私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(21)—シンの荒野にて—
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神からの訓練を受けることを学ぶ。
出エジ21 出エジプト記16章1節~36節
「シンの荒野にて」
1.文脈の確認
(1)イスラエルの民は、紅海を渡った。
(2)荒野の旅が始まった。
(3)マラでの体験
(4)エリムでの体験
(5)エジプトを出て1ヶ月後にシンの荒野に入った。
(6)荒野の旅は、ご自身の民を訓練する学校でもある。
2.アウトライン
(1)つぶやき(16:1~3)
(2)神の約束(16:4~12)
(3)マナの供給(16:13~15)
(4)マナに関する命令(16:16~34)
(5)補足説明(16:35~36)
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)つぶやきの原因
(2)神からの試みの意味
(3)マナが象徴するもの
このメッセージは、神からの訓練を受けるためのものである。
Ⅰ.つぶやき(16章1~3節)
1.エリムからシンの荒野へ
(1)第2の月の15日
①エジプトを出たのは、第1の月の15日。
②1ヶ月が経過した。
③食物が尽きたころであろう。
(2)エリムとシナイの間にある
①エリムからおよそ30キロ
2.つぶやき
①全会衆:ヨシュアとカレブのような例外もあったであろう。
②モーセとアロンにつぶやいた。つぶやきが、パターン化してきている。
③マラでは、モーセに対してであったが、ここではアロンも加わっている。
3.つぶやきの内容
(1)現状への不満
①食べ物がない。
②あなたがたはこの全集団を飢え死にさせようとしている。
*誇張:彼らは大量の家畜を連れて出てきていたので食べ物はあった。
(2)過去を美化
①奴隷生活を美化している。
②エジプトで【主】の手にかかって死んでいたらよかったのに(10の災い)。
(3)信仰とは、今に感謝し、将来に希望を持つこと。
①エジプトに下った10の災害から守られた。
②紅海を渡ることができた。
③マラの水が甘くなった。
④エリムに導かれた。
(4)モーセとアロンへの反抗は神への反抗である。
①聖霊を痛ませる罪(イザ63:10)
②神の人格への攻撃である。
③これは、私自身の罪でもある。
④リバイバルは私から始まる必要がある。
Ⅱ.神の約束(16章4~12節)
1.神の恵みと忍耐
(1)モーセは祈っていた(書かれてはいないが)。
(2)ソドムとゴモラの上には硫黄の火が降った。
①創19:24
②ここでは、正反対のものが降る。
(3)「見よ」
①何か超自然的なこと、驚くべきことが起ころうとしている。
②パンが天から降る。
2.この約束には命令がともなっていた。
(1)内容
①毎日、1日分を集める。
②6日目には、2日分を集める。その理由はまだ述べられていない。
(2)命令の目的
①イスラエルの民を試すため
②【主】の意図は、民が日々【主】に信頼して歩むようになること。
③人間の思いは、一時に大量のものを集め、蓄えを増やしたいということ。
④蓄えが増えることは、神から離れた生活、自立した生活につながる。
*マタ19:23~24
3.民に対するモーセとアロンの言葉
(1)「夕方には、あなたがたは、【主】がエジプトの地からあなたがたを連れ出され
たことを知り、」
①イスラエルの民は、モーセとアロンが民をエジプトから連れ出したと言った。
②そうではなくて、【主】が民を連れ出したのだ。
③夕方には、食物が与えられる。
(2)「朝には、【主】の栄光を見る」
①パンが降ることによって。【主】の栄光とは、現実的な力である。
②あるいは、シャカイナグローリーのこと(出16:10)。
(3)「あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう」
①自分たちは出エジプトの演出者ではない。
②民のつぶやきは、【主】に対するものである。
③アロンがモーセの代弁者として民に語っている。
(4)【主】の栄光が雲の中に現れた。シャカイナグローリーの5番目の働き
①モーセを召した。
②イスラエルを導いた。
③イスラエルを守った。
④イスラエルのために戦った。
⑤必要な食物を供給する。
4.モーセに対する【主】のことば
(1)イスラエル人のつぶやきを聞いた。
(2)民に伝えよ。
①夕暮れには肉を食べるようになる。
②朝にはパンで満ち足りるようになる。
③「あなたがたはわたしがあなたがたの神、【主】であることを知るようになる」
*契約の神
*恵み深い神
*必要なものはすべて与える神
④マタ6:31~34
Ⅲ.マナの供給(16章13~15節)
1.夕方になると、うずらが飛んできた。
(1)エジプトの方から、紅海を超えて。
(2)宿営をおおった。大量に飛来した。
①「宿営をおおい」
②うずらのことは誰でも知っているので、それ以上の記述はない。
2.朝になると、宿営の回りに露が一面に降りた。
(1)露が上がると、後に何かが残った。
①白い霜のような細かいもの
②うろこのような細かいもの
(2)イスラエル人の反応
①「これはなんだろう」「マン・フー」
②初めて見る食べ物
③詩78:25
「それで人々は御使いのパンを食べた。神は飽きるほど食物を送られた」
(3)【主】が食物として与えてくださったパンである。
Ⅳ.マナに関する命令(16章16~34節)
1.集める方法
(1)ひとり当たり1オメル(2.3リットル)ずつ集める。
①集めたものを積み上げ、各自に分配すると、ちょうどよかった。
(2)朝まで残しておいてはならない。
①全部食べよという意味ではない。
②他の人に上げたり、家畜のえさにしたり、捨てたりできる。
③日々、【主】からのパンの供給に信頼することを教えている。
(3)ある者は朝まで、それを残しておいた。
①信仰が足りない。翌朝の供給を信じない。
②虫がわき、悪臭を放った。
③マナの本来の性質が腐りやすいということではない。
④不信仰への罰である。
⑤モーセの怒り。神の命令に従わないことへの怒り
(4)朝ごとに、集めた。日が熱くなると、溶けた。
2.6日目の規定
(1)2倍のパンを集める。
(2)7日目は「【主】の聖なる安息である」
①ヘブル語では定冠詞がない。
②初めて出てくる概念である。
③モーセの律法により、安息日の規定が定まる。
(3)マナの調理法
①焼いても、煮てもおいしい。
②そのままでも食べられる。
③調理するのは、味の変化のためであって、保存のためではない。
④翌日まで取っておいたが、それは腐敗しなかった。
3.7日目の規定
(1)前日から残ったものを食べる。
①安息の7日目は、マナと同様に【主】からの祝福である。
(2)安息の7日目には、マナは降らない。
①民の中のある者は7日目に集めに出た。
②食べ物が不足しているからではない。
③モーセの言葉が本当かどうか試すために。
④何も見つけることができなかった。
(3)【主】のことば
①祝福のことばは、命令のことばに変る。
②「7日目には、あなたがたはそれぞれ自分の場所にとどまれ。その所からだれ
も出てはならない」
③「それで、民は七日目に休んだ」
4.マナという命名
(1)「マン・フー」から来ている。
(2)特徴
①コエンドロの種のように白い
②味は蜜を入れたせんべい(ウェファース)のよう。
5.後の世代のために保存する。
(1)壺の中に、1オメルのマナを入れる。
①ヘブ9:3~4
Ⅴ.補足説明(16章35~36節)
1.40年間マナの供給は続いた。
(1)ヨシ5:10~12
①約束の地に入った時に、マナの供給は止んだ。
2.1オメルは1エパの10分の1
(1)1エパは23リットル。
結論:このメッセージは、神からの訓練を受けるためのものである。
1.つぶやきの原因
(1)混じって来た人の存在
(2)啓示への理解不足
(3)奴隷の生活を忘れている。
(4)信仰がない。
2.
神からの試みの意味
(1)【主】に従うかどうか。
(2)日々のマナ、6日目の2倍、7日目の安息
①すべて特権であり、恵みである。
②その認識がないと、自分勝手な行動になる。
③恵みのことばが命令に変らざるを得なくなる。
3.マナが象徴するもの
(1)マナは、主イエスを象徴している。
「これは天から下って来たパンです。あなたがたの父祖たちが食べて死んだようなも
のではありません。このパンを食べる者は永遠に生きます」(ヨハ6:33)
(2)私たちへの適用
①神は【主】(ヤハウェ)である。
*マナは、記念として残された。
*【主】は必要を満たす神である。
②マナの奇跡は、自然と超自然の融合。
*イエスの2面性。人であり神である。
③マナは、ルールに基づいて集め、食べる。
*日々の行為
*7日目の安息
④マナは、完璧な食べ物である。
*コロ2:9
「キリストのうちにこそ、神の満ち満ちたご性質が形をとって宿っています」
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