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創世記(30)—ソドムとゴモラの滅び—

  • 2009.01.26
  • 創世記19章:1〜38
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

神が最も憎まれる罪について、また、絶望の中に見える希望の光について学ぶ。

創世記30 創世記19章1節~38節

「ソドムとゴモラの滅び」

イントロ:

1.前回までの復習

(1)神はアブラムを選び、彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた。

(2)それがアブラハム契約である。

(3)アブラハムは、3人の客をもてなした。ひとりは神、ふたりは天使。

(4)サラは来年息子を産むとの約束が与えられた。

(5)アブラハムに、ソドムとゴモラの滅びが預言された。

(6)アブラハムは、ロトとその家族のことを心配し、執りなしの祈りをした。

2.メッセージのアウトライン

  (1)客の歓迎

  (2)客の保護

  (3)家族の説得

  (4)町からの避難

  (5)人生の総決算

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

  (1)神が最も憎まれる罪とは何か。

  (2)絶望の中に見える希望の光とは何か。

このメッセージは、神が最も憎まれる罪について、また、絶望の中に見える希望の光について学ぼうとするものである。

Ⅰ.客の歓迎

1. ふたりの御使いが夕暮れにソドムに着く。

(1)時は「夕暮れ」。

(2)それゆえ、ロトは彼らを家に招く。

2. ロトはソドムの門のところに座っていた。

(1)これがロトの生活の最終段階

①遊牧民として、町の外に住んでいた(13:12)。

②次に、ソドムの町に住むようになった(14:12)

③最後に、ソドムの門のところにすわるようになった。

(2)彼は町の長老のひとりになった。社会的地位と権威を持つようになった。

①恐らく、アブラハムのお陰でロトはこうなったのであろう。

②人々は、アブラハムによって自分たちが救出されたことを知っていた(14章)。

③ロトは、アブラハムの甥である。

(3)ロトは高い地位に着いたが、その影響力は無きに等しいものであった。

①エジプトに住んだヨセフや、バビロン捕囚になったダニエルとは違う。

②ヨセフとダニエルは、神から召された場でその使命を果たした。

3. ロトは、ふたりの客を家に招いた。

(1)彼らが天使であることを知らない。

(2)天使たちは、最初はその誘いを断っている。

①その理由は、ロトを試すためであった。

②ロトは、町の広場がいかに危険であるかを知っていた。

③知っていながら、広場で夜を過ごすことを認めるのは、無責任な行為である。

(3)ロトがしきりに勧めたので、天使たちはロトの家に入った。

①これでロトは、テストに合格した。

②旅人を守ることは最高の徳とされていた。特に、遊牧民の間ではそうであった。

③「パン種を入れないパン」を焼いた。聖書ではここで初めて出てくる。

Ⅱ.客の保護

1.同性愛というソドムの罪が、明らかになる(ソドムがなぜ滅ぼされるかの例証)。

(1)人々はロトの家を取り囲み、「彼らをよく知りたいのだ」と叫んだ。

(2)「知る」とは親密な関係のこと。

①つまり、ホモセクシャルの関係を結ぶことを願ったということ。

  2.ロトは、ふたりの未婚の娘たちを代わりに提供しようとした。

(1)客の安全を守るために、これほどの犠牲を払う覚悟をした。

(2)彼は、レイプ(強姦)の罪よりも同性愛の罪の方が重いと考えた。

(3)聖書は、同性愛の罪を厳しく糾弾している(レビ18:22、ロマ1:26~27)。

(4)ロトの妥協は、アブラハムの神が許容する範囲をはるかに超えていた。

    (5)このジレンマは、アブラハムから離れ、ソドムに付いたことの結果である。

3.人々は、説得されなかった。

(1)ロトは遊牧民であった。よそ者。

(2)彼らは、ロトをも辱めようとした。

(3)ロトとふたりの人を捕まえようとした。

4. ロトは、ふたりの人を助けようとしましたが、最後はこのふたりに助けられた。

(1)ロトは家の中に連れ戻された。

(2)戸口にいた者たちは、目つぶしをくらった。

(3)ダマスコ途上のパウロと同じ体験。

Ⅲ.家族の説得

1.ふたりの天使の命令

(1)ほかにあなたの身内の者がここにいますか。

(2)あなたの身内の者をみな、この場所から連れ出しなさい。

2.ロトは家を出て、婿たちの家に向かう。

(1)人々は目つぶしをくらっていたために、ロトは安全に外に出ることができた。

(2)彼は婿たちを説得したが、婿たちには「それは冗談のように」思われた。

(3)ロトの姿から、現代の父親像の喪失に似たものを感じる。

3.夜が明けるころ

(1)御使いたちはロトを促し、家にいる者だけでも集めて逃れよと語る。

(2)ここで、アブラハムの祈り(18:23)が叶えられている。

「あなたはほんとうに、正しい者を、悪い者といっしょに滅ぼし尽くされるのですか」

(3)ロトはためらった。まだ家族全員が集まっていないから。

(4)天使たちは、彼とその妻、ふたりの娘たちの手をつかんで、町の外に連れ出した。

(5)アブラハムの祈りのゆえである。アブラハム契約の祝福の側面が現われた。

Ⅳ.町からの避難

  1.天使たちの命令

(1)急いで逃げよ。できるだけ早く、町から遠ざかれ。

(2)うしろを振り返らず、前だけを見て進め。

(3)ヨルダンの低地から逃げよ。低地全体が滅ぼされるから。

(4)山に逃げよ。

①「山」には定冠詞が付いているので、これはヨルダンの山のこと。

②ロトの子孫はそこに住み着くことになる。

  2.ロトの願い

(1)近くにある小さな町に逃げさせてくださいと懇願する。

(2)ロトのこの願いは、聞き届けられた。

①「小さい」ということが強調されている。

②その町は、元はベラ(14:2、8)と呼ばれていた。

③この時からツォアルという名になった。

④ここには、ヘブル語のことば遊びがある。

*ここで使われている「小さい」という語は、「ミツァール」。

*町の名は「ツォアール」で、発音が似ている。

(3)祈りの答え

①ソドムを救って欲しいというアブラハムの祈りは聞かれなかった。

②ツォアル(小さな町)を助けて欲しいというロトの祈りは聞かれた。

③信仰による祈りは聞かれるというのが、原則である。

④と同時に、祈りの答えは、すべて神の権威によるということも真理である。

(4)ロトはその町に避難したが、結局は、その町を出て山に住むようになる(30節)。

  3.ツォアル到着

    (1)「太陽が地上に上ったころ、ロトはツォアルに着いた」

(2)ロトにとっては、悪夢のような一夜が明けた。

(3)彼は、家族を救おうとして労したが、結局助かったのは4人だけ。

  4.ソドムとゴモラの滅び

「そのとき、【主】はソドムとゴモラの上に、硫黄の火を天の【主】のところから降らせ、これらの町々と低地全体と、その町々の住民と、その地の植物をみな滅ぼされた」

(1)「主」(ヤハウェ)という語が、2度出てくる。

①神の存在の複数性を示している。

②神が三位一体であることを暗示している。

(2)滅ぼされた町々は、ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム

①14:2、14:8、申29:23

②滅ぼされる前は、その辺り一帯はエデンの園のようであった。

    (3)専門用語について

①「滅ぼす」とは「ハファク」

②「洪水」は「マブール」

③ともに、Ⅱペテ2:4~9に出てくる。

  *「洪水」は「カタクルスモス(kataklusmos)」

  *英語の「cataclysm(大洪水、地殻の激変、社会的大変動)」

  *「滅び」(overthrow ひっくり返す、破壊する)は「カタストロフェイ」

  *英語の「catastrophe(破滅、破局、カタストロフィー)」

  5.ロトは、もうひとり家族を失う。

(1)ロトの妻は、ソドムの生活を懐かしがり、うしろを振り返り、塩の柱になった。

(2)新約聖書の警告

「ロトの妻を思い出しなさい。自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを保ちます」(ルカ17:32)

6.アブラハムの行動

    (1)前日とりなしの祈りをした場所に行った。心配だった。

①町々が滅ぼされる様子を見て、10人の義人がいなかったことを知った。

②ロトがどうなったかは、この時点では分からない。

(2)18章から続いてきた一連の物語の結論が、19:29に書かれている。

「こうして、神が低地の町々を滅ぼされたとき、神はアブラハムを覚えておられた。それで、ロトが住んでいた町々を滅ぼされたとき、神はロトをその破壊の中からのがれさせた」

① 罪に対する神のさばきの厳しさ。

② アブラハム契約のゆえに、アブラハムの祈りのゆえに、ロトが救われた。

③ 彼の祈りの精神は、聞かれた。

④ 「覚えておられた」とは、忘れていなかったという意味ではない。

⑤この語は、記憶ではなく、行動を示している。

Ⅴ.人生の総決算

1. ソドムの罪はロトの罪として終結する。

(1)その結果、2つの民族が誕生する。

(2)彼らはイスラエルの歴史の中の「とげ」となる。

2. その経緯

(1)ロトは山に逃げることを恐れてツォアルに住むことを願い、それが許される。

(2)しかし彼は、ツォアルに住むことを恐れ、ほら穴の中に住むようになる。

①ツォアルはソドムと同じ罪を犯していたので、滅ぼされる心配があった。

②ツォアルの人たちから殺されるかもしれないという恐れがあった。

③その町はロトと娘たちが安心して住める場所ではなかった。

3. ふたりの娘たちは、子孫を残すためにある策略を練った。

(1)父によって子孫を残すという方法。

(2)父の子孫を残すという崇高な目的のために、罪を犯した。

(3)これは、近親相姦(レビ18:6~18)の罪に当たる。

(4)娘たちの内側にソドムの影響が残っていた。

(5)ロトとその娘たちによって、ソドムがモアブ人とアモン人という形で再生した。

①姉が産んだ子。モアブ(父から)。モアブ人の先祖

②妹が産んだ子。ベン・アミ(私の民の息子、私の親族の息子)。アモン人の先祖

    (6)モアブは、今日のヨルダン中部、アモンはヨルダン北部。

4. この個所を最後に、ロトの名前は聖書から消える。

(1)人類救済の歴史から見ると、彼の存在が何の意味も持たなくなった。

(2)これ以降は、モアブとアモンがロトに代わって聖書の舞台に登場する。

  ①イスラエルの民に対して、歴史上最悪の姦淫と偶像礼拝の罪を犯させる。

②民25章のバアル・ペオルの事件

③レビ18:21のモレク礼拝の禁止

結論

  1.神が最も憎まれる罪とは何か。

   (1)罪には、深刻さの段階がある。

   (2)同性愛の罪は、弁護の余地のないものである。

   (3)マタ11:23~24 メシアを拒否する罪は、さらに重い。

  2.絶望の中に見える希望の光とは何か(恵みの要素)。

(1)ロトの評価

①Ⅱペテ2:6~9 ロトは義人

      ②ソドムに住むこと自体は、罪ではない。

③ソドムの住民は、ロトが何を信じていたかを知っていた。

④ロトは、義の行為にゆえに迫害された。


そうでなければ、今日、クリスチャンの住む場所がなくなる。

    (2)ソドムの回復

      ①千年王国において

 ②エゼ16:44~57

    (3)モアブ人の子孫

      ①ルツの誕生

      ②彼女は、ボアズと結婚し、オベデ、エッサイ、ダビデとつながる。

      ③彼女は、メシアの家系にその名を留めることになる。

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