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ローマ人への手紙(37)—拒否の理由(1)—

  • 2011.09.12
  • ローマ書9章:30〜33
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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少数の人しか救われない理由について学ぶ。
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「拒否の理由(1)―民のつまずき―」

1.はじめに

  (1)ロマ書9の文脈

    ①イスラエル人は7つの特権を与えられているがメシアを拒否した(1~5節)。

    ②しかし、イスラエル人の一部しか救われていないのは、神の計画である。

    ③神は、権威をもって救われる人たちを選んでおられる。

    *陶器師と陶器の関係

        *滅ぼされるべき怒りの器が、あわれみの器とされた。

        *神の選びがなければ、すべての人が滅びる。

        *ユダヤ人だけでなく、異邦人の中からも「あわれみの器」となる者が出た。

    (2)きょうの箇所

①前回は、イスラエルの拒否の理由を、神の視点から解説した。

  *神の主権による選び

②今回は、イスラエルの拒否の理由を、人間の視点から解説する。

  *人間の側の責任

  2.アウトライン

    (1)パラドックス①(30節)

      「逆説」「矛盾」のこと

    (2)パラドックス②(31節)

    (3)2つの石(32~33節)

  3.メッセージのゴール(適用)

    (1)初代教会時代のメシアニック・ジューの信仰告白

(2)少数の人しか救われない理由

このメッセージは、少数の人しか救われない理由について、学ぼうとするものである。

Ⅰ.
パラドックス①(30節)

  1.30節

  「では、どういうことになりますか。義を追い求めなかった異邦人は義を得ました。すな

わち、信仰による義です」

  (1)「では、どういうことになりますか」

    ①9:14では、2つの質問を導き出すための言葉であった。

    ②ここでは、2つのパラドックスを引き出すための言葉となっている。

    (2)「義を追い求めなかった異邦人は義を得ました。すなわち、信仰による義です」

      ①異邦人は、ユダヤ人にように律法を持たなかった。

②つまり、自分たちの生活を導く義の規準がなかったということである。

③それゆえ、律法を行うことによって義を得るという考え方はなかった。

      ④「義」とは「義認」のこと。神との正しい関係に置かれるということ。

  ⑤その異邦人が、義を得た。

      ⑥それは、信仰による義である。

  2.人は、信仰により、恵みによって、救われる。

(1)それ以外の付加物はない。

      ①神が罪人を受け入れる方法は、律法の行いではない。

      ②神が、ご自身と罪人の間に橋を架け、救いの道を用意された。

      ③その救いの道を信仰によって受け入れることが、義認の方法である。

    (2)自らの罪の深さを認識しない限り、神の方法を受け入れることはない。

Ⅱ.パラドックス②(31節)

  1.31節

  「しかし、イスラエルは、義の律法を追い求めながら、その律法に到達しませんでした」

    (1)「しかし」

      ①異邦人の場合と対照的

    (2)「イスラエルは、義の律法を追い求めながら、その律法に到達しませんでした」

      ①律法に熱心な民

      ②イエスの時代のユダヤ教:口伝律法の存在

      ③パウロもまた、パリサイ人のひとりとして律法に熱心であった。

      ④しかし、彼らは律法が要求する義の規準には到達しなかった。

      ⑤最初から、律法は救いのために与えられていたわけではない。

    (3)異邦人とユダヤ人の関係の説明(例話)

      ①ハイテク機器を備えて金鉱探索を行うが、発見できない。ユダヤ人のこと。

      ②酔いどれ男が、石につまずいて倒れ、偶然金鉱を発見する。異邦人のこと。

Ⅲ.2つの石(32~33節)

  1.32節a

  「なぜでしょうか。信仰によって追い求めることをしないで、行いによるかのように追い

求めたからです」

  (1)「なぜでしょうか」

    ①なぜユダヤ人は、律法が教える義の規準に到達しなかったのか。

    (2)「信仰によって追い求めることをしないで、行いによるかのように追い求めたか

らです」

  「なぜですか。イスラエルは、信仰によってではなく、行いによって達せられる

かのように、考えたからです」(新共同訳)

  ①ユダヤ人には、義認に関する誤解があった。

  ②いつの時代でも、救いは、信仰による。

2.32節b~33節

「彼らは、つまずきの石につまずいたのです。それは、こう書かれているとおりです。『見

よ。わたしは、シオンに、つまずきの石、妨げの岩を置く。彼に信頼する者は、失望させ

られることがない』」

  (1)「彼らは、つまずきの石につまずいたのです」

    ①行い重視の態度の中に、すでに、メシアを不要とする姿勢が存在している。

    ②「つまずきの石」とは、メシア(キリスト)のことである。

  (2)「それは、こう書かれているとおりです。『見よ。わたしは、シオンに、つまずき

の石、妨げの岩を置く。彼に信頼する者は、失望させられることがない』」

  ①「つまずきの石」と「妨げの岩」

  ②ともに、キリストのことである。

  3.イザヤ書からの2つの引用

    (1)イザ8:14

  「そうすれば、この方が聖所となられる。しかし、イスラエルの二つの家には妨げの

石とつまずきの岩、エルサレムの住民にはわなとなり、落とし穴となる」

      ①「つまずきの岩」と「つまずきの石」

        *キリストのこと

        *イメージとしては、ぶつかったならこちらが破壊される巨大な岩。

      ②「妨げの石」と「妨げの岩」

        *キリストのこと

        *ギリシア語で「スカンダロン」。

        *スキャンダル(醜聞)の語源。

        *英語訳は「rock of offence」である。

        *ユダヤ人はつまずくだけでなく、気分を害する、立腹する、傷つく。

    (2)イザ28:16

    「だから、神である主は、こう仰せられる。『見よ。わたしはシオンに一つの石を礎と

して据える。これは、試みを経た石、堅く据えられた礎の、尊いかしら石。これを信

じる者は、あわてることがない』」

  ①メシアに関する別の呼称

*「試みを経た石」

*「堅く据えられた礎の、尊いかしら石」

    *これは、建物を建てる時に最初に置く礎石である。

  ②メシアを信じる者は、失望することがない。

  4.以上のことは、ユダヤ人とクリスチャンの対比ではない。

    (1)信仰のないユダヤ人にとって

①キリストは「つまずきの石」、「妨げの岩」。

    (2)信仰のあるユダヤ人にとって

①キリストは「尊いかしら石」。

結論

1
.初代教会時代のメシアニック・ジューの信仰告白

  1ペテ2:4~10

「主のもとに来なさい。主は、人には捨てられたが、神の目には、選ばれた、尊い、生け

る石です。あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる

祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。な

ぜなら、聖書にこうあるからです。『見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置

く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない』」。したがって、より頼んでい

るあなたがたには尊いものですが、より頼んでいない人々にとっては、『家を建てる者たち

が捨てた石、それが礎の石となった』のであって、『つまずきの石、妨げの岩』なのです。

彼らがつまずくのは、みことばに従わないからですが、またそうなるように定められてい

たのです。しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有

とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招い

てくださった方のすばらしいみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためなのです。あなたが

たは、以前は神の民ではなかったのに、今は神の民であり、以前はあわれみを受けない者

であったのに、今はあわれみを受けた者です」

  (1)旧約聖書の引用

    ①イザ28:16

    ②詩118:22

  (2)救われた者の使命は、祭司としてのそれである。

      ①これはパウロの使命意識と重なる。

      ②異邦人に福音を伝えることは、パリサイ派のユダヤ人にとっては異端である。

  2.少数の人しか救われない理由(人間の側から見た)

    (1)ユダヤ人に関しては、現在も同じ状態が続いている。

      ①もし、この岩につまずかないなら、その人はメシアニック・ジューである。

      ②信じるかどうかの問題は、最終的には人間の側のプライドの問題に帰結する。

    (2)クリスチャン人口(世界で最大の信者を擁する宗教)

      ①2002年の集計で約20.4億人

(カトリック約10.8億人、プロテスタント諸派計約3.5億人、正教会約2.2億

人、その他教派約3.9億人)

②イスラム教徒11億人

③ヒンドゥー教徒10.5億人

④真に救われている人の人数は、これよりもはるかに低いと思われる。

    (3)ユダヤ人に言えることは、異邦人にも言える。

      ①日本人にも律法がある。儒教の教え、武士道、共同体意識などなど。

      ②誠実であればあるほど、救いから遠くなる危険性がある。

      ③人間関係において徳であることを、神との関係に持ち込むことの危険性。

補足:福音の3要素について

質問:


先生はいつも「福音の三要素」という言い方をされており、イエス様が「私たちの罪のために死なれたこと」、「葬られたこと」、「よみがえられたこと」と教えておられます。実はこれを聴くたびに私は若干の違和感を感じてしまいます。といいますのは、私は福音の二要素というふうに学んできましたし、長年人々にもそう伝えてきたからです。二要素というのは「イエス様が私たちの罪のために死なれ、葬られたこと」そして、「よみがえられて弟子たちにあらわれてくださったこと」です。なぜなら、三要素というからにはそれぞれの要素にはほぼ対等といえるほどの重要性があるべきと思うのです。イエス様の死と復活にはそれぞれとてつもないほどの意味があります。しかしイエス様の葬りはもちろん大切なことではあるけれども、死と復活ほどには重要性を見い出せないのではないでしょうか。また、日本語聖書の表現も「聖書の示す通り」との言葉に続いて「死」と「葬り」が記され、もう一度「聖書の示す通り」と繰り返されてから「よみがえられたこと」と「現れたこと」となっています。

回答:

1
コリ15:3~4


「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです」

 (1)同意する点

  ①埋葬は、死の証拠である。

  ②目撃証人の存在は、復活の証拠である。

  ③「聖書の示すとおりに」という言葉は、2回しか出てこない。

 (2)考慮すべき点

  ①埋葬の重要性

   *十字架にかけられた犯罪人は、通常は埋葬されない。

   *イエスの場合は、例外的なことが起こった。

   *アリマタヤのヨセフの存在と、ピラトの心情。これは恩赦である。

  ②埋葬の預言

   *イザ53:9

「彼は不法を働かず/その口に偽りもなかったのに/その墓は神に逆らう者と共にさ

れ/富める者と共に葬られた」(新共同訳)

*詩16:8~11

「私はいつも、私の前に【主】を置いた。【主】が私の右におられるので、私はゆるぐ

ことがない。それゆえ、私の心は喜び、私のたましいは楽しんでいる。私の身もまた安

らかに住まおう。まことに、あなたは、私のたましいをよみに捨ておかず、あなたの聖

徒に墓の穴をお見せにはなりません。あなたは私に、いのちの道を知らせてくださいま

す。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみがとこしえにあります」

*これは、使徒13:35でメシアの復活の預言とされている(ステパノのメッセージ)。

*パウロが、イエスは「聖書の示すとおりに」埋葬されたと考えていたことは明白。

*もし埋葬が起こらなかったら、イエスはメシアではなかったことになる。

  ③埋葬は、死のゴールではなく、復活の始まりである。

   *マタ27:52

   「また、墓が開いて、眠っていた多くの聖徒たちのからだが生き返った」

   *埋葬に関して、内容のあるメッセージを語ることは可能である。

  ④イエスを「死んで、また生きた方」と言い、埋葬に言及しないのは、それが福音の要素

ではなく、イエスを描写しているから、

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