創世記(5)—第7日目と第1番目のトルドット—

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創世記は、私たちがどこから来て、どこに行こうとしているかを教えてくれる。

創世記5 創世記2章1節~4節a

「第7日目と第1番目のトルドット」

イントロ:

1.前回の復習:ここまでで創造の6日間について学んだ。

  (1)カオスからの創造であった。

  (2)第1日目から第3日目までと、第4日目から第6日目までが対応している。

2.きょうのメッセージの内容

(1)前半:第7日目を取り上げる。

①今までの6日間と異質な日、特別な日。

②創世記1:1~2:3で、最初の区切りが終わる。

③ここまでが、創世記のイントロダクションに当たる。

  (2)後半:次に、創世記2:4の前半だけを取り上げる。

   ①これ以降の創世記は、11区分に分かれる。

   ②キーワードは、ヘブル語の「トルドット」(経緯)である。

   ③最初の「トルドット」は、2:4~4:26

  (3)「トルドット」の意味を解説しながら、創世記の展開を展望する。

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)「私は、どこから来て、どこへ行こうとしているのか」という疑問。

(2)聖書信仰の中心は、歴史観である。

(3)創世記は、人類の歴史の源を解説している。

(4)きょうのメッセージは、聖書的歴史観の(ラフスケッチ)下書きのようなものである。

創世記は、私たちがどこから来て、どこに行こうとしているかを教えてくれる。

Ⅰ.第7日目(創世記2:1~3)

 1.第7日目は、特別な日となった。

(1)この日、神は創造のわざの完成を告げられた。

(2)被造物は、完璧に出来上がった。

2.この日、神はなさっていたすべてのわざを休まれた。

(1)労働して疲れたから休んだという意味ではない。

(2)ここには、創造のわざの完成、終了、休止、などの意味がある。

 3.「休まれた」という動詞は、ヘブル語では「シャバット」

(1)安息日のことを「シャバット」と言うが、ここでは「シャバット」は動詞。

(2)この時点では、安息日という名称も規定もない。

(3)安息日の規定は創造の秩序の中に含まれていると主張する人もいる。

(4)しかし、安息日を守れという命令は、きょうの箇所にも、エデン契約の中にもない。

(5)それが出てくるのは、出エジプト記に入ってからである。

(6)出エジプト31:17

「これ(安息日の規定)は永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。それは主が六日のあいだに天地を造り、七日目に休み、かつ、いこわれたからである」

  (7)奴隷から自由人とされたことの「しるし」である。

 4.神は第7日目を祝福し、この日を聖であるとされた。

(1)第7日目を他の日とは区別し、その日を高く上げた。

(2)「聖別する」とは、他のものから区別するという意味。

 5.ヘブル4章は、第7日目の安息は「神の安息」を予表していると教えている。

(1)この「神の安息」は、地上生涯において経験する安息である。

(2)と同時に、終末的な概念(将来経験する安息)でもある。

 6.創世記のイントロダクションは、創世記1:1~2:3までで終わった。

  (1)カオスからの創造

  (2)人は神のすがたとして創造された。

  (3)動物世界を支配・管理せよという命令が人に与えられた。

  (4)神は第7日目に安息された。

  (5)3つの祝福

   ①1:22 動物世界の祝福

   ②1:27、28 人の祝福

   ③2:3 安息日の祝福

Ⅱ.トルドット

1.これ以降の記述を、モーセは11のトルドットに分けている。

  (1)モーセは、11の文書(家系に伝わる文書)をまとめた。

(2)トルドットの意味は、家系、系図、子孫、歴史など。

(3)意訳すると、「○○のその後の展開」ということである。

(4)トルドットはタイトルであり、その内容は、その後に続く。

 2.トルドットの特徴

  (1)「これはテラの歴史である」と言っても、内容はアブラハムである。

(2)「これはアブラハムの子イサクの歴史である」の内容は、ヤコブの生涯である。

(3)「これはヤコブの歴史である」の内容は、ヨセフの生涯である。

(4)それぞれの中に、祝福と呪いのテーマがある。

(5)先に行くほど、メシアの家系として選ばれている者の範囲が狭まっていく。

 3.11のトルドット

  (1)創世記2:4~4:26 「これは天と地が創造されたときの経緯である」

(2)創世記5:1~6:8 「これはアダムの歴史の記録である」

(3)創世記6:9 「これはノアの歴史である」

(4)創世記10:1 「これはノアの息子、セム、ハム、ヤペテの歴史である」

(5)創世記11:10 「これはセムの歴史である」

(6)創世記11:27 「これはテラの歴史である」

(7)創世記25:12 「これはサラの女奴隷エジプト人ハガルがアブラハムに産んだアブラハムの子イシュマエルの歴史である」

(8)創世記25:19 「これはアブラハムの子イサクの歴史である」

(9)創世記36:1 「これはエサウ、すなわちエドムの歴史である」

(10)創世記36:9 「これがセイルの山地にいたエドム人の先祖エサウの系図である」

(11)創世記37:2 「これはヤコブの歴史である」

 4.第1番目のトルドット(創世記2:4~4:26)

  (1)「これは天と地が創造されたときの経緯である」

   ①神が創造された天地がその後どうなったのか、というのがその内容。

   ②天地は、カオスへと回帰していく。

(2)アダムとイブの創造

 ①第6日目の記述に戻っている。

②ヘブル文学における再記述の法則を理解する。

  (3)人類の堕落

(4)罪に対する神の呪い

(5)その後の罪の広がり

(6)子孫への影響(カインとアベル)

(7)エデン契約(条件付き契約)

 ①「もしあなたが、~するなら」という形式

(8)アダム契約(無条件契約)

 ①「わたしは、~する」という形式

 ②創世記3:15

  「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」

  *「蛇の子孫」とは誰か。

  *「女の子孫」とは誰か。

  *「両者の戦い」の内容は何か。

結論

1.自分が育った町に久しぶりに行ってみると、懐かしい。

 (1)小さな始まり。

 (2)今に至るまでの歩みを振り返る。

 (3)これから先のことを展望する。

2.創世記の第1番目のトルドットには、懐かしさがある。

 (1)私たちの先祖の物語。

 (2)今に至るまでの歩みを振り返る機会。

(3)これから先のことを展望できる。

 3.ヘブル11:13~16

  (1)旅人であり寄留者であった。

  (2)天の故郷にあこがれていた。

  (3)神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。

  (4)神は彼らのために都を用意しておられました。

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