出エジプト記(7)—希望が絶望に変わる時—

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クリスチャン生活のケーススタディ。

出エジ7 出エジプト記4章29節~5章23節

「希望が絶望に変わる時」

1.文脈の確認

(1)神の計画は、イスラエルの民をエジプトから解放し、約束の地に導くこと。

(2)神はモーセを通して働こうとしておられる。

(3)モーセはエジプトに入り、活動を開始する。

  ①イスラエルの民に語りかける。

  ②パロに語りかける。

(4)神からの準備があった。

  ①神は必ず約束を成就する。

  ②しかし、パロはかたくなに神の計画に敵対する。

  2.メッセージのアウトライン

    (1)信じるイスラエルの民

(2)敵対するパロ

(3)揺れ動くイスラエルの指導者たち

(4)自身をなくすモーセ

  3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

    (1)クリスチャン生活のケーススタディ

(2)神の計画の進展

(3)神の再発見

このメッセージは、クリスチャン生活のケーススタディである。

Ⅰ.信じるイスラエルの民(4:29~31)

  
1.仕事はじめ

(1)イスラエル人の長老たちをみな集め、彼らに語る。

(2)最も効率がよく、安全な方法である。

  2.モーセとアロンの役割分担

(1)アロンは、モーセの代弁者として語る。

(2)モーセは、民の前でしるしを行った(アロンがモーセの命令で行ったか)。

  ①杖を蛇にし、蛇を杖に戻す。

  ②手をふところに入れて皮膚病にし、再びふところに入れて元に戻す。

  ③ナイル川の水を血に変える。

  3.イスラエルの民の応答

(1)民は信じた。

(2)モーセは解放者として神から派遣された。

(3)ひざまずいて礼拝した。

  ①創24:26 アブラハムの僕エリエゼルの礼拝

  ②神が恵みによって働かれたことの認識がある。

(4)彼らの信仰は表面的である。

  ①出14:10~12 パロの軍勢が迫っているのを見て、パニック状態になる。

  ②イエスのたとえ話。マタ13:5~6

  「また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出

  した。しかし、日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった」

  4.私たちへの教訓

(1)表層的な信仰は、すぐに枯れてしまう。

(2)キリスト教界の流行に流されるな。

Ⅱ.敵対するパロ(5:1~14)

  
1.パロへの言葉(1節)

    「イスラエルの神、【主】がこう仰せられます。『わたしの民を行かせ、荒野でわたし

のために祭りをさせよ』」

(1)イスラエルの神=奴隷の神

(2)【主】(ヤハウェ)=無名の神

(3)「祭りをさせよ」

  ①神がイスラエルの民を救出する理由は、礼拝する民を作るためである。

  ②そして礼拝は、祭り(祝い)である。

  ③この動詞は、「巡礼祭を祝う」という意味にもなる。

  ④英語では、feast(祝いの食事)、あるいは、festival(祝祭)と訳される。

(3)これはパロに対する最低限の要求である。

  2.パロの反応(2節)

    「【主】とはいったい何者か。私がその声を聞いてイスラエルを行かせなければならな

いというのは。私は【主】を知らない。イスラエルを行かせはしない」

(1)世界観の対立(出エジプト記のテーマそのものである)

(2)パロの世界観

  ①エジプトには80の偶像あり。

  ②神道においては「八百万の神」(数が多い)がいる。

  ③エジプトの神々の頂点に君臨するのがパロである。

(3)パロは、どの神が自分よりも力があると言うのかと挑戦している。

(4)どの神が私に命令を下すことができるのかと豪語している。

(5)これは、私たち自身の姿でもある。

  3.2度目のパロへの言葉(3節)

「ヘブル人の神が私たちにお会いくださったのです。どうか今、私たちに荒野へ三日

の道のりの旅をさせ、私たちの神、【主】にいけにえをささげさせてください。でな

いと、主は疫病か剣で、私たちを打たれるからです」

(1)「ヘブル人の神」と言い換える。遠慮がちに。

(2)私たちが会いに行ったのではなく、神の方から会いに来て下さった。

  ①モーセはシナイ山で

  ②アロンはエジプトで

(3)ですから、お願いを聞いてください。

(4)でないと、私たちは殺されるでしょう。

  ①この言葉は、彼らが独自に作り出したものである。

  ②全くのウソではなく、モーセの経験に基づく言葉である。

  ③パロの財産(奴隷)がなくなるという警告でもある。

  4.2度目のパロの反応(4~5節)

「モーセとアロン。おまえたちは、なぜ民に仕事をやめさせようとするのか。おまえ

たちの苦役に戻れ」

「見よ。今や彼らはこの地の人々よりも多くなっている。そしておまえたちは彼らの

苦役を休ませようとしているのだ」

(1)パロはイスラエルの民が仕事を止めているという報告を受けていた。

(2)それで、首謀者の名前も知っていた。「モーセとアロン」

(3)イスラエルの民は、解放が実現すると信じて疑わなかった。

  5.パロの命令(6~9節)

(1)労働が強化される。

  ①出1:8~22 パロは恐れのゆえにイスラエルの民を迫害した。

  ②出4:29~31 パロはイスラエルの民が希望を持ったために民を迫害した。

(2)エジプトの奴隷管理システム

  ①監督、人夫がしら

  ②その下にイスラエル人の人夫がしら

(3)強化の内容

  ①なまけているから、おかしなことを言い始めるのだ。

  ②わらを与えるな。

  ③れんがくの生産量はこれまでと同じにせよ。

  ④いつわりの言葉に関心を持たせるな。

6.パロの命令の実行(10~14節)

(1)わらを自分で見つけて来い。

(2)イスラエルの民は、代替品として刈り株集めた(刈った後の株)。

(3)時間が経つに従って遠くまで行かねばならず、生産量は減少した。

(4)監督たちは、イスラエル人の人夫がしらを打ちたたいた。

(5)神の国と神の敵とが対決する時に、神の民が苦しむ。

「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してく

ださいました」(コロ1:13)

Ⅲ.揺れ動くイスラエルの指導者たち(15~21節)

 
 1.パロへの直訴(15~16節)

(1)パロは実情を知らないと思い込んでいる。

(2)自分たちを「パロのしもべ」と呼び、保護を求めている。

(3)れんがの生産量が落ちているのは、エジプト人の監督たちの責任である。

  2.パロの回答(17~18節)

(1)予想外のものであった。

(2)エジプトの監督たちは、パロの命令で動いていた。

(3)パロは、モーセの言葉を返してきた。

「おまえたちはなまけ者だ。なまけ者なのだ。だから『私たちの【主】にいけに

えをささげに行かせてください』と言っているのだ」

  3.怒りのはけ口(19~21節)

(1)人夫がしらたちは、自分たちが苦境に立たされていることを知った。

(2)モーセとアロンは、パロの様子を知るために彼らを迎えに出ていた。

(3)彼らの怒りは、モーセとアロンに向けられた。

「【主】があなたがたを見て、さばかれますように。あなたがたはパロやその家臣た

ちに私たちを憎ませ、私たちを殺すために彼らの手に剣を渡したのです」

  ①「荒野に3日の道のりを行かせ、…」と言ったことがまずかった。

  ②自分たちはなまけていると誤解された。

  ③「彼らの手に剣を渡した」とは、彼らに口実を与えたことを示す慣用句。

Ⅳ.自信をなくすモーセ(22~23節)

  1.モーセもまた危機に直面した。

(1)4:29~31では、熱狂的な歓迎を受けた。

(2)しかし、救出の提案がもたらしたものは、疑い、敵意、迫害だけであった。

(3)その結果、モーセ自身が疑いを持つようになった。

  2.【主】への言葉

「主よ。なぜあなたはこの民に害をお与えになるのですか。何のために、私を遣わさ

れたのですか」

(1)神は善なのか、悪なのか。

(2)神は約束を守るのか、守らないのか。

(3)私はなんのために派遣されて来たのか。羊飼いのままの方がよかった。

「私がパロのところに行って、あなたの御名によって語ってからこのかた、彼はこの

民に害を与えています。それなのにあなたは、あなたの民を少しも救い出そうとはな

さいません」

(4)「あなたの御名で語ってから」状態は悪化した。責任は神にある。

(5)しかし、あなたは動こうとしない。

結論:
 このメッセージは、クリスチャン生活のケーススタディである。

  1.
クリスチャン生活のケーススタディ


(1)自分の問題が解決することを期待して、キリストを信じることがある。


(2)クリスチャンは光と闇の戦いの中に入る。


(3)キリストの警告


  ①マコ8:34


  ②ルカ14:28


(4)神の約束は与えられているが、それが成就しない時のジレンマ

  2.神の計画の進展


(1)神は直ちにイスラエルの民を救出することができた。


(2)徐々にことを行う理由がある。


  ①パロに悔い改めの機会を提供している。


  ②恵みの啓示の進展


  ③力の啓示の進展


(3)私たちの思い通りにならない時でも、神の計画は進展している。

  3.神の再発見


(1)6:1~9での神の自己啓示


(2)「わたしは【主】である」


(3)【主】という御名の意味を体験的に知って行く旅が、クリスチャン生活である。

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