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ヘブル人への手紙(20)—意図的な罪に対する警告—

  • 2017.11.20
  • ヘブル10章:26〜39
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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意図的な罪に対する警告の内容について学ぶ。

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「意図的な罪に対する警告」

ヘブル10:26~39

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

  (2)ユダヤ教の3つの柱は、天使、モーセ、レビ的祭司である。

      ①御子は、天使に勝るお方である(1:4~2:18)。

      ②御子は、モーセに勝るお方である(3:1~6)。

      ③御子は、アロンに勝るお方である(4:14~10:18)。

      ④学んだことの適用(10:19~13:25)。

    (3)前回は、10:25で終わった。今回は、その続きである。

Heb 10:25
ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。

      ①すでに背教は、ある人々の間で起こっている。

        *背教とは、ユダヤ教への回帰である。

      ②この手紙の読者は、まだ背教はしていないが、その可能性を考えている。

        *それゆえ、警告と励ましが必要なのである。

    (4)この箇所は、信者は救いを失う可能性があるという教えの根拠のひとつである。

      ①厳密に釈義をすると、その教えは非聖書的であることが分かる。

2.アウトライン


(1)警告(26~31節)

  (2)励まし(32~39節)

結論:

  (1)背教者が犯す3つの罪

  (2)試練に打ち勝つ3つの秘訣

意図的な罪に対する警告の内容について学ぶ。

Ⅰ.警告(26~31節)

  
1.26~27節


Heb 10:26 もし私たちが、真理の知識を受けて後、ことさらに罪を犯し続ける
ならば、罪のためのいけにえは、もはや残されていません。

Heb 10:27 ただ、さばきと、逆らう人たちを焼き尽くす激しい火とを、恐れながら待つよりほかはないのです。

    
(1)この手紙の読者の現状

      ①彼らは、ユダヤ教への回帰を考えている。

      ②しかし彼らは、この手紙をここまで読んで、「真理の知識を受けた」

        *「眞理を知る知識」(文語訳)

    (2)この手紙の読者の将来の可能性

      ①彼らは、「ことさらに罪を犯し続ける」可能性がある。

        *「故意に罪を犯し続ける」(新共同訳)

        *「For if we go on sinning willfully 」(NASB)

      ②この罪は、意図的に犯す罪である。

      ③この罪は、継続して犯す罪である。

      ④この罪は、無知や弱さのために単発的に犯す罪ではない(1ヨハ1:9参照)。

      ⑤この罪は、文脈上は、ユダヤ教に回帰し、そこに留まるという罪である。

    (3)この罪がもたらす結果

      ①「罪のためのいけにえは、もはや残されていません」

      
②主イエスを拒否したなら、もはや罪のためのいけにえは残されていない。

        *主イエスは、私たちのための最終的ないけにえである。

        *ユダヤ教に戻るのは、主イエスを拒否することである。

     ③この罪がもたらす結果は、死である。

      ④この死は、霊的な死ではない。

        *主イエスを信じたとき、すべての罪は永遠に赦された。

      ⑤この死は、肉体的な死である。

        *意図的で継続的な罪に対しては、肉体的死という裁きが下る。

    (4)「さばきと、逆らう人たちを焼き尽くす激しい火」

      
①これは、紀元70年のエルサレム崩壊のことである。

      ②背教者たちは、この裁きを恐れながら待つしかない。

  
2.28~29節


Heb 10:28 だれでもモーセの律法を無視する者は、二、三の証人のことばに基づいて、あわれみを受けることなく死刑に処せられます。


Heb 10:29
まして、神の御子を踏みつけ、自分を聖なるものとした契約の血を汚れたものとみなし、恵みの御霊を侮る者は、どんなに重い処罰に値するか、考えてみなさい。

    
(1)モーセの律法に違反した者

①2人または3人の証人の証言により、死刑に処せられた。

  ②姦淫の罪、殺人の罪、冒涜の罪には、いけにえが用意されていなかった。

    *申17:2~6

  ③故意に罪を犯す者は、【主】を冒涜する者である。

    *民15:29~31

    (2)真理の知識を受けた後に犯す罪の裁きは、なおさら厳しいものとなる。

      ①それは、三位一体の神の御業を否定する罪である。

      ②モーセよりも偉大なお方を拒否するなら、より厳しい裁きを受ける。

  
3.30~31節


Heb 10:30
私たちは、「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする」、また、「主がその民をさばかれる」と言われる方を知っています。

Heb 10:31 生ける神の手の中に陥ることは恐ろしいことです。

    
(1)「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする」

      
①申32:35からの引用

      ②「復讐する」とは、正義の実現である。

      ③罪人は、その罪に見合った報いを受ける。

    (2)「主がその民をさばかれる」

      
①申32:36からの引用

      ②背教者たちは神の民なので、神は彼らを裁かれる。

      ③この裁きは、肉体の死である。

    (3)生ける神は、ご自身の民の霊的状態をご存じである。

      ①その神を恐れることは、知恵の始まりである。

Ⅱ.励まし(32~39節)

  
1.32~33節


Heb 10:32 あなたがたは、光に照らされて後、苦難に会いながら激しい戦いに耐えた初めのころを、思い起こしなさい。


Heb 10:33 人々の目の前で、そしりと苦しみとを受けた者もあれば、このようなめにあった人々の仲間になった者もありました。

    
(1)彼らは、キリストを信じてから種々の迫害に会った。

      ①ユダヤ人からの迫害、家族からの勘当、友人との断絶

      ②しかし、迫害の中でも、喜びを覚えることがあった。

Act 5:41 そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、議会から出て行った。

    (2)ひとりで苦しむことがあった。

①人々の目の前で辱めを受けた。

    (3)信者仲間とともに苦しむこともあった。

  
2.34節


Heb 10:34
あなたがたは、捕らえられている人々を思いやり、また、もっとすぐれた、いつまでも残る財産を持っていることを知っていたので、自分の財産が奪われても、喜んで忍びました。

    
(1)彼らは、キリストのゆえに囚人となっている人たちを訪問した。

      ①自分も逮捕される可能性があることを恐れなかった。

    (2)支配者から財産を没収されても、喜んで忍んだ。

      ①彼らは、富を神とするよりは、キリストに忠実であることを選んだ。

      ②彼らは、自分たちが永遠の財産を持っていることを知っていた。

1Pe 1:4
また、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これはあなたがたのために、天にたくわえられているのです。

  
3.35~36節

Heb 10:35 ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。

Heb 10:36 あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。

    
(1)神の報いが与えられる時は近い。

      ①今までの労苦の実を刈り取る時が近い。

      ②それゆえ、今あきらめてはならない。

    (2)彼らに必要なものは、忍耐である。

      ①ユダヤ教に回帰することではなく、キリストに留まることである。

      ②神の御心を行なう者は、約束のものを手に入れるようになる。

  
4.37節

Heb 10:37 「もうしばらくすれば、/来るべき方が来られる。おそくなることはない。

    
(1)約束のものは、キリストの再臨の時に与えられる。

      ①ハバ2:3

Hab 2:3
この幻は、定めの時について証言しており、/終わりについて告げ、/まやかしを言ってはいない。/もしおそくなっても、それを待て。/それは必ず来る。遅れることはない。

  
5.38~39節

Heb 10:38 わたしの義人は信仰によって生きる。/もし、恐れ退くなら、/わたしのこころは彼を喜ばない。」

Heb 10:39 私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。

    
(1)義人は、見えるところによってではなく、信仰によって生きる。

      ①ハバ2:4

Hab 2:4 見よ。彼の心はうぬぼれていて、まっすぐでない。/しかし、正しい人はその信仰によって生きる。

    (2)信者は、迫害を恐れるのではなく、神に喜ばれないことを恐れるべきである。

      ①これは、神の約束に価値を置き、見えないものを見ながら生きる人生である。

      ②そのように生きた人たちの例が、11章で取り上げられる。

結論:

  1.背教者が犯す3つの罪


Heb 10:29
まして、神の御子を踏みつけ、自分を聖なるものとした契約の血を汚れたものとみなし、恵みの御霊を侮る者は、どんなに重い処罰に値するか、考えてみなさい。

    (1)その人は、神の御子を踏みつけた。

      ①この人は、信じたように振る舞いながら、実際は救われていない人ではない。

      ②信仰によって救われながら、キリストから離れていく人である。

      (ILL)踏み絵のキリスト像は、その顔が次第にぼやけてくる。

    (2)自分を聖なるものとした契約の血を汚れたものとみなした。

      ①新約のしるしであるキリストの血を冒涜した。

②「汚れたもの」とは、「unholy thing」であり、「俗なるもの」である。

    (3)恵みの聖霊を侮った。

      ①聖霊は、福音を理解する力を与える。

      ②聖霊は、罪の自覚を与える。

      ③聖霊は、救い主イエスを指し示す。

      ④背教の道を選ぶことは、聖霊を侮ることである。

  2.試練に打ち勝つ3つの秘訣

    (1)過去の経験を思い起こす。

      ①信仰に導かれた経緯

      ②信じた時の喜び

      ③経験してきた数々の試練

      ④試練の中で見出した神の恵み

    (2)報いは近いことを思い起こす。

      ①忍耐こそ、ヘブル書のテーマである。

      ②神が約束されたことは、すべて成就する。

      ③その成就の時は、近い。

      ④今は、不信仰に陥る時ではない。

    (3)神が喜ばれないことを恐れる。

      ①神が喜ばれない道を選ぶなら、神の守りの外に出ることになる。

      ②それは、危険なことである。

      ③霊的覆いの中に自分を置く方法

*信者の交わりに参加すること

*正しく聖書を解き明かす指導者から学ぶこと

*約束された方は真実であることを信じ、その方に従うこと

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