ヘブル人への手紙(22)—信仰者のリスト(2)—

  • 2017.12.04
  • ヘブル11章:7〜16
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ノア、アブラハム、サラ、族長たちの信仰から学ぶ。

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「信仰者のリスト(2)」

ヘブル11:7~16

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

  ①学んだことの適用(10:19~13:25)

  ②すでに背教は、ある人々の間で起こっている。

      ③この手紙の読者は、まだ背教はしていないが、その可能性を考えている。

      ④今必要なのは、信仰による忍耐である。

      ⑤信仰による忍耐を発揮した旧約聖書の信仰の英雄たちがリストアップされる。

        *彼らは、霊的洞察力を持っていた(抜群の霊的視力)。

        *彼らは、信仰を捨てないで、激しい迫害と辱めに耐えた。

      ⑥著者は、読者には旧約聖書の知識があることを前提に書いている。

    (2)前回のアウトライン

      ① 信仰の定義(1~3節)

      ②アベル(4節)

      ③エノク(5~6節)

    (3)今回のアウトライン

      ①ノア(7節)

      ②アブラハム(8~10節)

      ③サラ(11~12節)

      ④族長たち(13~16節)

結論:

  (1)ノアの信仰から学ぶ

  (2)アブラハムの信仰から学ぶ

  (3)サラの信仰から学ぶ

  (4)族長たちの信仰から学ぶ

ノア、アブラハム、サラ、族長たちの信仰から学ぶ。

Ⅰ. ノア(7節)

  1. 7節


Heb 11:7
信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。

    
(1)ノアは、神から警告を受けた。

①創6:17

Gen 6:17
わたしは今、いのちの息あるすべての肉なるものを、天の下から滅ぼすために、地上の大水、大洪水を起こそうとしている。地上のすべてのものは死に絶えなければならない。

    (2)それは、まだ見ていない事がらについての警告であった。

      ①地上の生物は、大洪水によって滅ぼされる。

      ②ノアは、雨さえも見たことがなかった。

      ③創2:5~6

Gen 2:5
地には、まだ一本の野の灌木もなく、まだ一本の野の草も芽を出していなかった。それは、神である【主】が地上に雨を降らせず、土地を耕す人もいなかったからである。

Gen 2:6 ただ、水が地から湧き出て、土地の全面を潤していた。

     ④ましてや、洪水は想像すらできないことであった。

 
   (3)信仰とは、神からの啓示に対する応答である。

     
 ①ノアは神を信じ、箱舟を造った。

      ②陸地に舟を造った。

      ③ことわざ 「陸地に舟漕ぐ」(ろくじにふねこぐ)

        *「陸で舟を漕ぐこと、出来ないこと、無理なことのたとえ」

      ④彼は、間違いなく嘲りの対象となったはずである。

    (4)しかし、彼の信仰は報われた。

      ①彼の家族は助かった。

      ②彼の生き方と証しによって、この世は罪に定められた。

      ③彼は、信仰による義を相続する者となった。

      ④より具体的には、彼は、洪水後の新しい世界を相続する者となった。

      ⑤この手紙の読者には、「来たるべき世」が約束されている。

Ⅱ. アブラハム(8~10節)

1. 8節


Heb 11:8
信仰によって、アブラハムは、相続財産として受け取るべき地に出て行けとの召しを受けたとき、これに従い、どこに行くのかを知らないで、出て行きました。

    
(1)アブラハムは、カルデヤのウルという町に住んでいた。

①彼は、恐らく偶像礼拝者であっただろう。

      ②彼は、神からの召しを受けた。

      ③創12:1

Gen 12:1 【主】はアブラムに仰せられた。/「あなたは、/あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、/わたしが示す地へ行きなさい。

    (2)信仰とは、神の啓示に対する応答である。

      ①アブラハムは、神が「ストップ」というまで前進し続けた。

      ②彼は、その地が相続財産として約束されたことを知っていた。

      ③これは、信仰の父アブラハムの最初の従順な行為であった。

2. 9~10節


Heb 11:9 信仰によって、彼は約束された地に他国人のようにして住み、同じ約束をともに相続するイサクやヤコブとともに天幕生活をしました。

Heb 11:10 彼は、堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいたからです。その都を設計し建設されたのは神です。

    
(1)アブラハムにはカナンの地が約束された。

      ①しかし、存命中に彼が得たのは、マクペラの墓地だけであった。

        *彼はそこにサラを葬った。

    (2)彼は、自分に約束された地に、他国人のようにして住んだ。

      ①天幕は、寄留者としての生活の象徴である。

      ②彼の生き方は、息子のイサクや孫のヤコブに影響を与えた。

      ③彼らもまた、アブラハムの信仰を継承した。

      ④アブラハム契約は、イサクとヤコブを通して継承された。

    (3)彼は目的地を見ていたので、寄留者の生活ができたのである。

      ①彼は、目に見える不動産よりも、目に見えないものに価値を置いていた。

    (4)「堅い基礎の上に建てられた都」

      ①「the city which hath the foundations」(ASV)

      ②定冠詞の付く町はただひとつ、天のエルサレムである。

      ③それは、神が設計し建設された都である。

      ④黙21:2

Rev 21:2 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。

        *天のエルサレムの描写(默21:9~27)

      ⑤クリスチャンの最終的な希望は天のエルサレムである。

⑥これは、族長たちが待ち望んでいたものと同じである。

⑦ユダヤ的ルーツから切り離されたキリスト教は、神の計画の全貌を見ていない

キリスト教である。

Ⅲ. サラ(11~12節)

  11節


Heb 11:11
信仰によって、サラも、すでにその年を過ぎた身であるのに、子を宿す力を与えられました。彼女は約束してくださった方を真実な方と考えたからです。

    (1)女性の信仰者が始めて登場する。

①サラは90歳近くになって子を宿した。

      ②すでに妊娠の可能性がない年齢に入っていたが、子が与えられると信じた。

      ③約束してくださった方を真実な方と考えたからである。

      ④彼女は、信仰によって子を宿す力を与えられた。

  12節


Heb 11:12
そこで、ひとりの、しかも死んだも同様のアブラハムから、天の星のように、また海べの数えきれない砂のように数多い子孫が生まれたのです。

    
(1)死んだも同様のアブラハムから数多い子孫が生まれた。

      ①彼が100歳の時に、イサクが誕生した。

      ②イサクを通して、ヘブル民族が誕生した。

      ③創22:17

Gen 22:17
わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。

      ④アブラハムからヘブル民族とアラブ民族が誕生した。

      ⑤この手紙の読者であるメシアニック・ジューたちも、その中に含まれる。

      ⑥サラは、信仰によってアブラハムの子孫が増えることに貢献した。

Ⅳ. 族長たち(13~16節)

  13節


Heb 11:13
これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。

    
(1)族長たちは、約束のものを手に入れることはなかった。

      ①アブラハムは、数多い子孫を見ることはなかった。

      ②ヘブル民族は、自分たちに約束された土地のすべてを所有することはなかった。

      ③旧約時代の聖徒たちは、メシア預言の成就を見ることはなかった。

      ④しかし、彼らの霊的視力は抜群であった。

      ⑤彼らには約束のものが見えていたので、喜んで地上生涯を歩むことができた。

    (2)彼らは、自分が旅人であり寄留者であることを告白していた。

      ①目標は、この世の性質を宿すことなく、天の故郷に到達することである。

  14~15節

Heb 11:14 彼らはこのように言うことによって、自分の故郷を求めていることを示しています。

Heb 11:15 もし、出て来た故郷のことを思っていたのであれば、帰る機会はあったでしょう。

    (1)彼らのライフスタイルは、彼らの故郷が天の故郷であることを示している。

      ①彼らの故郷とは、出て来た故郷ではない。

        *ウル、ハラン

      ②アブラハムは、ウルやハランに帰ることもできたが、そうはしなかった。

  16節


Heb 11:16
しかし、事実、彼らは、さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。それゆえ、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。事実、神は彼らのために都を用意しておられました。

    (1)彼らは、天の故郷にあこがれていた。

      ①神がイスラエルに与えた約束の多くは、物質的なものであった。

      ②しかし、信仰者たちは、その先にある祝福を見ていた。

    (2)神は、彼らの信仰を喜ばれた。

      ①それゆえ、「アブラハム、イサク、ヤコブの神」と呼ばれることを良しとされた。

      ②神は、彼らのために天の都を用意しておられた。

結論:

  1. ノアの信仰から学ぶ

    (1)この手紙の読者たちは、もしイエスを信じることが正しいのであれば、なぜ信者

が少ないのか、なぜ信者が迫害に会うのか、疑問に感じていたであろう。

(2)私たちも、同じような疑問を持つことがある

(3)ノアの時代を思い起こそう。

  ①神の警告を信じたのは、たった8人であった。

  ②それ以外の人たちは、ノアが箱舟を造るのを見て、からかっていた。

  ③真理は、多数決で決まるのではない。

  2. アブラハムの信仰から学ぶ

    (1)彼は、どこに行くのかを知らないで出て行った。

      ①これは、神の啓示に対する信仰の応答である。

      ②知らないがゆえに、信仰が働く余地がある。

    (2)信仰による行為と、無謀な行為とを区別する必要がある。

      ①信仰による行為は、神のことばへの応答である。

      ②信仰による行為は、人間の側の責務を果たす(万全の準備をする)。

      ③無謀な行為は、主観的な直感を重視する。

      ④無謀な行為は、人間の側の責務を果たさない(無責任を土台とする)。

  3. サラの信仰から学ぶ

    (1)サラはアブラハムにハガルを与えた(創16章)。

      ①サラは、アブラハムに息子が与えられることを信じた。

      ②結果的に、イシュマエルが誕生した。

    (2)神の顕現があった(創18章)。

      ①サラが息子を産むことが告げられた。

      ②ソドムとゴモラの滅びが予告された。

      ③サラは、②が成就するのを見て、①も成就することを信じることができた。

    (3)ヘブ11:11


Heb 11:11
信仰によって、サラも、すでにその年を過ぎた身であるのに、子を宿す力を与えられました。彼女は約束してくださった方を真実な方と考えたからです。

      ①「種を宿す力を与えられた」(口語訳)

      ②ギリシア語で「スペルマ」である。

      ③サラの信仰は、アブラハムの信仰とともに働いて、イサクが誕生した。

      ④サラの信仰とアブラハムの信仰がひとつのものとして論じられている。

  4. 族長たちの信仰から学ぶ

    (1)彼らは、信仰によって歩んだ。

    (2)神の約束がすべて成就するのを見たわけではない。

    (3)約束のものを受けないままで死を迎えても、信仰は揺らがなかった。

    (4)神の約束が成就するのは、来たるべき世においてである。

    (5)彼らは、地上の故郷の戻るつもりはなかった。

    (6)それゆえ、読者も元の場所に戻る必要はない。

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