテロは書簡の中でもこの言葉を用いている。

1Pe 3:22 キリストは天に上り、御使いたち、および、もろもろの権威と権力を従えて、神の右の座におられます。

 

(2)昇天したイエスは、聖霊を注いでくださった。

①これは、御父から約束された聖霊である。

②聖霊が下った証拠を、今人々は目撃している。

*使徒たちが異言で語っている。

2.34~35節

Act 2:34 ダビデは天に上ったわけではありません。彼は自分でこう言っています。/『主は私の主に言われた。

Act 2:35 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまではわたしの右の座に着いていなさい。』

(1)ペテロは、詩110:1を引用する。

①新約聖書で最も多く引用されているメシア的預言である。

*マ22:42~45、マコ12:36、ルカ20:42~43

*1コリ15:25、エペ1:22、ヘブ1:13

②ユダヤ教の伝統の中では、詩110はメシア的詩篇として解釈されてきた。

③ペテロは、その伝統に立って、この詩篇を引用している。

④ペテロの論点は、詩110:1はイエスの昇天によって成就したということ。

 

(2)旧約聖書で詩110:1を確認する。

Psa 110:1 【主】は、私の主に仰せられる。/「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、/わたしの右の座に着いていよ。」

①「私」は、作者のダビデである。

②「【主】」は、ヤハウェである。

*【主】は、アブラハム、イサク、ヤコブと契約を結ばれた神の御名である。

③「私の主」は、アドナイである。

*ダビデはこの方を、「私の主」と呼んでいる。

*「私の主」とは、ナザレのイエスのことである。

*ダビデが「私の主」と呼んだ方は、父なる神の右の座に着かれた。

 

(3)詩110:1は、パリサイ人たちにとって不可解な聖句であった。

Mat 22:42 「あなたがたは、キリストについて、どう思いますか。彼はだれの子ですか。」彼らはイエスに言った。「ダビデの子です。」

Mat 22:43 イエスは彼らに言われた。「それでは、どうしてダビデは、御霊によって、彼を主と呼び、

Mat 22:44 『主は私の主に言われた。/「わたしがあなたの敵を/あなたの足の下に従わせるまでは、/わたしの右の座に着いていなさい。」』/と言っているのですか。

Mat 22:45 ダビデがキリストを主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの子なのでしょう。」

Mat 22:46 それで、だれもイエスに一言も答えることができなかった。また、その日以来、もはやだれも、イエスにあえて質問をする者はなかった。

 

3.36節

Act 2:36 ですから、イスラエルのすべての人々は、このことをはっきりと知らなければなりません。すなわち、神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

(1)パリサイ人たちが答えられなかった質問に、ペテロが答えている。

①ダビデが「私の主」と呼んだ方は、ナザレのイエスである。

②イエスは、復活と昇天によって、「主ともキリストともされた」

*イエスが「主でありキリスト」であることが明らかになった。

*ナザレ人イエスの真の姿が啓示された。

③「イスラエルの全家」(新改訳2017)は、はっきりと知るべきである。

*このイエスを、あなたがたは十字架に付けた。

 

Ⅱ.適用(37~40節)

1.37節

Act 2:37 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち。私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。

(1)ペテロが勧めの言葉を語る前に、人々は応答した。

①ペテロのメッセージには、聖霊による説得力があった。

②そのメッセージによって、人々に認罪が与えられた。

③彼らは、心を刺されるような痛みを覚えた。

④御子を十字架に付けた罪を、どうしたら赦していただけるのかと問うた。

 

2.38~39節

Act 2:38 そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。

Act 2:39 なぜなら、この約束は、あなたがたと、その子どもたち、ならびにすべての遠くにいる人々、すなわち、私たちの神である主がお召しになる人々に与えられているからです。」

(1)「悔い改めなさい」

①ギリシア語で「メタノエオウ」である。

②完全な方向転換を意味する。

*イエスに関する理解を完全に変えることを意味する。

*イエスは主でありキリストであることを確信する。

③洗礼は救いの条件ではない。

*救いは、恵みにより、信仰による。

 

(2)救いの約束は、神が召した人々に与えられている。

「あなたがたと、その子どもたち」とは、ユダヤ人である。

「遠くにいる人々」とは、異邦人である。

 

(3)救いには両面がある。

①神的側面は、神の召しである。

②人間的側面は、悔い改めである。

 

3.40節

Act 2:40 ペテロは、このほかにも多くのことばをもって、あかしをし、「この曲がった時代から救われなさい」と言って彼らに勧めた。

(1)ペテロのメッセージの続きは、この節に要約されている。

①彼は、多くのことばをもって、証しをした。

 

(2)訳文の比較

「この曲がった時代から救われなさい」(新改訳)

「邪悪なこの時代から救われなさい」(新共同訳)

「この曲れる代(よ)より救ひ出(いだ)されよ」(文語訳)

「この曲がった世代から救われなさい」(回復訳)

「Save yourselves from this crooked generation.」(ASV)

①悔い改めることは、イエスを拒否した世代との決別を意味する。

②悔い改めることは、イエスとイエスを信じる人々との一体化を意味する。

 

結論:

1.当時の人々が期待していたメシア像とは何か。

Act 2:36 ですから、イスラエルのすべての人々は、このことをはっきりと知らなければなりません。すなわち、神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

(1)「キリスト」とは、ヘブル語のメシアである。

①聖なる務めのために油注ぎを受けた者

②預言者、祭司、王

③ユダヤ人たちは、やがてメシアが来られるという期待を持っていた。

 

(2)紀元1世紀におけるメシア待望の内容は、複雑である。

①ダビデ王の再来というイメージ

*イスラエルをローマの圧政から解放する勝利の王

②究極的な祭司的リーダーというイメージ

*民の身代わりとして死ぬお方

③2人のメシアというイメージ

*ひとりは、死ぬ運命にある。

*もうひとりは、勝利する運命にある。

④神秘的な超人というイメージ

*神に匹敵するような地位に上げられる。

⑤いかなるメシア像も期待しない人々

 

(3)ペテロは、当時存在していたどのメシア像とも異なるメシア像を提示した。

①その特徴は、十字架、埋葬、復活、昇天、そして、聖霊降臨である。

②どのメシア像よりもはるかに壮観なメシアである。

 

2.洗礼は救いの条件か。

Act 2:38 そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。

(1)洗礼は、救いの条件ではない。

①救いは常に、恵みにより、信仰による。

②聖書には、洗礼が救いの条件だと教えている箇所はない。

③もし洗礼が救いの条件であるなら、それは業による救いになる。

 

(2)(新改訳2017)

Act 2:38 そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。

①訳語の問題がある。

②「エイス」という前置詞。「○○のために」

*「○○のゆえに」「○○だから」とも訳せる。

③「罪が赦されたのだから、バプテスマを受けなさい」という訳が正しい。

 

(3)悔い改め、バプテスマ、賜物としての聖霊という順番が書かれている。

①今は、悔い改めた瞬間に賜物としての聖霊を受ける。

②ペテロの聴衆は、イエスを拒否した世代に属するユダヤ人たちであった。

③彼らにとってバプテスマは、その世代からの分離を公に宣言することであった。

④それゆえ、ここにある順番は、普遍的に適用されるものではない。

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