私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(37)—アブラハムからイシュマエルのトルドットへ—
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このメッセージでは...
いかに人生を終えるべきかを考える。
創世記37 創世記25章1節~18節
「アブラハムからイシュマエルのトルドットへ」
イントロ:
1.創世記は11のトルドットに区分される。
2.私たちは長い間、第6のトルドットに留まっていた。
(1)創11:27~25:11 「これはテラの歴史である」
(2)トルドットとは、「歴史」、「経緯」のこと。
(3)「テラの歴史」とは、テラの子孫であるアブラハムの歴史のことである。
(4)いよいよ、アブラハムの歴史が終わりを迎える。
伝道者の書7:2
2.きょうの箇所とメッセージのアウトライン
(1)もうひとりの妻ケトラ
(2)アブラハムの死
(3)イシュマエルのトルドット
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)死ぬ前にしておくべき3つのこと
このメッセージは、いかに人生を終えるべきかを教えるものである。
Ⅰ.もうひとりの妻ケトラ(25:1~6)
1.アブラハムの年齢
(1)サラが死んだ時、137歳であった。
(2)その後、38年生きて、175歳で死ぬ。
2.アブラハムとケトラの結婚
(1)創25:1 「もうひとりの妻」
(2)Ⅰ歴1:32 「そばめ」
3.ケトラはアブラハムに6人の息子たちを産んだ。アブラハムは8人の息子を得た。
(例話)アブラハムには7人の子
原作詞・原作曲は不明。
名古屋YMCAのレクリエーション・リーダー加藤孝広氏が日本語の詞を付けた。
(1)ジムラン アラビア半島の西海岸地区に広がる。
(2)ヨクシャン アラビア半島の南部に広がる。
(3)メダン エイラートの南、アカバ湾の東に広がる。
(4)ミデヤン アラビア半島の北西からシナイ半島の南部に広がる。
①イスラエルの民との接触の多い民族
②聖書箇所
創37:28、出2:15~3:1、18:1、
民25:16~18、ヨシ13:21、士6:1~7:25など
(5)イシュバク エドムの地、現在のヨルダン南部に広がる。
(6)シュアハ シリアからアラビアにかけての砂漠に広がる。
4. アブラハムの孫たち
(1)次男のヨクシャンから出た孫2人
①シェバ
②デダン
(2)孫のデダンから出たひ孫3人
①アシュル人
②レトシム人
③レウミム人
(3)4男のミデヤンから出た孫5人
①エファ
②エフェル
③エノク
④アビダ
⑤エルダア
5.創17:4の成就
「わたしは、この、わたしの契約をあなたと結ぶ。あなたは多くの国民の父となる」
6.財産分与(25:5~6)
「アブラハムは自分の全財産をイサクに与えた。しかしアブラハムのそばめたちの子
らには、アブラハムは贈り物を与え、彼の生存中に、彼らを東のほう、東方の国にや
って、自分の子イサクから遠ざけた」
(1)「アブラハムのそばめたち」とは、ハガルとケトラである。
(2)「子どもら」とは、7人の息子たちである。
(3)アブラハムは、イサクとそばめの子らとを区別した。
①相当の贈り物を与えたが、これは一度限りのもの、餞別のようなものである。
②彼らをイサクから遠ざけた。
③彼らを約束の地から遠ざけた。
④ヨルダン川の東側、アラビアの地方に送った。
(4)彼らは、アブラハム契約の継承者でも、その一部でもない。
(5)自分の死後、息子たちの間に争いが起きないように、生前に問題を解決。
Ⅱ.アブラハムの死(25:7~11)
1.第6のトルドット 創11:27~25:11)が、ここで終了する。
「これはテラの歴史である」
2.アブラハムの死と埋葬
(1)彼は、175歳で死んだ。
(2)これは、創15:15の成就である。
「あなた自身は、平安のうちに、あなたの先祖のもとに行き、長寿を全うして葬られ
よう」
(3)イサクは75歳。
(4)エサウとヤコブは15歳。
(5)アブラハムは、イサクから誕生した孫を見ることができた。
①創世記の記述は、必ずしも時間順ではない。
②ひとつの物語を終了させてから、他の物語に入る。
3.死後の命への信仰
「アブラハムは平安な老年を迎え、長寿を全うして息絶えて死に、自分の民に加えら
れた」
(1)「自分の民に加えられた」とは、肉体的なことではなく、霊的なこと。
(2)この時代から、死後の命への信仰があった。
4.イサクとイシュマエルとが、アブラハムをマクペラの墓地に葬った。
(1)サラが葬られていた墓
(2)子孫の将来は、カナンの地にしかないとの信仰告白
5.イサクの祝福
「アブラハムの死後、神は彼の子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロ
イの近くに住みついた」
(1)これまでは、アブラハムの家族の一員であるがゆえに、神からの祝福を受けた。
(2)父の死後、イサクはアブラハム契約の継承者として、神から直接祝福を受けた。
(3)ベエル・ラハイ・ロイ
①主の御使いがハガルに現われ、イシュマエルの誕生を告げた場所。
②この場所は、イシュマエルではなく、イサクが所有した。
Ⅲ.イシュマエルのトルドット(25:12~18)
1.第7のトルドット 非常に短い
「これはサラの女奴隷エジプト人ハガルがアブラハムに産んだアブラハムの子イシュマエ
ルの歴史である」
(1)イシュマエルの子孫はどうなったかという歴史
(2)イシュマエルは、エジプト人ハガルがアブラハムに生んだ息子。
(3)12人の息子の名が列挙される。
「すなわちイシュマエルの子の名は、その生まれた順の名によれば、イシュマエルの
長子ネバヨテ、ケダル、アデベエル、ミブサム、ミシュマ、ドマ、マサ、ハダデ、テ
マ、エトル、ナフィシュ、ケデマである」
2.イシュマエルに対して示された神の真実
(1)イシュマエルから、12部族が出た。創17:20の成就。
「イシュマエルについては、あなたの言うことを聞き入れた。確かに、わたしは彼を
祝福し、彼の子孫をふやし、非常に多く増し加えよう。彼は十二人の族長たちを生む。
わたしは彼を大いなる国民としよう」
3.イシュマエルは、137歳で死んだ。
(1)イサクのトルドットに入る前に、イシュマエルを終えておくのが創世記の流儀。
(2)イシュマエルは傍系であって、主流はあくまでもイサクである。
4.イシュマエルの子孫たちの領土
「イシュマエルの子孫は、ハビラから、エジプトに近い、アシュルへの道にあるシュルに
わたって、住みつき」
(1)北はユーフラテス川から、南は紅海まで
(2)西はシナイ半島の北から、東はバビ ロンの西国境まで
(3)ほぼ、アラビア半島全域にわたる。
(4)イシュマエルの子孫がアラブ人であるという証拠は、地理的分布である。
5.「それぞれ自分のすべての兄弟たちに敵対して住んだ」
(1)創16:12の成就
(2)やがて彼らも、キリストによる救いに入れられる。イザ19:23~25
結論:死ぬ前にしておくべき3つのこと
1.死後の命の確認
(1)アブラハムはすでにイサク奉献の時に、復活信仰を得ている。
(2)「自分の民に加えられた」という表現は、死後の命の希望を示している。
(3)この表現は、モーセの5書に10回出てくる。
*創25:8 アブラハム
*創25:17 イシュマエル
*創35:29 イサク
*創49:29 ヤコブ
*創49:33 ヤコブ
*民20:24 アロン
*民20:26 アロン
*民27:13 モーセ
*民31:2 モーセ
*申32:50 アロンとモーセ
(4)人生の成否は、この希望にかかっている。
2.財産の分与
(1)子どもたちの間に争いのないように
(2)イサク以外の子どもたちを遠方に遠ざける
3.信仰の継承
①アブラハム契約の継承者としてのイサク
②イサクは、直接神から祝福を受ける立場に立った。
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