ヘブル人への手紙(11)—第3の警告(3)励ましの言葉—

  • 2017.09.11
  • ヘブル6章:9〜20
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第3の警告(3)について学ぶ。

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「第3の警告(3) -励ましの言葉-」

ヘブル6:9~20

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

    ②彼らは、迫害と誤った教理に直面し、元の信仰に回帰しようとしていた。

    ③手紙の内容は牧会的であり、実践的である。

  (2)ユダヤ教の3つの柱は、天使、モーセ、レビ的祭司である。

      ①御子は、天使に勝るお方であることが証明された。

      ②御子は、モーセに勝るお方であることも証明された。

      ③御子は、アロンに勝るお方であることの証明が始まった。

    (3)しかし著者は、この証明を途中でストップし、第3の警告を語り始める。

      ①著者が今取り上げているテーマは、「メルキゼデクの位に等しい大祭司」である。

      ②著者は、読者にはこのテーマを理解する力がないと判断した。

③そこで彼は、その先に進むことを中断して、警告の言葉を語ることにした。

④第3の警告(1)の内容は、「信仰の停滞」であった。

⑤第3の警告(2)の内容は、「信仰の停滞への処方箋」である。

      ⑥第3の警告(3)の内容は、「励ましの言葉」である。

    (4)厳しい警告に続く励ましの言葉が、この著者のパターンである。

      ①第2の警告にも、このパターンが見られる。

      ②3:7~4:13が厳しい警告。

      ③4:14~16が優しい励ましの言葉。

2.アウトライン


(1)信者の救いに関する確信(9~12節)

  (2)神の約束に関する確信(13~20節)

結論: 信仰の後退への対処法

  (1)神は、私が行なった愛の行為を覚えておられる。

  (2)不変の2つの事柄は、大いなる励ましである。

  (3)約束の希望は、安定した錨である。

第3の警告(3)について学ぶ。

Ⅰ.信者の救いに関する確信(9~12節)

  
1.9節


Heb 6:9 だが、愛する人たち。私たちはこのように言いますが、あなたがたについては、もっと良いことを確信しています。 それは救いにつながることです。

    (1)「愛する人たち」

      ①読者は、すでに救われている信者たちである。

      ②彼らは、霊的な幼子の状態に留まっていた。

      ③著者は、彼らの成長を願って、相当厳しい警告を書いてきた。

      ④ここで、彼らに関して絶望しているわけではないことを示す必要性を感じた。

    (2)「あなたがたについては、もっと良いことを確信しています。それは救いにつな

がることです」

 
     ①「しかし、愛する者たちよ。こうは言うものの、わたしたちは、救にかかわる

更に良いことがあるのを、あなたがたについて確信している」(口語訳)

      ②これまでの警告(信仰の後退)は、まだ現実のものとなっていない。

      ③「もっと良いこと」とは、救いにかかわることである。

      ④つまり、霊的成熟を目指して前進し、神が救われた者のために用意されたすべ

ての祝福に与ること。

  
2.10節


Heb 6:10
神は正しい方であって、あなたがたの行いを忘れず、あなたがたがこれまで聖徒たちに仕え、また今も仕えて神の御名のために示したあの愛をお忘れにならないのです。

    (1)「神は正しい方であって」

      ①「神は不義なかたではないから、」(口語訳)

        *原文では、二重否定である。

      ②著者は、神は義なる方であることを知っている。

    (2)「お忘れにならないのです」

      ①あなたがたの行い

      ②過去に聖徒たちに仕えたこと

        *恐らく、経済的援助であろう。

        *エルサレム教会の聖徒たちは貧しかった。

      ③今も聖徒たちに仕えていること

        *信仰の後退の危険はあるが、今も信仰は働いている。

      ④神の御名のために示した愛

        *この場合の行いの動機は、神の栄光が現れることである。

  
3.11~12節


Heb 6:11
そこで、私たちは、あなたがたひとりひとりが、同じ熱心さを示して、最後まで、私たちの希望について十分な確信を持ち続けてくれるように切望します。


Heb 6:12 それは、あなたがたがなまけずに、信仰と忍耐によって約束のものを相続するあの人たちに、ならう者となるためです。

    (1)著者の願い①

      ①彼らが、信者に与えられている希望について確信を持ち続けること。

      ②忍耐は希望を生み出す。

    (2)著者の願い②

      ①彼らが、なまけないこと。

      ②ギリシア語で「ノスロイ」である。

      ③「耳が鈍い」という意味である。

Heb 5:11 この方について、私たちは話すべきことをたくさん持っていますが、あなたがたの耳が鈍くなっているため、説き明かすことが困難です。

    (3)著者の願い③

      ①彼らが、信仰の先輩を見習うこと。

      ②信仰の先輩とは、「信仰と忍耐によって約束のものを相続する人たち」である。

      ③その実例は、11:1~40に出てくる。

Ⅱ.神の約束に関する確信(13~20節)

  1.13~15節


Heb 6:13 神は、アブラハムに約束されるとき、ご自分よりすぐれたものをさして誓うことがありえないため、ご自分をさして誓い、

Heb 6:14 こう言われました。「わたしは必ずあなたを祝福し、あなたを大いにふやす。」

Heb 6:15 こうして、アブラハムは、忍耐の末に、約束のものを得ました。

    
(1)信仰の先輩の実例は、アブラハムである。

      ①彼は、忍耐の末に、約束のものを得た。

    (2)神は、誓われた。

      ①創22:16~18

Gen 22:16
仰せられた。「これは【主】の御告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、

Gen 22:17
わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。

Gen 22:18 あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」

      ②神よりもすぐれたものは、存在しない。

      ③それゆえ、ご自身を指して誓われた。

      ④「わたしは必ずあなたを祝福し、あなたを大いにふやす」

    (3)アブラハムが得たもの

      ①イサクの誕生

      ②イスラエル民族の誕生

      ③メシアの誕生

      ④メシアを信じる異邦人信者の誕生

  2.16~17節


Heb 6:16 確かに、人間は自分よりすぐれた者をさして誓います。そして、確証のための誓いというものは、人間のすべての反論をやめさせます。


Heb 6:17 そこで、神は約束の相続者たちに、ご計画の変わらないことをさらにはっきり示そうと思い、誓いをもって保証されたのです。

    
(1)人間の場合は、神を指して誓うことが最も強い誓いである。

      ①その誓いに反論する余地はない。

    (2)神の場合は、ご自身を指して誓われた。

      ①神は、約束の相続者たちに、神の計画が変わらないことを保証された。

      ②アブラハムだけでなく、アブラハムの信仰に倣う者たちへの保証でもある。

  3.18節


Heb 6:18
それは、変えることのできない二つの事がらによって、──神は、これらの事がらのゆえに、偽ることができません──前に置かれている望みを捕らえるためにのがれて来た私たちが、力強い励ましを受けるためです。

    (1)(新共同訳)

Heb 6:18
それは、目指す希望を持ち続けようとして世を逃れて来たわたしたちが、二つの不変の事柄によって力強く励まされるためです。この事柄に関して、神が偽ることはありえません。

    (2)信者は、罪に満ちた世界から逃れ、天の都に向かっている。

      ①信者は、2つの不変の事柄によって励ましを得ている。

    (3)2つの不変の事柄

      ①神の言葉

        *神は、嘘をつくことができない。

        *神の約束は、必ず成就する。

      ②神の誓い

        *ご自身を指して、約束の成就を誓われた。

  4.19~20節


Heb 6:19 この望みは、私たちのたましいのために、安全で確かな錨の役を果たし、またこの望みは幕の内側に入るのです。

Heb 6:20 イエスは私たちの先駆けとしてそこに入り、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました。

    (1)(新共同訳)

Heb 6:19
わたしたちが持っているこの希望は、魂にとって頼りになる、安定した錨のようなものであり、また、至聖所の垂れ幕の内側に入って行くものなのです。

      ①安全な港を求めている船にとって、希望は安定した錨の役割を果たす。

      ②錨は、安全な場所に降ろされる。

      ③その安全な場所とは、至聖所(神の臨在の場、天の至聖所)である。

    (2)イエスは、先駆者としてそこに入った。

      ①船員が小舟に乗り換えて先を進み、安全な場所に錨を降ろすというイメージ。

      ②イエスは、至聖所の中に錨を降ろされた。

      ③救いの望みを持ち続ける者は、安定した錨につながっているので、漂流するこ

とがない。

④イエスは、至聖所の中で奉仕をされるメルキゼデクのような大祭司である。

⑤年に一度ではなく、常にそこで奉仕をしておられる。

結論:信仰の後退への対処法

  1.神は、私が行なった愛の行為を覚えておられる。

    (1)現実の世界では、評価されないことや、人目に付かないことがある。

    (2)しかし、神はご存じである。

    (3)偽善を行なうよりも、愛の動機で行い、神に知られていることの方がよい。

  2.不変の2つの事柄は、大いなる励ましである。

    (1)神は約束されたことを実行される。

      ①神は、偽りを言うことができない。

      ②神は、契約の神である。

    (2)神はご自身を指して誓われた。

  3.約束の希望は、安定した錨である。

    (1)ヨセフの夢の例

    (2)聖書研究を通して、神の約束を知る必要がある。

    (3)終末的希望は、信仰生活の錨である。

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