私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(9)—パロとの2度目の対決—
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私たちが新しい信仰の次元に飛躍するため学び。
出エジ9 出エジプト記6章28節~7章13節
「パロとの2度目の対決」
1.文脈の確認
(1)モーセはエジプトに入り、活動を開始した。
(2)イスラエルの民は信じた。
(3)パロは、モーセの要求を拒否した。
(4)結果は、より過酷な労役
(5)民はモーセを憎んだ。
(6)モーセにとっての信仰の危機が訪れた(出5:22~23)。
(7)神はモーセに答え、再度彼を派遣しようとされた。
(8)モーセとアロンの系図が挿入句のようにして出て来た。
2.メッセージのアウトライン
(1)モーセの信仰の危機(6:28~30)
(2)危機を乗り越える(7:1~7)
(3)パロとの2度目の対決(7:8~13)
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)信仰の危機の本質を理解する。
(2)神の力を体験的に知る。
(3)悪魔との戦いの本質を知る。
このメッセージは、私たちが新しい信仰の次元に飛躍するためのものである。
Ⅰ.モーセの信仰の危機(6:28~30)
1.元の文脈に戻っている。
(1)系図が入っていた(6:14~27)。
①レビの家系からモーセとアロンが出ている。
②この系図は、何世代かの省略がある。
③6:18 ケハテとアムラムの間に省略があると思われる。「子」とは「子孫」。
④モーセとアロンは、アブラハム、イサク、ヤコブ、レビの子孫である。
(2)6:12と6:30は同じ。
2.モーセが信仰の危機に陥った理由
(1)神には約束を守る力があるのか。
(2)神には約束を守る気があるのか。
(3)自分はなんのために遣わされて来たのか。
(4)事態が悪化しているのに、神はなぜ動こうとしないのか。
(5)要約すると、モーセの期待(予想)と神の計画の間にギャップがあるのである。
3.神が見えなくなると、自分の弱点が大きく見え始める。
(1)「私は口べたです」(無割礼の唇)
(2)出4:10で語っていた言い訳である。
Ⅱ.危機を乗り越える(7:1~7)
1.神の忍耐
(1)神はモーセを見放してはいない。
(2)再びモーセの不安に答えている。
①兄アロンが代弁者となる。
②「イスラエル人を去らせよ」というメッセージをパロに語る。
2.聖書の啓示のパターンが見られる。
(1)神 → 預言者 → 民
(2)モーセ → アロン → パロ
3.神は、これから起ころうとしていることを再度モーセに啓示する。
(1)パロは心をかたくなにするであろう。
(2)その結果、エジプトは大きなさばき(しるしと不思議)を受けることになる。
①エジプト全体にさばきが下る理由は、反ユダヤ主義政策が採用されたから。
②また、エジプト人全員がその政策を実行するようになったから。
(3)【主】はイスラエル人をエジプトから連れ出される。
(4)エジプト人もまた、「わたしが【主】であることを知る」
①奴隷の神が彼らの神々より強いことを知るようになる。
②【主】とは契約の神の御名
③出エジプトが成就するかどうかは、【主】の名誉がかかった戦いである。
④エジプト人は、イスラエルの神が契約を守る力を持った方であることを知る。
4.モーセは信仰の危機を脱した。
(1)7:6に勝利の秘訣がある。
「そこでモーセとアロンはそうした。【主】が彼らに命じられたとおりにした」
(2)神のプログラムを理解した。
5.モーセは80歳、アロンは83歳
(1)2人の先祖たちの平均年齢は、130~140歳。
(2)D・L・ムーディーは、モーセの人生をこのようにまとめている。
①最初の40年間:パロの宮殿で自分がひとかどの人物であることを学んだ。
②次の40年間:荒野で自分が何者でもないことを学んだ。
③最後の40年間:神が無力な者を用いて業を行う方であることを学んだ。
(3)80歳という年齢をどう見るか。
①経験、判断力の面で充実している。
②自分を証明する必要がなくなっている年齢ではないか。
Ⅲ.パロとの2度目の対決(7:8~13)
1.杖が蛇に変わる奇蹟
(1)モーセとアロンはパロのところに行き、【主】が命じられたとおりに行った。
(2)モーセが命じ、アロンが杖をパロと家臣たちの前に投げた。
(3)それは、蛇になった。
2.エジプトの知者、呪術者も、秘術を使って同じことをすることができた。
(1)その秘術は単なる「マジック」ではなく、悪魔的なものであろう。
(2)Ⅱテモ3:3
「また、こういう人々は、ちょうどヤンネとヤンブレがモーセに逆らったように、真
理に逆らうのです。彼らは知性の腐った、信仰の失格者です」
①ユダヤ人の伝承
②ヤンネとヤンブレは、呪術者集団の長である。
(3)サタンも奇蹟を行うことができる。
(4)「しるし」のコピーを作り出すことが何度か繰り返される。
①7:22 「ナイルの水」
②8:7 「かえる」
③8:19 「ぶよ」の奇跡は出来なかった。「これは神の指です」
3.しかし、アロンの杖が彼らの杖を飲み込んだ。
(1)これは、神の力がサタンの力よりも強いことを表わしている。
4.パロの心はかたくなになった。
(1)【主】がおおせられたとおりであった。
(2)モーセは動揺しない。
結論:
このメッセージは、私たちが新しい信仰の次元に飛躍するためのものである。
1.
信仰の危機の本質を理解する。
(1)戦後の日本の教会
①マッカーサーが5000人の宣教師を要請した頃
②経済成長とともに、教会成長の力は消えて行った。
③現在の日本の教会には、閉そく感が漂っている。
(2)教会難民の存在
①各種調査によれば、日本の教会数、礼拝出席人数は減少している。
②個人的な感想では、クリスチャン人口は増えている。
③教会難民の存在。
(3)団塊の世代の憂うつ
①青年時代の信仰を忘れている。
②いわば、ミデヤンの野の羊飼いに戻っている人々がいる。
③彼らは、飛躍のきっかけを探している。
2.神の力を体験的に知る。
(1)自分の期待(予測)から神の計画へと視点を変える。
(2)みことばの約束、信頼、実行、体験という順番が大切である。
①信仰を持った初期の段階で、この順番を学ぶ必要がある。
②その逆はあり得ない。
(3)聖書の例
①ガリラヤ湖畔の弟子たち(ヨハ21章)
②コリントでのパウロ(使18:9~11)
3.悪魔との戦いの本質を知る。
(1)奇跡を判定する基準は、神のことばと一致しているかどうかである。
①申13:1~5 しるしや不思議を吟味せよ。
②申18:15 「私のようなひとりの預言者」とは、メシアのこと。
③申18:20~22 真の預言者を見分ける方法
(2)終末時代、反キリストが現われ、奇蹟によって人々を惑わし、礼拝を要求する。
①Ⅱテサ2章には、「不法の人」の出現に関する預言がある。
②黙13章には、「海から上がってくる一匹の獣」に関する預言がある。
③奇蹟を吟味する力を養う必要がある。
4.以上の結論を可能にする秘訣は、聖書研究である。
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