出エジプト記(20)—マラとエリムでの体験—

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人生が旅であることを学ぶ。

出エジ20 出エジプト記15章22節~27節

「マラとエリムでの体験」

1.文脈の確認

(1)イスラエルの民は、紅海を渡った。

  (2)荒野の旅が始まった。

(3)荒野の旅は、ご自身の民を訓練する学校でもある。

  (4)きょうの内容は分かりやすいが、それを自分に適用するのは難しい。

  2.アウトライン

(1)最初の3日間(15:22)

(2)マラでの体験(15:23~26)

(3)エリムでの体験(15:27)

  3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)舞台裏について(神の御心)

(2)旧約聖書の約束と新約時代のクリスチャンの関係について

(3)この箇所の適用について

このメッセージは、人生が旅であることを学ぼうとするものである。

Ⅰ.最初の3日間(15章22節)

  
1.旅立ち

    (1)「モーセはイスラエルを葦の海から旅立たせた」

  ①ヘブル語の動詞 「ナサー」((天幕の杭を)引き抜く、出発する、移動する)

  ②使役動詞の型(to cause to set out)

(2)イスラエルの民はなかなか動こうとはしなかった。

  ①賛美に酔いしれていた。

  ②エジプト軍から富を略奪することが可能となった。

  ③エジプトに帰り、そこを征服する可能性さえ出てきた。

  ④マタ14:22 5千人のパンの奇跡の後の記事

(3)モーセとイスラエルの民の認識の相違

  ①信仰による判断

  ②肉による判断

  ③新約聖書の聖句

*Ⅰコリ3:1

*Ⅰコリ14:20

*ヘブ5:13~15

  ④イスラエルの民は訓練を必要としていた。

  2.訓練

(1)シュルの荒野を3日間歩いた。

  ①3日間という言葉は、生死にかかわる時によく使用される象徴的言葉でもある。

  ②ホセ6:1~2

  「さあ、【主】に立ち返ろう。主は私たちを引き裂いたが、また、いやし、私た

  ちを打ったが、また、包んでくださるからだ。主は二日の後、私たちを生き返ら

  せ、三日目に私たちを立ち上がらせる。私たちは、御前に生きるのだ」

  ③滅びの直前であっても、悔い改めるなら、【主】はすみやかに助けてくださる。

(2)水が見つからなかった。

  ①【主】からの訓練である。

  ②エジプトに留まっていたなら、この訓練はなかった。

  ③民のつぶやきが聞こえてくるような気がする。

Ⅱ.マラでの体験(15章23節~26節)

  1.喜びの後の落胆

(1)マラの水は苦くて飲むことができなかった。

(2)「マラ」とは苦いという意味。

  2.落胆の後のつぶやき

(1)モーセに対してつぶやいた。

(2)3日前には、喜び踊った民が、態度を変化させた。

  ①習慣的つぶやきは、祝福を失い、裁きを招くことになる。

  ②イスラエルの民の失敗から学ぶ。

  3.モーセの祈り

(1)大牧者の下で働く小牧者の役割

  ①自分が大牧者になろうとしないこと。

②自分も羊の一員であることを認識すること。

③【主】に祈ること。

(2)【主】からの答え

  ①一本の木 どういう木かは分からない。

  ②モーセはそれを水に投げ入れた。

  ③水は浄化された。

  ④木に力があったのではなく、信仰が超自然的な神の力を引き出した。

*民21:9 青銅の蛇

*Ⅱ列2:19~22 エリコの水源の癒し

  4.【主】の訓練

(1)これは【主】からの訓練であった。

(2)「おきてと定めを授け」

  ①モーセの律法のような体系化されたものではない。

  ②次に出てくる【主】の命令と約束のことである。

    (3)命令

  ①【主】の声に聞き従う。

  ②【主】が正しいと見られることを行う。

  ③その命令に耳を傾ける。

  ④そのおきてをことごとく守る。

(4)約束

  ①エジプトに下したような病気を下さない。

  ②「わたしは【主】、あなたをいやす者である」

*ヘブル語では「ヤハウェ・ロフェイハ」となる。

*【主】の御名のひとつである。

  ③イスラエルが【主】に従順であるなら、祝福が約束されている。

  ④マラの水を癒したように、病が癒される。

Ⅲ.エリムでの体験(15章27節)

  1.エリムとは、「なつめやし」という意味。

(1)なつめやしがある所には、水がある。

(2)完璧な休息所

  ①12の泉

  ②70本のなつめやし

  2.荒野の旅には、マラもあれば、エリムもある。

結論:このメッセージは、人生が旅であることを学ぼうとするものである。

  1.
舞台裏について(神の御心)

(1)大きな文脈を確認しておく必要がある。

(2)モーセとイスラエルの民の差はそこにある。

  ①神は、自由の民を作ろうとしておられる。

  ②神は、ご自身を礼拝する民を作ろうとしておられる。

  ③神は、ご自身の計画を実行する民を作ろうとしておられる。

2.
旧約聖書の約束と新約時代のクリスチャンの関係について

  (1)この箇所の「おきてと定め」は、イスラエルの民に語られたもの。


  ①アブラハム契約は無条件契約である。


  ②その約束に基づいて、彼らはエジプトを脱出することができた。


  ③アブラハム契約の祝福に与るためには、従順になる必要がある。


(2)イスラエルと教会とは別である。


  ①イエスのことば ヨハ16:33

②パウロの祈りの例 Ⅱコリ12:9

③教会時代の原則 Ⅱテモ3:12

  3.この箇所の適用について


(1)マラからエリムという順番が大切である。


(2)ヘブ12:1~13

(3)ルツ1:20

「ナオミは彼女たちに言った。『私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでくださ

い。全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから』」

②ナオミは「私の喜び」。

③マラは「苦い」。

④ルツ4:13~17は、ナオミにとってのエリムの体験である。

  *ダビデの祖父に当たるオベデの誕生

  *オベデは、仕える、僕、という意味。

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