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ローマ人への手紙(36)—拒否の現実(3)—

  • 2011.09.05
  • ローマ書9章:14〜29
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

神の選び(予定説)について学ぶ。
チャート「神の義の啓示」

「拒否の現実(3)―神の選び―」

1.はじめに

  (1)ロマ書9の文脈

    ①イスラエル人は7つの特権を与えられているがメシアを拒否した(1~5節)。

    ②しかし、イスラエル人の一部しか救われていないのは、神の計画である。

    *2つのイスラエル(6節)

        *アブラハムの2人の息子(7~9節)

        *イサクの2人の息子(10~13節)

    (2)きょうの箇所

①神の選び(予定説)に関する人間の側からの疑問がある。

  *前回のメッセージの後で、質問を受けた。

②パウロは2つの質問を想定している。

  *「神に不正があるのですか」(14節)

  *「それなのになぜ、神は人を責められるのですか」(19節)

③パウロは明らかに「神の選び」を教えている。

*それゆえ、こういう質問が出る。

*前回のメッセージも、「神の選び」を語ったので、同じ質問が出た。

      ④ロマ書9~11章の難しさは、知的なものというよりは、感情的なものである。

(3)私たちの取るべき態度(イザ55:8~9)

「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異

なるからだ。──【主】の御告げ──天が地よりも高いように、わたしの道は、あな

たがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い」

  2.アウトライン

    (1)前半(14~18節)

      ①質問その1

      ②回答

    (2)後半(19~29節)

      ①質問その2

      ②例話による叱責

      ③例話の適用

      ④まとめ

  3.メッセージのゴール(適用)

    (1)神の選びの必要性

    (2)伝道と祈りの役割

    (3)信者への励まし

このメッセージは、神の選び(予定説)について学ぶものである。

Ⅰ.
前半(14~18節)

  1.質問その1(14節a)

  「それでは、どういうことになりますか。神に不正があるのですか」

    (1)「それでは、どういうことになりますか」

      ①パウロは、反論するための質問を出すときは、こういう言い方をする。

      ②「神の選び」の教理に反発を感じる人を想定している。

    (2)不正(不義)であると感じる理由

      ①人間の性質や行為に関係なしに、神の選びがある。

      ②イスラエルの中に少数の選ばれたレムナントが存在する。

      ③ヤコブは選ばれたが、エサウは選ばれなかった。公平ではない。

  2.回答

    (1)14節b

    「絶対にそんなことはありません」

      ①ギリシア語で最も強い否定形。「メイ・ゲノイト」

    (2)15~16節

    「神はモーセに、『わたしは自分のあわれむ者をあわれみ、自分のいつくしむ者をいつ

くしむ』と言われました。したがって、事は人間の願いや努力によるのではなく、あ

われんでくださる神によるのです」

  ①出33:19の引用

  「主は仰せられた。『わたし自身、わたしのあらゆる善をあなたの前に通らせ、【主】

の名で、あなたの前に宣言しよう。わたしは、恵もうと思う者を恵み、あわれも

うと思う者をあわれむ』」

  *モーセは神の栄光を見ることを願った。

  *岩の裂け目に入れられ、主の手によって守られた。

  *シャカイナグローリーの残影を見ることができた。

②神には、自分の御心を行う権利がある。

③イスラエルの中からレムナントだけが選ばれたのは、神の主権による。

    (3)17~18節

    「聖書はパロに、『わたしがあなたを立てたのは、あなたにおいてわたしの力を示し、

わたしの名を全世界に告げ知らせるためである』と言っています。こういうわけで、

神は、人をみこころのままにあわれみ、またみこころのままにかたくなにされるので

す」

  ①出9:16の引用

  「それにもかかわらず、わたしは、わたしの力をあなたに示すためにあなたを立

てておく。また、わたしの名を全地に告げ知らせるためである」

②【主】が語っているのに、「聖書は」とある。ユダヤ人にとって説得力がある。

③あの歴史的な状況の中で、あのパロが立てられた。

  *人間的に、歴史上の説明をすることは可能である。

  *しかし、聖書の視点からは、神の計画があったということ。

④2つの目的があった。

  *神の力を示すため。パロがかたくなになったので、10の災害が下った。

  *御名を全地に告げ知らせるため(ヨシ2:8~11参照)

    (4)以上の2つの例からの結論

      ①モーセはあわれみを受け、パロはかたくなにされた。

      ②だからと言って、パロの責任を免除しているわけではない。

  *彼自身がかたくなになった(最初は出7:13~14、最後は9:34~35)。

Ⅱ.後半(19~29節)

  1.質問その2(19節)

  
「すると、あなたはこう言うでしょう。『それなのになぜ、神は人を責められるのですか。

だれが神のご計画に逆らうことができましょう』」

  (1)人間の側からの質問

    ①パウロはこの質問には直接答えないで、この質問をする態度を問題にする。

    ②創造主と人間の関係を思い出させている。

2.例話による叱責(20~21節)

「しかし、人よ。神に言い逆らうあなたは、いったい何ですか。形造られた者が形造った

者に対して、『あなたはなぜ、私をこのようなものにしたのですか』と言えるでしょうか。

陶器を作る者は、同じ土のかたまりから、尊いことに用いる器でも、また、つまらないこ

とに用いる器でも作る権利を持っていないのでしょうか」

  (1)イザ29:16

  「ああ、あなたがたは、物をさかさに考えている。陶器師を粘土と同じにみなしてよ

かろうか。造られた者が、それを造った者に、『彼は私を造らなかった』と言い、陶器

が陶器師に、『彼はわからずやだ』と言えようか」

(2)イザ45:9

「ああ。陶器が陶器を作る者に抗議するように自分を造った者に抗議する者。粘土は、

形造る者に、『何を作るのか』とか、『あなたの作った物には、手がついていない』な

どと言うであろうか」

(3)この例話は、神と人間の関係を正常化させるのに役立つ。

 
 3.例話の適用(22~23節)

  「ですが、もし神が、怒りを示してご自分の力を知らせようと望んでおられるのに、その

滅ぼされるべき怒りの器を、豊かな寛容をもって忍耐してくださったとしたら、どうでし

ょうか。それも、神が栄光のためにあらかじめ用意しておられたあわれみの器に対して、

その豊かな栄光を知らせてくださるためになのです」

(1)ロマ3:11で、すべての人は罪人であることを学んだ。

「悟りのある人はいない。神を求める人はいない」

  ①人は罪人であるので、かたくなになっている。

  ②パロの例もそれと同じである。

(2)神は、滅ぼされるべき怒りの器に対して、豊かな寛容をもって忍耐された。

(3)あわれみの器は、神によって選ばれた。

①もし神の選びがなかったら、すべての人は滅びたのである。

4.まとめ(24~29節)

  (1)24節

  「神は、このあわれみの器として、私たちを、ユダヤ人の中からだけでなく、異邦人

の中からも召してくださったのです」

  ①ユダヤ人信者だけでなく、異邦人信者も神の選びを受けた。

(2)25~26節

「それは、ホセアの書でも言っておられるとおりです。『わたしは、わが民でない者を

わが民と呼び、愛さなかった者を愛する者と呼ぶ。「あなたがたは、わたしの民ではな

い」と、わたしが言ったその場所で、彼らは、生ける神の子どもと呼ばれる』」

  ①ホセ2:23と1:10からの引用

  ②ラビ的引用法

    *文字通りの解釈と適用

    *本来はイスラエルに関する預言である。

    *それを、異邦人の救いに適用している。

(3)27~29節

「また、イスラエルについては、イザヤがこう叫んでいます。『たといイスラエルの子

どもたちの数は、海べの砂のようであっても、救われるのは、残された者である。主

は、みことばを完全に、しかも敏速に、地上に成し遂げられる』。また、イザヤがこう

預言したとおりです。『もし万軍の主が、私たちに子孫を残されなかったら、私たちは

ソドムのようになり、ゴモラと同じものとされたであろう』」

  ①イザ10:22~23と1:9からの引用

  ②神の計画は、レムナントを通して実行される。

  ③ユダヤ人が滅亡しなかったのは、レムナントが存在していたからである。

  ④ユダヤ人にメシアを伝えることは、イスラエルという国を守ることになる。

結論

  (1)神の選びの必要性

    ①神の主権と人間の自由意志の問題は、常に私たちの理性を揺さぶるテーマである。

    ②両方のことが教えられているので、両方を受け入れるしかない。

    ③神の選びに関しては、それがなければ誰も救われないということを覚えておく。

    ④すべての人は、罪人である。

      *アダムの罪責

      *原罪

      *個人的罪

    ⑤聖書は、2重予定を教えていない。

      *滅びに予定されている人がいるとは教えていない。

  (2)伝道と祈りの役割

    ①神の予定があるなら、伝道と祈りの役割はどこにあるのか。

    ②神は、人が救われる方法も予定しておられる。

    ③運命論(predeterminism)と予定論(predestination)とは違う。

    ④福音伝達と、聖徒の祈りによって、人は救われる。

    ⑤1コリ1:21

    「事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるので

す。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を

救おうと定められたのです」

  (3)信者への励まし

    ①使18:9~10

    「ある夜、主は幻によってパウロに、『恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけ

ない。わたしがあなたとともにいるのだ。だれもあなたを襲って、危害を加える者は

ない。この町には、わたしの民がたくさんいるから』と言われた」

②救いに予定されている人がいるから、福音を語る。

③過剰な責任感から解放される。

④日本のような収穫の少ない宣教地でも、働きを継続する意欲が湧いてくる。

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