ヘブル人への手紙(21)—信仰者のリスト(1)—

  • 2017.11.27
  • ヘブル11章:1〜6
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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信仰の定義について学ぶ。

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「信仰者のリスト(1)」

ヘブル11:1~6

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

      ①御子は、天使に勝るお方である(1:4~2:18)。

      ②御子は、モーセに勝るお方である(3:1~6)。

      ③御子は、アロンに勝るお方である(4:14~10:18)。

      ④学んだことの適用(10:19~13:25)。

    (2)前回は、10:39で終わった。今回は、その続きである。

Heb 10:39 私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。

      ①すでに背教は、ある人々の間で起こっている。

      ②この手紙の読者は、まだ背教はしていないが、その可能性を考えている。

      ③今必要なのは、信仰による忍耐である。

      ④信仰による忍耐を発揮した旧約聖書の信仰の英雄たちがリストアップされる。

        *彼らは、霊的洞察力を持っていた(抜群の霊的視力)。

        *彼らは、信仰を捨てないで、激しい迫害と辱めに耐えた。

      ⑤この手紙の読者たちもまた、彼らのように生きることができる。

2.アウトライン


(1)信仰の定義(1~3節)

  (2)アベル(4節)

  (3)エノク(5~6節)

結論:

  (1)信仰とは世界観である。

  (2)罪人は、恵みよりも律法を好む。

信仰の定義について学ぶ。

Ⅰ. 信仰の定義(1~3節)

  1. 1節

Heb 11:1 信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。

    
(1)これは信仰の定義である。

「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです」

(新改訳)

「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」(新共同訳)

「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認すること

である」(口語訳)

「それ信仰は望むところを確信し、見ぬ物を眞實(まこと)とするなり」(文語訳)

「信仰を、どう定義したらよいでしょう。 それは、願い事が必ずかなえられるという、

不動の確信です。 また、何が起こるかわからない行く手にも、望みどおりのことが必

ず待ち受けていると信じて、疑わないことです」(リビングバイブル)

(2)また、信仰が私たちに与えてくれる力を描写したものである。

  ①望んでいる事がらを、すでに得たかのように現実のものとしてくれる。

  ②まだ見ていないものが、確実に与えられるという保証を与えてくれる。

    *「まだ見ていないもの」とは、神の報いと祝福である。

(3)信仰の本質は、聖書を通してご自分を啓示された神への信頼である。

  ①神のご性質は信頼できる。

  ②それゆえ、神が約束されたことは必ず成就する。

  ③聖書の神は、契約の神である。

  ④信仰とは、根拠なく信じること(狂信)ではない。

  ⑤聖書的信仰は、神の啓示がなければ成立しない。

  ⑥信仰とは、神の自己啓示への健全な応答である。

(4)人生における試練は、私たちの信仰を訓練するためのものである。

1Pe 1:7
あなたがたの信仰の試練は、火で精錬されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になることがわかります。

  2. 2節

Heb 11:2 昔の人々はこの信仰によって称賛されました。

    
(1)訳文の比較

    「昔の人々はこの信仰によって称賛されました」(新改訳)

    「昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました」(新共同訳)

    「古への人は之によりて證(あかし)せられたり」(文語訳)

    「神様を信じた昔の人たちは、この信仰で名高いのです」(リビングバイブル)

      ①「證(あかし)せられたり」(文語訳)は、終わりの日に義とされるという保証を

得たということである。

    (2)旧約時代の信仰者たちは、信仰による忍耐のゆえに神に認められた。

      ①ヘブ11章は、手本となる信仰者のリストを提供している。

      ②これは、ユダヤ人の歴史の要約でもある。

        *「historical retrospective」(歴史的回顧)という文学手法である。

        *使7:1~60で、ステパノはサンヘドリンに立って同じことをしている。

      ③ヘブ11章では、「信仰によって」という言葉で新しい項目が始まる。

  
3. 3節


Heb 11:3
信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るのです。

    
(1)「信仰によって」という言葉が登場する。

      ①信仰とは、世界観である。

      ②神は、物質が存在する前からおられる。

③神はことばによって無から有を創造された。

      ④この世界がどのように創造されたかは、人間には分からない。

      ⑤神がそれを啓示されたので、人間はそれを事実として受け止める。

      ⑥それが信仰である。

Ⅱ. アベル(4節)

  1. 4節


Heb 11:4
信仰によって、アベルはカインよりもすぐれたいけにえを神にささげ、そのいけにえによって彼が義人であることの証明を得ました。神が、彼のささげ物を良いささげ物だとあかししてくださったからです。彼は死にましたが、その信仰によって、今もなお語っています。

    
(1)「信仰によって」

      
①ヘブ11章では、アダムとエバは無視されている。

        *エバは、神の言葉よりもサタンの言葉を信じた。

        *とは言え、彼らが滅びたということではない。

*彼らはその後、信仰によって救われた。

        *彼らには、皮の衣が与えられた。

      ②ヘブ11章で最初に登場する信仰の偉人は、アベルである。

        *彼は、人類史上最初の殉教者である。

    (2)カインの職業とアベルの職業

      ①カインは、父アダムの職業に倣い農夫となっていた。

      ②アベルは、羊を飼う者となった。ミルク、衣服、犠牲の動物などを得ていた。

    (3)カインのささげ物

      ①「ある時期になって」→「ある期間(時期)の終わりに」

      ②この時点で、すでに定期的なささげ物の時期が決まっていた。

      ③これは、初めてのささげ物ではない。

      ④彼らは、神に近づくためには血の犠牲が必要であるとの啓示を得ていた。

        *アダムから教えられた可能性もある。

      ⑤この時までは、カインはアベルから羊かヤギを買ってささげていたはずである。

      ⑥ここは、カインが血のないささげ物をささげる最初のケースである。

      ⑦彼は、地の作物から主へのささげ物を持ってきた。

        *これは、血がないので神に受け入れられない。

        *モーセの律法でも、穀物のささげ物は、血がともなわなければ受け入れら

れない。

      ⑧カインの行為は、信仰によらない「宗教的行為」である。

        *単なる義務感からの行為である。

        *それは最高のものでも、初穂でもない。

    (4)アベルのささげ物

      ①初子の羊(血のささげ物)、最良のもの

      ②これは、信仰による行為である。

      ③両者の違いは、それが血のささげ物かどうかの違いである。

      ④アベルのささげ物は受け入れられ、カインのささげ物は拒否された。

    (5)アベルは死んだが、彼の信仰は今も多くの人たちに語り続けている。

      ①語っている内容は、血の犠牲によって神の前に義とされるという真理である。

Ⅲ. エノク(5~6節)

  1. 5節


Heb 11:5
信仰によって、エノクは死を見ることのないように移されました。神に移されて、見えなくなりました。移される前に、彼は神に喜ばれていることが、あかしされていました。

    
(1)創5:21~24

Gen 5:21 エノクは六十五年生きて、メトシェラを生んだ。

Gen 5:22 エノクはメトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ。そして、息子、娘たちを生んだ。

Gen 5:23 エノクの一生は三百六十五年であった。

Gen 5:24 エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。

    (2)ある時点で彼は、死を経ないで天に上げられるという啓示を受けたと思われる。

      ①それまでは、すべての人が死を経験していた。

      ②彼にとっては、神の啓示を信じることが最も自然で理性的なことであった。

      ③彼は神のことばを信じたので、神の約束通りに生きたまま天に移された。

    (3)神は、私たちが神を信じることを喜ばれる。

  2
. 6節


Heb 11:6
信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。

    
(1)いかなる人間の業も、信仰の欠如を補うことはできない。

      ①神を信じないことは、神を偽り者とするのと同じである。

1Jn 5:10
神の御子を信じる者は、このあかしを自分の心の中に持っています。神を信じない者は、神を偽り者とするのです。神が御子についてあかしされたことを信じないからです。

    (2)信仰の2つの内容

      ①神がおられる。

        *抽象的な神ではなく、聖書に啓示された神である。

      ②神は、ご自身を信じる者に報いてくださる。

結論:

  1. 信仰とは世界観である。


Heb 11:3
信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るのです。

    (1)「信仰によって」という言葉が登場する。

      ①神がこの世界を無から創造されたかどうかを確認できる人はいない。

②神は、ご自身がこの世界の創造者であると啓示された。

③神がそのように啓示されたので、人間はそれを事実として受け止める。

      ④それが信仰である。

    (2)霊的事項においては、信じることが、見ることに先行する。

      ①この世の人たちは、「Seeing is believing.」という。

      ②神は、「Believing is seeing.」という。


Joh 11:40 イエスは彼女に言われた。「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。」

    (3)私たちは、この世界が神のことばで造られたことを信仰によって悟る。

      ①創世1~2章の啓示に対して信仰による応答をした結果、その悟りに至る。

      ②このことを認めないなら、それ以降の神の業を信じることはできない。

    (4)聖書的世界観によってこの世を観察する人の特徴

      ①この世では、神の許しなしには何一つ起こらない。

      ②神のことばには、力がある。

  2. 罪人は、恵みよりも律法を好む。

    (1)神のことばを信じないのは、人間の心に「恵みよりも律法を好む」という性質が

あるからである。

(2)その例が、カインがアベルを殺した出来事である。

  ①アベルの信仰の内容

*人が義とされるのは、すぐれたいけにえの血による。

*アベルは、その信仰をもっていけにえを捧げた。

      ②カインは、その信仰を受け入れることができなかった。

        *律法は、恵みを憎悪する。

        *それが、カインがアベルを殺した理由である。

        *業による救いを求めることは、神の恵みを拒否することである。

    (3)信仰とは、神の愛と恵みの中に自らを委ねることである。

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