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ヘブル人への手紙(10)—第3の警告(2)信仰の停滞への処方箋—

  • 2017.09.04
  • ヘブル6章:1〜8
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第3の警告(2)について学ぶ。

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「第3の警告(2)-信仰の停滞への処方箋-」

ヘブル6:1~8

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

    ②彼らは、迫害と誤った教理に直面し、元の信仰に回帰しようとしていた。

    ③手紙の内容は牧会的であり、実践的である。

  (2)ユダヤ教の3つの柱は、天使、モーセ、レビ的祭司である。

      ①御子は、天使に勝るお方であることが証明された。

      ②御子は、モーセに勝るお方であることも証明された。

      ③御子は、アロンに勝るお方であることの証明が始まった。

    (3)しかし著者は、この証明を途中でストップし、第3の警告を語り始める。

      ①著者が今取り上げているテーマは、「メルキゼデクの位に等しい大祭司」である。

      ②著者は、読者にはこのテーマを理解する力がないと判断した。

③そこで彼は、その先に進むことを中断して、警告の言葉を語ることにした。

④第3の警告(1)の内容は、「信仰の停滞」であった。

⑤第3の警告(2)の内容は、「信仰の停滞への処方箋」である。

      ⑥この箇所は、最も論争の激しい箇所の一つである。

    (4)難解な箇所の解釈は、解釈学の原則を意識しながら行なう必要がある。

      ①ヘブル書全体の文脈

        *ユダヤ教に回帰しようとしているユダヤ人信者を励ますために書かれた。

        *彼らは、すでに救いを経験している。

        *彼らは、迫害を逃れるためにユダヤ教に回帰し、迫害が去ったなら再度悔

い改めようと考えていた。

      ②直前、直後の文脈

        *5:11から始まった第3の警告

*信仰の停滞への警告

*前進しないなら、いつまでも霊的な幼子の状態に留まる。

      ③聖書は聖書によって解釈する。

        *難解な聖句は、他の明確な箇所と調和するように解釈する。

        *聖書の教えに矛盾はない。

2.アウトライン


(1)信仰の停滞への処方箋(1~3節)

  (2)前進しないことの危険性(4~8節)

結論: 信仰による救いを保証する聖句

第3の警告(2)について学ぶ。

Ⅰ.信仰の停滞への処方箋(1~3節)

  
1.1節a


Heb 6:1a ですから、私たちは、キリストについての初歩の教えをあとにして、成熟を目ざして進もうではありませんか。

    (1)「ですから」

      
①5:11~14とこの箇所を結びつけている。

      ②霊的な幼子の状態から抜け出し、霊的成熟を目指して進むべきである。

      ③彼らに必要なのは知識ではなく、知っていることを実行に移すことである。

    (2)「キリストについての初歩の教えをあとにして、」

      
①信仰の「ABC」に決着をつけよう。

      ②そして、霊的成熟をめざして進もう。

      ③信仰の「ABC」として、6つのものが上げられている(1b~2節)。

        *2つのものが3セットある。

  2.1b~2節

Heb 6:1b 死んだ行いからの回心、神に対する信仰、


Heb 6:2
きよめの洗いについての教え、手を置く儀式、死者の復活、とこしえのさばきなど基礎的なことを再びやり直したりしないようにしましょう。

    
(1)a「死んだ行いからの回心」

      ①「死んだ行いの悔い改め」(口語訳)

      ②「repentance from dead works」(ASV)

      ③回心の過程において、レビ的祭儀体系から離れた。

        *キリストの死以降、レビ的祭儀体系は無意味なものになった。

        *それゆえ、それを実行することは、「死んだ行い」になるのである。

    (1)b「神に対する信仰」

      
①回心の過程において、キリストに信頼を置いた。

      ②それは、一度限りの決断であった。

      ③彼らは、恵みにより、信仰によって救われた。

    (2)a「きよめの洗いについての教え」

      
①「種々の洗礼についての教え」(新共同訳)

      ②ユダヤ教の「水の洗い」(9:10)

      ③クリスチャンの洗礼も含む可能性もある。

        *キリストの名による洗礼は、ユダヤ教との決裂を意味する。

    (2)b「手を置く儀式」

      
①旧約聖書では、これは祝福を与える方法であった。

        *新約聖書にもこれが継承されている(マタ19:13、使8:17)。

      ②旧約聖書では、これはある職責や任務に就かせるための方法であった。

        *新約聖書では、長老や執事の任命がこの例(使6:6、1テモ4:14、5:25)。

      ③旧約聖書では、これは同一化の方法であった。

*祭司が、いけにえの動物に手を置く(レビ1:4、16:21)。

*「手を置く儀式」が上げられているのは、ユダヤ教のセクトの教えと関係

していたからであろう。

    (3)a「死者の復活」

      
①旧約聖書でも、教えられていた(ヨブ19:25、イザ26:19、ダニ12:2)。

      ②キリストの復活により、死者の復活が保証された。

    (3)b「とこしえのさばき」

      ①白い御座の裁き

      ②燃える火の池

    (4)以上の6つのものは、「信仰のABC」である。

      ①みことばの「乳」である。

      ②信仰の初期に決着をつけておくべき項目である。

      ③放棄するのではなく、乗り越えるのである。

  3.3節

Heb 6:3 神がお許しになるならば、私たちはそうすべきです。

    
(1)成熟を目指して進むことは、神の御心である。

      ①神は、そのことをお許しになる。

    (2)信者が「信仰のABC」を後にして前進すれば、霊的成熟は可能になる。

      ①もし霊的成熟がないなら、それは信者の責任である。

      ②ユダヤ人信者の多くが、ユダヤ教への回帰を考えていた。

      ③それは、不可能であると同時に、非常に危険なことである。

Ⅱ.前進しないことの危険性(4~8節)

  
1.4~6節


Heb 6:4 一度光を受けて天からの賜物の味を知り、聖霊にあずかる者となり、

Heb 6:5 神のすばらしいみことばと、後にやがて来る世の力とを味わったうえで、


Heb 6:6 しかも堕落してしまうならば、そういう人々をもう一度悔い改めに立ち返らせることはできません。 彼らは、自分で神の子をもう一度十字架にかけて、恥辱を与える人たちだからです。

    (1)解釈①:クリスチャンも救いを失うことがある。

      ①これは、種々の解釈の中で最も非聖書的なものである。

      ②救いは神の御業である。

      ③一度救われた人が救いを失うことはない。

    (2)解釈②:ここに書かれている人たちは、最初から救われていなかった。

      ①今までの文脈から見ても、彼らは救われている。

      ②彼らは、クリスチャンとしての霊的体験をしている。

    (3)解釈③:ここに書かれていることは、仮定のことである。

      ①「もし堕落してしまうなら」という意味である。

      ②しかし、ギリシア語の原文には「もし」という言葉はない。

      ③これが仮定なら、そもそも警告を発する意味がない。

    (4)解釈④:ここに書かれていることは、報酬を失うという意味である。

      ①この解釈には、多少の真理が含まれているが、それだけではない。

    (5)解釈⑤:著者の意図だと思われる解釈

①彼らは、救いを経験した信者たちである。

        *「一度光を受けて天からの賜物の味を知り」

「聖霊にあずかる者となり」

「神のすばらしいみことばと、後にやがて来る世の力とを味わった」

      
②彼らには、2つの選択肢がある。

        *ユダヤ教に回帰し、迫害が去ったなら、再び救われようとする。

        *しかし、これは不可能である(It is impossibleが文頭に出てくる)。

          ・「自分で神の子をもう一度十字架にかけて」

        
  ・キリストが再び地上に戻ってきて十字架にかかることはあり得ない。

          ・「恥辱を与える」

        
  ・キリストの贖いの御業は不完全だったと表明することになる。

        *それゆえ、前進するという選びしかない。

      ③もうひとつの選択肢

        *ユダヤ教に回帰し、紀元70年の裁きを受ける。

*この裁きは肉体的裁きである。

*これによって、救いを失うわけではない。

  2.7~8節


Heb 6:7 土地は、その上にしばしば降る雨を吸い込んで、これを耕す人たちのために有用な作物を生じるなら、神の祝福にあずかります。


Heb 6:8 しかし、いばらやあざみなどを生えさせるなら、無用なものであって、やがてのろいを受け、ついには焼かれてしまいます。

    (1)自然界を通した教訓

      ①雨は、神の祝福である。

      ②土地は、信者である。

      ③雨はすべての土地に降るが、結果は異なる。

      ④耕す人がいる土地は作物を生じ、そうでない土地はいばらやあざみを生じる。

      ⑤信者も、それと同じである。

        *成熟を目指して進む信者と、霊的な幼子の留まる信者がいる。

    (2)2種類の信者の結末

      ①霊的な成熟を目指して進む信者は、祝福を受ける。

        *千年王国における祝福である。

      ②霊的な幼子の状態にある信者は、神の裁きを受ける。

        *地上での裁き(肉体的死も含む)

*キリストの裁きの御座で行なわれる裁き(1コリ3:10~15)

結論:信仰による救いを保証する聖句

  1.ヨハ10:27~28


Joh 10:27 わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます。


Joh 10:28
わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは決して滅びることがなく、また、だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません。

  2.ヨハ10:29


Joh 10:29 わたしに彼らをお与えになった父は、すべてにまさって偉大です。だれもわたしの父の御手から彼らを奪い去ることはできません。

  3.ロマ8:1

Rom 8:1 こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。

  4.ロマ8:33

Rom 8:33 神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです。

  5.ロマ8:34~39


Rom 8:34
罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。


Rom 8:35
私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。


Rom 8:36 「あなたのために、私たちは一日中、/死に定められている。/私たちは、ほふられる羊とみなされた。」/と書いてあるとおりです。


Rom 8:37 しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。


Rom 8:38 私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、


Rom 8:39 高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。

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